2020年4月6日
4月5日を機にメキシコがサマータイムに入りました
よってメキシコでは1時間だけ時間が早く繰り上げになりました
これで本来15時間あった日本との時差が14時間になった
10月25日まではこの時間のサイクルで過ごすことになります
さて、今日は宿に泊まってる人たちとソチミルコと言うメキシコシティの少し南にある町に行くことになった
皆で地下鉄に乗り終点の南バスターミナルがある駅まで行き、そこからトラムのような電車に乗ってソチミルコの駅に到着
ソチミルコは一応世界遺産に指定されてる町
今日僕らはソチミルコにある人形島と呼ばれる捨てられた人形がその辺の木や小屋にこれでもかってほどくくりつけられている島を目指そうとしていた
人形島は入り組んだ水路(正確に言うと小さな運河)の中に浮かぶ島のひとつ
メキシコのソチミルコの人形島の場所はこちらです
運河にあるため船に乗って島まで行かないといけない
ソチミルコの運河付近にはいくつかのボート乗り場があります
近くまで行くと客引きしてますがすぐに決めずに値段はよく確認したほうがいいです
メインの船乗り場は客引きをしている連中の提示してくる値段よりも安かったので
これが簡単な時間とコース
ここでのボートはエンジンなどない本当の手ごきボートとなる
船主が行きたい場所までボートを漕いでくれます
肉体労働の手漕ぎボートなので少々高めのお値段です
ボートは時間制になっており2時間貸し切って〇〇ペソって感じで貸切でボートを借りて進んでいくことになる
一人で乗ろうが5〜6人で乗ろうが値段は変わりません
そのため大人数で乗った方が金額を人数分で割れるのでお得です
僕らは日本人5人で乗り込みました
ぎゅうぎゅう詰めになったボートの中からおじさんが自分のボートを出してくれていよいよソチミルコの運河の中に出発
僕以外に一緒にソチミルコに来た同じ宿の日本人の宿泊客4名
この4人と僕の5人で人形島を目指す
運河と言ってもパナマで見たようなあんな大掛かりな機械を使った運河ではなくて本当に自然の運河って感じ
運河沿いの家の人はみんな自分のボートを持っていて、お隣さんに行くのにもそのボートに乗って行く
本当にここの現地の人の生活の足って感じだ
狭い運河を抜けると少し大きな水路に変わった
ボートに乗ってる間は僕らが漕ぐ事はないのでみんなで写真を撮ったりおしゃべりしたりゆっくりと過ごす
ある一定のポイントに来たところで船主のオジサンが島にボートをつけてくれた
上陸した島の入り口はこんな感じ
オジサンはボートで待っててくれるので楽しんで来いよと見送ってくれる
そしてこれがついに上陸した人形島だ
この人形島を作ったのはドン・ジュリアン・サンタナというとある男性
昔この運河である少女が溺死した
溺死した少女を見つけたその男性は少女の遺体と一緒に流れ着いていた人形を少女への弔いの気持ちで小さな島に吊るした
それがこの人形島の始まり
それから約50年間その男性は運河に流れ着いてきた人形や拾ってきた人形を島に吊るし続けた
50年という月日をかけて吊るされた人形の数はそれなりに膨大になり、いつしか気味悪がられる人形島となった
インターネットでこの島のことが知られると観光客が押し寄せるようになり、今ではメキシコに観光に来る人なら誰もが知ってるような有名な島になった
実は話には続きがあるのだが、この50年間人形を吊るし続けた男性がその後どうなったか?
理由は不明だがなんと50年前の少女が溺死した場所と全く同じ場所で水死体として発見されたそうです
まるでその男性に少女の霊が乗り移ったかのような行動と結末ですね
僕は基本幽霊などを信じてないのでそういったものを怖がることはないんだけど、さすがにここは夜に来たら不気味さを感じますよね
中には首が取れてしまった人形や誰かが大事に持ってたんだろうなと思うような人形がその辺に散乱している
この島のことは元々世界一周の旅に出る前から知っていた
でも去年メキシコに滞在した時にはすっかり行くのを忘れていた
一週間ぐらいでメキシコシティを離れてサンクリストバルという町に着いてから人形島のこと思い出したので行く事が出来ていなかった
行きたかったのに行けなかった場所にまさかこういうコロナウィルスの影響下の形で来れることになるとはね
島にはどこから来たのか2匹の犬とここで飼われてるのか大きなカメもいた
みんなで一通り人形島を見て回ったら、最後に写真を撮って人形島とはおさらば
思ってたほど怖くはなかったけどなかなか興味深い場所だったな
帰り道は船主のおじさんが綺麗な場所に連れて行ってくれるらしい
草だらけの運河を掻き分けて進み、また地元の人の生活の場に戻って行く
そして運河の水路に周りの風景が鏡張りのように写し込まれている水路にさしかかった
それがここ
めっちゃ綺麗な木と水路のトンネル
まるでウクライナで有名な「愛のトンネル」を思い出しますよね
いや、正直綺麗な場所って言われてもあんまり期待してなかったんだけどなかなか良いんじゃないだろうか
人形島のついでにしては贅沢な場所だと思う
船主のオヤジいい仕事するな
僕らは木のトンネルと鏡張りの水路を堪能して船着き場に戻った
船を降りた後はソチミルコの町を少し歩いてみる
人も多いし全然マスクつけてない
本当に今コロナウイルスなんて拡大してるんだろうか
地元の子供たちが地面から吹き上がる噴水に喜び、ビショ濡れになって遊んでいる
やっぱりメキシコはなんだかんだで楽しい
人は優しいし暖かくて物価も安いし過ごしやすい国
どうせコロナの影響で国境がどこも開いてないので動きようがないんだ
まだまだ当分はメキシコ楽しみ、ゆっくりするとしよう