2023年2月28日
ニューカレドニアを出て僕が機上の人となった数時間後、眼下には新しい国の島々が見え始めていた
ここはニュージーランド上空
僕の世界一周最後の国だ
機体はニュージーランド最大の街、オークランドに着陸しようとしていた
僕はこの後、飛行機を乗り換えニュージーランドの首都のウェリントンに向かう
でもまずはここでニュージーランドへの入国審査だ
ニュージーランドの入国審査は実はオーストラリアと同レベルに厳しい
結構な数の質問を受けるとも聞いている
入国審査、税関ともに厳しいのがニュージーランド
ただ日本人を含むほんの一部の国籍の人には信用度から自動ゲートで入国できるようになっている
つまり日本のパスポート保持者は入国審査を受けなくてもニュージーランドに入国できるのだ
実際に僕も目の前でまるで駅の改札を抜けるかのように簡単に自動ゲートを使い入国して行く人達を見た
でもそれだとパスポートに入国のスタンプが付かない
僕はパスポートに世界一周最後の国のスタンプが欲しい
だから厳しいとされてるニュージーランドの入国審査にあえて並んだ
列に並びながら観察してると一人あたりだいたい3〜5分くらい入国審査にかかってる
これってまあまあ長い方だ
入国審査の窓口が多いから列は進むけど思った以上に色々質問されてる模様
そして僕の番がやって来た
まずはパスポートと入国カードを渡す
日本人は通常観光で3ヶ月滞在できる
僕は入国カードの滞在期間の欄にひとまず2ヶ月と記入した
審査官からされた質問は、
ニュージーランドは初めて来たのか?
一人で来たのか?
2ヶ月間でどこを周るのか?
帰りの航空チケットは持ってるか?
僕がされた質問はこの4つだけだった
なので実質2分くらいで終わり
本来、自動ゲートで入国できる日本人だからか周りの人に比べてかなり早かったと思う
僕のパスポートに最後の国、ニュージーランドのスタンプが刻まれた
よしこれで無事ラストの国に入国出来たぞ
税関にはすごい列が出来ていた
ニュージーランドの入国を含む乗り換えって最低でも3時間は空けておかないと厳しいって言われてるけど、こりゃ時間かかる訳だ
ただ僕は正直、税関に申告しないといけないようなものは一切ない
なので比較的空いてる申告なしの列を進む
その先に係員がいて入国カードを確認して、その先の枝分かれしてる何番の列に行けばいいかを指示される
僕は言われた列に行くと入国カードを回収されただけでノーチェックだった
これで本当にようやく入国が終わった
バゲッジクレームで自分の荷物も回収出来たし、ここからはウェリントンに行く為に飛行機の乗り換えだ
国際線で来たからここからは国内線のターミナルに行かないと
無料の緑のバスが国際線のターミナルと国内線のターミナルを行き来してるので、それに乗り込む
5分ちょっとで国内線のターミナルに到着
あとはチェックインが始まるまでここで時間を潰すだけ
空港のWifiに繋いでメールのチェックとSNSの投稿を済ませる
そうだ
つでにアプリの「been」も更新しておこう
僕がニュージーランドに入国した事によって、今まで行った国は95カ国になった
これでもまだ世界の48%
まだ半分も世界を見れてないのか
そう考えると世界って広いよな
さ、なんだかんだ時間を潰して夕方
そろそろ僕が乗る17時発のウェリントン行きの搭乗が始まりそうだ
搭乗開始
航空会社はニュージーランドエア
機体が飛び立つとすぐに下には海が見えた
ニュージーランドは大きな街以外は海と自然の宝庫
緑の大地広がる
飛行時間はわずか1時間ほど
機内食はなく、スナックのみの提供だ
そしてあっという間にウェリントン上空
ここがニュージーランドの首都か
ウェリントンは首都だけどニュージーランドでは3番目の都市だ
1番大きな街はさっきも書いた通りオークランド
2番目に大きな街がクライストチャーチ
3番目に大きな街がここウェリントンだ
18時10分、無事ウェリントンの空港に到着
ニュージーランドに来た事によって日本との時差は4時間に広がった
オーストラリアにいる時は日本との時差はわずか1時間だったけど、隣のニュージーランドに来ただけでこんなに広がるんだね
因みに彼女のいるメキシコとの時差はなんと19時間だ
ウェリントンの空港ではロビーで大きな鷲がお出迎え
凄いのが飾ってあるな
もう1匹いる
こっちは何か魔法使いみたいなのが乗ってる
これ何なんだろうっと思って調べてみたら、映画「ロードオブザリング」にちなんだものらしい
ロードオブザリングってニュージーランドの映画だったんだね
とにかく入国できるかどうか心配だったので今回も宿は取ってない
なので今日はこのまま空港泊しよう
そのままロビーでWifiを繋いでネットサーフィンしながら眠くなるまで時間を潰してる時に、ふとフライトモニターが目に入り違和感を感じた
数字が小さくて見えにくいと思うけど、なぜかモニターに夜の23時台のフライト以降の表示がなく、次の時間が朝の7時になってる
これってもしかして・・
この空港24時間じゃないのか??
ニュージーランドほどの首都の空港が24時間じゃないなんてそんな事あるのか?
これは早めに確認した方が良さそうだ
近くのお店の人に聞くとこの空港は24時間ではなく夜中の2時には閉まるとのこと
マジか
夜中の2時まではここに居れるけど、それ以降は外に放り出される事になる
その時間に放り出されるくらいなら今のうちに外に出て街の中心を目指した方がいいんじゃないのか
どうする?
気温は低いが天気予報では今夜は雨は降らないようだ
それなら今のうちに外に出て歩いて街の中心を目指そう
時刻は21:40
計算が狂った事によってこの時間に周辺に何もない空港の外に出るハメになってしまった
とにかくウェリントンの街の中心に向かって歩くしかない
ここからはもうWifiも無しだ
グーグルマップを見ながら何も無い道路をひたすら歩く
ざっと見たところだいたい街の中心まで6.5キロくらいかな
こんな時間に車しか走ってない道を一人で歩く
もう結構歩いたよな
どのくらい進んだんだろ
20キロ越えのバックパックが肩に食い込む
気温は低いのに荷物を持って歩いてるせいで暑くてしょうがない
荷物を置いて着ていたパーカーを脱いだ
その時目の前にこんな看板があった
おい・・ここまで空港からすでに3キロ以上は歩いて来ただろ
なんでまだここから街の中心まで5キロもあるんだよ
クソ ちょっと直線距離で見てしまって目測を誤ったか
これ実際には10キロ近くあるんじゃないか・・?
あまりの距離にショックを受けて呆然とする
それでも今出来ることはただ歩くこと
ウェリントンは首都とはいえ街の中心に達してない場所は本当に何も無かった
途中、だだっ広い芝生が広がってるところを見つけた
その奥にちょっとした屋根が付いてる小さな建物があった
あそこなら今晩寝れるんじゃないか?
そう思いその奥の建物に向かった
しかし、そこには先客がいた
正確に言うと先客はどこかに行っていて留守だった
でもここに寝る道具を置いてるからもっと遅い時間に戻ってくるのだろう
その時に変に場所のことで揉めたくない
僕はこの場所を諦め、先に進む事にした
そこから20分以上歩いた場所で屋根の付いたバス停を見つけた
もう体がしんどくて仕方ない
それにもう23時過ぎだ
今日はここで寝よう
バス停のベンチにワイヤーでバックパックを括り付けた
これで盗まれる事は無いだろう
細長いベンチにマットを敷いた
この幅だと今夜は寝返りはうてないな
寝袋を取り出しマットの上に敷いた
クタクタの体で寝袋の中に入る
バス停だから明日は早朝に起きてここから退散しないと
貴重品の入ったサブバックを寝袋の中に入れて抱えながら眠りについた
コメント
ニュージーランドが最終地点だったのですね。
先住民マオリ族は、およそ1000年前にポリネシア人達がタヒチの周辺の島々から星を頼りに大型カヌーでニュージーランド北島に移住したらしいです。
星を頼りにって、目立った星があるのでしょうね。
牡牛座様、コメントありがとうございます!
ニュージーランドが最後になりました!
ニュージーランドって大きな街以外ではどこでも星が観れるような場所ですからね
当時、夜の航海では星だけが頼りだったんでしょうね