2019年4月4日
キリマンジャロ登山５日目
今日から胃腸薬を飲み始めました（テントの中で撮影してるので暗い写真ですいません）
地元の中学時代からの友人カズが奈良の大峰山かなんかに行った時に買って来てくれた陀羅尼助（だらにすけ）という日本古来の民間薬です
僕はあまり詳しく知らなかったんだけどゆーき君がこの薬について知ってました
めちゃくちゃ効くと評判の薬だそうです
確かにこれを飲み始めてから今まで完全な水状態だった下痢が収まり固形の便が出るようになりました
いきなり汚い話ですいません（笑）
朝食を食べ終え、テントから出るとすでにポーターの一部が移動を始めていた
今朝のキリマンジャロ
キリマンジャロの山頂はもうそこだ
でもこのあとちょっとを時間をかけて進まないといけない
今日はルート的にまた一段と山頂に近く為、嫌でも標高を上げる行程になる
標高が大きく変わる日の登山はいつも疲れやすい
しかも今日目的のキャンプ場に到着したら今晩から山頂に向けてのアタック開始だ
なるべく早くキャンプに着いてアタックに備えて休まないと
という訳でひたすら登りの多い登山の開始です
もう植物はほとんどみる事がなくなった
景色は岩と雲ばかり
それほど写真映えもしない景色が続くので撮影の為にスマホもほとんど出さなくなってしまっていた
途中で休憩した岩場では上の写真のように石が積まれていた
この積み石は登山家がよく言ういわゆる「ケルン」ってやつだ
石を円錐形に積んで目印や道標にしたもので、通常、山頂や稜線などで見られる
でも最近は意味を知らない人が登山の安全を祈願したものと勘違いして意味のないところに石を積み上げたりしてるのが現状
なのでもう本来の意味を失ってしまってますね
この一帯では石はあちこちに積まれていた
本来道しるべのはずなのに安全祈願でこんなに積まれたら逆に迷うのでもうケルンをそういう役目で見てる人もいないだろう
こんな岩場と坂道を無心でひた歩く事約５〜６時間
最終アタックの前の最後のキャンプ地点 BARAFU KAMP（バラフキャンプ）に到着
いつも通り小屋で名前の記帳を済ませる
結構坂道登ってきたけどサブガイドのジョセフは本当に息一つ乱さない
結局僕はこの人が息切れする所を見た事なかった
この日は僕も結構しんどかったけど、中でも僕らに比べて大きめの荷物を担いでるKサンが辛そうだった
ここまで来るともうみんな足も体もボロボロだよね
BARAFU KAMP（バラフキャンプ）の標高は4673メートル
昨日のキャンプ場が3995メートルだったので700メートル近く標高を上げた
キリマンジャロ山頂の高さは5895メートル
夜のアタックでまだあと1200メートルくらい登らないと
上の写真の丸い看板に書かれているUHURU PEAK（ウフルピーク）が僕らの目指す山頂
直線距離でいうと残り５キロ 時間にしてあと７時間か
５キロとはいえ標高を1200メートルも上げる道のりだ
かなりキツイ登山を強いられるだろう
僕らのいるキャンプから下を見下ろしてみた
上の写真中央あたりにうっすら道が見えると思う
あれがこのキャンプのすぐ下の道だ
よく見ると２〜３人歩いてるのが見える
これを見てると今日は距離は長くなかったけどいかに登りが多かったかよくわかる
キツかったなぁ今日も でも今晩が本番だ
ところでなんで僕らのテントはこんな崖っぷちに建てられてるんですかね？
テントのむこう崖です
もうちょっと場所考えて 怖いから！（笑）
昨日あたりから空気が薄くなってきてるのを感じてたけど、山頂付近では一段と酸素が少ないはず
ここからは登山道もハッキリしないからガイドが先導する岩場を登っていくような感じ
僕らのテントの向こうにはモシの町から見上げていたあのキリマンジャロの山頂が顔を出している
夜に酸素の薄い中、あんなところまで道無き道を進むってどんな気分なんだろう
今晩夜に起きてあの山頂に向かうなんて自分でも信じられない
今から夜を迎えるのが正直怖くもあった
夕方には寝袋に入ったけど今晩のアタックに対するプレッシャーと気を使えないスタッフが外で騒いでたおかげでほとんど寝付く事が出来ないままアタックの夜を迎える事になった
