2019年6月12日
どうも 引き続き青の街シャウエンからです
モロッコの一大観光地シャウエン
世界中から観光客が押し寄せるこの風光明媚なこの街だが意外にもこのシャウエンがマリファナ天国なのをご存知だろうか
というよりこの街を一度でも訪れた事がある人なら必ずこの街でマリファナの香りを嗅いだ事があるはずだ
そうなのだ 実はシャウエンではかなりカジュアルにマリファナが出回っている
マリファナというと日本人の感覚からすればすぐにハッパというイメージだろうがここで出回ってるのは主に大麻樹脂
いわゆるハシシとかチョコと呼ばれる代物だ
しかも麻薬の売人が売ってるとかではなくその辺の土産物屋の店主が「ハッパどうだい?」って土産物のついでに大麻樹脂を売ってくる
要するに街の人も悪い意識もなくセカンドビジネスで気軽にマリファナを売買してるのだ
もちろん街の普通の人も観光客に声をかけて売って来る事がある
僕も実際一番最初は街の普通のお兄さんに声をかけられた
僕が「どんなのか見せて」というと下の写真の路地に連れ込まれて「ちょっとここで待ってて」と言われた
自分の部屋にブツを取りに行ってるみたいで3分ほどでお兄さんは戻ってきた
彼が手に持ってたのは4〜5グラムの大麻樹脂だった
彼は匂いを嗅がしてくれて「これはグッドクオリティだよ」と言った
僕「これしか持ってないの?他に何か持ってるなら見せて」
お兄さん「うーん 僕はこれしか持ってないけど何が欲しいんだい?」
僕「欲しいと言うかハッパを持ってるなら一度見てみたいなぁ」
お兄さん「ちょっと待ってね 隣の家の人が何か持ってるかもしれないから聞いてみるよ」
隣の家に入って言ったお兄さんは隣人の友達を連れて出てきた
その隣の家の人が手に持って出てきたのはナイロン袋に入った粉だった
でもコカインとかじゃない
これはキーフだ
キーフというのはマリファナのハッパを吸うためにグラインダーなどで細かく刻んだ時に出る細かな粉の事
何度もマリファナを吸うために刻んでるとその粉がどんどん溜まっていく
その溜まった粉がキーフで、ある程度の量が溜まったらそれをジョイントなどに混ぜて巻いたりする
僕が「あれ?ハシシとキーフはあるのにハッパがないの?」と聞くとお兄さんは「シャウエンではハシシが普通だからね・・君が見たがってる物は持ってないよゴメンね」と謝ってきた
なんとも礼儀正しい売人で、謝られるとか妙な気分だ(笑)
で、結論から言うと僕はリサーチの為に10人近い売人やお店の店主と話をしたがシャウエンでは逆に大麻樹脂以外を手に入れる事は困難だとわかった
ここでのマリファナってのはイコール「ハシシ」なのだ
売人やお店の人は「ハッパ、ハッパ」と言って来るが日本人が思ってるハッパ(バッズ)ではなく基本全て大麻樹脂
皆観光客も大麻樹脂をタバコなどに混ぜて巻いて吸っているのだ
ちなみに僕はタバコと酒は嫌いです
その後も他のチンピラっぽい売人が「よし、俺に任せろ この街の奴は全員俺のことを知ってる だから俺ならなんでも見つけてやる」と自身満々に言ったのでどんな物が見れるかと付いて言ったけどもう全然ダメ(笑)
偉そうに周辺の店の奴に「よっ!」とか言ってブツの話をしてるんだけど全然見つけられない
こいつがデカイ顔しながらシャウエンの街を歩いてハッパを探したチンピラ売人
もうこいつの後ろを30分付いて周ったけど途中から「あぁコイツじゃ手に入れられないんだろうな」って分かってきたので断った
チンピラは「いや、待ってくれ 夜までには見つけられるから・・そうだな20時、いや21時にこの街のメイン広場の一番大きな木の下で待ち合わせよう」と言ってきた
僕「いいよ、泊まってるところも近いから21時に行くよ」
で、21時に広場の木の下に行ったんだけど結局そいつ来なかった(笑)
まぁ昼間にあれだけ歩き回って見つけられなかったんだからそもそもこの街にハッパ自体出回ってないんだよな
その後も夜の街を歩いてると別の奴に声をかけられて付いて行くとドンドン人気の無い路地に連れて行かれて・・・
ここで待たされました
そして待ってたらそいつが仲間の男を5人連れて戻ってきて「すぐそこの道に車を用意した 大麻の畑と大麻樹脂を作ってる場所を見せてやるから一緒に来て車に乗って」と言われた
いや、さすがにこの時間から計6人の男に連れられてそんな場所に行くのはマズイ
こいつらが態度を豹変させてこっちを襲うつもりなら身ぐるみ剥がされてしまう
道路まで連れていかれるとそこには大きめのバンが止まっていた
男達が3人ほど先に乗り込みお前も乗れと手招きしてる
更に後ろから残りの3人が僕の背中を押して車に乗せようとしてくる
「いや、マリファナ畑にもハシシを作る作業現場にも興味ないから
何よりこんな時間に街から車に乗って山まで行くのがだるいからやめとくわ!」
とわざと周囲の人に聞こえるような大きな声で言って強引に連中を振り切って帰ってきた
実は昔4〜5年前に世界一周してる人のブログでこの手の話に乗ってついて行って、そこで大量の大麻を買わされそうになりそれを断ったら見学料とガイド料という名目で4万円ほど取られた人の話を知っていたのだ
だから僕は意地でも付いて行かなかった
メイン広場に戻って来るとまだ広場は多くの人達で賑わっていた
屋台でコロッケみたいなのが2つで5ディルハム
好みによってケチャップや辛いソースもかけれる
更に安くて美味しいサンドイッチ購入
広場でバスキングをしてる人がいたので演奏を見ながらサンドイッチを頬張る
夜になっても活気のある広場だ
この写真の古びたカフェはメイン広場に面していて夜になるといつもマリファナの匂いでいっぱい
外のテラス席では露骨に吸ってないが店内では地元のオッチャン達がタバコに混ぜてハシシを吸っている
これが店内
僕は店内ではなくこのカフェの広場が見えるテラス席でいつも夜ミントティーを飲んでいた
お決まりの店のお決まりの席でお決まりのミントティーを飲む
世界一周中に来たこともなかった街でこういうお気に入りの場所が出来るのも旅の醍醐味だよな
このルーティン最高
シャウエンでの滞在も今晩で終わり
最後に宿のベランダからメイン広場を見納めした
青の街シャウエンに別れを告げて明日からは更に北上しヨーロッパに戻る船が出る町を目指そう