2020年8月19日
今日は僕が SMクラブの受付を1年やって鬱になった話をしたいと思う
僕のブログの読者なら僕が今まで風俗店の店長をやっていたことも既にご存知かと思う
またその辺の事情を知らない方はこちらの記事から順番にお読みください
僕が風俗店で店長をしてた頃の話 その1
僕は当時付き合っていた彼女にゲームセンターで社員をしてると嘘をつき風俗店の店長してました
風俗店の店長として働いてる間に彼女にその嘘がバレて結果僕は風俗業を一度辞めました
風俗業辞めた後、とりあえず繋ぎで工場の派遣のバイトに行った
工場で働くのってこの時が初めてだったんですよ
僕が派遣された先の工場っていうのは携帯電話の中の薄っぺらいバッテリーを作ってるところだったんですね
その工場の中でもいくつかにパートが分かれていて、僕が配属されたのは次々に流れてくる携帯電話のバッテリーを眺めて少しでも歪んでいるバッテリーがあればそれをラインから取り除くというめちゃくちゃ楽な仕事
ひたすら9時間流れてくるバッテリーを見てればいいというバイトでした
バッテリーが歪んでることなんてそうそう無いので、本当にほぼ1日バッテリーを眺めてる仕事でした
いや、もはやあれは仕事とは呼べないな(笑)
一週間ごとに夜勤と昼金の交代もあるので夜勤でも仕事に入るんですが、もう夜延々とこのバッテリーを眺めている苦痛さといえば理不尽なパワハラ上司の下で働いてるほうがまだマシだと思えるような環境でした
特に夜勤の最中に流れてくるバッテリーをずっと見ていると催眠術にかかったみたいに眠くなってくるんですよね
僕は結局やってられなくて一カ月で工場を辞めたが正直夜勤中に3回ぐらいは寝てしまいましたね
工場勤務をずっと続けられる人とか逆にすごいなと思います
僕にはあれは無理だ
毎日延々と流れ作業とか精神がおかしくなってしまう
しかし僕が長年やって来た風俗業でも時に職種によってはそんなふうに精神を病んでしまうことがある
今回お話しするのはそんな話だ
結局僕は付き合っていた彼女と別れ風俗業務に戻ることにした
別に彼女と別れたかったわけではないけど、僕の風俗業復帰を許してはくれなかったので別れるしかなかったです
そして僕は風俗業界に舞戻ることになる
そこであまりこだわらずに選んだ店は大阪の十三(←これで「じゅうそう」と読む)にあるSMクラブのスタッフでした
今回はSMクラブという独特の世界とそこのマニアックなお客さんなどについても書いて見たいと思う
さっき SMクラブは独特な世界だと書いたが近年ではソフトSMみたいな言葉も出回ってたし、ちょっとした責めたり責められたりする程度のごっこのような SMはカップルの性行為の中でも少しぐらいはあるだろう
風俗でもそういったソフトSMをコンセプトにしたお店も今では珍しくなくなった
一口に SMといっても昔よりはゆるく広く世間に浸透してると思う
でも僕が務めたのはそういったポップなごっこのソフトSMのお店ではなくてガチのSM店だった
大阪の十三ってね割と風俗店がちょこちょこあるんだけど、その半分以上が SM店なんです
大阪の十三はSMクラブのメッカ
これは大阪で風俗で遊んでいる人からすれば皆が知ってる常識です
僕が勤めたのは昔からある女王様がムチやロウソクを使う本格的な SMクラブ
SMクラブといってもお客さんをさばく大まかな流れは僕が以前勤めていたファッションヘルスとそんなに多くは変わらない
ただ店舗型ではなく待ち合わせ型のデリバリーだったのでお客さんは店舗内で実際にプレイはしない
店舗はただ受付があるだけでそこで女の子の写真アルバムを見せて女の子を選んでもらい、後はオプションをつけるかつけないか、希望する道具は何か
それを決めてもらってそれに応じた料金をもらい「◯時にどこどこのセブンイレブンの前で」とか「◯時に◯◯というホテルの入り口で」と待ち合わせ場所と時間を決めて伝えるだけ
お客さんが受付を出て行くと別の場所に待機している女の子に連絡を入れる
連絡する内容というのは次のような感じ
例えばここで仮にナナという源氏名の女の子に仕事が入ったとしよう
「ナナさん、60分のSコースが入ったので準備お願いします。
会員の〇〇というお客さんが◯時にどこどこで待ってます。お客さんの服装はジーパンに茶色のジャンバーで、黒のカバンをたすき掛けしてます。」
実際はもう少し詳しく話すがこれにプラス必要な持っていく道具などを伝えるんだけで簡単に言うとこんな感じ
後はお客さんと女の子が実際に会ってホテルに入ってプレイするだけだ
デリバリーの風俗店とラブホテルが提携するのは厳密に言うと法律違反なんだが、どのデリヘルでも暗黙の了解でホテルと繋がってるのが普通だ
もちろん僕が働いていた待ち合わせ型の SM嬢のデリバリーも十三のホテル街のいくつかのラブホテルと繋がっていた
ちなみに僕が働いてた店は女の子はS専門の女の子とM専門の女の子と S も Mも両方出来るという女の子が働いていた
つまりS嬢とM嬢と両方派遣していたということ
もちろんだけどお客さんが M の場合はS嬢、つまり女王様を派遣する
Mのお客さんに対してM嬢はもちろん派遣しない
なのでお客さんもSの人も来れば Mの人も来る
ここまでは普通のことなので読んだだけで理解できると思う
でもSMクラブが今まで僕が勤めた風俗店と違っていたのは働いている女の子の質というか雰囲気やお客さんのマニアックさ
これはあくまで僕個人が感じたことだけど今まで働いていた風俗店の女性と違って SM クラブで働いてる女性のほとんどが普通の風俗店の女性よりも感情の起伏が激しい傾向にあった
まあ風俗で働いてる女性って結構病んでる子も多いのだが、 ここで働いてる女の子はそれが顕著だった
お店の中の女の子同士のひがみやイジメ
リストカットする子
精神科に通ってるような子
パニック症候群で薬がないと突然外も歩けないぐらいパニックを起こす女の子など数多くいた
スタッフはお客さんをさばくだけでなく、女の子と話し女の子のケアをしたりしてシフトを取っていかないといけない
なのでよく女の子の待機室において女の子達とも話すのだがまあ結構どす黒いもんが渦巻いてましたね
もちろんSM嬢も普通に病んだりするんだけど不思議だったのがSの嬢王様に限って病んでる子が多いこと
普通何となくのイメージだと SM嬢ならMの子が病みそうじゃないですか
でも実際には Sの子が病んでいるシーンを多々見て来た
SM の女王様って女王様がM男に言うことを聞かせて膝まづかせてるようなイメージがあるかもしれません
でもそうじゃないんです
女王様が M男に言うことを聞かせるてるのではなく、M男が自分のして欲しい事を女王様のS嬢にさせてるんです
ムチで叩かれたいとか足で踏まれたいとか、ロウソクを垂らされたいとか自分のして欲しい欲求をお願いしてそれを女王様の方が叶えてあげてるんです
実はMのお客さんというのはかなり我儘です
ひれ伏しながらもこうして欲しい、ああして欲しいと次々に自分の性癖を女王様にぶつけてくるので
むしろS嬢が色々とMのお客さんの要望に応えてあげてる立場なんですね
そんな要求に応えまくる仕事をしてるうちに自分の心の拠り所がなくなるのか意外に病んで行く子が多いです
SMクラブに来るお客さんは Sの人も Mの人も自分なりのこだわりや要求を強く持っているお客さんが多い
それは受付で僕らに向けられる時もある
お客さんの要求を一番に受け止めなければいけない女の子はもちろん大変なんだけど、受付でこれがしたいあれがしたいって言われる僕らもだんだん精神的に追い詰められていきます
全てをひとつの記事には書けないので続きはまた明日
明日はお客さんが要求してくるマニアックなプレイ内容について