2019年10月10日
「ショーシャンクの空に」という映画を知ってるだろうか
1994年公開の映画なのでもう随分昔の映画だ
これを書いてる今現在から約25年前ということか
日本でもヒューマンドラマの映画の代表格で有名になってるので名前を聞いたことのある人も多いと思う
元々はスティーブンキングの「刑務所のリタ・ヘイワース」という小説が原作になっていてそれを映画化したものだ
ティムロビンス扮するアンディ・ディフレーンという優秀な銀行マンの男が冤罪によって長きにわたって投獄されてしまう
その腐敗した刑務所の中でも希望を捨てずに生き抜いていくヒューマンドラマだ
僕はこの映画が大好きでかれこれもう20回ほど観ている
なんだったら名シーンのセリフも覚えてるくらいだ
そしてそんな名作「ショーシャンクの空に」の刑務所内で友情を誓ったアンディとレッドが塀の外に出れたら落ち合う約束をした約束の地がメキシコの「ジワタネホ」という場所なのだ
映画ではジワタネホと字幕に表示されているが実際には「シワタネホ」(Zihuatanejo)と呼ぶ
スペイン語ではZから始まる文字はサシスセソ読みなので Zi は「ジ」ではなく「シ」と発音する よってシワタネホが正しい読み方
僕は大好きな映画ショーシャンクの空にのラストシーンの舞台Zihuatanejo (シワタネホ)に今から向かう
主人公アンディが余生を過ごしたいとレッドに語った海沿いの町
ジワタネホは僕がメキシコに来たら絶対に行きたいと思ってた場所なのだ
Zihuatanejo (シワタネホ)の場所はここ
Zihuatanejo (シワタネホ)へのバスはメキシコシティの南バスターミナルから出ている
僕は事前にネットで料金と出発時間を調べてバスターミナルのADOのカウンターで直接チケットを買いました
ADOというのはメキシコ国内の長距離バスで一番有名な一等車のバス会社です
これがシワタネホまでのバスの料金
僕は夜21時30分の夜行バスの便を選びました
シワタネホまで10時間ちょいなので明日の朝の7時過ぎには到着してるはず
そして翌朝ほぼ時刻通りにたどり着いたシワタネホ
ジワタネホはメキシコ太平洋沿岸にある小さなリゾート地だ
メキシコで太平洋沿岸のリゾート地といえばアカプルコを想像する人が多いかもしれないがアカプルコはマフィア同士の抗争が長年続いたせいで客足が遠のいてしまった
カンクンにメキシコリゾートNo.1の地位を奪われたアカプルコは廃れてしまったが、今でもマフィアの抗争が続いてる
そんな中、アカプルコの近隣でローカルの人達からリゾート地として親しまれてる小さな漁村&リゾートがジワタネホだ
カンクンやアカプルコは世界中の人が楽しみに来るリゾート地
でもジワタネホは地元民から愛されるリゾート地って感じ
シワタネホのダウンタウンの交差点にはなぜか鳥居が
まだ朝早いので一旦予約してたホテルに荷物だけ置かせてもらってすぐ近くの小さなビーチに行ってみることにした
この細い通路を下っていくと宿から一番近いビーチに出る
ここがシワタネホのダウンタウンエリアの小さなビーチ
シワタネホにはいくつかのビーチがあるがメインビーチはLa Ropa Beachというビーチになる
La Ropa Beachには後ほど向かう事にする
ビーチ周辺の小高い山には斜面にいくつもリゾートホテルが並んでいる
そういえば映画の中でアンディはいつか出所出来たらここシワタネホで小さくてもいいからホテルを経営したいと言っていた
ちょっと曇り空だけど素朴でいいビーチだ
外国人観光客が全然いないのがまた良い
のんびりとビーチを散歩する人、町の市場のレストランで新鮮なシーフードを楽しんだりする人達
高級リゾートもいいけどたまにはこんなあまり外国人が来ないローカルリゾートもいいもんだ
ダウンタウンエリアのビーチがこれならメインビーチのLa Ropa Beachはもっと期待できそうだ
ひとまず今日予約してるホテルにチェックインしてしまおう
今回僕がシワタネホで泊まったホテルはVillas Mercedesというホテル
ここはリゾート地なので基本宿泊施設は個室ばかり
Villas Mercedesの場所はここ
僕の個室には大きめのダブルベッドに専用のシャーワー&トイレ
なんで部屋にクローゼットが2つもあるのかな?と思い開けてみるとひとつは僕の部屋専用のミニキッチンでした
こんな感じでコンロに電子レンジに電気ポットに冷蔵庫と結構色々揃ってた
個室でこのクオリティはすごいわ
さすがローカルとはいえリゾート地のホテル
Villas Mercedes
- ロケーション:★★★☆☆
- スタッフ :★★★★☆
- 価格 :★★★☆☆
- 清潔感 :★★★★★
- WIFI :★★★★☆
※あくまでも個人的な評価です
ロケーションはダウンタウンエリアにある為、シワタネホのメインのビーチまでは30分は歩くので星3つにしてます
スタッフは一応に皆親切である程度の融通も聞かせてくれる
ホテルの設備と清潔感は満点 ホテル内には小さいけどプライベートプールもあります
Wifiはサクサク
この設備なのでしょうがないけど少しだけバックパッカーには高めのホテル
とりあえずチェックインを済ませたことだしLa Ropa Beachというシワタネホのメインにあたるビーチを目指そう
歩いてLa Ropa Beachに向かう最中通りの左右にはたくさんのリゾートホテルが立ち並んでいる
この辺のエリアはいかにも高そうだ
ローカルのリゾート地とはいえそこそこの値段がするだろう
ビーチまでの道のりの坂道は運動不足の僕にはちょうどいい運動になる
汗だくになりながらひたすら坂道を登っていると右手にメインのビーチらしきものが見えてきた
登って来た分ここからは逆に下り坂 自然と足が軽やかになる
そしてついにシワタネホのメインビーチのLa Ropa Beachが見えて来た
La Ropa Beachの場所はこちら
おぉ メインビーチなのに人少なめ
そしてさっき坂道を歩いてる時から大分晴れ間が見え始めていた
メインビーチに着いた途端いい天気になるなんてさすがは晴れ男
ビーチを歩いているとビーチ沿いにバーレストランを出している女性スタッフから「パラソルとチェアはいかが?」と声をかけられた
ビーチにはいくつものソファーベッドのようなリラックスできる椅子が置いてあり、木で作ったパラソルが木陰を作っている バスタオルまで貸してくれるそうだ
いくらなの?と聞くと「セテンタイシンコよ」と聞こえた
ええっと・・75ペソって事かな 随分安いな
あまりにも安すぎるので念のためスマホのカレンシーコンバーター(通貨アプリ)のメキシコペソのところに75と打ち込んで画面を見せて確認をした
それを見た女性スタッフは75ペソの文字を見てうんうんと頷いた
75ペソって350円しないくらいだぞ 破格だろ安過ぎるだろ
もちろん借りました 荷物を置いておく場所も欲しかったからね
ヤバイなぁ 最高だろこれ
天気はいいし、人は少なめだし、ほとんどがローカルの人達だし
こんなリゾート気分を味わえるソファー&パラソルが激安だし
気分良くなってレモネードを注文
冷たいレモネードを飲みながらビーチで遊ぶメキシコ人ファミリーを眺める
空も静かな波もこのビーチの雰囲気も最高だ
僕ももうしばらく休憩したらビーチを端から端まで歩いて泳ごう
さて無事にたどり着いたこのシワタネホのビーチ
確かにショーシャンクの空にの映画のラストシーンの舞台はこのシワタネホのビーチだ
だけどそれは作中のラストシーンの舞台としてこのシワタネホの名前が出てくるだけであって、実を言うとあのラストシーンの撮影地はシワタネホではなく別の島なのだ
要はあの2人が再会の抱擁をするシーンはシワタネホということになっているが別の場所で撮影したもの
それではあのラストシーンの撮影地はどこかと言うとアメリカ領バージン諸島の「セントクロイ島」という島なのだ
セントクロイ島の場所はここです
カリブ海に浮かぶアメリカ領の島
グーグルマップではサンタクルスと表示されている
ラストの撮影場所が実はここだという事はショーシャンク好きの人は結構知ってるネタです
でも それでもこのシワタネホの町やビーチは美しくスティーブン・キングが作中にここをラストの舞台に、そして2人の再会の地に選んだ事に何の疑問も持たない
いい場所だなぁホント 来て良かったよ
あの映画を初めて観たのがもう24、5年前
あれからシワタネホにいつか行ってみたいなぁと思っていた
時間はかかったけどやっと来れたよ
ビーチ沿いに並ぶ飲食店もいい雰囲気
普通こういうお店は高くて当たり前なのにそこはローカルのリゾートらしく値段も抑えてある
ビーチをひと通り散歩し終わったところでさっきの75ペソ払ったソファーとパラソルを貸してくれている場所に戻ると「食事はどうされますか?」と聞かれた
僕が食事はいいですと答えると「料金に含まれてるわよ」とびっくりするような答えが返ってきた
え? 俺75ペソ(約350円)しか払ってないんだけど
それであのソファとパラソルとバスタオルに加え食事までついてるってちょっとさすがにおかしくないか
「え?さっき言ってた75ペソに食事まで含まれてるの?」と驚いた顔で聞くと向こうも驚いた顔で「75ペソじゃなくて75ドルよ」
はい?
いや、俺さっき口頭でもスマホの画面上でも75ペソって部分を2回確認したよね?
なんか安過ぎておかしいなと思ったけどまさか75ドルだったとは
とりあえず英語話せるスタッフを呼んでもらってさっき75ペソって言われたからソファーやパラソルやバスタオルを借りた状況を説明した
その結果、なんとタダ
無料でそのままソファーとパラソルとバスタオルの3点を借りれる事になった
でもこれだけのレンタルで75ドルって逆に高いんじゃないか?
どういう事なのかよくよく聞くと実はここリゾートホテルの所謂オールインクルーシブのサービスだったのだ
オールインクルーシブというのはリゾート地のホテルでよくあるサービス方法で宿泊費が少し高い代わりにその料金に宿泊代とそのホテル内での食事、ドリンク、その他受けられるモロモロのサービスが全て込みになっているというものだ
つまりここのホテルは75ドルで宿泊費からビーチのソファー&パラソルのサービスから食事・ドリンクまで全て込みでやっていたのだ
タダにしてもらったけど何か悪いのでレモネードの料金だけ払った
ビーチでは相変わらず家族づれとカップルがパラセーリングやバナナボートを楽しんでいる
海の透明度は決して綺麗ではないけど人が少なめの昔の日本の海水浴場って感じでいいリゾート地だ
アンディとレッドが再会を果たし抱擁したシワタネホのビーチ
念願のこのビーチに来れて僕はまた世界一周中のやりたい事をひとつクリアした
昔テレビの中だけの憧れだった場所、学校で習った教科書の中の世界、絶景の写真集の中の世界
そういう場所に本当に行けるから世界一周はやめられないんだ
コメント
【ショーシャンクの空に】 から このブログにたどり着きました。
行っていらっしゃったっとのこと、感動いたしました。
ブログを書いてくださり、ありがとうございます。
榎本ジェニー様、コメントありがとうございます!
シワタネホ行ってきました
結構「ショーシャンクの空に」の映画からこのブログに来てくださる方多いんですよね
シワタネホは地元民のリゾート感が出てて最高でした
榎本様も是非いつかご自身で行ってみてください!