252022年2月24日
おはようございます
昨日の続きからです
フィッツロイから戻って来たところからですね
昨日の記事の最後にも書いた通り、ハイシーズンのパタゴニアにおいて特に人がいっぱいなエル チャルテンの町
ここの町の宿がいっぱいで僕は今のホステルを1泊分しか予約出来なかった
他の宿は一切空いてなかったのかと言うとそうではない
でももう高級な所や1泊4000ペソ以上するような中級クラスのホステルしか予約出来なかった
いわゆる安宿はもうフルブッキング
今考えると前日に予約して安宿1泊取れただけでもまだ良かったのかも
という訳でエル チャルテンの町にもう1泊する僕は今日宿無しの為、パタゴニアで野宿決定です
でもパタゴニアで野宿って正直に言うとちょっぴり楽しみだ
しかも、野宿自体がもうめちゃくちゃ久しぶり
この世界一周中に最後に野宿したのいつだろ?
中南米に入ってから野宿ってしたっけ
してないよな
もしかしてカナダ以来か?
だとしたら2年以上ぶりの野宿
それがこの大自然に囲まれたパタゴニア
もう最高やん
今晩が楽しみだなぁ
※最後まで読まない方もいると思うので先に結論を書いておきます
絶対おすすめしません!
死ぬかと思いました(笑)
この後、書いていきますがパタゴニアの気候ナメない方がいいです
マネしないでください
パタゴニアは相変わらず可愛い建物が多いなぁ
使い終わったキャンピングカー後部を改造してカフェにしてる店なんかもある
こういうのが逆にオシャレに感じてしまう
僕も今しがたフィッツロイから帰ってきたばかりだから、めちゃくちゃお腹が減ってる
でもまずはこのままホステルに戻ってチェックアウトを済ませて、シャワーを借りたい
昨日のうちにホステルの人と話して本来10時チェックアウトのところを11時まで待ってもえる約束にしてもらってる
ホステルに迷惑がかからないように一旦早く戻らないと
おぉ、なんかこのスーパー記憶にあるわ
2年前、一緒にエルチャルテンを訪れたジュンペイ君とサンドイッチ買ったところだと思う
町をよく見ながら歩いてるとまだまだ懐かしい場所があるもんだな
宿に戻って荷物をまとめてチェックアウト
そのままシャワーを借りる
夜中に行ったとはいえフィッツロイ登山で結構汗をかいた
疲れと汗と砂埃を洗い流すシャワーが最高に気持ちいい
シャワーを終えて落ち着いたら尚更お腹が減って来た
とにかく早く何か食べたい
早速昨日も行ったカフェにやって来た
La Nanaというカフェ
フィッツロイの登山道の入り口に近いところにあります Wifiあり
スープひとつで890ペソかぁ
日本のファミレスくらいの値段ですかね
とりあえずカウンターでパンを2つ選んでカフェラテを注文
パンを食べてラテを飲んでると少し落ち着いて来た
でもフィッツロイ帰りでこれで足りる訳がない
続いてPollo al Curry チキンカレーですね
なんかゴマの多さが気になるけど旨し
あぁ〜やっと生き返ったよ
このカフェでこのままPC作業をする
でも寝不足で疲れてるからかあまり能率は上がらない
思えばメンドーサの街から3日近くかかってバスでパタゴニアに来た
パタゴニアに着いたと思ったらイレギュラーの為すぐ昨日エル チャルテンに移動して来てそのままフィッツロイに登った
で、今に至るのでもう体がほとほと疲れてる
正直に言うと今すぐ横になって寝たい
でも今日は宿無しだから夜に野宿するまで寝るような場所もない
フラフラだけど夜までは我慢だ
夕方あまりの疲れからカフェで寝てしまいそうになったので、カフェを出てこれまた昨日も行ったアイスクリーム屋へ
今日はまた一段と混んでるな
さて今日はどれにしようか
結構減ってるジェラードも多い
減ってるってことはそれだけ人気って事だよな
なんとなく人気だと思われるのを2種類選んで注文
ここもWifiがあるので今日は店内で
ウン、美味い
ここは昨日と同じく間違いない
さてここからは今日野宿する場所を選定しに町を歩く
エル チャルテンの町はかなり治安的には安全だ
その点はあまり心配していない
でも自分の中でなんとなくこういう場所がいいなっと思い描いてる場所がある
まず人があまり来なさそうな場所
これが大事
ただ昨晩の夜中2時に登山に行く途中で見たように、あんな時間でもまだ酒を飲んでる人が楽しんでる店もある
この町のメインストリートだがその辺は避けたい
なるべく人が来なくて、もし寝てる時に最悪雨が降って来ても大丈夫な場所
それが理想だ
天気予報を見る限り、多分今晩雨は降らない
降らないと思うが、万が一雨が降って来た時に飛び起きてバタバタしたくない
もし雨が降ったら、その雨の中そこからどこに移動するかまた考えないといけない
そんな事にならないように最初から雨をしのげる場所
つまり屋根付きの場所を探す
町を20分ほど歩いて回って、2箇所の候補を見つけた
ひとつはトラベルエージェンシーの建物の前
木で出来た入り口だが細長い屋根が付いてる
その屋根に沿うように寝たら雨には濡れないだろう
ツアー会社が夜遅くまでやってる訳ないので程度の時間になれば会社の人も帰る
その後、建物の入り口付近にマットを敷いて寝袋を出して寝る
これなら問題ないだろう
もうひとつは僕のホステルからそう遠くない場所にある小さなチョコレートカフェの前
ここはお客さんが中に入ってなかったらカフェとも気づかないくらい小さな木で出来た建物
でもこの建物の入り口には屋根が付いていて片側は壁になってる
そしてさっきのトラベルエージェンシー前よりは人通りも少なそうだ
今晩はこのどちらかの場所で寝るとしよう
夜、荷物を預けてるホステルに戻るとオーナー家族がいて、夜の23時くらいまでならロビー使っていいよと行ってくれたのでお言葉に甘える事に
ここで作業をしながらいつパタゴニアを離れるかと、次にどこの国に行こうかを考える
とりあえずどこの国に行くにしても一度パタゴニアを離れ、首都のブエノスアイレスに行く必要があるだろう
ボリビアからこのパタゴニアまでアルゼンチンをバスで縦断して来た
さすがにブエノスアイレスに戻るときは飛行機を使おう
パタゴニアの期限を決めて、ブエノスアイレスに行く航空券を取った
あとはブエノスアイレスに着いてからどこに飛ぶか決めよう
夜23時にホステルから出て目をつけていたチョコレートカフェの方へ向かう
昼間にはほとんど吹いてなかったのに風が出て来てる
そう言えば昨晩フィッツロイに向かう時も風がビュービューと吹いていた
パタゴニアは夜になると急に風が出始めるんだな
暗くなったチョコレートカフェの前に着いて、マットを敷いて寝袋を広げた
さぁパタゴニアでの野宿だ
今夜は大自然に囲まれながらパタゴニアの空気を存分に吸って眠ろう
寝袋手前が異様に横に膨らんでるのは貴重品の入ったサブバックを盗まれないように一緒に寝袋の中に入れてるから
僕はテント無しでの野宿の時は念の為いつもこうしてる
まだ遠くの方で飲食店から流れる音楽と人の声がかすかに聞こえる
多分、あと1〜2時間でその音も聞こえなくなるだろう
もうすぐ静かなパタゴニアの夜だ
そしてその1〜2時間後、本当にそれらの音は全く聞こえなくなった
恐ろしほどの風の音で
寝袋に入って1時間半ほど経ったあたりから急に風が強まった
すごい強風と風の音
それに巻き上げられる砂埃
ただでさえ夜になると急激に冷えるパタゴニアの夜の空気をその風がこれでもかというぐらいに冷やして僕に浴びせてくる
寝袋に入ってても風が強くて隙間から寝袋の中に冷気が入ってくる
たまらず寝袋のドローコードを引っ張って、極力寝袋の顔を出してる部分を締めて隙間が出来ないようにする
昼間あれだけ暑かったのに同じ日の夜にこれってどういう事だよ
パタゴニアの気候を少しばかり甘く見ていた
寒い
寒すぎる
しかも風は弱まるどころかどんどん強くなって行く
ヤバイなこれ・・・寝れるかな
もうね、テントでも持ってない限り絶対パタゴニアで不用意に野宿しないでください
地獄見ます
と言うか、テントあってもこの日の強風ではしっかりロープ張らないとテント飛ばされます
マジでそれくらいの強風
だって立ちションするのに寝袋から出た時も目を開けてられないくらいの風だったもの
本当に台風の中で野宿してるような状態です
しかも風の冷たさがハンパないので寝袋なかったら死んでました
あれだけ疲れてて寝不足だったのに寝袋あっても寒すぎて目が覚めてしまう
ちゃんと寝れない
身体が「ここで寝るな、危ないぞ」って教えてくれてる感じ
この感覚は冬のヨーロッパで野宿した時にもドイツのベルリンとフランフのパリで経験してる
あまりの冷えように目が覚める
今までの野宿でベスト3に入る寒さと過酷さでした
マジで絶対真似しないでください
寝袋なかったら低体温症で動けなくなります
僕は寝袋に入ってても肩口あたりが寒さで強張ってちゃんと動かなくなってました
強風に巻き上げられた砂埃を顔に浴びて、口の中にジャリジャリと音がするくらい砂が入った状態で耐え忍ぶ事数時間
風が少し弱まったのは朝5時前だった
マジで死ぬかと思った・・・
勝手に野宿して勝手に死にかけたわ
ようやくそこから少しウトウト出来て2時間ほど寝れた
2時間後にはもう朝からフィッツロイに登りに行く人たちの声で目が覚めてた
すさまじい風だったな
あんな台風並みの風の中で野宿したの初めてだったわ
マジで全然疲れ取れてない
って言うか余計に疲れた気がする
恐ろしい強風の中、僕のパタゴニアでの野宿は終わった
思い描いてた野宿とはかけ離れたものになったけどなんとか一夜をやり過ごした
さぁ今日はこれからエルカラファテの町に戻って氷河ツアーの件を練り直しだ