2018年6月18日
昨晩夜行列車に乗ってインドを代表する町バラナシにやってきた
昨晩アーグラの駅で一緒に電車を待ったインド人
インドの電車はこないだ乗ったけど寝台は初めてだ
予想はしてたがやはりなかなか寝付けなかった
翌朝目を覚ますと電車はバラナシの近くの町まで来ていた
でもあと少しでバラナシなのにここから電車が全然動かなくなった
周りの人になんでこんなに動かないのと聞くと「バラナシの駅構内が電車で混み合ってるんだ」と言った
どうもバラナシの駅構内にいる電車が移動するのを待っているようだ
結局5時間遅れで電車はバラナシの駅に着いた
駅構内はすごい人だ とりあえず駅の外に出よう
バラナシの旧市街の細かな路地の中にあるホテルを予約してたのでひとまずそっちの方まで行かなければならなかった
駅前でオートリキシャのドライバーと交渉して旧市街へ向かう
途中でなぜか警察か一緒に乗り込んできて三人で旧市街に向かう
上の写真の左側に乗ってるのが警察官 なぜ乗ってきたんだ?(笑)
そうして細かな路地が入り組んで迷路のようになっているバラナシの旧市街にやって来た
路地を奥に進むとガンジス川が見えた
ここが今日僕が泊まるホテルだ
Vishnu Rest House
- ロケーション:★★★☆☆
- スタッフ :★☆☆☆☆
- 価格 :★★☆☆☆
- 清潔感 :★★☆☆☆
- WIFI :★★★☆☆
※あくまでも個人的な評価です
正直ここはやめておいた方がいいです おすすめはできません
オーナーの男性がかなり身勝手な人で12時チェックアウトなのに11時に出て行ってくれと言い出したり、宿泊客が表のテーブルを使っているのに水を撒き始めてテーブルをビシャビシャにして挙げ句の果てに「水を撒くからのけ」と言って客を移動させたりするめちゃくちゃで正直まともな話の通じない頭の悪いオーナーでした
ガンジス川が見えるホテルはここじゃなくてもいくらでも川沿いにあるのでこんなひどいホテルに泊まる必要はありません
宿にチェックインする時に台帳のようなものに名前と国籍とパスポート番号などを書くんだけど、その時にその台帳の中に見覚えのある名前があるのを見つけた
そこにはMIKOTOと書いてあった
アーグラで会ったミコト君だ 彼もこのホテルに来てたのか
受付で彼の部屋を教えてもらって部屋をノックすると少しやつれた感じのミコト君が顔を出した
彼は僕より1日早くこのバラナシに来ている
昨日到着したらしいけど体調を崩していて昨日と今日は寝たきりになってたらしい
今日はまだ体調が回復してないということだったので再会の挨拶だけ済ませて僕一人でバラナシの町を歩いてみることにした
それにしても本当牛ばっかりだな
ここはバラナシで有名な日本人宿、久美子ハウスの新館だ
バラナシにはこの新しい久美子ハウスと伝説にもなっている古い方のオールド久美子がある
僕も後日オールド久美子には泊まってみたいと思っている
ひとまずバラナシの北側にある有名な火葬場を目指そう
大きな通りに出て北上し途中から細くて人の多い通りを抜け火葬場を目指す
いやぁバラナシっぽい雰囲気出てるなぁ
地元の人たちは牛が邪魔だと思いっきり牛の尻を叩いてのかせて路地を通る
途中に日本人が経営されてると言うメグカフェと言うカフェがあると聞いていたので、寄って行こうかと見に行くとタイミング悪く改装中だったようだ
中身はがらんとしていた
「一ヶ月は閉まるよ」って周りの住人が教えてくれた
仕方ないので火葬場のすぐ手前のブルーラッシーという有名なラッシー屋に来た
ここはバラナシで一番有名なラッシー屋のようだ
これがそのラッシー 味はたしかに美味しかったです
次の日もリピートしました
ラッシーを飲んだらまた火葬場に向けて歩き出す
火葬場が近くなったところで死体を焼く薪が積んであるところを見つけた
この薪が1日に何十体もの死体を燃やすんだな
この先が火葬場になるんだけどここからは撮影は禁止になっているので写真はありません
火葬場に向かっていると一人の男が近づいてきて話しかけてきた
なんでもこの男、火葬場の説明をしてくれると言う
これは説明し終わった後にガイド料や死体を燃やす薪を集めるための寄付と偽ってお金を取る詐欺集団の一味だ
今までネットでこの手の情報は何回も読んだことがあったので僕はすぐに気がついた
僕が「ガイドは必要ないよ」と言うとその男は「僕はガイドじゃないから大丈夫だよ」と言った
とりあえず怪しい男なのは分かっているが最後どういう風に金をせびってくるのか知りたくてこいつをしばらく泳がしてみることにした
その男と一緒に火葬場に降りて行った
ただでさえ6月のインドは一年で一番暑い時期だ
それに加えて死体を燃やす炎があって火葬場はサウナのような暑さになっていた
その暑さの中その男は必死で僕にいろいろ説明をしてくれる
「あの建物は死を待つ人がいる家だ」とか、運んで来られた死体はどのような工程を踏んで燃やされるのかを一から十まで話してくれる
僕もかなり汗をかいているがインド人の詐欺師の方がよっぽど汗ダクだ
見てる限り死体は思った以上に頻繁に運ばれてくる
そして15分ほど一通り説明をしてもらってさあ帰ろうかと立ち上がったらその男はついてきて「今説明した通り1日に何十回も死体を焼くので薪が足りないんだよ」と言ってきた
薪を買い集めるために寄付をしてくれないかとその男は言ってきた
僕がすかさず「そういえばこの火葬場の辺りは薪代の寄付を募る詐欺師が多いらしいね」と言うとその男は急にうろたえ始めた
そしてその男は下手クソな嘘で「いやそんな話は初めて聞いた」と言い始める
最初から詐欺師だとわかっているからその取り繕う姿がもう面白くってしょうがないんだけどそろそろ逆に彼を解放してやらないと可哀想かなと思って「僕は寄付が必要だと思ったらその時は自分でしかるべき場所に寄付をしに行くよ だから寄付をするとしても君にお金を渡すことはない」とはっきり言ってのけた
その男はちょっと拗ねたような顔をしてそこで立ち止まりもう僕の後を付いてこなくなった
あのサウナのような暑さの中15分も汗ダクでいろいろ説明してくれてありがとよ
でも詐欺師なのに逆に手玉に取られてるようじゃ君は才能ないと思うよ(笑)
帰り道は軽めに食事をして戻った それにしても毎日カレーを食べてるな・・・
インドなんだからしょうがないけど
こら!横向きに座って通せんぼするんじゃない(笑)
夜になってもバラナシは灼熱地獄だった
これは夜になっても温度が下がらない熱帯夜ってやつだ
バラナシ初夜、この日あまりの暑さに寝付けず夜中になるまで宿の外に出てガンジス川を眺めていた