2018年9月23日
昨晩僕とHさんはヤズドからシーラーズに向かう夜行バスに乗り込んだ
このバス会社の席を予めヤズドの中の旅行代理店で予約してたのだ
座席は僕とHさん双方の希望もあって2列シートではなくて1列シート、つまりシングルシートだ シングルシートで席を前後に取った
Hさんが僕の前の席に座り僕がその後ろだ 隣は誰もいない状態にした
この状態を旅行代理店のパソコンの画面で座席を確認しながら席を予約した
これでシーラーズまでの夜の度も快適なはずだ
これが僕らの乗るバスだ
そうしてバスに乗り込み自分たちがパソコンの画面で確認したのと同じ席に座っているとバスのスタッフがやってきて「君たちの席はこっちだよ」っと2列シートの方を指差した
あれ?どういうことだろう? 僕たちが旅行代理店でパソコンの画面を見ながら撮ったのは確かにシングルシートの方だった
しかしいざバスに乗り込んでみるとそのシングルシートのはずの座席番号がバスの中では2列シートの方になっている
つまり僕たちが旅行代理店で見てたパソコンの画面の座席表と実際のバスの中の座席の番号の振り分けが違うのだ
そのため本来僕たちが座るはずだったシングルシートの席は別の番号になっていて、僕たちが予約している番号はバスの中では2列シートの方になっている
なぜこういう状態になっているのかは不明だがとにかくバスのスタッフは「あなたたちの席はこっちだから2列シートの方に移ってくれ」と言っている
スタッフの人たちが言うには僕たちが今座っているシングルシートの方はもう別の人が予約している席だそうだ
だからこの後この席を予約してる人が乗ってくるので早く2列シートの方に移動してと言っている
原因は不明だがとにかく今僕たちの持っているバスチケットのシートが2列シート側なのは確かだ
この席が誰も予約してなくて空いてるならこのまま座らせてもらうこともできるだろうが別の人が予約しているならもうしょうがない
僕が前に座ってるHさんに「しょうがないから席を移りましょうか」と言うとHさんは「いやそれはおかしい、納得できない!俺たちはこの席を予約したんだだから俺はここから動かない」と言い始めた また始まったよこの人の悪い癖が・・
そうなのだこの人は守銭奴と呼ばれているが金にうるさいだけではなくかなり身勝手な人なのだ
バス会社のスタッフたちも正直困っている
バスのスタッフ達は別に「お前たちが間違っている」と言ってるわけではなく、彼らも原因がわからずに困惑している
そして何にせよ 僕らの持っているバスチケットの座席番号がこのバスの中では2列シートの方に振り分けられてるのは紛れもない事実なのだ
さらにこのシングルシートにはここを予約した人がもう乗り込んでくる
何かの間違いがあったにしても状況的に考えて本来僕らが移動するしかないのだ
だがHさんは相変わらず譲らない
しかもだ このHさんはオーストラリアに1年間ワーホリで住んだ経験があって、留学などしたことのない英語の喋れない僕に比べたら十分英語は堪能なのだ
でも彼はバス会社のスタッフとのやり取りをほとんど僕の方に任せている
しかも僕がバス会社の人と困った感じでやり取りをしている間、この人は自分には関係ないと言わんばかりにずっと前を向いて一回も振り返って何も喋ろうとしない
完全に我関せず状態を貫くのだ もちろんわざとである
自分に話が振られるのを嫌っているのだ
この人は本当にこういうことが多い
自分が人より英語が喋れる場合でも面倒なやり取りを人に任す癖がある
僕がHさんにもう一度「やっぱりもう席を移りましょう」と言っても「いやそれはおかしい」 と言って全く動こうとしない
挙げ句の果てに「俺たちはこの席を指定したんだから俺たちがここに座るべきだ」と言い張るので流石に呆れて「じゃあそれを H さん自身がバス会社の人に言ってもらっていいですか」と言うとようやくHさんはバス会社のスタッフと話し始めた
でもその英語もオーストラリアに一年留学してた割にはあまり大したことない
もうバス会社の人の目からは観光に来たアジア人旅行者がただゴネているだけに映っているだろう
そうこうしてるうちにこのシングルシートを予約している人たちが乗り込んできた
向こうも「あれ?なんで俺たちの席に既に人が座ってるんだ?」って顔をしてスタッフから説明を受けている
その人がHさんに「ここは僕が予約した席だから動いてもらっていいかな」っと言ってるんだけどHさんはたどたどしい英語で「俺はこの席を選んだんだ!」と主張している
いや、Hさん・・それは向こうも主張してて席の番号は向こうの言ってる事が正しいんだよ・・分かれよ、もう
この人はずっとこんな旅を続けてきたのだろうか?
結局はバス会社と後から乗り込んできたシングルシートを予約している乗客が諦める形でこっちに席を譲ってくれた
こっちはただわがままを貫いた形になってしまった
はぁ・・もうこんな移動はこりごりだ
シーラーズに着いてからもまた公式のタクシーがあるにも関わらずHさんは白タクを選んだ
案の定僕らはまた違うホテルに連れて行かれそうになり次の日の観光のセールストークを聞かされることになった
別のホテルに連れ回されることは僕がかたくなに拒否した為にそのまま目をつけていたホテルに送ってもらえることになった
でもこの時もHさんはタクシーの中で全然ドライバーと話そうとしない
ほんと何なんだこの人
僕はもうなるべく離れたかったのでここでもシングルルームを選択
部屋に入ったあと一人で観光に出かけた
バザールの方に行くとお店やレストランやカフェが多くあるとホテルの人から聞いたのでひとまずバザールの方に向かってみた
バザールは主にスパイスと生地屋さんが多い
バザールの中でカフェを見つけてそこで休憩がてらシーラーズのトラディショナルなスイーツを頼んでみた
これはファールーデというシーラーズでよく見かける冷たいスイーツだ
コーンスターチというトウモロコシから作ったデンプンで出来た麺状のお菓子に半冷凍状態のシロップがかかっている
少し硬くてコリコリしてて子供が喜びそうな味だけど冷たくてめちゃ美味しい僕好みの味だ
その後またバザールに戻り今度は北側のバザールに向かう
売ってるようなものはほぼ同じなんだけどこっちの方が建物が古く趣がある
こんなシーシャの専門店があるところとかは中東らしいな
帰りがけには露店で甘い揚げパンとまた子供が飲みそうなシェイクを注文
宿に戻ると宿の中のレストランに日本人の方がいたので食事をご一緒させてもらった
僕が注文したのはホレシュテ・バデムジャンと言うナスのシチュー
これはイラン料理の中でも有名なものだ
トマトベースのスープに肉と茄子が入っている
イランはなかなか美味しい料理が多い
明日はこの食事をご一緒した日本人の方と一緒にペルセポリスを回る予定
あ、あの守銭奴Hさんもついてくるみたいです(笑)