2019年5月16日
こんなにピンク色に焼ける朝焼けを見るのは初めてだ
僕はケープタウンからインターケープの夜行バスに乗り、約12時間かけてブルームフォンテーンというレソトとの国境に近い町にやってきた
そうである
今日は南アフリカからレソトに移動する
南アフリカからレソトに行く人のほとんどが拠点にする町、それがここブルームフォンテーンだ
壊してる途中で放置されたままの観覧車の向こうから太陽が登り始めた頃、僕らのバスはブルームフォンテーンに入った
朝7時 ブルームフォンテーンのバスターミナル到着
インターケープのバスが停まる場所はここ
降り立ったバスターミナルから目の前の道路に出ると2010年の南アフリカW杯で使用されたサッカースタジアムToyota Stadiumがすぐそこにある
各方面にミニバンが出てるミニバン乗り場があるのでそこまでは歩き
僕が今日向かうレソトとの国境までもそこから出るミニバンに乗る必要がある
ブルームフォンテーンのミニバン乗り場はここ ここまで歩きます
因みにこのブルームフォンテーンからレソトに向かう場合、比較的近い国境が2つある
ひとつはレソトの首都マセルに入るマセルブリッジ(Maseru Bridge)という国境
もうひとつはウェペナー(Wepener)というレソトの中心くらいにある国境
基本この2つのどちらかからレソトに入国する人が多い
レソトの首都マセルだけ見て帰ってきたいなどの場合はマセルブリッジになるだろう
ただせっかく自然豊かなレソトに観光に行ってマセルだけ見て帰るのは正直かなり勿体無いと思う
首都にこだわらずせっかくなのでレソト国内の中の方まで入って行って大自然を堪能するなら僕はウェペナー側の国境をお勧めします
というのもマセルに繋がる国境マセルブリッジは南アフリカ側から入る時、結構時間がかかる国境として有名です
レンタカーでこの国境を越えてレソトに入る時に車1台1台の荷物検査のせいで3時間待ったという人を知っています
なので僕自身もミニバン乗り場からはマセルではなく、ウェペナーの国境に行くバンに乗るつもりだ
ゴミの散乱するブルームフォンテーンの町をミニバン乗り場に向かって歩いてると大きな発電所が見えて来た
何かの絵が書かれててそれが掠れて見えにくくなってるけどこの町でとびっきり目立つ建造物
この看板 よく見ると真ん中あたりに「何」って書いてある
「何」ってたった一文字でそれこそ何よ?(笑)
発電所から5分も歩かない場所にミニバン乗り場を発見
最初のインターケープのバスターミナルからここまでゆっくり歩いて30分ほどだった
ここから色んな方面に向けて中距離、長距離の乗り合いバンが出てる
僕が探さないといけないのはウェペナー(Wepener)行きの乗り合いバンだ
この辺も結構ゴミ散乱してんなぁ
でも不思議とあまり危険度は感じない
ウェペナー(Wepener)行きの乗り合いバンを発見
まだ乗客は僕とオバサンが一人だけ
これはまだ当分出発しそうにないな・・・
このバンに乗る事を運転手に告げると料金所で先に料金払って来てと言われた
どうもここのバンの料金はプリペイド方式になってるみたいだ
この下の写真のトイレと見間違いそうな場所が料金を払う事務所の入り口
事務所で100ランド(約740円)払って手続き
お金を支払ったのに切符のようなものはない
ただ名前とどこ行きのバンに乗りたいのかだけ確認される
その時大学ノートのような大きなノートに何か書き込んでたので、これでバンに乗れる人数がマックスになったらこの事務所のスタッフが運転手に満員だから出発してくれと言いにいくシステムみたいだ
なかなか人が集まらないので乗り場のあちこちに出てるお店でパンとミルクティーを買って食べる
オジサン、持ってるカバン可愛過ぎ(笑)
この後もなかなか人が集まらず、一緒に待ってる人たちも「この分じゃまだあと一時間は出ないと思うよ」と行ってたので貴重品の入ってるサブバッグだけ持って近くのスーパーに行ったり散歩したりと色々時間つぶしをする
ここからもヨハネスブルグに行けるみたいでヨハネスブルグ行きの乗り合いバンもありました
ただヨハネスブルグのどこで降ろされるかは不明
ヨハネスブルグは一応アフリカで最も危ない街といわれてるので暗い時間に到着して危ないダウンタウンの真ん中とかに降ろされるようならこれは使わない方がいいかもしれません
結局僕はここで出発まで約3時間待つことになった
バンが満員になったのは10:15くらい
10:30 ようやく乗り合いバンはレソトとの国境の町ウェペナーに向けて出発
1時間ほど走って11:40にウェペナー到着
乗り合いバンがウェペナーの町で停まる場所はだいたい下の写真の位置です
ここからはシェアタクシーでボーダーに向かう
料金は一人10ランド(約74円)
乗り合いバンを降りたところにシェアタクシーが数台いるので、それが全部満員になってしまわないうちに自分もどれか空きのあるタクシーに乗る意思を告げて乗り込みます
シェアタクシーでレソトとの国境に向かいます
ここからさほど距離はないのであっという間に着きます
お昼12時 ボーダー到着
先に見えてる屋根みたいなところが南アフリカとレソトの国境
南アフリカの出国審査は秒で通過
次にレソトの入国審査なんだけどここでは何日レソトに滞在するか聞かれただけ
レソトは15日以内の滞在なら日本人はビザはいらない国
ただ滞在日数を3日とか回答してしまうと本当に3、4日だけ許可する日付をパスポートに書かれてしまう時があるらしいので、観光して余裕を持ってレソトから出国できるように実際よりは長めの滞在日数を回答しておくのが無難です
僕も3〜4日で出るつもりだったけど10日間と答えたら一応2週間の滞在許可をもらえました
そんなこんなで12時10分 無事レソトに入国
ここからはまた乗り合いバンです
あ、ちなみにレソトにはロチという独自通貨がありますが南アフリカランドがレソト国内で普通に使えますので両替の必要は特にありません
1ランドが1ロチで通貨価値も揃えてあるので何もややこしくないです
レソトは南アフリカに囲まれてる国なのでレソトから出たらまたすぐに南アフリカランドが必要になります
逆に南アフリカではレソトのロチは使えないので変に両替してしまうとレソトを出る時に手持ちのロチを使い切ってしまわないといけないというミッションが増えるだけです
もちろん国境でロチをランドに両替してもいいのですがその両替の場合レートが悪いので最初から南アフリカランドをレソト国内で使い続ける方が効率的という事
僕が今日レソトで目指してる場所はマレアレアという地域
そのマレアレアに行くにはここから乗り合いバンを乗り換えて行く必要がある
入国審査を終えて少し進むと左手に乗り合いバンの乗り場があるのでそこでマレアレアに行きたい事を伝えると、途中の中継地点になるマフェテング(Mafeteng)行きのバンを教えてもらえる
12時20分 乗り合いバンに乗ってマフェテングへ向かう
料金は13ランド(約95円)
国境から20分走って12時40分 マフェテング(Mafeteng)に到着
ただここで降ろされてから次のマレアレア行きのバン乗り場がわかりづらかった
周辺の人に聞きながら10分ほど歩いたところにミニバン乗り場を発見
上の写真のたくさん車が停まってるだだっ広いところがミニバンの乗り場
時刻にして13時 マフェテング(Mafeteng)のミニバン乗り場に到着
ここで近くの人に「マレアレア!」って言うとマレアレア行きのバンをすぐ教えてもらえた
当然ここでもバンが満員になるのを待たないといけない
待ってる間に売り子のオバサンからブドウを購入
値段忘れたけどたしか5ランドとかそんなもん
喉が乾いてたのでメチャクチャ美味しく感じた
今日泊まるキャンプ場でも食べたかったのでもうひとつ追加で購入
今日泊まるのはマレアレアにある「マレアレアロッジ」というキャンプサイトを兼ね備えたロッジ
詳しい場所を言わなくても観光客がマレアレアに行く場合、まずそこしかまともな宿泊施設はないので何も言わなくてもマレアレアロッジの前で降ろしてもらえるので心配無し
ここでは45分待って乗り合いバンがようやく満員に
13:45 マフェテングからマレアレアに向けて出発 料金は一人35ランド(約260円)
途中バンの窓から見える景色は本当に綺麗な大自然と田舎町ばかり
それもそのはずレソトはもともと「アフリカのスイス」とか「南部アフリカの屋根」などと呼ばれ標高の高い山に囲まれた国
そしてレソト国土全体の標高が1400メートル以上という事もあり、世界で最も高い位置にある国なんて言われていた
事実この高さは国別最低標高地点の一覧でも一番の高さだ
最近ではレソトの政府自体が自分たちでレソトの事を「天空の王国」と呼んでる
また田舎だが農業はあまりふるわず、どちらかというと家畜の放牧によって収入を得てる人が多い国で人口よりも飼われてる家畜の数の方が多いというデーターまで出てる
またレソトは男女格差が最も少ない国家の一つとしても有名だ
ただ以前、国民の約1/4がHIV感染者であったという過去もあり、平均寿命は35歳から60歳と成人死亡率が世界でもっとも高い国にもなっている
あーー・・今日も遠くまで来たなぁ
15:10 マレアレアロッジに到着
夜行バスの中で寝たとはいえケープタウンから連続の移動でなかなかの距離を移動して来た
乗り換えも多かったし 正直今日は疲れたわ
Malealea Lodge(マレアレアロッッジ)の場所はこちら
ロッジの敷地内からの景色は最高
あ、いつものアレいきますか
恒例の宿の星評価
Malealea Lodge(マレアレアロッッジ)
- ロケーション:★★★☆☆
- スタッフ :★★★★☆
- 価格 :★★★☆☆
- 清潔感 :★★★★☆
- WIFI :★★☆☆☆
※あくまでも個人的な評価です
マレアレアの山の中にある結構快適なロッジ スタッフも親切丁寧
ロッジに泊まるとそこそこしますが自分のテントでキャンプするならまだ安く泊まれます
シャワーはお湯もしっかり出て水圧も十分
何よりトイレとシャワールームが思ってたより清潔でした
あとWifiですがここは有料になります
実はアフリカって何気にwifiが別料金の施設ってちょいちょいあります
たしか1回使うのに10ランド(約74円)だったと思う
1回っていうのは10ランドで購入したパスワードで使える容量が決まってたはず
何メガかは忘れました
だから動画見たり写真のアップなんかしてるとすぐに終わってまた次のパスワードを10ランド払って買うという感じ
ネットし過ぎてると結果的に高くつきます
施設内のロビー
僕はあらかじめ2泊予約してきたけどもっとゆっくりしてしまいそうなくらい快適そのもの
一応ブッキングドットコムなどにも載ってるとは聞いてたけど僕はケープタウンを出る前にここのオフィシャルサイトから予約して行きました
あと近くにはお菓子やジュースを売ってる程度の小さな商店が3軒ほどありますが、ちゃんとしたご飯を食べれるようなところは周辺に無いと聞いてたので予約の際にディナーも予約して行きました
材料や作る量の加減から考えても当日到着してからではディナーを追加する事ができない可能性もあるので事前に予約しておく方がいいと思います
この石で天気がわかる・・?
看板に書いてあるのは当たり前の事なんだけどなんかユニークだよね
これはマレアレアロッジで行われてるアクテビティの値段表
僕はここで有名なポニートレッキングをしたかったので受付で次の日の予約をしておきました
ポニートレッキングにもコースがいくつかあるので僕は一番人気のブッシュマンの壁画と滝を見に行く約5時間のコースを予約
この日テント張ってるのは僕だけ
あとの欧米人観光客はみんなロッジに泊まってるのでキャンプサイトは使いたい放題
ロッジから見える景色と空が気持ち良い
大都会だったケープタウンからいい感じの田舎まで来たなぁ
自分のテント周辺で移動の疲れを取るためゆっくりしてたら地元の女子高生が外国人を珍しがってやってきた
どうもこのロッジでは若者のために講師を招いてパソコン教室を無料で開いてるらしい
時折こういうレクレーションをしてるようで、今日がたまたまその日だったみたいだ
パソコンの教師をしてるのがイングランド人だったので僕が自分から「日本人だよ」と言うまで僕のこともイングランド人だと思ってたみたい
見た目がどうみても違うんだけどね・・(笑)
でも外国人を見ただけで走り寄って来て「写真一緒に撮ろう!」とか言ってくるってなんか純粋で可愛いもんだ
アフリカの女性にはホント人としての可愛さを感じることが多い
これって女性として、そして人として大事なことだよな
夕方になって肌寒くなってきたので早めにシャワーを浴びて19時の夕食に向かった
暖炉のついてる豪華な食堂でイングランド人とアメリカ人と一緒にディナー
いつも通りだけど途中から会話についていけなかった
夕食はビュッフェスタイル
カレーが最高だった
飲み物も複数から選んで好きに飲める
食べ終わったらデザートが配られた
甘いクリームソースをかけて頂きます あぁマジ最高
レソトの田舎の山の中にあるマレアレア
レソトの大自然を感じながらゆっくり出来るいい場所だ
明日は朝からポニートレッキングに挑戦
夜は虫の合唱の中、テントで眠りについた