2019年9月12日
アイスランドからのフライトで夜空港に到着した
この日は遅いので空港泊する予定だ
少しお腹が空いたので空港内で開いてるお店を探してて目の前に飛び込んできたのがこのお店
Tim Hortons(ティムホートン)
カナダでカフェのシェア率ナンバーワンを誇る元ドーナツ屋さんのカフェチェーンだ
そうここはカナダ
僕はヨーロッパの旅を終えてアメリカ大陸にやってきた
カナダの首都はオタワだけどカナダで1番大きな街はトロント
僕は今そのトロントの空港にいる
ティムホートンというドーナツカフェの名前は日本にいる時から聞いていた
カナダについたら絶対に食べてみたいと思っていたティムフォートンのドーナツ
まだ空港だけど早速ティムホートンにありつけたぞ
温かいコーヒーとドーナツを食べてこの日は空港のベンチで眠りについた
そして次の日の朝空港から市内への直通の電車に乗ってトロントの街に出ることにした
僕が今いるトロント・ピアソン国際空港からはUP Express(Union Pearson Express)という電車に乗って移動するのが定番だ
ますは発券機で切符を買う
これがUP Express(Union Pearson Express)のチケット
トロントの中心に近いUNION駅まで片道12.35カナダドル(約950円)
UP Express(Union Pearson Express)は頻繁に発着を繰り返してるのでチケットを購入したらホームで待って乗り込むだけ
これがUP Express(Union Pearson Express)の電車
中は大きな荷物を置ける場所もあり、日本の新幹線のような作りで快適
前のモニターに今どこの駅を通過してるかなどが表示される
モニターを見てるうちに電車はあっという間にトロントの街の中心部に滑り込んだ
窓の外にはロジャーズセンター
ここはカナダ唯一のメジャーリーグベースボールのトロント・ブルージェイズの本拠地だ
そしてテレビや雑誌で見たことのあるトロントの街を見下ろすことができるランドマークタワーの「CNタワー」
このタワーを見た時に俺は本当にカナダにやって来たんだなぁと実感できた
何分ぐらいだっただろう? 空港から15分ぐらいかな
電車はユニオンステーションに到着した
そしてユニオンステーションから一歩外に出て驚かされた
駅を出た瞬間からこのビルのでかさ
なんだこの高くそびえ立つビル群は
まるで10年前に行ったニューヨークのマンハッタンの街を見てるよう
あの国土のほとんどが火山や草原のアイスランドから飛んできた僕には信じられないような街並みと光景
豪華な超高層ビルに人、人、人・・・
その高層ビルの間を忙しそうに行き交うサラリーマン達
東京と変わらない大都会ならではの人の歩くスピードとどこか冷たい空気
なんなんだこの街は
トロントがここまで大きな街だとは思わなかった 想像出来てなかった
そしてその都会っぷりに反比例するかのように街にはなぜかホームレスが多い
端っこに寄ったりせずに歩道の真ん中で堂々と寝てる
僕も今までいろんな所で野宿してきたけど流石に歩道のど真ん中では寝れないよ
派手で華やかな街にしてはホームレスの数が多すぎる
結構裏表のありそうな街だな
まだバックパックを背負ったままなのでひとまず今日予約してるホステルに向かう事にした
トロントで僕が泊まったのはHI トロント ホステルというバックパッカー宿
HI トロント ホステルの場所はここ
HI トロント ホステル
- ロケーション:★★★★☆
- スタッフ :★★★★☆
- 価格 :★★☆☆☆
- 清潔感 :★★★★☆
- WIFI :★★★★☆
※あくまでも個人的な評価です
比較的トロントの街の中心に近いロケーションにあります
ただそのぶん値段はホステルにしてはかなり高いです
トロントは街の中心から5km ほど離れると2000円ぐらいのゲストハウスやホステルもあります
でも街の中心のホステルやゲストハウスはその2倍近くします
僕はここに泊まった時は一泊4000円程しました
スタッフは親切で館内の施設もなかなかしっかりしています
キッチンはかなり使いやすかった
部屋にセキュリティボックスがあるが少し小さくて使いづらい事と宿の地下一階がパブレストランになってるので部屋の場所によっては夜少しうるさく感じる事がデメリット
それでも値段の部分を除けば総合的に評価の高いホステルだった
カナダドルのお札 この国のお札綺麗で好きです
街歩きをする前にとりあえずまたティムホートンで腹ごしらえ
空港の小さな店舗ではなくトロントの町の中のちゃんとした路面店に行ってみたかったからね
ドーナツ屋さんから始まったカフェ、ティムホートンは本当にトロントの街のあちこちにある
カナダで1番多いのがこのティムホートンで2番目に多いのがセカンドカップというカフェ
そしてその次にスターバックスという序列だ
今回はハンバーガーとドーナツとフラペチーノ的な物を注文
まだカナダに来たばっかりなのになぜかこのカフェにいると落ち着くなぁ
好きですティムホートン(笑)
さて次は少しばかり済ましてしまわないといけない事柄がある
実は僕がこのカナダに来たのには観光だけではなく別の目的もあった
ルート的に僕はカナダの次はアメリカに入りたいと思っている
アメリカを旅しながら南下しそのまま陸路でメキシコに入りたい
だけど現状僕は条件的にアメリカに入れない
正確に言うと ESTA では入国ができないのだ
理由は僕がこの世界一周の旅でイランとスーダンに行ってるから
イランやスーダンやイエメンなどいくつかの特定の国に入った場合 ESTA が取得出来ない
なのでイランなどに行った旅行者がアメリカに入国するにはアメリカの観光ビザを取る必要がある
アメリカの観光ビザを取得するにはインターネットから「DS-160」という観光ビザ取得の為の申請を行い、面接を受ける必要がある
僕はアイスランドのリングロード周遊を終えてレイキャビクに戻った際に宿でDS-160の申請だけは行なっていた
ただここでひとつ問題が発生した
DS-160の申請をして面接を受けた後にビザが貼られたパスポートが郵送で送られてくることになっている
自宅か特定の郵便局に局留めで送られてくるのだが問題はそれを受け取れる人の条件だ
それを受け取れる人はカナダかアメリカ合衆国の運転免許証を持っている人だけという条件が記されていたのだ
僕は通りすがりの旅行者なので当然そんなものは持っていない
つまりDS-160の申請と面接に通ってビザをもらえたとしてもこのままでは郵送されてくる自分のパスポートを受け取ることができないという事態になる
そうならないように僕は誰か僕の代わりに郵便物(パスポート)を受け取ってくれるカナダかアメリカ合衆国の運転免許証を持っている人を探さないといけない
カナダに知り合いの一人もいない僕にとってこれはなかなか困難なミッションだ
もしかしたら手助けしてくれるかもしれないと思い宿のスタッフに事情を説明して僕の代わりにパスポートを受け取ってくれないか掛け合ってみた
宿の若いスタッフは「なるほど、事情はわかったよ。でもお客さんとの間にプライベートなやりとりや関係を持つことは禁止されてるから上司に確認を取って許可が出たら僕が郵便物を引き取ってあげるよ」と言ってくれた
宿のキッチンでネットをしながらスタッフの返答を待っていた
2時間後彼が僕に持ってきた回答はこうだった
「ごめんよ やっぱり上司からお客さんとの間でそういうやり取りをするのは駄目だと言われたので力になれそうにないよ 本当にごめんね」
「いいよ、僕の一方的なお願いだったんだから しょうがないよ
こっちこそゴメンね ありがとう」
こうなった以上他を当たるしかない
でも本当に知り合いすらいないので確実に日本人がいて力になってくれそうな場所に行って見る事にした
僕がやってきたのは日本大使館(正確には領事館)が入っているビル
住所を調べてやってきた場所には本当にこんなビルの中にあるのかと思うぐらいの豪華な高層ビル
このTD North Towerというビルの上階に日本大使館があるようだ
1階のインフォメーションで「エンバシー オブ ジャパン」というと33階に行けと言われた
エレベーターで33階へ行くと通路の突き当たりに日本大使館があった
この世界一周で日本大使館に来たのはタイのバンコク、 スーダンのハルツーム、ポルトガルのリスボンに続いて4度目だ
セキュリティーチェックを受けて中に入り、ダメ元で大使館の人に事情を一から説明して相談してみた
だけどやはり大使館で働いている大使館員たちのプライベートな情報も漏れる事になるし、そういった個人的な事情に協力することはできないというのが回答だった
僕もこれに関してはまっとうな回答だと思う
他になんとか受け取る手立てがないか聞いてみたところ大使館の人の回答は「いっその事カナダのオリエント州の運転免許証を取得してはどうか」というものだった
なんでも免許証を発行する施設に日本の免許証と国際免許証と在留届を持って行けば教習所などに通うことなく簡単に発行されるとのこと
その日のうちに仮免許が発行されるらしい
ただしこの仮免許で郵便物、つまりビザの貼られたパスポートを受け取れるかどうかは大使館の人も定かではないという
じゃあ仮免許ではなくその後に実際に郵送されてくるちゃんとした免許証で受け取ればいいのではないかという話なんだけどそれが送られてくるのに大体1ヶ月かかるらしい
もし自分でカナダの免許証を手に入れたとしても郵便物を確実に受け取れるのは最速で1ヶ月後
もし面接の日付とアメリカがビザをだすかどうかの判断に時間がかかればもっと遅くなってしまうだろう
街の中心のゲストハウスが4000円もする物価の高いトロントにそんなに長くいれるのか・・?
いや、まぁ無理すれば滞在することは出来る
ただそこまで時間をかけずに誰か代わりに受け取ってくれる人を探すことは出来ないだろうか
八方塞がりの状態に頭を悩ましながら大使館を後にした
ホントでかい街だなあトロント
僕が勝手に感じてしまってる事なんだけど街がでかくて豪華な分、あまり人の心や温かさを感じない
ここでは時間が早く流れてるようでアイスランドから飛んできた今の自分にはどこか息苦しさを感じてしまう
気がつけばトロントの街の中心のダンダススクエアという場所に出ていた
近くにはイートンセンターという馬鹿でかいショッピングモールがあり観光客や地元の買い物に来た若者たちでいっぱいだ
そしてそのダンダススクエアから少し北に進むと大使館で教えてもらった建物の前に着いた
「Service Ontario」というカナダのオンタリオ州の運転免許証を発行してくれる局が入ったビルだ
ここで申請をすれば仮免許がもらえ、その1ヶ月後には免許証が郵送されてくる
でも1ヶ月 1ヶ月もかかるのだ
そんなにカナダで時間を使っていいのか? そんなに俺は待てるのか?
ビルの目の前まで来たのに躊躇するということは僕の直感がここで一か月も時間を使うべきではないと発しているような気がした
僕は中に入らずにService Ontarioのビルの前から歩き去った
どうするべきかはまだ答えは出てない
やはりまず誰か代わりに受け取ってるくれる人を探すべきだと思っている
でもどこでどうやって探せばいいのか分からずそのままトロントの街をほっつき歩いた
とりあえず一度宿に戻ってもう一度インターネットで情報をかき集めてみることにした
すでにやったことなので進展があるとも思えないのだが何かしてないとこの問題のプレッシャーに押しつぶされそうな気分になる
夜になってからは気分転換にもう一度トロントの夜の街を歩いてみた
アイスランドほど気温は低くはない
でもなぜかアイスランドにいる時より心は寒いと感じる
豪華な街のネオンも今は逆に僕を寂しくさせる
カナダに来た途端こんな問題が山積みになるとは思ってもみなかった
でももう戻れない 僕は間違いなくもうアメリカ大陸に足を踏み入れている
大都会の冷たさを少しだけ感じながら僕の世界一周アメリカ大陸編の始まり
コメント
歩道でホームレスの人が寝てるのは日本では見られない光景ですね。
ペンギン様、コメントありがとうございます!
日本でも見ますが、あそこまで露骨に道の真ん中では寝ませんね^^;