2020年10月2日
おはようございます
サンミゲルアジェンデ3日目の朝
実はこのサンミゲルアジェンデは中庭の付いているカフェが多いことでも有名な街
よく通りを歩いてる時にカフェの店内を覗くと奥にガーデンテラスが見えることが多い
サンミゲルアジェンデのカフェでは通りに出されているテラス席に座って過ごすよりもカフェの奥にある中庭で過ごすのが定番だ
という訳で今日はガーデンテラスのあるカフェに朝食を食べに来た
ホットケーキと目玉焼きのプレートを注文してカフェの庭で太陽を浴びながらしばし待つ
僕が注文した朝食には無料でハーブティーかフルーツの盛り合わせが付いてくる
僕はハーブティーを選んだんだけどホットケーキを今から焼くので少し時間がかかるということで店員さんが気を使ってフルーツの盛り合わせもサービスで持ってきてくれた
今日は特にこれといって予定を入れていない
サンミゲルアジェンデの街のほとんども昨日で歩き終わったし、 今日は暑い日中の時間は部屋でゆっくり次の街の事でも調べようかな
焼きあがったホットケーキの朝食が運ばれてきた
ホットケーキに目玉焼きふたつにカリカリベーコン
これにさっき持ってきてもらったハーブティーとフルーツの盛り合わせもあるので朝食としては十分な量だ
お客さんも僕以外2組しかいなかったので木漏れ日の中でゆっくりと静かな朝食を食べることが出来た
こういうの僕にとっては必要な贅沢な時間
朝食を食べ終わった後、スーパーに寄って飲み物だけ買って一旦宿に戻っていろいろ調べもの
そして夕方
夕日に照らされるサンミゲルアジェンデの街に出てみた
サンミゲルアジェンデの石造りの古い建物と石畳の道がオレンジ色に染まっていく
この街は夕方も夜も美しい
久々の旅の出だしとしては良い街に来たような気がする
夜の街を少し散歩しながら昨日夜ご飯を食べた屋台に今日もグリンガを買いに行く
グリンガを持ち帰りで買って帰る最中にタピオカティーの店を見つけて久々にタピる事にした
これが宿に持って帰って来たグリンガとタピオカ入りのブルーベリースムージー
僕が2階のロビーでこれを食べ終わった頃だった
2階の女性専用のドミトリーの中が少し騒がしかった
どうもポーランド人をはじめ複数のヨーロピアンとメキシコの旅行者の女性達がドミトリーの部屋で一緒になってるようだ
その内の何人かが酔っ払ってるみたいで時折大きな声で話している
そしてしばらくすると女性のドミトリーの部屋から足元がおぼつかない少しフラフラになった女性が一人でロビーに出てきた
その女性はスペイン語は話せるけど英語は片言も分からないぐらい
その女性が僕を見つけてへらへら笑いながら近寄ってきた
「ソーリーソーリー、キャハハハハ」と何がソーリーなのかよくわからないがケラケラと笑いながら僕の横のソファーに腰掛けた
かなり酔っ払ってご機嫌になってるみたいだ
その酔っ払い女が話しかけて来た
「あなたどこから来たの?」
「もうメキシコに半年以上いるけど国は日本だよ、中国人じゃないから安心して 君はどこから?」
「私?ここよここ 私はメキシコよー」
この子メキシコ人だったのか
見た目がヨーロピアンぽかったので現地人ではないと思ってたんだけど
メキシコって皆さんご存知の通り昔スペインに植民地にされて元々住んでた原住民のインディアンはほとんどが殺された
それからメキシコはスペインの支配が長かったのでスペイン語を話すようになった
そしてこのメキシコの地には当時スペイン人がたくさん入ってきたのでスペイン系のメキシコ人と生き残った元々この土地に住んでたインディアン系のメキシコ人に分かれている
メキシコではよく白人系の金髪のメキシコ人を見ることがある
この人達はだいたいもともとスペインの血筋の人たちだ
たぶんこの女もそうなんだろう
名前を聞いたところ聞き取りづらかったんだけど「バエリア」と言っていた
最近よく外国人の名前を聞いてもすぐ忘れるのでスペイン料理のパエリアと覚えておこう
で、このパエリア女 横のソファから僕の足元に寄って来てスペイン語で何か話し始めた
スペイン語なのでちんぷんかんぷんだったので宿のWifiを使ってGoogle翻訳の会話機能でやり取りをすることにした
パエリア女が僕の太ももの上に手を置いてまた何か言ってるので Google 翻訳を起動させた状態でスマホに話させる
すると Google 翻訳の画面に
「私はあなたを男性として尊重しています」と表示された
海外旅行中にGoogle の翻訳を使ったことがある人だったら分かると思うけどこの Google 翻訳って常に正確じゃないですよね
Google の翻訳通しても意味が分からない時も多いじゃないですか
なんとなくの意味は伝えあえるけど、なんでもかんでも直訳したような翻訳が出てきて細かなニュアンスなどが通じない時もある
翻訳アプリもどんどん進歩してきてるとはいえまだまだそんな感じ
だからこの翻訳結果の内容がたまに面白くて吹き出してしまいそうになることがある
パエリア女がまた何か言ってきたのでスマホの Google 翻訳で翻訳すると今度は画面にこう表示された
「私はあなたの顔と体を尊敬しています」
もうね、この頃には僕も随分このパエリア女に足やら胸板を触られてました
その後も何度かGoogle 翻訳で確認する限り色々お褒めいただいたんだが要はこの女、酔っ払ってテンション上がってやりたくなってるみたいです
もう足元に座って僕の体に触れてきたあたりからなんとなく気付いてはいたけど
そしてこのパエリア女いきなり僕の体に覆いかぶさってきてキスしてきました
あー・・さっき玉ねぎがいっぱい乗ったグリンガを食べたばっかりなのに
しかも食べたグリンガは少しだけニンニクの風味もするのに
こうなると分かってたら先に歯を磨いてたのに
そしてパエリア女はやはりちょっと酒臭い
普段から僕は男でも女でも酔っ払いが嫌いだ
ただでさえ普段から飲まない酒の味が少し口の中に入って来たような気がする
僕も男だが正直酔っ払いの女とはそういう気にはなれない
でも自分が今20代前半とかならどうなっていたか分からなかったかも
僕の部屋には今日からアメリカ人の男性が一人来ているし、女性用のドミトリーの部屋もヨーロピアンの女性が何人か中にいる
誰かが部屋の扉を開けて出てきた瞬間見られてしまうようなところでもいきなりキスしてくるなんてさすがラテンの女だな
この子がキスしてきた酔っ払いのパエリア女
ラテン系の女性って全体的にみんな積極的な気がする
僕ね昔初めてタイに行った時にカオサンロードに面したホテルに泊まってたんですよ
たしかRIKKA INNってホテルだったかな
僕が泊まったRIKKA INNは1階がセブンイレブンですぐ隣がマクドナルドで便利だった
何日目かの夜12時前くらいにお腹が減ったので隣のマクドナルドで何かセットでも買って部屋に持ち帰って食べようとバリューセットみたいなのを買いに行ったんですね
で、バリューセットを買ってホテルに戻ってきてエレベーターで自分のフロアに戻ろうとした時に僕の後からヨーロピアンの女の子2人がエレベータに乗り込んできた
2人とも結構酔っていてそのうちの一人が動き出したエレベーターの中で僕が手に持っているマクドナルドの袋をいきなり取り上げて笑いながら中のポテトをむしゃむしゃ勝手に食べ始めた
あーあー コイツ相当酔ってるなぁ・・と思いながらもたかがマクドナルドのポテトなので「もっと食べていいよ」と言った途端エレベーターの中でその子にキスされました
口の中に咀嚼したポテトが入った状態で(笑)
もう一人の女の子も「Oh〜Hahaha」とか言って笑いながらキスしてるのを見ていた
エレベーターが僕のフロアについて降り際に「どこから来たの?」と聞くと「フロム スペイン〜!」っと大声で言っていた
決めつけるわけじゃないけどやっぱり今までの経験上ラテン系の女性というのは他の地域の女性に比べるとすごく積極的だと思う
女性から男性を食事に誘うのはもちろん、酔ったりすると何だったら夜の営みまで誘ってくるんだから
話を戻して宿のロビーでパエリア女にキスされた後に Google 翻訳で「君、おもしろいね」と伝えた
こっちは散々褒めてもらってるのにこっちからパエリア女には可愛いとか綺麗とか一切言わずに「おもしろい子だね」っと(笑)
これを聞いたパエリア女はさすがに「それを言うか〜」みたいな顔して去って行きました
積極的な女性は嫌いじゃないけど酒が入ってる泥酔状態で迫られてもね
いやでも酒が入ってなかったら俺みたいなオッサン相手にされないか
気分を変えたくて一人で宿の屋上に出てみた
屋上からは宿の裏側にある教会が綺麗に見えた
サンミゲルアジェンデに来てすでに3日
大きな街ではないのでこれ以上長居してもやる事も見る場所もあまりないだろう
何より明日シラフになったあのパエリア女と会うのが気まずい
明日から別の町に移動しよう