2020年10月9日
おはようございます
メキシコインディアンの儀式で使われる幻覚サボテン「Peyote(ペヨーテ)」を求めてマテワラの町からレアル・デ・カトルセに移動します
昨日事前に調べておいたCombi(コンビ) という乗り合いバンの出発時刻は朝の8時
それに間に合うように朝7時35分に宿をチェックアウトした
明るくなり始めたばかりのマテワラの町を歩き、昨日下見しておいたCombi(コンビ)という乗り合いバンの乗り場に向かう
レアル・デ・カトルセ行きのCombi(コンビ)が出る場所は別の記事にまとめたので詳しくはこちらをご覧ください
7時40分 レアル・デ・カトルセ行きのCombi(コンビ)乗り場到着
乗り場の窓口でチケットを購入
レアル・デ・カトルセまで100ペソ(約500円)
レアル・デ・カトルセの場所はここ
これが僕が乗るレアル・デ・カトルセ行きのCombi(コンビ)
多分このCombi(コンビ)乗り場からいくつかの方面にバンが出てると思うので、乗り込む前にレアル・デ・カトルセ行きかどうか確認してから乗った方がいいだろう
時間通り朝8時にCombi(コンビ)はマテワラの町から出発
レアル・デ・カトルセまでは1時間30分ほど
Combi(コンビ)がどんどん山奥へと入っていく
急カーブの続く山道をどんどん登っていくと車の窓から人が放棄した古い廃墟が所々に見える
しばらくするとレアル・デ・カトルセの町に通じるトンネルが現れた
この全長2〜3 km あるトンネルは歩行は出来なく、車に乗っての行き来しか出来ない
昔はここからこのトンネルを行き来する専用のバスに乗り換えてたらしい
今は乗り換えなしでこのトンネルの前で検温を受けたらそのまま乗って来たコンビでレアル・デ・カトルセに抜けることができる
長いトンネルを抜けて朝9時20分 レアル・デ・カトルセに到着
トンネルを抜けてレアル・デ・カトルセ側に出た所でCombi(コンビ)から降ろされる
レアル・デ・カトルセからマテワラの町に帰る時も同じようにここからCombi(コンビ)に乗るだけだ
ここからはレアル・デ・カトルセの町を歩きながらまずは宿を探さないと
実はこのレアル・デ・カトルセにはいわゆるバックパッカー宿というのがない
ゲストハウスやホステルが無いのだ
なので基本はホテルのみ
しかもそのホテルっていうのが三つ星とか四つ星ホテルでだいたい一泊安くて4000円〜5000円する
ではそんな高いホテルしかないのかと言うとCasa(カーサ)と言う民泊システムが存在する
Casa(カーサ)は僕もキューバで利用したけどあのような民泊システムがこのレアル・デ・カトルセにもあるようなのだ
マテワラの宿で事前にCasa(カーサ)の場所をグーグルマップにピンを立ててたので、それを見ながら泊まれるかを確認して周らないと
山に囲まれて廃墟の多いレアル・デ・カトルセはようやくお店が開き始めたところ
いくつか事前にチェックしていたCasa(カーサ)に立ち寄るが どれもが閉まっている
町の手前のCasa(カーサ)は全滅だったので町の奥のCasa(カーサ)を調べに行く事に
レアル・デ・カトルセは山の頂上に隠れ里のようにある素朴な町
そのため町には坂道になってる路地が多い
レアル・デ・カトルセはメキシコ政府の観光局に魔法のように魅惑的な場所「プエブロ・マヒコ」に選出された場所でもある
スターバックスに似たロゴを使っているカフェ発見
レアル・デ・カトルセのカフェだからレアルバックス
うん そのうち怒られると思うな(笑)
町の中の花壇にはサボテンが植えられている
僕はここにメキシコ北部で有名なPeyote(ペヨーテ)という幻覚サボテンを探しに来た
これは棘があるのでPeyote(ペヨーテ)ではないけど僕が探してるペヨーテもこんな風に地面に埋まっているサボテンだ
早く宿を見つけてチェックインしてペヨーテを探す手立てを見つけないと
町を歩いてるだけで目に入る景色がすごい
周りの山と古い建物や廃墟が絵になる町だなぁ
レアル・デ・カトルセは非常に小さな町だけど一応中心より少し奥にプラザと呼ばれる広場が設けられている
メキシコの他の町でいうソカロみたいなもんだ
このプラザを通り過ぎて奥に行くと傾斜のきつい坂道を上り、更にボロボロの石造りの建物が目立ち始める
この辺りはもう半分以上は廃墟だ
何個かチェックしておいたCasa(カーサ)の中で一番可能性を感じるところに行ってみた
呼び鈴を鳴らすと中から音がしたので誰か確実にいる
ちょっと待ってるとこっちに住んでるヨーロピアンぽい男性が出てきたのでCasa(カーサ)に泊まりたいという事を告げると今はお客さんを取っていないとのこと
近くに他にCasa(カーサ)はないかと聞いてみると数件隣のCasa(カーサ)の前に連れて行ってくれた
けどそこも呼び鈴を鳴らしても誰も出てこない
コロナウイルスの影響で観光客が減ったからかほとんどのCasa(カーサ)が今閉めているようだ
これは困った・・・
そして街の中心に戻ってようやく開いているCasa(カーサ)を見つけたんだけどそこはCasa(カーサ)とは名前ばかりでもうほとんどホテル
設備も綺麗でカーサなのに宿泊料金が1泊で4500円
さっきチラっと見たホテルの料金より高い
その高いCasa(カーサ)のスタッフに「この町で一番安いホテルはどこですか?」と聞くと「一番安いのは多分サンファンホテルよ プラザの近くにあるわ」と教えてくれた
プラザっていうのはさっきの町の中心の広場のことだ
プラザに戻ってようやく探し当てたのがさっき教えてもらったサンファンホテル
レアル・デ・カトルセの中で恐らく一番安いホテル Hotel San Juan(ホテル サンファン)の場所はこちら
とりあえずここが一番安いとのことなのでひとまず部屋を見せてもらうことにした
部屋が並んでいる廊下はこんな感じ
東南アジアでも部屋が並んでいる廊下が狭くて薄暗いのは安宿の特徴だ
部屋の扉の鍵は南京錠
後から気付いたんだけど部屋の中に入ってドアを閉めても壁とドアの間に隙間があるので廊下から部屋の中が見えてしまう
この隙間はいただけないですね
とはいえもうここが恐らく最安値のホテルなのだが
部屋はこんな感じ 隣の部屋の音はダダ漏れ
このホテルは一番安い部屋が一泊300ペソ(約1500円)
僕が泊まった部屋は一泊400ペソ(約2000円)だ
それでも最初に覚悟してたホテルの値段に比べたら半分の安さ
部屋にトイレとシャワーは付いていてお湯も出る
洗面台は古くて洗ってるのか洗ってないのかわからないような年季の入った古い汚れがこびりついている
Hotel San Juan
- ロケーション:★★★★☆
- スタッフ :★★★☆☆
- 価格 :★★★☆☆
- 清潔感 :★★★☆☆
- WIFI :★☆☆☆☆
※あくまでも個人的な評価です
老夫婦が営んでいるレアル・デ・カトルセの中で恐らく一番安いホテル
かなり古くて隣の部屋との敷居になってる壁の上半分はベニア板でした(笑)
ベニア板なので隣の部屋の会話からゲームの音まで丸聞こえです
Wifiは1階のロビーに飛んでるものの僕は結局1回も繋がらなかった
古さと設備のボロさに耐えれるなら安く泊まれるホテル
ようやく宿も無事に見つかってここからは当初の目的通りPeyote(ペヨーテ)という幻覚サボテンを探し始める事にした
町のメイン通りから少し外れたところの住宅街の人にPeyote(ペヨーテ)というサボテンを探してるけどこの町からどこに行けば見つかるのかを聞いてみる
何人かに聞いてるうちにこのレアル・デ・カトルセの町から少し離れた場所に幻覚サボテンのPeyote(ペヨーテ)を見つけられる場所が2箇所ほどある事がわかった
その場所のひとつがこちら
レアル・デ・カトルセの町から南に川沿いに降りた場所
そしてPeyote(ペヨーテ)を見つけられる場所のもう一箇所がここ
赤ピンの位置です
レアル・デ・カトルセとEstación Wadley(エスタシオン ウアドレイ)という何も無い町の間くらいに広がる荒野
この2箇所で山間部に住むメキシコインディアン達が儀式で使用する幻覚サボテンのPeyote(ペヨーテ)を見つけられるらしい
「この場所は歩いて行ける?」と聞いてみると歩きではとても無理と言われた
基本車かバイクか馬が必要になるらしい
観光客がそこまで行くなら馬で行くのが一番いいのじゃないかとのこと
馬はこの町の中で何回か見たので多分借りれる場所があるんだろう
馬を借りて行くだけ行ってみてPeyote(ペヨーテ)が見つからなかったら嫌なので念のために町の中に立ってる警官にもペヨーテはどこに行けば見つかるかを聞いてみた
その警官は僕を見てなんだこいつ?って顔をしながらものすごい小声で「そこの坂道からずっと下っていけばPeyote(ペヨーテ)がある場所に着くよ・・遠いけどね」と言った
警官が教えてくれた場所もだいたいさっき地元の人に教えてもらった場所と一致してる
場所は間違いないだろう 後はそこまで行く馬を探さないと
町の広場のプラザに座っているガイドっぽい男に馬はどこで借りれるのかを聞いてみた
するとその男が「馬に乗ってどこに行きたいんだ?」と聞いてきた
「ペヨーテというサボテンを探しに行くんだよ」と言うとペヨーテを探すならまず原生してる場所を正確に把握してそこに行く道を知ってないと個人で行くのは難しいと言われる
さらに聞いたところペヨーテは地面の中に埋まっていて地表に少しだけ出ているので、それを見逃さずに探す必要があるので初めての素人だと気づかずに通り過ぎてしまうことがほとんどだという
確かに僕もペヨーテというサボテンに関してはド素人だし、大体の場所は聞いたけどそこまでの道も正確には知らない
先導してくれて一緒にペヨーテを探してくれる人がいてくれた方が心強い
その男が言ってきた
「内緒で君をその場所までエスコートしよう そしてそこで2人でペヨーテを探すんだ」
ロレンソと名乗るこの男
有料だが通常のガイドの仕事をほっぽり出して僕をペヨーテが見つかる場所まで連れて行ってくれると言う
話は決まった
これからこのロレンソという男と馬に乗って幻の幻覚サボテン、Peyote(ペヨーテ)探しの始まりだ