2023年3月15日
おはようございます
この景色を見るのも最後か
今日僕はテカポを出て、Wanaka(ワナカ)という場所に移動する
5日間過ごしたテカポ
最高の思い出になったよ
ここはニュージーランドに来たら必ず訪れるべき場所だ
みんなに昼も夜も綺麗なこのテカポの景色を是非見てもらいたいな
僕が世界一周で訪れた自然に囲まれた場所の中でもベスト3に入るであろうテカポ
日本に帰る前にこの景色を見れて本当に良かった
昼の12:50
Wanaka(ワナカ)方面に向かうバスがやって来た
わざわざ「Wanaka(ワナカ)方面」っという書き方をしてるのは、実はこのニュージーランド旅によく使われるインターシティというバスではWanaka(ワナカ)まで直接行けない
途中の「Tarras(タラス)」という場所までしか行かないのだ
そこから先は「Yello!」っという別会社のミニバンでの移動となる
ただ、その「Yello!」って会社がオフィシャルHPを見てもネットで直接予約などが出来ないようになっていた
一応かろうじてメールでの問い合わせは出来るようになっていたので、2日前に入力フォームに全てこちらの情報を入力して問い合わせはしておいた
するとその日の夜に「Yello!」の会社から直接電話がかかって来た
そこで話した時の向こうの話では「今、君を水曜日の予約リストに追加したよ。ただミニバンは一定数の客からの予約が集まらないと出せないんだ」との事だった
つまり客が1人とか2人とかでは採算が合わないから、予約希望の客が少ないとミニバンは出せなくなるらしい
そうなるとTarras(タラス)という場所からWanaka(ワナカ)まではタクシー移動になってしまう
でもそのタクシーがWanaka(ワナカ)まで一律90ドルという値段
地図で見た限りTarras(タラス)という場所からWanaka(ワナカ)までは30〜40キロくらい
いくらタクシーとは言え、これで90ドルは流石に高い
バスを待ってた僕の荷物になぜダンボールが入ってるか分かりますか?
そうです、最悪ミニバンが出なかった時の為にヒッチハイクの準備をしていました
前日に宿でマジック借りてこれを書いていた
Wanaka(ワナカ)の場所はここ
そして途中、ミニバンに乗り換えないといけないTarras(タラス)の乗り換えポイントはここ
バスに乗り込んだ時も隣の席の女性から「何だ、この段ボール持った乞食は」みたいな目で見られるけどもうそんな事気にもならない
さよならテカポ
またいつか
Wanaka(ワナカ)までの途中の地点のTarras(タラス)への到着は昼の15時過ぎの予定
今から2時間ちょっとのドライブだ
途中、沢山のキャンピングカーが車を停めて景色を見ながらピクニックのようにランチを食べてる場所があった
ここもまたとんでもなく山が綺麗で眺めのいい場所
ここはPukaki(プカキ)という場所らしい
ニュージーランド南島で湖がある場所は綺麗な場所
もうこれは確定だな
途中で一度だけトイレ休憩
その後も草原と渓谷を抜けてバスは南へと走っていく
そしてついにTarras(タラス)に到着
ここで乗り換えるのがこの「Yello!」という会社のミニバンだ
良かった 客の数が揃ってちゃんとバンが出たみたいだ
バンの運転手のお爺さんが予約リストの名前を確認していく
僕の名前を聞いてお爺さんは「あ〜、メールと電話で問い合わせしていたのは君だね」っと言ってミニバンに乗せてくれた
Tarras(タラス)からWanaka(ワナカ)までミニバンは40ドル
正直40キロの距離に対して40ドルって1キロあたり1ドルだからこれでも高い
用意してきた段ボールを使ってヒッチハイクをする事も出来る
ただ僕がWanaka(ワナカ)に滞在するのは今日1日だけ
明日にはクイーンズタウンに移動するバスも予約済みだ
今の時刻は15:15
そしてここは思ってる以上に何もないただの道路
一応、ヒッチハイクしたら今日中に車を捕まえられるとは思う
だけどもし車を捕まえるのに時間がかかってしまうともう明るいうちにWanaka(ワナカ)の景色を楽しめなくなる
そして天気予報では明日のWanaka(ワナカ)は曇りのち雨
だからWanaka(ワナカ)を満喫するならもう今日これから日が沈むまでしか時間はない
その為、僕はせっかく用意して来たけどヒッチハイクはやめてそのまま40ドルのミニバンに乗り込む事にしたのだ
お爺さんの運転するバンはWanaka(ワナカ)に向けて走り出した
たぶん40分くらいで着くだろう
ミニバンから小さな町が見えて来た
ここがWanaka(ワナカ)の町か
16時前、Wanaka(ワナカ)の町のバス乗り場に到着
ちょうど明日僕がクイーンズタウン行きのバスの乗るのもこの場所だ
やっぱりここも湖が綺麗でゆっくり出来そうな場所だ
桟橋から湖の底を見てみる
カモが沢山泳いでる下に水草が鮮明に見える
ここもなかなかの透明度を誇っている
聞いた話ではロシアなども湖の透明度ってすごいらしいけど、ニュージーランドも負けず劣らずじゃないかな
大自然に囲まれた場所にある湖は水が冷たくて、透明度が高く美しい
これは世界を旅して来て共通だった
湖の端っこに行くと中規模の公園があった
そこにはベンチと呼ぶにはあまりにも広い座れる場所があった
僕はWanaka(ワナカ)は1日だけだから今日は宿を取ってない
野宿するつもりだ
ここはちょうど良さそうな場所 今夜はここで寝よう
多くの人が日光浴をしたり、湖に入って水遊びしてる
僕も近所のスーパーに行って食料を買って、あとで湖に入ってみよう
治安的にはオーストラリアと同じか、それ以上に安全なニュージーランド
こんなでかくて汚れてしまってるバックパックを誰も取らないだろう
ここにバッグを置いて手ぶらで買い物に行こう
この辺が少し町になっていて、レストランやホテルやスーパーマーケットが並んでる
テカポにあったのと同じ系列のスーパーがあった
食パンとスイカとアプリッコットのシリアルバーを購入
あ、そうだ
確かまだテカポで買ったプロテインバーが残ってたはず
あった!
これで今日はなんとかしのげるだろう
プロテインバーを齧り
日陰に移動してスイカを食べる
世界一周を始めて間もない頃、タイの離島でもこんな風に海を見ながら木陰でフルーツを食べたよなぁ
最高の時間だわ
食べ終わったスイカの皮は湖畔にいるカモにあげる
カモに囲まれすぎて怖くなったので退散
太陽が出ててある程度暖かいけど、もう時刻は17時前だ
日が暮れて寒くなる前に水着に着替えて湖で泳ごう
因みにテカポでは遊泳禁止なのか、泳いでる人は皆無だった
でも、このワナカは違う
ここは泳いだりカヌーに乗ったり、色々と水遊びが出来る場所だ
水着に着替えてキラキラ光るワナカ湖にゆっくり足を踏み入れた
思ってたよりも冷たい
でも、太陽が暑いくらいに照らしてくれてるから気持ちいいや
欧米人が一人でジャブジャブと泳いでたので「水冷たくない?」っと聞くと「ロシア人は寒いのに慣れてるからね。それに一度水に浸かってしまったらあとは寒くないよ」っと言っていた
よし、俺も思い切って体を水中に潜らせてみよう
ひんやりするーーー!!
でもさっきのロシア人が言ってた通り一度体を浸けてしまえばそう苦じゃない
湖畔から少し泳ぐとすぐに足がつかなくなった
思ったより深いんだなここ
少し向こうに湖上に浮かぶ浮き島みたいな場所が設置されている
とりあえずあそこまで泳ごう
冷んやり気持ちいい湖に浮かんだり、泳いだりと30分ほどワナカ湖で遊んだ
湖から出てくるとさっきより少しばかり肌寒くなっていた
もう時間的には夕方だし泳ぐにはちょうどギリギリの時間だったな
体をタオルで拭いて、水着を干したらそのまま湖の反対側の端っこまで歩いてみよう
天気も景色もいいから散歩道としては最高のはず
そして湖の端っこまでたどり着いた時、湖の中から生えている1本の木が見えた
複数人の観光客がこの木の写真を撮っている
これはWanaka Tree(ワナカツリー)と呼ばれ、実は結構有名
このワナカに来た観光客が一度は見に行く場所だ
Wanaka Tree(ワナカツリー)の場所はここ
孤独に1本だけ水中からでもその生命を僕らに見せてくれるワナカツリー
なんだか他人には理解されなくても孤高に誇り高く生きてる人のようでどこか哀愁を感じてしまう
お前もずっと一人で頑張ってきたんだよなぁ
そんな姿を見せてくてれありがとう
俺もまた誰にも理解されなくて孤独でも
「あいつは変わってる」とか言われても
この先も自分の中の正しさを信じて気高く生きて行くよ
ワナカツリーに別れを告げ、また湖畔を歩き出す
元いたバス停の近くに戻って、早いけど晩飯の準備をしよう
テカポの宿を出る前にポットにお湯を入れて来たのでそれでスープを作る
あとは食パンだけだ
もう旅は終盤も終盤
本当にあと少しだから使える金もギリギリだ
夕食を食べ終わったあたりから風が強くなって来た
湖から吹き込む風が異様に強い
パタゴニアなどでもあったけど、こういう自然に囲まれた場所って昼間は穏やかだったのに夜になると急に風が出てくることがある
今晩も湖側から風が吹き続けると思った以上に寒くなるかもしれない
バックパックから久々にモンベルのウインドブレイカーを引っ張りだした
めちゃくちゃ久しぶりだな、お前を出すのも
もしかしたらアルゼンチンのパタゴニア以来じゃないか
野宿の用意も完璧
あとは寝袋を出すだけだ
夜、ポットに残っていたお湯で紅茶を作った
夜食は昼間にスーパーで買ったシリアルバーだ
テカポに続いて今日もまた綺麗な湖のほとりだ
世界一周って素晴らしい
野宿だけど幸せだよ