2019年8月9日
朝6時のトロルの舌の登山口に行くシャトルバスに乗る為に朝5:20に起きた
泊まってる観光客のほぼ100%がトロルの舌に行く為、オッダの朝は早い
予定通り6時に宿の前のバス停にシャトルバスがやって来て6:02にバス出発
僕の後に乗って来た観光客は座れないで立ったまま登山口まで行くことになった人もいた
僕は登山やトレッキングに重装備で行くのが好きじゃない
極力軽装備で行くことにしてる もちろん最低限の防寒や水分補給出来る状態を作っての話だが
防寒着に帽子にサングラス、トイレットペーパーに2リットルの水のペットボトルだけ持って出発した
どのくらいだっただろう?1時間もかからないくらいだったかな?
バスはトロルの舌の登山口の駐車場に到着した
だいたいみんなこんな格好で登る
小さなバックパックは背負ってるもののみんな軽装備だ
この駐車場からトロルの舌までは約4時間のトレッキング
帰りの道中も考えれば往復で8時間ということになる
ただ帰りは行きと同じ時間はかからないなどから3時間ちょっとだろう
つまり約7時間ほどのトレッキングになりそうだ
とりあえず頂上のトロルの舌までは早めに登ってしまいたい
Trolltunga(トロルの舌)の場所はこちら
ひとまずは駐車場から登山道の入り口まで伸びるグネグネのカーブの道をひたすらに進んでいく
実はここが結構キツい
ここは車も通るアスファルトの道なのだが登山道の入り口まで20〜30分ほどひたすら坂道が続く
ここの傾斜はなかなかきついのでマジで運動不足の人ならもうここだけでもバテてしまうだろう
僕もこの時点で太ももに乳酸が溜まって太ももがパンパンになるのを感じる
重装備で登ってるオバサンなどはこの時点でもうゼイゼイ言ってる
登山道に入ってからは岩場の中を歩いて行く
後ろからはこの後ドンドン人が登って来るはずなので傾斜がないところではなるべくスピードアップしておきたい
ところどころにちゃんと看板が出てるので大きくコースを外れることなく極力急いで進んで行く
ここは写真で見るより実際には傾斜があってキツい箇所
だいたいトロルの舌まで3箇所くらいしんどい坂があったかな
傾斜を登りきった所で後ろを振り返った写真がこれ
写真では右側にはるか下に登山道が見えてるがさっきまであそこを歩いていた
あそこから一気にこの高さまで登るのでいかにこの部分の傾斜がキツくて長いものかがわかる
まぁでもキリマンジャロ登山してた時はこんなのを毎日登ってたんだけどね
だいぶ登って来た所でこの看板
あと6キロか・・・
人が1キロ歩くのにかかる時間って15分弱らしい
登り坂もあるのでこのトレッキングの場合、1キロ15分かそれ以上かかるだろう
そう考えると6キロだとあと1時間半か
この辺りまで登って来ると山の中に湖がいくつか見えて来る
火山で出来たカルデラ湖のようにも見える でもこれもフィヨルドなんだよね
削り取られた岩山にひっそりと佇む湖
綺麗過ぎるだろ
パノラマ撮影してみた
氷山に削られた右側のフィヨルドから澄んだ水が流れついて湖を形成してるのがわかる
真横の岩壁から滝が流れる道をただただ突き進んで行く
後もう少しのはずだ
みんなここで水汲んで飲んでいる
僕も念のためにここでペットボトルを満タンにしておいた
そしてついにあと1キロの看板
この看板を見たら辛くてももうゴールが見えてるので元気も出て来るってもんだ
そしてついに・・・
あの人だかり 間違いない、あそこがトロルの舌だ
着いたーーーー!
ついに念願のトロルの舌に到着!!!
これを初めて知ったのはかれこれもう10年近く前かな
やっとたどり着けたよ
日本での生活を全て捨てて世界一周に出て本当に良かった
ここからは写真を取る為に列に並んで順番待ち
因みに自分の写真をここで撮るには誰かにカメラやスマホを託して列に並び、自分の順番が来たら撮ってもらうという感じ
誰に頼むべきか悩んでいたらちょうど僕の数人前に日本人っぽい青年が並んでいた
一応声をかけてみたらやっぱり日本人だった
彼の名前はR君
なんとノルウェーに海洋なんとか(難しくてよくわからなかった)の研究で来てる青年
彼と交代でお互いの写真を撮ることにした
まずは僕がR君のカメラを預かって崖の上で待機
30分くらいして順番が来てR君がトロルの舌に登ったところでR君の写真をパシャリ
そして戻って来たR君にスマホを預けて、僕もトロルの舌の上に登った
僕たちはツイてたと思う
なぜならトロルの舌は昼間でもほとんど曇ってしまうと聞いていたから
僕らがトロルの舌に到着したこの日は見事に快晴だった
トロルの舌の上でゴロンと寝転がってみた
本当にいい天気の中、いい景色を見れていい写真を撮れた
後ろにはトロルの舌で写真を撮るための行列が長蛇になっていた
多分これだけの人が写真を撮るには2時間待ちくらい
やはりトロルの舌に行くのは朝一番のシャトルバスに乗って早めに到着して行列が少ないうちに並んで写真を撮ってしまうのがいいと思う
みんなが色んなポーズで写真を撮ってる時にとある人組のカップルがトロルの舌に登った
そして普通に写真を撮ってるなと思ってたらその男性が彼女の前にひざまずいた
え?これってもしかしてあれか?
彼の手には小さな箱が
おぉ〜〜 プロポーズの瞬間!!
彼女もビックリした様子で、それでも嬉しそうに指輪を受け取った
その瞬間この断崖絶壁を囲むギャラリー達から一斉に温かい拍手
トロルの舌でプロポーズしたカップル 素敵な瞬間だったなぁ
ここでプロポーズとか一生の思い出だよね!
末長くお幸せに!
トロルの舌からの帰り道、僕とR君は一緒に膝をガクガクにして坂道を戻った
トロルの舌自体は一生に何度も来るような場所じゃない
もう多分一生来ないかもしれないこの自然が生み出した奇妙で美しくてエキサイティングな場所がとんでもなく良い天気に恵まれたラッキーに感謝しながら山を降りた
彼がR君
僕はもうちょっと先の話だけどアイスランドに行く事になる
偶然だがR君も僕の4日後くらいにアイスランド入りするそうだ
お互いアイスランドの旅も天気に恵まれるといいね
帰り道滝で水汲みするR君(笑)
帰り道ですれ違った「古い学校」
最近海外で日本語が書いてあるTシャツってよく見かけるよね
結局最初に予想してた通り往復計7時間くらいのトレッキングを終えて最初の駐車場に到着した
バスに乗ってオッダの街に戻って宿をチェックアウト
1泊6600円越えは高過ぎるので僕は今日宿に泊まらずに夜行バスでスウェーデンを目指す
宿でシャワーを浴びさせてもらって無料のコーヒーを飲みながら昨日買ったリコリスとサーモンを食べる
夜まで時間を潰させてもらって23時過ぎまでロビーを使わせてもらった
明日トロルの舌にトレッキングに行く観光客達はもうみんな寝静まっている
23時半、バックパックを背負い宿のスタッフに礼を言って一人真っ暗なオッダの町に出る
バスターミナルには僕と同じように夜行バスでノルウェーを出る数人のバックパッカーがバスを待っていた
夜12時にやって来たバスに乗り込む
夜ご飯がまだだったのでスーパーで買っておいたパンとクラッカーに明太子のペーストをつけて頬張る
明日からようやく本格的にスウェーデンだ