2020年7月20日
今日は僕が世界一周をしてきた中で幾度となる野宿をしてきたそのやり方を説明したいと思う
ここで言う野宿とは車中泊や空港泊は一切含まない
キャンプ場で外で寝てることも野宿とは言わない
あくまでも完全に野ざらしの外で寝ることのみを野宿という事にする
え?野宿なんて外で寝るだけなんだからやり方も何もマットひいて寝たらいいんでしょって思うかもしれない
まぁ確かにそうなのだがただ何も考えずにその辺でマットをひいて寝るって言うのはリスキーだし効率的ではない
野宿っていうのは場所選びが非常に重要だ
そして経験上その他にもチェックしておかなければならない項目がいくつかある
ポイントとしては
- 場所選び
- 野宿する日のネットと充電の確保
- 時間帯
- その他もろもろの考察
この辺が重要になってくる
では今からそのポイントを掘り下げて説明していこう
※ただしこの記事は決しての野宿を推奨しているわけではない
やはり多少のリスクは伴うのでそこは重々承知で読んでもらいたい
まずは場所選びだがこれは相当重要だ
この項目が全体の重要度も70%ぐらいを締めると言ってもいいだろう
僕が今まで世界で野宿してきた場所は
バス停
砂漠
駅周辺のベンチ
閉店作業の終わった飲食店のテラス席
教会の前
公園
森の中
墓場
桟橋
路上
などなど様々だ
中には旅の序盤であまりリスクを考えずに街中のバス停なんかで寝てしまったこともある
今思えばちょっと危なっかしいのだけどあの頃は手探り状態だった
そして野宿を繰り返しているうちにある程度のパターンが見えてきた
自分が今いる街でどういう場所がベストなのか考えを巡らせる必要がある
つまり場所選びを考える時にいろんな考察をしないといけないということだ
ここで何も考えずに適当に寝るか、いろんな状況を踏まえた上で考えて野宿するかでリスクや快適さが全然変わってくる
あと野宿する日は宿を当然取っていないので荷物を抱えたままの移動になる
さらに宿がないために野宿をする日っていうのは基本ネット難民そして充電難民になる
その辺のポイントも出来るだけクリアしていきたいところだ
では一旦僕が実際にヨーロッパでどういうことを考えてどのように場所選びをして野宿していたのかを説明していきたいと思う
目次
ヨーロッパでの野宿の場合
まずヨーロッパで野宿する場合その当日宿を取ってないので充電が出来ない為、夕方から夜にかけてそろそろスマートフォンの充電がやヤバくなってくるだろう
あとネット作業をしたくても宿がないのでロビーで Wifiを拾って座りながら作業することも出来ない
もちろんヨーロッパなので街中の至る所でフリーWifiを拾えることがある
でも腰を据えて落ち着いてノートパソコンを広げて作業することなど出来ない
そこで僕がしたことは野宿する前日のうち、もしくは当日ネットがある時(つまりまだネット環境がある状態)にスマホで野宿する町の地図を読み込みマクドナルドを探しておくことだ
ヨーロッパはマクドナルドがない国って多分ないんじゃないだろうか
いやもしかしたらマクドナルドがない国もあるにはあるのかもしれないけどほとんどの国の中規模以上の都市ならまず間違いなくマクドナルドはある
だからと言ってマクドナルドで一晩過ごすわけではない
意外かも知れないけどヨーロッパのマクドナルドって日本のマクドナルドのように24時間やってるお店はほぼ無いです
遅くても夜中1時とか2時 早ければ22時に閉まる店舗もある
ただマクドナルドに行きさえすれば充電も出来るし無料のWifiもあるしトイレもある
テーブルに座って2時間いようが3時間いようが嫌な顔ひとつされない
野宿する日はトイレもここで済ませておかなければならない
あとなるべく長い時間居れるように閉店時間の遅いマクドナルドを候補に選んでいた
営業時間はグーグルマップの情報から調べられます
大体同じ街で3つぐらいのマクドナルドを候補に選んでおき、街の中心から遠くない限りはその中で一番閉店時間の遅いマクドナルドにまず向かう
大体僕の場合夜の9時ぐらいにマクドナルドに向かうことが多かったかな
そして大事なのが昼間街を歩いている時はもちろんだけど、そのマクドナルドに向かう最中に周辺をよく見ながら歩き野宿できそうな場所を2〜3個選んでおくこと
僕はヨーロッパを旅してる頃まだテントを持ってなかったので基本的にはマットと寝袋のみで野宿していた
大体僕が目を付けていた所といえば教会の周辺、公園などのベンチ、後は閉店した後の飲食店などの外に出しっ放しのテラス席など
もちろんそれだけではなくその他にもくまなく目を配って色々な場所を見ていた
教会の前や教会周辺っていうのは意外と野宿しやすい場合が多い
ただ気をつけないといけないのが先客がいることがある
つまりその街の浮浪者が毎晩教会周辺を寝床にしている事があるのだ
その場合はいきなりそこに割って入るわけにもいかないし、そこに入って寝たとしても寝てる間に荷物を弄られる可能性もある
よって先客がいる場合僕はすぐに教会周辺を諦める
公園のベンチも同じくその公園に浮浪者が寝泊まりしてるなと判断した時はなるべく別の公園を探すか公園自体を候補から外す
営業が終わった飲食店の表のテーブル席などの場合比較的快適に寝れることもある
特に大きなお店なら店の駐車場などで寝ることも可能だ
でもそのお店がどういう性質のお店なのかも考慮しないといけない
例えばパン屋さんの店の前の敷地や駐車場などを見つけたとしよう
でもパン屋って朝オープンがめちゃくちゃ早いじゃないですか
早朝にオープンするということはまだ暗いうちにお店の人がやってくる場合が多い
そこで野宿とかしてるとモメる場合もあるかもしれないし、何事もなかったとしても夜中の4時台とかに外にほっぽりだされることになる
そういうことにならないように良い場所を見つけても一旦冷静になって、もしそこで自分が朝まで野宿したらどういう状況が起こり得るかを頭の中でシュミレーションするのだ
これをする事によって野宿の最中のリスクや面倒事を大幅に減らすことが出来る
そしてこの頭の中で朝までの状況をシュミレーションすることによってチェックすべき他の細々した項目も見えてくる
例えば今晩野宿しようとした時、2〜3日前から夜に雨が続いていたとしたらどうだろう
そう ちゃんと天気も考慮しないと駄目ですよね
良さそうな場所が見つかったからといってすぐにそこに飛びつくのではなくここ最近の天気の状況を鑑みた時、一度朝までの野宿した場合のシュミレーションを頭の中でしなければならない
僕なら数日雨が降っていた場合、ネット環境があるうちに今晩の天気予報を確認する
「あぁやっぱり今晩も雨が降りそうだな。だとしたら今晩の野宿はいつ雨が降ってきてもいいように屋根の付いてるところを選ばないと」と自然になる
このように野宿する周辺の環境、人、天気、治安などその場所の状況を考慮して場所選びを進めていくのだ
実際マクドナルドに向かいながら2〜3箇所の野宿場所を選び終わり、マクドナルドに着いたら安いハンバーガーやコーヒーなどでも頼んで早速スマホやノートパソコンを充電しネットに繋ぎ調べ物やSNSのアップやメールの返信、ブログの更新などの作業をしよう
そして僕はだいたい閉店間近までいることが多かった
あまりに早く野宿する候補場所に戻って早めに寝ると、同じ場所に目をつけていた浮浪者が後からやって来る事もある
なので万全を期するためにも選んだ野宿の候補場所にはよほど疲れて睡魔に襲われてない限りなるべく遅めに行って誰もいないことを確認してから寝ることにしていた
そして先述したように雨が降りそうな日はあらかじめマクドナルドに行くまでに屋根付きの野宿できそうな場所などちゃんと探していた
実際に屋根付きのところで寝て、夜中に雨の音で目が覚めた時は自分の予想が当たった事と場所選びが完璧だった満足感に包まれもう一度寝袋にもぐったもんだ
ちなみに物価が高くて自然の多いスイスなんかは首都のベルンなど都心部に居てもバスで15分も郊外に向けて走ると大きな公園がたくさんある
公園と言っても自然の規模が日本と違うので公園は公園でもほとんど林のような公園が存在する
そういった場合僕は林の奥の方に入ってきそこにテントを立てて野宿した
昼間街を歩いてどう考えても安全と確信が持てた金持ちの国モナコではクルーザーが停泊する桟橋で野宿した
まぁ要は一言で言うなら野宿だからといってただ単にどこでもかんでも寝るのではなく、よく考えた上で野宿するということ
もともとヨーロッパでの野宿はしっかり場所選びをすればそこまで難しくはないと思っている
その難易度の低いヨーロッパでの野宿をさらに完璧にするために上記のような事に少し考えを巡らせるだけで実に快適で安全性の高い野宿をすることが出来るのだ
その他東南アジアやアフリカなどでの野宿の場合
基本このエリアでの野宿は僕は決して推奨しないが東南アジアや南アジア、アフリカ、東ヨーロッパなどで野宿する場合の結論はひとつだ
極力人目のつかない場所を選ぶこと
この一点に尽きる
僕はモロッコで野宿をした時、少しガラの悪いエリアだったけど墓場で野宿しました
夜中に墓場になんて誰も来ないだろうと思い墓場にテントを立てて寝た
でもそれでも夜中に墓場なのに誰かが2人テントのすぐ横に来て、テントを開けられやしないかドキドキしてたのを覚えている
テントの中で音を立てないように身動きを取らずに緊張感が走った状態でしばらく待っていると相手もこんな夜中に墓場で寝てるやつに関わりたくなかったのかコンタクトなく去ってくれて胸をなでおろした
次の朝地元のモロッコ人に「本当にあそこで寝たの?よく無事だったね 正直危なかったと思うよ」と驚かれた
僕はアジアで言うとバングラデシュのバス停で寝たのと、トルクメニスタンの砂漠で寝たことがある
トルクメニスタンの砂漠は地獄の門と呼ばれるガスクレーターの近くで寝たので砂漠のヘビとサソリと砂嵐以外は特に問題はなかった
バングラデシュのバス停で寝たのは今考えるとちょっと危なかったかもしれないけどバングラディッシュ人の人の良さに助けられた
もしも僕が今から東南アジアやアフリカなどで野宿するとしたら人気のない大きな建物の裏側やどこかの森の中など徹底的に人が来なさそうな場所を選ぶだろう
でもその前に東南アジアなんて物価安いのでよっぽどの物好きじゃない限りわざわざ野宿しないですよね
物価の安いエリアでは野宿するのにそんなにメリットも出ないのでわざわざリスクを背負って野宿なんかしなくても安宿に泊まればいいだけ
それでもどうしてもやると言うなら徹底的に人が来ない場所を事前に探しておく必要があると思います
また何か聞きたい事やリクエストがあればブログの下の方にコメント欄があるのでそこに書いてもらえればまた別の記事で回答したり解説することもあるかもしれません
それでは皆さん良き野宿ライフを(あくまでも気をつけてね)