2022年12月31日
おはようございます
朝6時、昨日野宿した橋の下で目を覚ました
ここはシドニーのCircular Quay(サーキュラーキー)というエリアにあるDawes Point(ドーズ・ポイント)という公園
ハーバーブリッジの橋の下にある公園だ
相変わらず野宿明けの朝は早い
2022年最後の朝だ
目の前の海に空母のような船が停まってる
今日の花火の打ち上げに使うのだろうか
そして朝日の後光さす中にオペラハウス
今晩のカウントダウンイベントの主役だ
今夜は最高の形で花火とお前の共演を見せてくれよな
さぁそろそろ行動開始
まずはサーキュラーキー駅の前に出よう
ハーバー沿いの道を歩いてると今夜のカウントダウンを優雅に見れるように工夫をこらしたレストランが目立つ
因みに今日僕がカウントダウンを見ようとしてる場所はどこかというとオペラハウスの目の前
昨晩あれから色々調べた結果、無料で解放されるエリアのうち1箇所だけ有料になってないとおかしいくらい花火もオペラハウスもハーバーブリッジも全てが綺麗に見えるポイントがあるのを見つけた
そこだけは遮るものが一切なく、何もかもが見渡せるにも関わらず無料で解放されているのだ
当然ながらその条件なので大人気で朝から人が沢山並ぶ事が予想される
そのエリアは朝6:30から開き、6000人に達した時点で封鎖される
例え6000人に達しなくても昼の14時には封鎖される
僕は今日その6000人に滑り込もうと思ってる
とりあえず朝食を食べにカフェにでも行きたいところだけど、まずはその無料で解放される優良なエリアに人がもう並んでるのかを確かめに行かないと
Circular Quay(サーキュラーキー)駅のトイレで顔を洗って歯を磨き、無料で入れるオペラハウスの方へ向かう
ここを見に行ってまだ誰も待ってないような状態だったら、シドニーで有名なカフェに行ってそこで朝食を食べてから戻ってこよう
するとだ
もうオペラハウスに向かう途中から長い列に遭遇した
もう嫌な予感がした
信じたくないがおそらくこれがオペラハウス前のエリアに入るための行列なんだろうって
まだ朝の7時前だよ?
そこにはすでに300〜400人ほどの人が並んでいた
ここがオペラハウス前のエリアに入るための行列の先頭
本来、朝の6:30に開けられるはずのゲートはまだ開いてなかった
後ろを振り返るとこの列
これはマズイ
もうここに居ておかなければ
この時点でもう400人近くも待ってるような状態だとこの後カフェなんて行って戻って来てたらどれだけ待たされるか
いや、まずその時に入れるかどうかも分からない
ここは一定の人数に達したら封鎖されてしまうエリアだ
僕はこのカウントダウンの為にわざわざ飛行機に乗ってゴールドコーストからやって来た
この無料エリアを逃す訳にはいかない
僕はもうこのままこの場所に陣取って中に入るのを待つ事にした
そして朝7時過ぎ 予定より30分ちょっと遅れてゲートが開いた
まずはセキュリティーチェック
ここで多く人が持参したペットボトルの水やジュースを取り上げられている
どうもこの中のエリアには飲み物の持ち込みは出来ないみたいだ
じゃあ真夏のオーストラリアで飲み物はどうするの?って話だが、この中のエリアにはフードトラックが4〜5台来てそこで飲み物やフード類を販売してる
高いけどそれを買ってくださいねって事だ
でも禁止されてるのは飲み物の持ち込みだけ
自分達で買って来た食べ物の持ち込みは認められている
セキュリティーチェックを抜けたら兎にも角にもまずは場所取り
適度にオペラハウスに近く、ハーバーブリッッジもよく見渡せる場所にみんなシートやマットを敷いて自分がカウントダウンを見る場所を確保してる
良い場所は一瞬で取られるのでこの時ばかりはスピード勝負
迷ってるうちにどんどん後ろから人が来るからね
僕は自分の野宿セットのマットを広げて場所を確保
ハーバーブリッジのてっぺんにはオーストラリアの国旗とアボリジニの象徴の旗
この国はもともとは原住民のアボリジニの人たちが住んでた大陸だった訳だからね
今はまだ朝の7時過ぎ
これから夜の24時まで17時間もあるけど、なんとか無料で一番眺めが良いエリアに入るという目的は果たせた
ここから先は長いぞ
僕は起きてからすぐここに来た為に食べ物とか何も持って来てない
お腹が減ったら嫌が応にも高いフードトラックの飯を買うしかない
でもまずは水分の確保だ
ひとまず水を買いに行こう
適当に人があまり並んでないフードトラックで「水はいくら?」っと聞いてみる
すると「1本5ドルだよ」っと言われる
500mlの水が1本5ドル
100mlあたり1ドル これはどう考えても高過ぎだ
他のフードトラックに行こうとするとその店の店員が「どのフードトラックも飲み物の値段は合わせてるから一緒だよ」っと言って来た
うーーん
こればっかりはもうしょうがない
これが1本5ドルの水
後々の事も考えて2本買っておいた 水だけで合計10ドル
そして昼ごろ流石に小腹が空いて適当に屋台でホットドッグを買う
ホットドッグがひとつ13ドル
いやぁナメた値段ですねぇ
飲み食いをすれば当然トイレにも行きたくなる
でも安心を このエリアにはちゃんとトイレが増設されています
僕みたいに一人でもトイレに行く時は隣の人に「トイレに行って来るから僕の荷物と場所をキープしといてね」とお願いすればそれで大丈夫
逆に隣の人が飲み物や食事を買いに行く時などは僕がその人の荷物と場所を見ておいてあげる
こうやって協力できるように、予め隣の人には早めに話しかけて仲良くなっておきました
さぁあとはもうひたらすら夜になるのを待つだけ
野宿で寝不足だった分、僕は夕方までガッツリ寝た
薄暗くなり始めるとハーバーブリッジの両端の石の柱にプロジェクションマッピングが映し出される
そのうち橋にネオンも灯りいい雰囲気になってきた
カウントダウン前にお腹が空かないように今のうちにまた何か買いに行くか
比較的空いてるフードトラックを選んで食べ物を買っておこう
選んだのはこれ GOZLEMEってたしかメキシコ料理だよな?
1プレート14ドル だから高いって
美味しいから許すけど
そして夜の20時過ぎ
リハーサルなのか突如花火が上がり始める
1分以上続く結構な量の花火
リハーサルでこれなら本番はもっと期待出来るぞ
早く24時にならないかなぁ
もう待ちくたびれたよ
23時50分、プロジェクションマッピングであと10分で新年だよっと映し出される
な、長かった・・・
マジで長かった
昔、あれは2007年だったかな
その当時付き合ってた彼女とニューヨークに旅行に行ってタイムズスクエアであの有名なカウントダウンに参加した
あの時も昼の14時くらいから場所を取って並んだんだけど、あれでも10時間くらいの待ち時間だった
今回はそれを軽く超える17時間待ち
ようやく、ようやくシドニーでのカウントダウンが間近に迫って来た
新しいiPhoneで撮影する初めてのパノラマ写真
もう少し縦長にして欲しいけどいい写真だ
周りの人たちもそろそろ24時が迫ってるからそわそわしだした
2022年がもうすぐ終わる
あと数分後にはもう新しい年だ
新年まであと20秒になったところでカウントダウンが始まる
知らない人たちと一緒に数字をカウントダウンしていく
「5!4!3!2!1! ハッピーニューイヤーー!!!!!」
24時になると同時にハーバーブリッジから一斉に花火が上がった
そしてオペラハウスからも
ありがとう2022年 さようなら2022年
そして、よろしく2023年
シドニーのカウントダウンの花火は凄まじい量だった
17時間も待たされたけど、このハーバーブリッジとオペラハウスを見渡せる場所からの花火はちょっと感動ものだ
もう最高だよ
そしてこの大勢で花火を見ながらカウントダウンするという感覚自体が久しぶりだった
2020年のコロナ騒動でこの2年間は全く大晦日らしいカウントダウンなんてなかった
世界一周に出た最初の年、2018年はフランスのパリの凱旋門の前でカウントダウン
翌年の2019年はグアテマラのアンティグアでカウントダウン
そして2020年、コロナパンデミックが起きたあの年はメキシコのソカロで誰もいない中、一人でカウントダウン
2021年はボリビアのラパスで人がチラホラいるだけの状態の中でのカウントダウン
それに比べて今年は人だらけの中で盛大な花火を見ながらのカウントダウンだ
夢のような時間は約5分以上も続いた
今年はどんな年になるかな
いや、どんな年に出来るだろうか
人生は「どうなるか」ではない 「どうするか」だ
だから今年をどんな年にするかは自分次第
僕らは常に日々の中で自分の人生をメイキングしてるのだから
自分がロクでもない生活を送ってるのも、自分が充実した生活を送ってるのも全部その人次第なんだ
それなら、どうせなら自分の力で自分の人生を悔いのない素晴らしいものにしたい
それはきっとお金がなくても生き方次第でなんとか出来るもの
僕もこの世界一周で文無しになったけど2023年を素晴らしい年にしてみせるぞ
さぁもう2022年は終わった
この瞬間から新しい年を新しい気持ちで迎えなければ
約5年間に渡る僕の世界一周最後の年の幕開けだ