2018年12月3日
ライプツィヒのとあるバス停の電光掲示板
僕はそこに表示されている町の名前を見ていた
僕はその町の名前を知っている
しかし自分でも何故その町の名前を知ってるのか分からなかった
でも知っているのだ
メルゼブルク(Merseburg)と表示されてるその名前
何故行く予定もなかったその町の名前に見覚えがあり、妙に気になるのだろう
おぼろげな記憶をたどりながらしばらくそのバス停の前で立ち尽くしていた
そして次の瞬間、途端に記憶が蘇り何故その町の名前を自分が知っているのかを一気に思い出した
そのメルゼブルク(Merseburg)という町は僕が世界一周に出るにあたって影響を受けた金丸文武という有名ブロガーがブログで勧めていたサンドイッチ屋台のある小さな町だ
そして世界一周に出る前に僕はその金丸文武クンに直接コンタクトを取ってメルゼブルグのサンドイッチ屋台の詳しい場所を聞いていたのだ
世界一周に出てからその事をすっかり忘れていて、尚且つ夏に遅れた旅のペースを取り戻すために東ヨーロッパを急いで駆け抜けてきてドイツ入りしたのでその事を思い出してる余裕も僕には無かった
それを思い出した今、もう目の前にあるメルゼブルク行きのバスに乗る以外の選択肢はない
迷わずバスに乗り込んだ
犬や自転車をバスに載せるには追加料金か
さすがドイツ しっかりしてるな
ライプツィヒからメルゼブルクまでのバスは6.2ユーロ
距離の割には結構しっかりした料金だ
午前11:28 バスはメルゼブルクに向けて走り始めた
ライプツィヒの街を離れるとすぐに郊外の田舎道に出た
時折、行き先の書いてあるダンボール紙を持ってヒッチハイクをしてるドイツの若者がいる
ドイツはヨーロッパでもヒッチハイクが比較的やり易い場所だ
若い旅行者がドイツ国内でヒッチをよくしてるのがそれを納得させる
メルゼブルクの駅前でバスは停まった
ドレスデンのように駅構内にロッカーがあるかな?と思ったんだけどこの駅にはロッカーがなかったのでメインのバックパックはそのまま持って行かなければ
到着したメルゼブルクは気温13度 少し肌寒いくらいだ
駅からメルゼブルクの町のメインのショッピングストリートへ入って行き、金丸クンから聞いていた場所を探し出す
天気は少し悪いけど素朴で小さないい町だなぁ
彼からの情報によるとその最強に美味しいという噂のサンドイッチ屋台はこの辺りのはずだ
そして彼が僕に直接教えてくれた場所にその屋台はまだあった
ここだ この名前もない屋台のお店が最強に美味しいステーキサンドを提供してくれるお店
ちょうど地元の人が持ち帰りで購入していた
店の前と横にはイスは無いけどテーブルが置いてあるので立ち食いにはなるけどその場で食べる事も出来る
ここでかの有名ブロガーの金丸クンはステーキサンドを食したらしい
僕もそれを食べてみたいので早速ステーキサンドを注文
出てきたのがこれ
マジでめちゃくちゃ旨い
最強のその上の称号って何でしたっけ?
わからないけどその称号をあげたくなる美味しさ
あー わざわざライプツィヒからバスに乗ってここまで来た甲斐があったなぁ
メルゼブルクの町を見るのもだけど、ほぼほぼこれを食べに来たようなもんだからな
こんな名前も知られてないような田舎町でメチャクチャ旨いステーキサンドを食える
旅ってホントいいよな
彼女はお店を取り仕切ってるオバサン
そしてこのオバサンこそが有名ブロガー金丸クンがバスキングをしてる最中にステーキサンドを差し入れてくれたオバサン
彼のブログをスマホで見せて、金丸クンの写真を見せると「名前は知らなかったけど彼がここの店の前で歌ってたのは覚えてるわ」と言っていた
彼に聞いて今日ライプツィヒからここまで来たんだよっと言うとオバサンも満面の笑みで喜んでいた
僕もメルゼブルクに来れて本当に良かったよ
金丸クン&屋台のオバサン ありがとうございます!!
あ、場所まだでしたね
メルゼブルクで最強のステーキサンドの屋台の場所はこのカフェの隣です
これは夜に撮った写真なので暗くてわかりづらいですがこのカフェの東側真隣に最強のステーキサンドの屋台はあります
カフェ店内は好きなパンと飲み物を自分で入れてレジに持って行って清算するタイプ
Wifiあるけどちょっと弱め ネットサーフィンするだけならまだ使えます
僕はこのカフェで飲み物を飲んで少し休んだ後、また例のステーキサンドの店に食べに行ってました
この日2回目の来店で注文したのはスパムサンド
そして他のお客さんが結構注文していたのでポテトも追加注文
地元の人でも賑わってるこのステーキサンドのお店
もう最高でしょ スパムサンドもかなり美味しかった
オバサンいつまでも元気でお店頑張ってね!
僕はこの日宿を取らずにいきなりメルゼブルクに来ることになったのでまた今日も野宿だ
夜を明かせそうな良さげな場所を探しながら夜のメルゼブルクを歩く
すると屋根のある閉店している飲食店のテラス席を見つけた
ドイツはこの2日間、夜に雨が降ってる事が多かった
今晩も同じ状況になるならこの屋根付きテラスは野宿にはベストな場所だ
今日の寝床をここに決めた
近くの教会の周辺は地元の浮浪者が数人寝ている
彼らのテリトリーには入らないよう距離を置いて寝袋に入って眠りについた
明日はドイツの首都ベルリンに移動だ