2018年12月16日
朝Airbnbでお世話になってる家で目を覚ますとドルトムントの町は雪景色だった
Airbnbのお家で朝食をいただき寒いドイツの朝に飛び出した
駅のホームも一面真っ白
なんか外国の雪のホームっていいもんだな
古いところで言うと「なごり雪」って歌知ってます? 知らないか(笑)
なんかあれを思い出してしまう風景だ
で、タイトルにある通り今日はドイツ人の友人とデュッセルドルフ駅で待ち合わせです
待ち合わせするのは僕が日本にいる時にカウチサーフィンで2度ホストして泊めてあげたスベンヤという女性
頭がよくて当時医療系の大学に行ってて、日本の大学でのミーティングだか発表会だか僕のよく分からないレベルの催しに来ていた女性
で、その時に部屋に泊めてあげて京都も一緒に観光したりした
僕が世界一周に出た事を伝えていたのでドイツに来たら泊まりに来てね!っと言われていたのだ
スベンヤから聞いてる待ち合わせ場所はデュッセルドルフ駅の1階のインフォメーションの前
これの事か
随分小さな目印を待ち合わせ場所に選んできたんだなぁと思って心配になり、周りの人にこの「駅のインフォメーションってここだよね?」って聞くとなんでも近くにもっと大きなインフォメーションがあるとの事
走って大急ぎでそっちに向かう
あった! ここの事だ
うん さっきのよりは大きい
しばらくすると駅の奥からスベンヤの姿が見えた
会うのは2年半ぶりくらいか
「おぉ〜スベンヤー!久しぶり!」ってハグしてると横に見知らぬ身体の線の細い男がニコニコして立っている
ん?
他人にしては距離が近いぞ? えっと誰だろ
「彼と会うのは初めてよね 彼はニコラス 私のボーイフレンドよ」
え・・?
あ、いや 確かスウェーデン人の彼氏がいるってのは聞いてた事がある
スベンヤはスウェーデンに留学してたのでその時に出来た彼氏がいたんだ
彼氏いるのは知ってたけどまさか今日一緒に連れてくるとは知らなかった
というかよくよく聞くと今スベンヤはこのニコラスと一緒に住んでるらしい
という事は俺は今日から3日間スベンヤと彼氏が一緒に住んでる部屋に泊まる訳か
これはなかなか気を使うな
でもニコラスはメチャいいやつで「日本では僕の彼女がお世話になったね」って僕の下手な英語にも合わせてゆっくり合わせて話してくれる
スベンヤも相変わらず洗練されたウィットに富む女性だ
そしてドイツ人というまともな人柄も僕を安心させてくれる
今日はなんでも電車で少し移動した場所でクリスマスの賛美歌を歌うような無料のイベントがあるらしい
今から3人でそこに行こうという事になった
イベントは思ってたより子供に向けたイベントだったんだけどドイツ語のクリスマスソングってこんなのなんだぁって初めての僕には興味深いものだった
イベント終了後、デュッセルドルフの街に戻って来てクリスマスマーケットを見ながら街を練り歩く
これがデュッセルドルフの街かぁ
昔僕の母親はこの街の日本料理屋で働いていた
僕が日本で大学に行ってる間の3年間ほど母親はこの街で暮らしていたんだ
そう思うとなんだかこの街には親近感を感じる
単にここがドイツで1番の日本人街だからって訳ではなく、やっぱり自分の親が数年住んでた外国の街ってなんか特別だ
そして街の中心あたりでスベンヤが僕に見せたい店があると言って連れて来てくれたのがここ
このバルはこの街で有名でお店の中でビールを蒸留してるらしい
店内は地元の人たちでいっぱいだ
オクトーバフェストなどでも有名さけどドイツは物凄い量のビール消費国だからなぁ
スベンヤは僕がお酒を全く飲めないのを知ってるのでここで無理にお酒を勧めたりしないで店内の案内をしてくれてビールを蒸留する工房を見せてくれた
店内にこんなものがあるなんてたしかに凄いな
普段僕はお酒に興味がないからこういうのを生で見るのは始めてだ
その後3人でトラディッショナルなドイツ料理店で晩飯
彼がスベンヤの彼氏のニコラス スベンヤは僕の隣に座ってたから写真撮れなかった
せっかくのドイツでの乾杯なのでオススメのノンアルコールビールを注文
スベンヤとのドイツでの再会とイケメン彼氏ニコラスとの出会いに乾杯!!
これは正確には何て言うのかわからないけどローミート主体の料理
つまり生肉の料理だ 珍しかったので注文してもらった
東南アジアや南アジア、アフリカなんかで生肉の料理なんか注文したらそれこそ食中毒になりそうだけどヨーロッパの中心地ドイツなら安心して食べれる
で、乾杯してこの料理を食べ終わったところでスベンヤは一人でミュージカルに
僕がスベンヤの部屋に泊めてもらう約束をした時にはもうスベンヤはこのミュージカルのチケットを取っていたのでしょうがない
「じゃあ、あとはニコラスと食事を楽しんでね 私はミュージカル終わったら戻ってくるから」と言ってスベンヤはお店を出た
初めて会う友人のボーイフレンドと2人きりになって食事というのもいささか緊張するけどなんとか話題を切らさずに会話しようと頑張る
こういう時に普段からいかに旅中に外国人と話してるかが問われますね
もっといっぱい話したかったんだけど僕の英語力じゃなかなかキツかったです
さっきの生肉の料理は3人でつつく前菜のような料理でこれが僕とニコラスが一人前ずつ食べたメイン料理
これも名前は忘れたんだけど確かブタの足の料理
めちゃくちゃボリュームがあってもう食べ終わる頃には2人とも満腹で苦しかった(笑)
でも味は美味しいので2人とかでシェアしたらいい料理だと思う
ドイツ料理を堪能した後はスベンヤと合流するまでデュッセルドルフの街をニコラスと2人で散歩
人混みを外れると静かな川沿いに出た
これはライン川だ
向こうには観覧車が見え、その周辺でもまたクリスマスマーケットが開かれてる
ニコラスと簡単な英語でドイツの生活とサッカーについて談笑しながらデュッセルドルフの夜を楽しむ
この国のこの街の空気感が心地いい
もしヨーロッパで生活するとしたらチェコかオランダかドイツで暮らしたいなぁ
ドイツのバスカー3人衆 ドイツに入ってからバスカー見たの初めてかも
寒い中頑張ってるね
ニコラスが変わったビルがあるというので連れて来てもらったビル群
ゲーリーハウスとか呼ばれているデザイナーハウスだ
3棟くらい煌びやかなタワーマンションっぽい建物が並んでるエリア
2人でライン川沿いを歩いてる時になんとなくニコラスに「スベンヤと付き合って何年経つの?」と聞いてみた
ニコラスは「もうすぐ8年だよ」と言った
どうも僕が思ってたよりももっと前から付き合いがあったみたいだ
僕が「え? 8年も付き合ってるの?結婚はしないの?」と聞くとニコラスは
「結婚という形式張った形に意味はないよ」と言った
たしかにそうだ
結婚してもいつの間にかお互いの存在が鬱陶しく感じ、仲が悪くなっていくような夫婦じゃ結婚した意味なんてない
逆に籍を入れてなくてもずっと上手くやっていける関係を築けているのなら別にそれでいいのではないか
情熱的と思ってたヨーロピアンからこんなクールな回答が返ってくるとは思ってなかったけど的を射た回答だったので思わず納得してしまった
そんな事を話ながらふと後ろを振り返るとさっきの観覧車が橋の向こうにあんなに小さく見える
色々話しながら歩いてるうちにいつの間にかこんな距離になるまで歩いていたようだ
ニコラスのスマホにスベンヤから「こらー、どこまで行ってるの?デュッセルドルフ駅で待ってるわよ」と連絡が入る ミュージカルが終わったようだ
ニコラスがヤベェみたいな顔して「ゴメン、ゴメン!いつの間にか遠くまで行ってしまってて」と弁解してる
ニコラスと急いで地下鉄に飛び乗りスベンヤの待つデュッセルドルフ駅へ向かった