来ちゃったセイシェル(笑)

2019年5月23日

来ちゃった(笑)

Anse Lazio

セーシェル来ちゃった(笑)

ここは長期旅行のバックパッカーがまず訪れないアフリカの高級リゾート地、セイシェル

“インド洋の真珠”とも称されるセイシェル共和国

イギリスのウィリアム王子とキャサリン妃がハネムーンで訪れた島国として近年ではハネムーンに来る外国人観光客も多い

Anse Lazio

115もの島々からなるこの島国に僕が惹かれたのはもうかれこれ10年以上前だろうか

僕はその頃まだ漠然と世界一周っていつか行ければいいなぁくらいに考えていた

そしてただ世界一周への憧れを胸によく世界の絶景などの写真が掲載されてる写真集や海外旅行の本を読んでいた

ある日カフェでいつものように世界の綺麗な風景の写真集をめくっていた僕の目に見たこともないような美しいビーチの写真が飛び込んで来た

それがここセイシェルの海だった

大きく美しい花崗岩(かこうがん)に囲われるようにエメラルドグリーンの海が広がっていた

その海の色は今まで見たどの海よりも綺麗だった

それを見た瞬間にセイシェルは僕の中で世界で一番行きたい海外の国となった

でもセイシェルはアフリカ大陸の東に浮かぶ小さな島国

会社の休みで行くには遠すぎた

日数が足りないし、行きと帰りで丸1日ずつ使ってしまう

そんな事情から僕はもっぱら会社勤めしながらの海外旅行といえば定番の東南アジアとたまにヨーロッパに行くくらいになってた

でも今は時間に縛られない世界一周中の身

ここはセイシェルを訪れる最大のチャンスだった

この世界一周の中で僕はアフリカ縦断中にひとつ考えていた事がある

南アフリカの喜望峰までたどり着いたら次にどうするか

正確に言うと「どこに行くか?」だ

このブログを読んでくれてる人は僕が喜望峰到達後にすでにレソトに行ってまた南アフリカに戻り、ヨハネスブルグに行ってたことはご存知かと思う

でもそこまではほぼ決めていたルート

問題はヨハネスブルグから次にどこに行くか

当初僕はヨハネスブルグから西アフリカのトーゴに飛ぼうと思っていた

トーゴに見て見たい呪術マーケットがあったからだ

そこからセネガルまで西アフリカを進み、セネガルからはさらに北上してモロッコまで行き、モロッコからジブラルタル海峡を船で渡りヨーロッパに戻ろうと考えていた

ただそのルートを進むとなるといくつか日本の大使館でしかビザ取得できない国の問題とスケジュール的に7月にスペインで開かれる牛追い祭りに間に合わなくなる

牛追い祭りは僕がヨーロッパで絶対に参加しようと思ってたイベントだ

定番のトマティーナは2014年にすでに参加してるので特にもう一度行きたいとは思ってない

牛追い祭りが開かれるのは7月上旬

ポルトガルにも行くつもりなのでスペインのパンプローナ(牛追い祭りが開催される町)までとても間に合わない

僕はザンビアのリビングストンで翼君という青年と分かれてから宿でこれをずっと悩んでいた

トーゴの呪術マーケットやセネガルも見てみたいがスケジュール的にここまで厳しくなったならもういっそのこと西アフリカをすべて諦めて自分が昔から行きたっかたセイシェルに行くべきじゃないか

リビングストンで滞在してたフォルティータワーズという宿のwifiがサクサクだったのでもうそこでスケジュールを決めて航空券を取ってしまいたかった

ここを出ると次にまともなネット環境に出会えるのが南アフリカのケープタウンだったから

セイシェルに行って次の国に抜ける航空券はその時点で8万円代

南アフリカに着いてからだといくらに値上がりしてるかわからない

セイシェルは高級リゾート地なので行ってからの物価も高い

航空券を取るならもう今しかないと踏ん切りをつけた

買った航空券はヨハネスブルグからセイシェルの首都ビクトリアに飛んで、モロッコにアウトするチケット

こうしてスケジュールが決まってからは本格的にセイシェルについて調べる毎日となった

あ、セイシェルなんですが本やサイトによって「セイシェル」と書かれたり「セーシェル」って書かれたりしてます どっちでもいいですね

とにかく海がクソ綺麗な高級リゾート地って事です

というわけで昨晩セイシェルに到着してからベンチで空港泊して朝5:30に空港で目を覚ました

相変わらず空港泊ってのは自然と朝早くなってしまう

荷物をまとめてSIMカードの店が開くのを待っていたけど朝6時に開きそうにないのでそのまま空港の前のバス停から6:15にバスに乗る というか乗らなければならなかった

なんせ僕はこの本島のマヘ島から早速朝7時30分のフェリーに乗ってセイシェル観光の目玉となる島の一つプララン島に向かうからだ

鬼のように満員のバスに乗ってビクトリア市内の中心部に到着

バスの運転手があんなに山道を飛ばす国初めてだわ・・朝イチからなかなか刺激的だ

朝6:35 ビクトリアの中心で降りて歩きでフェリー乗り場を目指す

マヘ島ビクトリア

ついでにここでもう少しセイシェルについて触れておこうと思う

セイシェルは赤道より少し南に位置するアフリカ大陸の東に浮かぶ島国

フランスとイギリスに支配された歴史を持つ為、公用語はクレオール語とフランス語と英語

通貨はセイシェルルピー

主な主要産業は観光業がダントツ 次に漁業

日本との関連としてはセーシェルからは主にマグロなどの冷凍魚を日本へ輸出しており、セーシェルは日本から自動車などを輸入している

またセイシェルはアフリカ唯一の高所得国として有名で物価はヨーロッパ並み

特に外食などはかなり高く観光客相手のレストランで食事をすれば1回で2000〜3000円は当たり前

島の中にいくつかあるケータリング(持ち帰り専用のローカル食堂)の店を利用すれば1回700〜800円に収める事も可能

宿は1泊平均1万〜1万5千円ほど

事前に目をつけてた広い庭のある宿に「自分のテントを持ってるから庭でテント泊させて欲しい」とメールしたら1泊庭にテント張るだけで5000円って返信来ました

「テント泊で5000円ですか・・・アフリカでは1泊1000円くらいでキャンプして来たのでもう少し安くなりませんか?」

って返信返したらそこからメール途絶えました(笑)

ちなみにセイシェルを走ってる車はヒュンダイに次ぐ韓国第2の自動車メーカーのKIAが一番多く、その次に日本車って感じ

あとwifiは全体的に弱めです

しかも高級ホテル以外はwifiは別料金ってシステムが多く、1日で10ユーロ前後するのでネットに関しては最初からSIMカード買った方がコスパいいです

マヘ島ビクトリア

まぁそんな物価のお高い国なので前の記事でも少し触れた通り、入国審査もそこそこ厳しくなってます

僕はセイシェルを調べてる時に何度もセイシェルの入国審査の厳しさを淡々と書いてある記事を目の当たりにしてた

アウトチケットはもちろん宿泊先のバウチャーの必要性など諸々

また基本セイシェル観光の場合、本島のマヘ島にずっと滞在してないで船で離島に行って海でゆっくり過ごすようなリゾート地なので1泊2日などの極端に短い滞在は「コイツ何しに来たんだ?」と疑われるキッカケになります

僕は事前に1泊2日でセイシェルに入国を試みて止められて別室送りになった人のネット情報を見ていたのでその徹底ぶりからセイシェルの入国審査は思ったより手強いというのはもう理解していた

そのために島から島へと移動するフェリーの予約チケットなどもプリントして万全の準備をして行った

おかげでセイシェルから出るアウトチケットの確認と宿泊先の確認のみで入国を許されたのだがアフリカの国とは思えないほど厳しめだったのは確か

マヘ島ビクトリア

でね、そんなセイシェルに何を思ったのか僕の知り合いが僕の数週間後に1泊2日でセイシェルに行こうとしてたんですよ

あ、これは危ないな・・と思ったんで僕なりに彼に「セイシェルの入国審査マジで厳しいから気をつけた方がいいよ」って数度忠告しときました

でもねその彼、あまりセイシェルに惹かれてる訳でもないのにただ行った国の数を増やすだけのスタンプラリーしてるような旅仲間だったんで「アウトチケットあるから大丈夫っす!」みたいなノリでセイシェルに来ちゃったんですよね

その結果安定の入国拒否もらってました(笑)

いや、そりゃそうなるわな

誰もがゆっくりしにくる高級リゾート地ですよ?

1泊2日ってw 君が入国審査官でも拒否するでしょそんな人

しかもこれって別にセイシェルだけじゃくて陸続きでない島国のリゾート地のあるあるなんですよね

だからちゃんと忠告したのになぁ

思えば僕が旅の途中で忠告した人って必ずその後何かしら僕が忠告した事柄に当てはまったトラブルにあっていた

僕がわざわざ口を開いて忠告する時ってそれなりの理由があるからなんです

何もないのにいきなりそんな事言い始めませんから

忠告したのに治らなかった人、そもそもそれを優しめに言われた忠告だとすら気づかなかった人はだいたい予想通りの結果になってます

マヘ島ビクトリア

そんなこんなで朝6:50 フェリー乗り場に到着

ここから朝7:30の船(第1便)でプララン島に移動する

7時過ぎに乗り込み開始

キャットココ フェリー

フェリーはいくつかの会社があるんだけど観光客が一番多く利用するキャットココという会社を利用した

フェリーの予約はレソトのマレアレアにいる時に有料の弱いwifiを使って頑張って予約しときました

キャットココ フェリー

朝7:30 フェリーはプララン島へ向けて出発

今の所まだ曇り空 セイシェル滞在中は天気も重要な要素になるので回復して欲しいな

キャットココ フェリー

ちょっと晴れ間が顔を覗かせた

そして海の色がそれっぽくなってきたぞ

キャットココ フェリー

朝8:40 プララン島到着

プララン島

よし、ここに着いてからがセイシェルの観光の始まりだぞ

ここからまずは今日の宿に移動

プララン島も宿が高いので僕はAirbnbを使った

一応部屋のオーナーからはフェリー乗り場に到着したらアン マリアという使用人の女性が迎えに行くからその女性に電話するように言われていた

オーナー自身はドイツ人で今はドイツに戻ってるため、ここからはすべてアン マリアという女性とやり取りすることになる

フェリー乗り場でトイレを済ませて、近くの人に電話を借りてAirbnbのホストから聞いていたアン マリアの連絡先に電話するも誰も出ず

仕方ないので歩き出して近くの商店でSIMカードを購入

まずはカード代が100SR(約790円)

そしてネット代が3GB499SR(約4000円)

さすがヨーロッパ並みの物価だけあって結構高いな

プララン島

入手したSIMカードの電話番号からもう一度Airbnbの家の使用人アン マリアに電話すると女性が出た

「あの〜今日そちらに泊まる者ですけどフェリー乗り場までピックアップに来る事になってましたよね?」

アン マリア「何それ?今初めて聞いたわよ」

出た・・・

オーナーとこのアン マリアの間で伝達しっかり出来てねぇ

これもTIA(This is Africa)

そうだよな、ここまだアフリカなんだもんな

リゾートの雰囲気に流されて肝心な土台を忘れてたよ

とりあえずもうだいぶ進んでたので戻るだけ無駄だし宿と僕が歩いてるポイントの間にあるこの島で一番大きな病院前にピックアップに来てもらう

プララン島

車で迎えに来てもらって到着した宿がこちら

朝9:45 Airbnbの宿にチェックイン

一応弱いけど無料でwifi使わせてくれた

家の中の一室を使わせてもらうんだけどこの家他に客がいないので実質僕一人の家という状態

これはラッキーだ 誰にも気を使わなくて済む

プララン島

家のロビーにふと気になる物が置かれていた

これはこのセイシェルのプララン島にだけ成ると言われている世界的にも珍しい双子ヤシの「ココ・デ・メール」だ

女性の下半身に似ていることから世界一セクシーなヤシの実と言われてる

ちょうどこの後にこの双子ヤシが群生する古代の森を散策することができるセイシェルの世界遺産「ヴァレ・ド・メ自然保護区」に行く予定だった

荷物を置いて落ち着いたら早速行ってみよう

約2日ぶりのシャワーを浴びて国立公園へ行くために宿の前の道路に出る

プララン島

道に書いてある「BUS STOP」の文字 これがプララン島のバス停

ここで時間に待ってたらバスがここに止まってくれる

一応宿でバスの時間確認したんだけど土日と平日の時刻表を見間違えたのか時間になってもバスが来ない

まぁ国立公園に向かって歩き始めてバスが後ろから来たら手を上げて乗せてもらえたらそれでいいかと思いヴァレ・ド・メ自然保護区に向かって汗を垂らしながら坂道を登る

プララン島

途中で日本政府がセイシェルに何かのサポートしてますよって看板を発見

日本ではセイシェルとか知らない人も多い国だと思うけどそれなりに関係性あるんだよな

そしてそんな事考えながら歩いてるうちにとうとう徒歩で着いてしまった

ヴァレ・ド・メ自然保護区

ヴァレ・ド・メ自然保護区

ここがセイシェルの世界遺産の一つだ

多分プララン島に来た観光客なら海とここには必ず来るだろうって場所

ヴァレ・ド・メってのは「巨人の谷」という意味

ヴァレ・ド・メ自然保護区

ヴァレ・ド・メ自然保護区

入場チケット購入 350SR(約2780円)

やっぱそこそこするね

ヴァレ・ド・メ自然保護区

入場するとすぐにこの施設のオバちゃんが双子ヤシの「ココ・デ・メール」を持ってなんか説明を始めた

僕にではなく他の欧米人観光客に

というのもこれは入り口でガイドを雇った人だけが受けることの出来る説明だからだ

ヴァレ・ド・メ自然保護区

ココ・デ・メールを見てるフリしてそのまま聞いてたんだけど途中で気づかれてジロって睨まれたから退散

一人でゆっくり探索開始です

ヴァレ・ド・メ自然保護区

ヴァレ・ド・メ自然保護区

よく見るとその辺に双子ヤシの実が成ってる

これがめちゃくちゃ長い年月をかけてココ・デ・メールになるのか

ヴァレ・ド・メ自然保護区

ヴァレ・ド・メ自然保護区

ヴァレ・ド・メ自然保護区

30mの高さにまで成長するという双子ヤシ

双子ヤシの実は直径55cm、重さ20kgにまで成長する

そして双子ヤシにはちゃんと雄と雌もある

ヴァレ・ド・メ自然保護区

女性の下半身に似たあのココ・デ・メールが雌の方だ

で、雄の方はというとこれはこれでまた男性器に近い形の実がなる

なのでここにはアダムとイブのエデン説も残ってるそうな

ヴァレ・ド・メ自然保護区

ヴァレ・ド・メ自然保護区

ヴァレ・ド・メ自然保護区

ヴァレ・ド・メ自然保護区

ヴァレ・ド・メ自然保護区

ヴァレ・ド・メ自然保護区

ヴァレ・ド・メ自然保護区には双子ヤシが約4000〜5000本自生しており、これは全世界の生育数のおよそ四分の一にあたるそうだ

この保護区内でこれを採取することは禁止されているが、不正な採取があとを絶たない

つまり売れるって事なんだろな

ヴァレ・ド・メ自然保護区

ヴァレ・ド・メ自然保護区

多分一番右のが双子ヤシの雄の実だったと思う

違ってたらゴメン

ヴァレ・ド・メ自然保護区

これを見る限り双子ヤシが成長してあの女性の下半身のようなココ・デ・メールになるまで250年もかかるらしい

新しい双子ヤシも植えられてて、それらが実をつけてココ・デ・メールになる頃には今生きてる僕らはもう誰も生きてないけど未来にその不思議でセクシーなヤシの実を残していってもらいたいもんだ

ヴァレ・ド・メ自然保護区

ヴァレ・ド・メ自然保護区も堪能したので一旦今度はバスで宿に戻って水着に着替えて浜辺を見に行きます

目指すのはAnse Volbert(アンス ヴォルベール)という浜辺

ここも宿の前からバス1本で行ける

アンス ヴォルベール

まだ若干曇り空のAnse Volbert(アンス ヴォルベール)に到着

なんかあとちょっとで晴れそうなんだけどおしい天気だ

アンス ヴォルベール

ここがセイシェルの海

そしてプララン島の中でも綺麗と聞いていた3つの浜辺のうちのひとつ

プララン島で綺麗な3つの浜辺とは

アンス ヴォルベール

アンス ラジオ

プティ タンス ケルラン

この3つ

今日は朝からこの島に移動して来てヴァレ・ド・メ自然保護区にも行ってたので浜辺はこのAnse Volbert(アンス ヴォルベール)だけだけど明日からは順番に周るつもり

アンス ヴォルベール

浜辺の砂の粒子が小さくてホントさらさら

ビーサン脱いで裸足で歩きたくなる

アンス ヴォルベール

泳いだり浜辺でゆっくりしてるうちに空が晴れて来た

そしてAnse Volbert(アンス ヴォルベール)到着1時間後にはこれだ

アンス ヴォルベール

もう最高じゃないか

なんか天気とともに海の色まで変わって来たようだ

もう少し小舟(ボート?)が少なかったら尚よかったのに

ちなみにさっき3つ挙げたビーチの中でここが町からのアクセスは一番いいです

町からそこまで離れてないので気楽に来てパッと泳いで気軽に帰れる

アンス ヴォルベール

最初は曇ってた空も晴れだした事だしこれは明日からのビーチ巡りに期待が持てそう

アンス ヴォルベール

僕のセイシェル滞在はまだ始まったばかり

これから憧れだったこの国のビーチを思う存分楽み、アフリカ縦断の疲れをここで癒そう

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