学生の町に響き渡る叫び声 フログスタスクリーム

2019年8月10日

「フログスタスクリーム」というものを聞いたたことがあるだろうか

これは世界一周している長期旅行者達でもほとんどの人が知らないと思う

スウェーデンの首都ストックホルムの北部にウプサラという町がある

ここは大学などがありスウェーデンの学生が多く住む町である

そしてさらにこのウプサラの中に学生たちの寮や団地が立ち並ぶフログスタと言うエリアがある

そのフログスタという場所では夜の10時になると毎晩のようにそこに住む学生たちが窓を開けて外に向かって大声で叫びだすという風習があるのだ

その叫び声のことをフログスタスクリームと呼ぶ

僕はインターネットの情報で7年ほど前にこのスウェーデンで起こる奇妙なフログスタスクリームというものの存在を知った

それ以来僕はずっとスウェーデンに行ったらこのフログスタスクリームを聞きに行ってみたいと思っていたのだ

世界一周で北欧を訪れた今、願ってもないチャンスだと思い僕はストックホルムからウプサラを目指した

まずは昨晩ノルウェーのオッダから夜行バスに乗って辿り着いたストックホルム中央駅

ストックホルム

ここから窓口でチケットを買って学生の町ウプサラを目指す

ストックホルム

Uppsala(ウプサラ)という町の場所はここ

これがUppsala(ウプサラ)までのチケット
ストックホルム

95スウェーデンクローナ(約1080円)

ちょっと高く感じるけどここ北欧だからね

ストックホルム

僕の乗る電車がホームに入って来た

デンマークでもノルウェーそうだったけど電車やバスが本当に綺麗だ

それはスウェーデンに来ても変わらない

ストックホルム

40分くらいだったかな?

電車は学生達の町Uppsala(ウプサラ)に到着した

ウプサラ Uppsala

ウプサラ Uppsala

さてウプサラに到着したのはいいけどフログスタスクリームは夜の22時だ

それまでどうやって時間を潰そうか考えていたらウプサラの駅の建物の中に僕が大好きなCafe NEROがあった

ウプサラ Uppsala

ウプサラ Uppsala

このカフェは僕が6年ほど前にロンドンに滞在していた時に毎朝通ったカフェ

ウプサラ Uppsala

久々にこのカフェを見つけて嬉しくなって中に入ってスムージとラザニアを注文

注文した時に僕の大きなバックパックやテントを見て店員さんが「一人で旅してるの?バックパッカーでウプサラに来るなんて珍しいわね ウプサラにようこそ」と言ってくれた

ウプサラ Uppsala

ウプサラ Uppsala

Cafe NEROの中でスムージーとラザニアを頂きネットを繋いでインスタグラムの投稿やフェイスブックの返信を済ませながら時間を潰す

ただここのCafe NEROは閉店が夜の20時

閉店5分前にラザニアのお皿を簡単に戻しに行き、ペットボトルの水を補充させてもらった

バックパックを背負ってカフェを出ようとするとあの店員サンが僕を呼び止めた

ウプサラ Uppsala

「ちょっと待って お金はいいからこのコーヒーを持って行きなさい」

そう言って彼女は僕にラージサイズのコーヒーを無料で手渡してくれた

ウプサラ Uppsala

イギリス出身の優しい店員さんのおかげでますますCafe NEROが、そして早速ウプサラの町が好きになってきた

優しい心遣いありがとうございます!

外は雨が降りそうだけど今夜の宿頑張ります

ウプサラ Uppsala

ウプサラ Uppsala

さぁ温かいコーヒーと温かい気持ちをもらったのでそろそろウプサラの中にあるフログスタというエリアを目指そう

Flogsta(フログスタ)という学生のが多く住むエリアはここ

まずはウプサラの街を歩いてフログスタ方面に向かってゆっくり進む

ウプサラ Uppsala

ウプサラ Uppsala

ウプサラ Uppsala

この時期は8月ということで夏休みでもあった為、ウプサラの町に学生たちの姿はほぼなかった

これに気づいた時にふと今晩僕はフログスタスクリームを聞けるんだろうかと心配になる

フログスタスクリームはあくまでも学生たちが行う風習だ

その肝心の学生たちが夏休みで帰省したり旅行に行ったりしてるとフログスタに居ないという事になる

そうなると今晩フログスタスクリームを聞くのはかなり困難になってくる

ウプサラ Uppsala

ただここまで来て学生達が少ないからと言ってフログスタに行かないわけにはいかないのでとにかくフログスタを目指す事にした

ウプサラ Uppsala

地図アプリで確認する限りそこまで遠くないと思っていたのに、実際に歩いてみると思った以上に距離がある

20キロを越えるバックパックを背負って歩くのは思った以上にキツイなと思ってるところにちょうどアプリで起動出来るキックボードのLIMEを発見したのでそれに乗ってフログスタを目指した

ウプサラ Uppsala

ウプサラ Uppsala

標識からわかる通りここがFlogsta(フログスタ)というエリアだ

大きなマンションが並んでいる一見普通の団地

ウプサラ Uppsala

周辺を歩いてみたがあまりにも普通の静かな街並みのために本当にここでそんな叫び声が響き渡るような風習があるのかとちょっと信じ難くなってくる

ウプサラ Uppsala

とりあえずここで夜になるの待つ事にした

団地の駐車場の付近で時間を潰して22時になるの待った

22時の1分前になったところでスマホを取り出し動画を撮る準備をする

周辺はもう真っ暗で動画を撮りにくいけど今日僕が残したいものは写真じゃ無理なんだから動画で音を撮らないとね

ウプサラ Uppsala

そして22時になってスマホの動画を起動して1分ほど経った頃、団地の遠くで建物に反響するように叫び声が聞こえ始めた

ただあまりにも声が遠い
早歩きで声が聞こえて来た方へ移動する

そしてわずかだがフログスタスクリームを動画の中に収める事ができた

下の動画で確認できる叫び声は

0:00〜0:11

0:22〜0:28

0:40〜0:47

※ただし最初の0:00〜0:11はかなりボリュームを上げてないと聞こえない
逆に最後の0:40〜0:47は普通のボリュームで十分聞こえるのでボリューム上げ過ぎてる場合は音量注意です

夏休みだったので普段学生が多い時期に比べると叫び声の数は少なかったけど、それでも僕はフログスタでこの奇妙な現象「フログスタスクリーム」を聞く事に成功した

フログスタスクリームが聞ける場所はこのあたり

フログスタスクリームを聞き終わった後はまたLIMEに乗ってウプサラの町まで戻った

ウプサラ Uppsala

ウプサラ Uppsala

今日も野宿なのでまた寝る場所探しだ

今晩は雨が降りそうなんだよなぁ

何だかアフリカからヨーロッパに戻って来てから野宿の頻度増えたな

ウプサラ Uppsala

ウプサラの駅前に屋根付きのバス停があったので今日はここのベンチを寝床にさせてもらう事にした

ウプサラ

ずっとこの耳で聞いてみたかったフログスタスクリーム

フログスタで撮影したフログスタスクリームの動画を何度も見返しながら眠りについた

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