2019年10月2日
昨日ローカルの足を使ってたどり着いたキューバの田舎町ビニャーレス
ハバナからローカルの足を使ってたどり着いたビニャーレスは僕の好きな雰囲気の町だった
前回ハバナからローカルの交通手段だけを使ってビニャーレスにたどり着いた記事はこちら
今日はせっかくなのでビニャーレス渓谷を自転車で走ってみたいと思う
自転車は今泊まってるカーサで有料で貸してもらいました
ビニャーレスの町の西側にはビニャーレス渓谷という渓谷が広がっているのだがそこの田舎っぷりと景色が最高らしいのだ
早速自転車で町を出てビニャーレス渓谷の方に向かって走り始めた
走り出してしばらくして早速田舎らしい光景に出会う
ここでは物や人を運ぶのも牛だし、農作業の中の力仕事をするのも牛だ
なんだろう 初めて来る場所なのにまるで昔来たことがあるような風景に見える
どこか懐かしく昔東南アジアのラオスで行ったバンビエンの郊外の道を思い出す
バンビエンの町からレンタルバイクで郊外にあるブルーラグーンにいくときもこんな自然に囲まれた田舎道だったなぁ
ビニャーレス渓谷の中にはタバコの葉を栽培していて収穫した葉っぱを葉巻にする工程を見せてくれる場所もある
タバコを吸う人や葉巻が好きな人はここで葉っぱを葉巻にする作業を見学して、その後その場でコーヒーを飲みながら葉巻を吸えるらしい
実際僕も行きと帰りの道中で葉巻を作ってる工房の人から何回か声をかけられた
ただ僕はタバコは吸わないしこれが有料だということも知っていたので立ち寄ることはしなかったけどね
自転車で緩やかな坂道を下っていると風が気持ちいい
降り注ぐ太陽 大自然の中の爽やかな風 懐かしい土の香り
風を切って自転車で走る気持ち良さに僕の体と心が喜んでいるのが自分でよく分かる
ずっとヨーロッパを旅していたからこんな田舎久しぶりだ
この切り立った上部に緑の残っている岩山とか本当にラオスのバンビエンそのもの
さらに自転車を走らせて予め地図アプリでチェックしていた場所に向かった
僕が向かったのは渓谷の中にあるとある壁画が見える場所
近くまで来た時点で既に壁画が見えてきた
山の合間にいきなり派手なペイントの壁画が現れるので見つけるのは容易いはず
ここは現地語で「MURAL DE LA PREHISTORIA」と呼ばれている
意味は「先史時代の壁」
ただ実際にはこれが書かれたのは1959年
そこまで大昔ではなく、わりと最近（笑）
高さ80ｍ、幅120mにもおよぶ壁画なんだけど意味が分かるような分からないような（笑）
因みにこの壁画、デカイので外からでも見えますが壁画の目の前まで行こうと思うと入場料が必要です
僕も入場料払って入りました
とは言え安いもんですけどね
ほんとデカイなぁ
芸術性はあまり感じない壁画だけど面白いよね
地元の人は何を思ってこれを書いたんだろう
次に目指すのはこの渓谷の景色の一部を見渡せる小高い丘の上にある家
なんでもそこが展望台になってるらしい
放し飼いになっているニワトリが走り回ってるど田舎を自転車で奥へ奥へと進んで行く
最高だなこの道
好きな感じの田舎だわ
到着したのがここ
「MIRADOR」はスペイン語で展望台
この先の家が少し小高い位置にありその一番上に休憩のできるテーブルと椅子のある展望台がある
ここがその展望台
テーブルの下にはでかくて黒いワンちゃん
ここからの景色は本当に落ち着いたなあ
いつか日本でも街中から郊外に引っ越すならいっそのことをこんな田舎に住んでみたい
天気もいいしビニャーレスに来て本当によかった
僕はキューバを出るチケットをもう取ってしまってるのでビニャーレスの観光が終わったらハバナに帰ってキューバを出ることになるんだけど、キューバに来てからの景色を見ているとちょっともったいないことしたかなとも思う
こんな素敵な場所があるならもっとゆっくり出来るように、そして他の町にも観光に行けるように最低でも2週間くらいの滞在期間を取るべきだった
キューバはネットがろくに使えないって聞いてたからキューバを出るチケットもカナダにいるうちにあらかじめ取っておいたんだけどさすがに8日間はちょっと短かった
ちょっと失敗したなぁ
さ、来た時とは違う道を通ってビニャーレスの町に戻りますか
メインとなる道は一本なのでそのメイン道に出るように進めばどの道でもなんとかなるだろう
民家に珍しい鳥がいた
これもニワトリの一種なのかな？
言い方は悪いけど掘っ立て小屋みたいない家やら藁葺きの家が多い
先進国からしたら信じられないような質素でアナログな暮らし
電線は通っているので電気はあるようだが本当に日本の昭和初期かのような暮らしがここにはある
でも質素でアナログで古くて何が悪い？
どんなに発展している国でも昔は皆こうだったはずだ
それがここには今も残っているだけ
逆に現代で今もそういう暮らしが残ってるのは貴重だと思うな
またこの辺りの家のほとんどが鶏とかヤギとか豚とかなんらかの家畜を飼っている
この家ではニワトリと豚を飼っていた
豚も暑さでちょっと夏バテ気味
動物が当たり前のようにその辺にいてこんな自然に囲まれて
ここで生まれ育った人や住んでる人達は自然とピュアな人になるような気がする
いい場所だよな本当
となりのトトロって映画あるじゃないですか
あの映画の冒頭でサツキとメイのお父さんが家族を連れて田舎に引っ越しするんだけど、当時それを見ていた僕は「こんな田舎に住むのはちょっとなぁ・・」なんて思いながら見ていた
でも今はとなりのトトロに出て来たような田舎町にいつか住みたいと思っている
田舎暮らしって人間が原点に帰れるような気がする
・・・とそんな事を考えながら田舎道を走ってるうちにここがどこかわからなくなってきた
さっきからやたらと細い道が続いている
地図アプリも見ずに田舎道を求めて走ってるうちにガチで道に迷うの図（笑）
マジでどこよ、ここ？
さずがにスマホを見るんだけど今いる道が未舗装の細い道過ぎて地図アプリにも道が載ってない
オイオイ、これマズイんじゃないのか・・？
地図アプリにはこの小道は載ってないけど町の方向だけは把握できたのでとりあえず町の方に出るようにどちらの方角にひたすら進む
そうして20分後
出た！
ビニャーレスの町になんとか戻ってこれたよ
迷ってる最中人っ子一人いなかったからマジで焦ったわ・・
外でお客の髪を刈る散髪屋
こんなビニャーレスの町の風景にホッとする
このビニャーレスの町には3泊するつもり
今日で２日目
明日のラスト一日はこの町の外れにあるという洞窟に行ってみたいと思う
