2025年10月11日
10月上旬の夜
僕は滋賀県の片田舎で部屋の窓を開け、網戸にして夜風を入れながらなんとなくツイッターを見ていた
いや、今は Xっと呼ぶべきか
とにかく旧ツイッターを見ていたのだ
少し生温い夜風を受け、遠くで聞こえる秋の虫の声をBGMにiPhoneの画面を見ていた
普段そこまで真剣に見ていないツイッター
しかしこの夜僕は画面に流れてきたとあるツイートを機に食い入るようにスマホに没入する事になった
数年前に投稿されてたそのツイートには僕が昔働いていた会社のグループ名と一緒に働いていた元同僚の名前が書かれていた
そしてその内容は衝撃的なものだった
僕の昔の同僚はすでに死んでいた
大阪のとあるマンションから変死体となって見つかっていたらしい
僕が所属してたその会社は風俗業を営んでいた
このブログを長きに渡り読んでくれてる方ならもうご存じとは思うが、僕は風俗業界に数年身を置いていた
最初に働いた風俗の会社では数年働き、店舗型ファッションヘルスの店長にまでなった
その時の記事はこちら




そして別の会社だが大阪の十三でSM店でも勤務した
その時の記事はこちら


それ以降の事は詳しく書いてなかったが、その後京都のキャバクラでも店長を経験
そして最後に僕が風俗業界で働いた会社
それが問題のツイートの渦中のグループだった
そこでは僕は店舗スタッフとしてではなく、本社のスタッフとして大阪の本社ビルで働いてました
つまり僕は性風俗の会社3回 + キャバクラ という職歴を持っていた訳だ
その中の最後の3つ目の会社
そこで一緒に働いていた元同僚がとある会社関係者の持つマンションの一室から変死体で発見された
僕が世界一周をしてる最中のことだったようだ
つまり僕は世界一周からの帰国後もずっとこの件を今まで知らなかったという事
その元同僚を「K」と呼ぶことにしよう
Kは正直敵の多い奴だった
その人間性から敵をよく作る体質の男だった
実際、僕もKの人を陥れてまで自分がのし上ろうとする人間性が嫌いで特に仲良くはしてなかった
ただ同じ本社ビルで数年一緒に働いただけ
年に数回付き合いで飯を食いに行くことはあったが、僕は深く関わらないように適度な距離を取っていた
酔っ払うと「もし会社が俺をクビにでもしたら税務署や警察に会社の金の流れや社長の秘密を全てバラしてやる。それかそれをネタに社長をゆすって一生遊んで暮らせる金を奪い取ってやるわ」などと言ってるような奴だった
同じ社内の人間からも疎まれてたし、外部業者や他社の人間にも高圧的な態度を取る奴だったので、ほぼ Kには敵しかいなかったと思う
そんな Kが僕が会社を退職した1年後くらいに色んなトラブルで役職を降ろされ降格した事は聞いていた
そんな噂を聞いた直後に僕は世界一周に出発した
それからはずっと世界を旅してたし、その頃の会社の連中とも旅中に連絡なんて取ってなかった
なにしろその時の職場の奴に誰一人として世界一周に出る事すら伝えてなかったから
そしてそんなKが死んで変死体となって会社関係者のマンションの一室で発見された
そのツイートを見た時、直感的に「殺された!?」っと思った
本当にそれぐらい敵だらけの奴だったので
すぐにそのツイートをしていた人にDMを送って事実確認をしてみた
やはり死亡していたのはKで間違いなかった
ただその人も普段ライターの仕事をしてる人で直接の関係者ではない為に細部までは知らないと言う
えっと、あの頃に一緒に働いてたメンバーで今でも連絡が通じる奴は誰かな・・
社内で箝口令がひかれてるかも知れないので、出来ればもうあの会社を退社してて今でも連絡のつく奴が好ましい
僕は本社ビルの中で同じ部署にいて僕より数ヶ月先に辞めた一人の元同僚を思い出した
会社を辞めて今は地元の新潟県に帰ってると聞いてた
あいつなら退社した後も中の連中とある程度連絡を取り合ってただろう
あいつと呼び続けるのもあれなのでその同僚をN君とする
N君と最後に連絡取り合ったのは世界一周から帰ってきて数週間たった頃だったはず
僕は2年半ぶりにN君のLINEに連絡してみた
その結果、その夜のうちにLINEで電話する事になった
久々の挨拶もほどほどに僕は偶然ツイートで知ったKの死亡の件について聞いてみた
N君「あれ?その件今まで知らなかったんですか??
もう数年前の話ですよ。確かコロナが始まる前でしたよ」
僕「〇〇サンのマンションから変死体で見つかったって聞いてるけどホンマなん?
何があったん?」
N君「あくまでも僕が聞かされてる話なんですけど、栄養失調による孤独死って聞いてます。餓死に近いですね」
僕「え? 40代で餓死? そんな事ある・・?」
N君「Kサンが社内トラブルで降格させられたの知ってます?その更に1年後くらいに社長とモメて会社クビにされてるんですよ。仕事も無いから温情で会社のマンションに住まわせてもらってたんですけど、鬱になってまったく外に出なくなったと聞いてます」
僕「だからって餓死にはならないでしょ」
N君「普通に考えたらそうなんですけど、死後そうとう時間が経ってから発見されたみたいですよ・・虫も湧いて腐り切って体の組織がドロドロに溶けてたらしいです。要はもう検死でもどう死んだのか分からないレベルで発見されたみたいですよ」
僕「じゃあ餓死っていうのは?」
N君「それは警察が最終的にそう判断したとだけ聞いてます。まあその発見状態じゃもう分からないですよね」
僕「いや、普通に考えて鬱になったからってなかなか餓死で死ぬなんて出来ないと思うよ。そこまで空腹になったら本能的に食べ物求めて外に食べに行くだろうし」
N君「うーん・・そうかも知れないし分からないですけど、最終的に警察はそう判断したので・・
結局今も死んだ原因は鬱によって部屋に閉じこもっての孤独死(餓死)って事になってます」
僕「いや、それって・・・」
僕はその後の言葉を口に出さずに飲み込んだ
言えなかったという表現の方が正しいかも知れない
N君には「久々に声聞けて嬉しかったよ。元気そうで良かった。またいつか会えたらいいね」っと言って電話を切った
なんとも気持ち悪さと納得の行かない点が残る元同僚の死
社長とモメて会社をクビされたK
その約半年ちょっと後にKは会社のマンションから変死体となって発見された
当たり前だが死亡してから夏を経過すると死体の腐敗はより一層進む
本当に鬱になったからといって餓死するまで無気力に部屋の中に閉じこもっていられるもんなんだろうか?
Kは気の強い性格だった
死んだ人の事をこんなふうに言うのはアレだが、正直図太い神経を持ち合わせてた男だった
そんな男が少し気を病んだからと言って餓死するまで部屋に居続けるだろうか
Kという人物を知ってる分、そんな事は僕には考えられない
Kが昔言ってた言葉が蘇る
「もし会社が俺をクビにでもしたら税務署や警察に会社の金の流れや社長の秘密を全てバラしてやる。それかそれをネタに社長をゆすって一生遊んで暮らせる金を奪い取ってやるわ」
Kはクビにされた後、会社とモメて消された つまり殺されたんじゃないのか?
それが僕がN君に最後に言おうとした問いかけ
Kは降格される前は会社の経理も任されていたのであの会社の金の流れを知っている
その金の一部がどういう団体に流れていたのかももちろん知ってる
そんな事、経理はしてなくても同じ本社ビルで働いてた奴なら誰でも理解してる
そういう所と繋がってる業界だから
そして他にも社長が行っていたゲスいおこないの数々
本社で働いてたらその辺の噂も皆よく知ってる
クビにされた腹いせと、何も無くなった今後の人生を考えた時にKはあの言葉を実行に移したのかな
風俗業
色んな意味で時折人が消える事がある業界
今になって真相なんて分からない
でも、大きくなったあの会社と風俗界の反社との繋がり そしてKという人物の人柄
それらを総合すると邪推でもそんな風に思ってしまうのだ
因みにこれを読んでる皆は殺した死体の発見をワザと遅らせて、腐敗で死因を不明にする殺し方があるのをご存知だろうか
つまり薬物で殺したり、監禁してそのまま餓死させた死体を意図的に隠し放置して腐敗させ、発見された時には検死しても死因が分からないようにするというやり方があるという事
下の2分半ほどの動画を見てください
法医学者の岩瀬博太郎氏が解剖制度の崩壊がもたらす日本の治安崩壊の未来と「バレない殺し方」について語ってます
日本では予算不足や人員不足による解剖率が世界的に低水準になってるらしいですね
その結果、「バレない殺し方」というものが横行し、見逃される殺人事件や冤罪が増える危険性が高まっていると岩瀬博太郎氏は警鐘を鳴らしてます
さらに薬物犯罪や孤独死といった新しい社会問題も複雑化し、現場の警察や医師だけでは対応が難しい状況に
それを逆手に取って検死で死因が特定されない状況を作ってから死体を発見させる犯罪が増える可能性がある
よくある孤独死だってそういうやり方で殺されてる可能性は全然あるって事だ

会社をクビにされる時にKは会社や社長に僕に酔っ払って言ってた言葉をぶつけたりはしてなかっただろうか?
会社がクビにした人間にわざわざマンションの一室を貸したのは偶然なんだろうか?
会社関係のマンションなのに、死後そんなに経過するまで誰も様子を見に行ったり、家賃を取りに行くような事もしてなかったのだろうか?
先述したように鬱になったからと餓死するまで食べずにいる事なんて出来るんだろうか?
それらは全て偶然なんだろうか
考えても仕方ない事だとは分かってる
でも考えずにはいられなかった
何とも言えない気持ちになって、頭の中をリセットしたくて外に出て夜の田舎町を歩いた
生温かった夜風はすでに冷たいものに変わっていた
その夜風が田舎町の木々を揺らし、僕の心の中と同じくザワザワと音を立てていた
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