2019年7月17日
お早うございます
昨晩はモナコの桟橋でマットのみで野宿したんだけど夜中に寒くなって結局テント立てました
今日はここモナコを出てイタリアに移動する
ネットの調べではモナコのモンテカルロ駅からイタリアの港町ジェノバへの電車が出てるらしい
早速テントを撤収して荷物を担ぎモンテカルロ駅までやってきた
切符はどこで買うのかと駅員さんに聞くとひとつの自動券売機に案内された
どうやって買うのか分からずに困った顔をしていると駅員さんが見かねて全部やってくれた
これが購入したモンテカルロからイタリアジェノバまでの電車のチケット
8:25発で11時過ぎにはもうイタリアだ
値段は32.5ユーロ この距離で高すぎだろこの電車
駅員さんに教えてもらったホームで電車を待ってると10分ぐらいで僕の乗る電車がホームに入ってきた
中は超綺麗で超豪華 日本の新幹線以上だこれは
ヤバイな、この快適さ
何だったら今晩ここに泊まれるわ(笑)
隣の席にも誰もいないのでシートも使いたい放題
自転車持ち込んでる人もいましたね
朝8時半に出発した電車は予定通り11時過ぎにイタリアのジェノバに着いた
実はイタリアに来るのは2回目
初めて来たのはもう10年以上前かな
以前はローマから始まりフィレンツェ、ベネチア、ミラノと黄金ルートを見て周った
この世界一周でイタリアに立ち寄るとしたらまだ行ったことのない街に行ってみたいと思っていた
僕はこの後イタリアを経由して北上しスイスに行く
だからイタリアでは北部の街しか周ることができない
そこで選んだのがこの港町ジェノヴァ
ここはなにを隠そうあのキングカズこと三浦知良が1994年に日本人初の、いやアジア人で初のセリエAプレイヤーとして挑戦した街でもある
サッカー好きの僕としてはカズが当時世界最高峰リーグと言われていたセリエAに孤独に挑戦したその街を見てみたかった
そしてもう一つはここはパスタジェノベーゼの本場でもある
その本場でジェノベーゼを食べてみたかった
この2つの理由から僕はジェノバに来ること選んだ
スマホで地図を見ながらジェノバの街を歩き細い路地に入り今日自分が予約している宿までやってきた
今回僕がジェノバで泊まったのはManena Hostel Genoaというホステル
Manena Hostel Genoaの場所はこちら
宿のドミのベッドの上に貼ってあった寝るために羊を数える紙
こんなの貼るなんてユニークで面白いよね
Manena Hostel Genoa
- ロケーション:★★★★☆
- スタッフ :★★★★☆
- 価格 :★★★★☆
- 清潔感 :★★☆☆☆
- WIFI :★★★☆☆
※あくまでも個人的な評価です
ジェノバではかなり安い部類のホステル
立地も価格もスタッフも悪くない
ただドミの部屋がかなりギュウギュウにベッドが敷き詰めてあるので狭い
荷物の置き場に困りました
トイレとシャワーの水回りがもっと綺麗だったら尚良かったと思う
早速ジェノベーゼを食べに行こうと宿の人にこの周辺の地元の人に人気があるおすすめのレストランを聞いた
一応僕は新しい場所に行った時、もちろん自分でもある程度は調べて行くけど必ず宿の人にどこか美味しくて安くてトラディショナルなおすすめのレストランなどを聞くようにしている
最近ではトリップアドバイザーなどの口コミもお店のオーナーやスタッフ達、友人たちの書き込みで操作されてることも多いのでネット情報だけではなく直接現地の人に聞くとすごくいいレストランや面白い観光場所を教えてもらえることもある
今回宿の人に勧められてやってきたのはこのお店
Trattoria da Mariaというお店
ちなみにTrattoria(トラットリア)というのはイタリアでは大衆食堂のこと
もしイタリアでリストランテと書いてあればそれはある程度高級なレストランになる
つまりここは地元の人などが通うことのできるレベルの比較的安めな値段設定の大衆食堂ということだ
Trattoria da Mariaの場所はここです
これがTrattoria da Mariaの店内
丸見えの厨房も古いテーブルや椅子もいかにも老舗のイタリアの庶民の飯屋という雰囲気が漂っている
店の階段や壁にはイタリア語で書かれたメニューが何かとこの店のオーナーと思われるマリアと言うおばさんの写真が飾られていた
お店の開店時間の10分後ぐらいに行ったんだけどもう早くも店内にはお客さんが入り始めている
僕が座ったテーブルにもあとからたくさんの地元民が入ってきてあっという間に相席状態になった
早速目的のジェノベーゼを注文
バンバン出る料理らしく、注文してから割と早めに出てきた
意外に平べったい麺で出てくるんだな 量も割と控えめだ
本場のジェノベーゼに舌鼓を打ちながらあっという間に出されたジェノベーゼを平らげた
ウェイトレスの女性が「次は何がいい?他には?」と次の注文を取りに来たので一瞬意味が分からずにジェノベーゼだけ食べることを目的に来た僕は「これだけだよ」と伝えた
その時にそのウエイトレスの女性が「え??」みたいな顔をした
それもそのはず周りをよく見ると最初の一品だけ食べて帰る客なんて誰もいない
みんな最初の料理を食べ終わるとすぐに次の料理を注文して必ず2〜3皿食べて帰ってる
なるほどここはこういう風に一皿ずつ少しずつ注文して食べていくタイプの食堂なのか
それならば最初のジェノベーゼの量が少なく感じたのも頷ける
最初の1品目だけ食べて帰るというのはその食事が口に合わなかったって言ってるのと同じような事なんだろうな
僕はすぐに周りの地元の人たちがよく注文している魚の料理を指差して「あれもください、あとお水も」と追加注文した
出てきたのはこれ 何ていう料理か分からないけど多分イワシとじゃがいもの料理
これ地元の人がめっちゃ注文してたんだよね
で、これね注文して正解
めちゃくちゃ美味かったです
お会計はこちら えっといくらだっけな
多分あの2品とミネラルウォーターでちょうど10ユーロぐらいだったと思います
ここは宿の人おすすめだけあって素朴でローカル感漂ってるいい食堂だったと思う
腹を満たした後はジェノバの街を歩いてみる
少し歩いてるとジェノバの中でも大きめのフェッラーリ広場に出た
大きなビルが立ち並び人々の憩いの場にもなっている広場だ
いつもながらラテンヨーロッパの建築はでかくて重厚で豪華
街を歩いてるうちに観光客が結構写真を撮っている建物を見つけた
何の建物か聞いてみたところ実はここあのコロンブスの家らしい
そういえばコロンブスってのちにポルトガルで活躍したけど、もともとはこのイタリアの港町ジェノヴァの出身だったんだ
そしてコロンブスの家の前には2つの塔を持つソプラーナ門
一応このソプラーナ門のすぐそばにも観光客に有名なトラットリアがある
それがこちら
Trattoria Alle 2 Torriという食堂
お店の名前は直訳すれば「2つの塔」という意味
僕がさっき食べに行ったTrattoria da Mariaほどは安くないけどここもそれなりに有名なお店
ソプラーナ門のほぼ真下にあるのですぐにわかると思います
あと地元の人が並んでたこのジェラート屋
La Cremeria delle Erbeという店
買ったジェラードの写真を取り忘れてたんだけどここめちゃくちゃ美味かったです
いやーイタリアは食が進むなぁ
何を食べてもハズレがないのでついつい食事に金を使ってしまう国だ
とはいえこのおばさんがテラス席で食べてるような生ハムメロンは勘弁だけどね
未だに生ハムメロンだけはマジで意味が分かりません
誰が考えたのこれ?本当に美味しいと思って作ったの?
僕には永遠にわからない組み合わせだわ
あとポテトサラダにミカン乗せてるのとか酢豚にパイナプル入れてあるのとかも無理
オカズにフルーツを混ぜるなって話(笑)
それにしても暑い
フランスにいる時からここ連日1日に2〜3回はジェラートを食べてる
ジェラートも1個3ユーロはするから1日にジェラードで1000円以上使ってる事になる
バックパッカーなのにジェラードに毎日1000円とかアホですねもう
スーパーのCOOPがあったのでちょっと中を覗いてみる
スーパーの棚にパンやクレープによく使われるヌテラが置いてあった
そういえばヌテラって確かイタリアが本社の商品だったよな
このでかい800 G の瓶入りのヌテラが5.59ユーロ 安すぎ
これ日本で Amazon とかで買えば2000円以上するんじゃないだろうか
スーパーにお寿司や刺身も置いてあったのにはびっくりしたな
港町なので魚は取れるので寿司も刺身も浸透してるって訳か
ただこれらはそこそこ高い
宿に戻る途中ドラマの撮影やってた
女優も男優も誰か知らんけど
結構しっかりリハーサルを繰り返して本番に挑んでいた
宿に戻ってからオーナーに「さっき教えてもらった食堂めっちゃ美味しかったよ。ところで夕飯なんだけど、また別のところで食べたいなと思ってるんだけど他におすすめの食堂ってある?」と聞くとオーナーが「Cavour 21」というお店を勧めてくれた
地図で場所を確認すると港の方だったのでグーグルマップで経路を調べてその通りに進むことにした
グーグルマップに表示されてるルートにしたがって歩いているとかなり暗くて細い路地を通って行くことになった
スマホの地図アプリのルート検索はこういう治安が考慮されてないので時に危ないところに入ってしまうこともある
僕がルート検索して実際に通って行ったのは写真のようなルートだったんだけど、ここ夜に女性一人で歩くのちょっと危ないだろっていうような路地だった
この時も夜の7時半ぐらいだったんだけどこの時期のイタリアはまだまだ明るいので特に問題はなかったけど深夜にこの路地を通るのはちょっと心配かな
なんとか明るいうちにCavour 21にたどり着いた
開店前に到着したにもかかわらずお店の前にはすでに人がオープンを待っていた
ここが地元の人からも観光客からも評価が高いCavour 21だ
Cavour 21の場所はここ
お店がオープンするとすぐに満席 お店の中にも待っている人達が出始めた
僕は運良く一番最初に入った団体と一緒に入れてもらえたので待ちなしでテーブルにつけた
でも満席なのでテーブルはもちろん相席
もうイタリアの大衆食堂で相席は避けられないものだと思う
そしてここでももちろん注文しましたジェノベーゼ
昼間食べたところとは違ってここは平たい面ではなく日本でも見るような通常のパスタ
1品では絶対足りないと思ったのでミラノ風カツレツも注文
あぁヤバイ 美味すぎる・・・なんだこのうまさ
もう正直値段も確認せずに注文したけどトラットリアだからそこまで馬鹿みたいな値段もしないだろう
目の前のジェノベーゼとミラノ風カツレツがあっという間に自分の胃袋に収まった
満足できたので帰ろうかなと思うと同じテーブルの人たちが結構デザートを頼んでいる
何があるのかなと思って見てるとティラミスが有名なのか皆ティラミスを頼んでいた
そっかティラミスもイタリアのスイーツだよな
ティラミスの本場に来て食べないわけにはいかないか
僕もすかさずティラミスを注文
ただ甘いだけではなくて何の下味を感じるテイスト
あまり詳しくない僕にはそれが何なのか分からないがとりあえずクソ美味い
そして出された濃いティラミスは胸焼けしたり胃がもたれない程度に量も調度いいくらいだ
ジェノベーゼだけでいうとここは昼間食べたとこよりも上だったと思う
久々にこれはと思えるぐらいうまい飯屋に出会えた
イタリア最高だ いやジェノバ最高
夕食後は港周辺を少し散歩してみることにした
なぜかわからないけどここにガンジーの像
ここが大航海時代を生き抜いたあのコロンブスが生まれ育った町
そして三浦知良がセリエAを戦った場所
たった1日の滞在だけどジェノバには来れてよかったな
時間があったらまたいつかこの街には来てみたい
宿に帰る頃にはすっかり薄暗くなっていた
歩いていて見つけたのだが実はこのジェノバの細い路地には売春をしている女性とその行為を行う部屋がある雑居ビルが多い
僕の泊まっていた宿、Manena Hostel Genoaの2本西の細い路地にも売春宿がたくさんあった
大体女性が路地に椅子を出して座っていて男性に声をかけてるのですぐにわかる
実際僕も帰り道で数人の売春婦に声をかけられた
ジェノバの街の陰と陽を垣間見ながら宿に帰った
明日はトリノに移動だ