2021年11月23日
おはようございます
僕が今Yanque(ヤンケ)という田舎で泊まってるホステルにはニワトリが飼われている
朝方になるといつもこいつらがコケコッコーと盛大に合唱を始める
でもそれ以外に時々「キューキュー」と鳴く声が聞こえる事があった
何だろ?っと思って宿の一番奥に見に行ったところ
こいつらか これ「クイ」じゃないか なんか可愛いな
ペルーではよく食べられる食用ネズミ
正確にはテンジクネズミというらしい
見た目はほぼモルモットだ
真っ黒のクイもいるのか
人が近づくと怖いみたいで鳴き声を上げながらゲージの中を逃げ回る
そういえばペルーに来てからだいぶ経つのにまだクイを食べてなかったんだよな
宿のお母さんに「このクイって食べる用に飼ってるんだよね?今晩食べれる?」と聞いたところ「もちろん大丈夫」との事
ただしお客さんに出す場合は60ソルをもらってるらしい
でもこれはだいたい相場通り
市場の近くなどで売られてるすでに内臓をくり抜かれたクイは1匹20ソルで売られている
町の催し物の屋台などで焼かれたクイはだいたい40ソル
そして町のレストランなどで提供されるクイの料理は安くて60ソルくらい
クスコの観光客向けのレストランなんかだともっと高くつく
今まで実際にクスコで屋台で焼かれたクイを何度か見ていた
右上の2匹がクイ これは屋台だから40ソルくらい
そしてこれがクスコの市場の周辺で売られているクイ
このまま買うと1匹20ソル
食材で20ソルってペルーの物価を考えたら高いほう
クイは一応お祝いやお祭りごとで食べる事が多い現地の高級食材だ
夜ご飯にクイを料理してもらうように宿のお母さんに頼んで、僕はそのままYanque(ヤンケ)の町から少し離れた国道沿いのカフェレストランへ
ヤンケの町には小さな食堂が数件あるだけだけど、国道まで出ればまともなレストランが1件だけあると町の人から聞いていた
それがここ 「Incafe」というレストラン
昼時はランチビュッフェをやっていて、ツアー客を乗せたバスやミニバンがここでランチ休憩を取るから外国人観光客も多い
最近、ヤンケの小さな食堂で毎日同じようなもんしか食べてなかったので今日はビュッフェで色んな料理を食べるぞ
飲み物は別注文なのでマンゴージュースを注文
デキャンターで出て来た 一人に対してどう考えても多いだろ
そしてこれが取って来た料理
欲張り過ぎ(笑)
ウエイターに「スープはどう?」って聞かれたからスープももらった
あと食後のゼリーも
これ腹一杯で苦しくなるやつだ・・
久々にたっぷりの贅沢飯を堪能した
宿に戻って1時間ほど休憩してから、町から離れて前回とは別の温泉へ
ここ PUYEという温泉
ここを川沿いに下りて行ったところにあるみたい
標識に従って進んでいくと川の向こう側に温泉が見えて来た
この橋を渡って温泉側に行くみたいだ
橋を渡ったところの小屋でチケット購入
料金は15ソル(約400円) これは前の温泉と同じだね
更衣室とロッカーもちゃんと用意されてる
温泉後のシャワー室もこの通り
ただし浴びる時間は1人5分まで
ここは温泉がいくつかのブロックに分けられており、入る場所によって温度が違うようだ
前回行った温泉が結構ぬるめだったので、今回も同じような温度だと思ってたんだけどここは意外にも温度高め
上の写真の木の看板の「FRIA」は水風呂の事
まさかここに水風呂が用意されてるとは
ここにあるほとんどが日本人でも十分満足するような温度高めの温泉
中にはどう考えても45度を超えてるめちゃくちゃ熱い風呂も1箇所あった
1分間、肩まで浸かってられません
我慢大会でもなきゃわざわざ入らないような温度
ここなんてもう煮えてたもんな・・
73度 殺す気満々の温泉(もちろん人が入る用では無い)
ここは周辺歩いてるだけで地面がもう熱かった
でも昼間から大自然の中で入る露天風呂は最高ですね
贅沢な時間だわ
色んな風呂に浸かってのぼせるまで堪能した
静かなヤンケの町に帰ってきた
あとは夜ご飯が出来上がる20時まで待つだけ
僕も多分あと少ししたらこの町を出るだろう
隣町のチバイに戻る予定だ
このヤンケという町にはまず銀行がない
もちろんATMもない
だから今までも手持ちのお金がなくなりそうになったら、コレクティーボに乗ってチバイに戻ってチバイのATMでお金を降ろしてヤンケに戻って来ていた
食堂は町に3〜4軒
町のメインの広場も夕方18時になると誰もいないくらい寂しい町
寂寞って言葉はこういう所で使われるものなんだなと思った町だった
せいぜい2日ほどで出ると思っていたヤンケ
静かで宿にも他の客などいなかったので過ごしやすくてつい予定より長く居てしまった
でもあと少しでこの町ともお別れだ
そして夕食の時間がやってきた
これがクイの開き焼き
朝見たあのクイのうちの1匹が僕のオーダーによってこんな姿になってるなんて
涙ちょちょぎれます
お母さんがグロくならないように気を使って首は落としたみたい(笑)
えっと、後ろ脚が開いてて何か細いのを切った跡があるからこっちが尻尾だよな
で、こっちが首側か
宿のお母さんが「ハーブを置いておくから紅茶に入れてね」と言って紅茶のティーバックとハーブを数種類用意してくれた
こんな感じでハーブをカップに突っ込んで、ここに紅茶を入れる
クイはちょっと独特のクセがあるので、割とニンニクだったり香草を使って風味でクセを消す味付けにする事が多いらしい
僕が作ってもらったクイもそんな感じだ
味は強めの塩味に少しニンニクっぽい香り
皮はもうパリパリになるまで焼かれてる
でも味自体は全然悪くない
というか意外にイケる(笑)
皮も結構美味しい
皮はお酒飲む人ならツマミになりそうな感じ
ただ背骨とアバラが残ってるので若干食べにくいけどね
アバラ周辺の肉は言わばリブなのでこの辺が特に美味く感じる
食事を初めて30分、目の前にあったクイは
骨と油の多い部分を残して全て僕の胃に収まった
確かに何度も食べるもんじゃないかも知れないけど、意外に美味かったというのが僕の正直な感想
抵抗ある人もいるかもしれないが、ペルーに旅行に来た人は思い出に1回はクイを食べてみたらどうだろうか