2022年1月25日
おはようございます
今日はウユニの町が久しぶりに昼間から晴れたので、この町から自力で歩いて行けるという列車墓場と呼ばれる場所に行ってみたいと思う
僕がよく行くスーパーマーケットね、午前中とか夜に買い物に行くとたまに欧米人の観光客を見るんですよ
そこで少し話したヨーロピアンが「Cementerio de Trenesにはもう行ったかい?」っと聞いて来た
Cementerio de Trenes 直訳すると「列車の墓場」という意味だ
そいつが「ウユニの町から充分歩いて行けるよ」と教えてくれた
そんなものがこの町にあるのか
ウユニ塩湖だけではなくみんなそんな場所も見に行ってるんだな
グーグルマップで場所を教えてもらった
たしかにこの距離なら楽勝で歩いていける
ウユニの町から歩いて30分ちょっとで行ける「列車の墓場」の場所はこちら
というわけで昼間快晴になったのを見計らってすぐに準備して宿を出ました
ウユニの町からグーグルマップで道を確認しながら列車墓場に向かおうとすると、町を出る前にルート上にこういう場所がある
マップによるとこの先の道を左に曲がると廃線になった線路沿いに出る
そこをまっすぐ行くと列車墓場に着くみたいだ
写真を撮りながらその奥の道に入って行こうとするといきなり軍人さんに止められた
「あ〜キミキミ、ここは軍の施設だから入っちゃだめだよ。写真撮った?消さなくてもいいからもう撮らないでね」
消さなくてもいいからもう撮らないでねっという言い方に優しさを感じる
今更だがボリビア人は南米の中でもかなり優しい
基本おとなしくて優しい人柄だ
ラパスやスクレみたいな大きな街でも人が優しかった
さらにボリビア人は何となくアジア人に顔立ちが似ている
女の子とかマスクをつけて歩いてると本当に日本人の女性みたいに見えてしまうことがある
ボリビアはどこも基本標高が高いからみんな日焼けして日本人に比べると少し肌の色が黒いけど、本当に顔立ちは似てるしおとなしさも似ている
もうラパスの時からボリビア人って優しいなと思っていたので、この頃には僕はボリビア人が大好きになっていた
軍の人に止められたので少し迂回して線路沿いの道に出た
あとはこの道をひたすらまっすぐ歩いていくだけだ
そうだ、ひとつ列車墓場の注意点もここで書いておこう
今から僕が行く列車墓場は昼間に個人で歩いて行くのには何の問題もない
列車墓場の周辺には何もないので夜は星が非常に綺麗らしい
その為、たまに観光客がカメラを持って夜にこの列車墓場に一人で星の写真を撮りに行く
その観光客がまれにトラブルに巻き込まれることがあるらしい
この町の人に聞いたんだけど、問題は2点
夜うろついている野犬と、夜に列車墓場で酒を飲む地元のヤンキー達
基本ウユニの町から列車墓場に歩きで向かうには、僕が今歩いている線路を延々とまっすぐ歩くか、少し寂れた貧民街のような町の中を抜けて途中から線路に出る
この2つのルートになる
そしてどちらのルートを通ってもこの辺りにはかなり野犬が多い
一人で夜線路上を歩いてる観光客を見つけると吠えながら走ってくる犬も珍しくないらしい
ちなみに最初から線路を歩くのではなく、貧民街のような寂れた町を抜ける場合、下の写真のような町の中を通ることになる
夜一人で列車墓場に写真を取りに行く場合、最初から線路上を歩くかこの町並みの中を抜けてから線路に出るかは自己判断だ
そしてここで何事もなかったとしても、夜の列車墓場にはちょっと悪そうな連中が溜まって酒を飲んでいることもあるらしい
そいつらは集団で酒を飲んでいるので、一人の観光客を見つけるとカメラや財布やスマートフォンなどを盗もうと泥棒を働くことがあるらしい
よって町の人からは夜に一人で列車墓場に行くのはお勧めできないと忠告された
雲がなければ星がめちゃくちゃ綺麗らしいですが、写真を撮りに行く人はその点十分に注意してくださいね
さぁ 列車墓場に向かって線路をどんどんと歩いていこう
基本ウユニの町は天気は非常に変わりやすい
標高3700メートルにある町なので山の上の天気と同じだ
さっきまで晴れていたと思ったら急に雨が降ることもあるし、雨がザーザー降りになってると思ったら30分後にはカラっと晴れ間が見えることもある
急に天気が悪くなる前に早く行って写真を撮りたい
線路をどんどん進んでいると遠くに列車の残骸らしきシルエットが見えてきた
iPhoneのカメラでズームして拡大してみると、列車の残骸が置かれているのが見える
あそこが列車墓場だ
そしてウユニの町を歩き出してからちょうど30分ほどで列車墓場に到着した
ここが列車墓場か
ヤバイ もうすでにカッコいい
これは廃墟好きや写真好きの人にはもってこいの場所だな
こんな何にもない場所に役目を終えた列車たちの残骸が廃棄されてるんだ
そりゃ夜来たら満天の星空だろう
夜ここで列車と星を一緒に写真に撮りたい気持ちもわかる
少し歩くと廃棄された列車の上で地元のボリビア人が3人でご飯を食べてるのが見えた
20代前半ぐらいの女の子二人と男の子が一人
廃棄されている列車には段差や凹凸もあるので確かに気をつければ簡単に上に登れてしまう
「僕もそこ登っていい?」っと下から聞くと上がって来いと言っている
僕も同じ列車の上によじ登って上から写真を撮った
そして彼等に iPhoneを渡して僕も一枚写真を撮ってもらった
もうこのへんからは「スゲー!」とか「カッコいいー」ぐらいしか言葉が出て来なかった
なので、そんなレベルの語彙力のコメントいらないと思うので皆さんもここからは一緒に歩いてる気分で写真を見てくださいね
ヤバくないですか?ここ
古い iPhone7の加工なしの写真でこれですよ
どれだけ写真映えする場所なんだよ
ここにいいカメラを持ってきて、天気さえ良かったらかなりいい写真が撮れると思います
錆びついた列車の骨組みがこんなにカッコよく見えるなんて
使い終わった列車の骸骨達
列車墓場とはよく言ったものだ
最初は正直、こんな場所に放置されてなんだか悲しいと言うか虚しい気持ちを感じた
けど今こうやってここに色んな人たちが訪れて来るんだからお前達も寂しくないよな
途中、YouTuberか知らないけど、この列車墓場の上を飛び跳ねてパルクールしている映像を撮影しているアルゼンチン人などもいた
ボリビア人の観光客も子供を連れて遊びに来ている
子供たちを列車の上に上げてやって写真を撮ったりしてる
ここは子供達も喜ぶ場所野だわ
すごい場所だなあ
ここがウユニの町から歩いて来れてタダで見れてしまうとは
ウユニの町に滞在したなら一度は自力でこの列車墓場を見に来ることをお勧めします
ただ、冒頭に書いたように夜に写真撮影に来る場合は十分気をつけてね
1時間近くここで写真を撮っていたので iPhone の充電がもうなくなりそうだ
そろそろウユニの町に戻るか
あ、そうだ ここでひとつ気づいたことを書いておこう
ウユニはさっきも書いたように非常に天気が変わりやすい 例えばこの帰り道
上の写真は快晴
でもウユニの町の方を振り返ると・・・下の写真のようにどんよりしてる
これももちろん何の加工もしていない
つまり同じ場所にいても右側は晴れていて左側は雨雲に覆われてるなんてことがある
逆に言えば天気が悪いからといってウユニの鏡張りの景色を諦めることはないということ
ウユニの町が曇ってたり多少雨が降っていたとしても、塩湖の方に向かえば全然晴れ間が広がっていることもあるって事だ
町の方に見える雪山の上にもものすごい雨雲が広がっている
少し歩いてると向こうの山が完全に雲に覆われてものすごい色になっていた
でも今歩いてきた道を振り返るとこの天気
ね?ここは同じ場所にいても方向によって天気が全然変わってくる場所
この調子なら多少雨雲が広がっていたとしても、ツアーの車でウユニ塩湖を走っていれば必ず晴れている場所があるはずだ
ウユニに来てから雨ばかりだったのでどのタイミングでツアーに参加しようか迷っていたけど、これならあまり心配しなくてもいいのかも
だいぶ曇ってきて少し小雨が降り始めてたけど何とか本降りになる前にウユニの町に帰って来た
列車墓場はとんでもない写真映えポイント
ウユニに来たらぜひ一度足を運んでみてほしい
男も女も関係なく絶対ロマン感じる場所なので
では!