2023年2月20日
おはようございます
昨日は1日メルボルン郊外の宿の部屋で過ごしてネット関係の事をやってました
外に出たのは20分ほど歩いた駅前のスーパーマーケットに行ったくらいかな
昨日で宿に泊まって3泊
なので今日はここをチェックアウトする日だ
メルボルンの街で知り合ったパウエルのおかげで本当に快適に寝る事が出来た
昨日は1日宿にいたから空港には行ってない
1日あいたから荷物の状況も変わってるかもしれない
そして昨日はジェットスターの日本のカスタマーセンターとも電話で話した
その後、ジェットスターから連絡はない
もうすぐオーストラリアを出るというのに
僕がオーストラリアを出るのは22日
もう荷物を受け取れるのは今日と明日しかない
今日は朝から空港に行ってみよう
朝6時に起きて準備を整え、7時に宿をチェックアウト
明るくなりだした田舎町
まずはバスに乗って駅前まで行く
そして駅前からは空港の近くまで行くバスに乗り換える
このバスが停留所が多くてゆっくり走るから時間かかるんだよな
空港の近くでもう一度バスを乗り換え、計3本のバスで空港に到着
すぐにジェットスターのバゲッジサービスのカウンターに向かう
自分の名前を告げるとすぐに「あ、ハイハイ あなたの事は聞いてるわよ。でもまだ荷物は届いてないの」っとオバサンは言う
「僕の荷物は今どこにあるかは分かってるのですか?」っと聞くもオバサンは分からないとの事
まず荷物が見つからないとこの空港に届けてもらうも何もない
状況的に考えると僕の荷物はシドニーの空港に置き去りにされた可能性が高い
だとしたら、問題は今現在僕の荷物がそのままシドニーにあるのか、それともその後僕が向かったエアーズロックの空港に運ばれてしまってるのかどうか
まずそれを知りたい
でもそんな事もハッキリさせる事が出来ないまま数日が過ぎてる
なんでこんなにも荷物の場所を特定するのに時間がかかってるんだ?
どうして今だに何も分からないんだろうか
・・・・・・・!?
ちょっと待てよ
その時、僕がこのエアーズロックからこのメルボルンの空港に到着した日のここでのやり取りが脳裏に浮かんだ
あの時、バゲッジサービスのオバサンと一緒に確認した他人のバッグに僕のバゲッジタグが付いていた件
僕のバゲッジタグは見知らぬ人の荷物に付いていた
という事は僕の荷物には今現在もバゲッジタグが付いてないんじゃないか?
だとしたらロストバゲッジしてる荷物の中でどれが僕の荷物か分からないんじゃないだろうか
どうする?
一応、昨日ジェットスターで日本人と電話した時にバッグの特徴は伝えてある
でもそれがこっちのバゲッジサービスに伝わってるかどうかも不安だし、その言葉だけの情報で仕事が遅いジェットスターのバゲッジサービスが荷物を見つけられるとも思えない
そうだ!
あの写真をジェットスターに送ってそれを各国内線の空港に回してもらったら・・
僕はゴールドコーストの住んでた家を出る時にこんな写真を撮っていた
ここに思いっきり僕のバックパックが写ってる
この荷物の部分を拡大してスクリーンショットを撮った
「すいません、これが僕の荷物の写真なのでこれをシドニーとエアーズロックの空港に送って、これと同じ荷物があるか確認してもらえませんか?」
バゲッジサービスのオバサンにはなぜこの写真が無いと荷物を見つけるのが困難なのかの理由もしっかり伝えた
そしてバゲッジサービスのメールアドレスに写真を転送して、それをシドニーとエアーズロックの空港に送ってもらえる事になった
これでもし僕の荷物が見つかれば、あとは22日のフライトまでにここに荷物を送ってもらうだけだ
逆にこれでも荷物が見つからなかったら、もう僕がオーストラリアにいる間にあのバッグを受け取るのは無理だろう
僕に手を尽くせるのはここまで
あとは運を天に任せるだけだ
ってか、なんでずっと俺が頑張ってるんだよ
ジェットスター、お前が頑張れよ
空港でやるべき事も終えたのでまたバスとトラムに乗ってメルボルンの街に出る
ホント旅中にこんなに街と空港を行き来したのは初めてだわ
でも思い出のバッグを取り戻す為に出来る限りの努力はしないとな
今日のメルボルンは過ごしやすい気温
こっちは空気もカラっとしてるから夕方以降は少し肌寒いくらい
昼間はTシャツ1枚で十分だ
よく考えたら起きてから何も食べてない
お腹が減ったのでそろそろ何か食べたい
街の超レベル低そうな定食屋で、本当にレベルの低い昼飯を食べる
うーん 正直かなりイマイチでした
多分自分で作った方が美味しい
街の中心に出てきて向かうのは図書館
図書館ならWifiを使えるし、机もあるからパソコン作業が出来る
コンセントの近くに座れれば充電も出来る
シドニーでも野宿中はよく図書館にお世話になったからね
で、街を歩いて図書館まで来たんだけど、その図書館のすぐ横にレジまで人が並んでるカフェがあった
それがここ
「Dukes Coffee Roasters」というカフェ
デューク コーヒーって読むのかな
ここまあまあ有名なカフェみたいだね
メルボルンのカフェを検索するとだいたいここの名前も出てくる
せっかくだから図書館に行く前に寄って行こう
「Dukes Coffee Roasters」の場所はこちら
狭い店内にめちゃ客がいる
月曜の昼過ぎなのに混んでるなぁ
この日僕が飲もうと思ったのは僕も初めての「マジック」という飲み物
日本ではまずこれは無いだろう
オーストラリアの中でもメルボルンのカフェにだけある飲み物だ
「マジック」は一見普通のカフェラテに見える
なぜなら同じようにエスプレッソとミルクを使って作ってる飲み物だから
でもマジックはその分量が違う
使用するコーヒー豆の量、エスプレッソとミルクの配分量、上に注がれるミルクの泡
これらが絶妙に違いを生んでいる
これがその「マジック」だ
見た目はちょっと濃いめのカフェラテ
僕にとっても初マジックだ
一口飲んでみる
うん、味がしっかりしてて普通のカフェラテよりもコーヒーの味をしっかり感じる事ができる
こんなドリンクがあるなんてさすがはカフェ文化が根付いたメルボルンだ
チョコディニッシュも一緒に注文
これには大満足
皆んなももしメルボルンに来る事があったらカフェで一度はマジックを飲んでみて
メルボルンの有名なカフェならどこでもあるはずだから
カフェ好きならきっと幸せな気分になれるはず
さぁメルボルン名物のマジックも堪能した事だし、このまま図書館で少しパソコン作業をしよう
黙々と作業してるとあっという間に閉館時間
図書館を出て少し街で時間を潰す
というのも今日実は人と会う約束をしてる
約束の時間は18:30
それまで少し街で時間を潰さないとな
街角に座ってボケっとしてると知らないオジサンが「ツーリストかい?」っと話しかけて来た
僕の手荷物を見てどっちか分からないんだろうな
なんせ今の僕の荷物はサブバックにスーパーの買い物袋が2つ
普通ならスーパーの袋には買い物した商品が入ってるはずだ
でも僕の袋に入ってるのは日用品
僕が「レジデンスかツーリストかどっちだと思う?」っと聞くとオジサンはもう一度僕の袋の中身を横目で見て「君はこの国に住んでるんだろ?」っと言ってきた
という事はこのオジサンには僕がこの国に住んでるホームレスに見えたって事か
僕がロストバゲッジされた事の顛末を話して「服も全部バッグの中だったから、今着てるこれしか無いんだよね。靴下も履き替えたいけどこれしか持ってないんだ」っと話してるとオジサンは「ちょっとここで待ってなさい」と行ってどこかに消えた
その15分後
オジサンが靴下買ってきてくれた
どんだけ優しいんだよオーストラリア人
しかも親切を済ませたら颯爽と去って行く
クールだなオージーは
さぁなんだかんだで時間は18:30
待ち合わせ場所に指定されたハングリージャックスというファーストフード店の前に行くとエアーズロックで出会ったインド人のロンが待っていた
「久しぶりーー!元気してたか?」
挨拶もほどほどにロンの案内でメルボルンのセントラルステーションへ移動
メルボルンもゴールドコーストと同じでカフェは早く閉まるから夕方から行くのは難しい
だから駅の中のフードコートに入ってるパンケーキ専門店に行く事になった
プロモーションで飲み物が付いくる食事があったのでそれを注文
僕は甘いものより食事系が食べたかったのでチーズ入りの食事っぽいパンケーキを注文
甘いのだけでなくてこういう食事系のパンケーキがあるのがいいね
約5日ぶりくらいの再会かな?
ロンはあの後まだエアーズロックに数日留まったからその時の写真を見せてもらったり、メルボルンでの生活の事を色々聞いた
そして1時間くらいしてロンが次の予定の友達のパーティに行く時間になったので解散する事に
その時、僕のiPhoneが鳴った
相手はジェットスターの日本のカスタマーセンター
「本日、ジェットスターに送って頂いた写真から〇〇様のお荷物がエアーズロックの空港にある事が分かりました。その荷物を明日18時の便でメルボルンの空港に届けます」
えぇ?
見つかったの?本当に?
「本当にそれ僕のバッグですか?」と念を押して聞く
するとジェットスターは「お写真と同じ荷物があったとの連絡をもらったのでまず間違い無いかと思われます。明日18時の便でメルボルン空港に到着するので18:30くらいでしたら空港で直接受け取れると思います。」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
マジか!
もう絶対無理かと思ってたのに
今朝あの荷物の写真を流した瞬間にこれか
シドニーから僕のあとを追いかけてエアーズロック空港に運ばれていたようだ
でも、やっぱりバゲッジタグが付いてないから誰の荷物か分からないまま保管されてたって事だ
あの写真を各空港に流してもらうアイデア
我ながら最高だったぞ!
もし間違いなくそれが僕の荷物なら僕は明日の夕方には荷物を取り戻せるって事か
大喜びでロンに報告して「またいつかオーストラリアか日本で会おうな」っと言って別れた
荷物が見つかったという奇跡のような報告で少し安心した
でも、まだ現物を見るまでは安心出来ない
全ては明日
そこで僕の荷物じゃなかったらもう無理だ
もし本当に僕の荷物なら僕は気持ちよくこの国を出る事が出来る
さぁ今夜はどこに行こう
もう荷物の事ばかりで何も決めてないや
とにかく人のいない場所へ行こう
地図を見て大きな公園に向かった
公園に着いたら他にもホームレスが数人いた
なるべく彼らと離れた場所のベンチに寝転がった
貴重品が入ったサブバッグを抱きしめながら眠った
でも30分ほどで身体が痒くて目が覚めた
ほぼ森の中みたいな公園だったのでヤブ蚊が大量にいる
寝袋があればその中に潜って寝るのでまだなんとかなるけど今はそれも無い
ここで朝まで寝るのは無理だと判断し、寝れる場所を探しながら街を歩いた
そして30分後、閉店したカフェやクリニックの前のスペースを見つけた
一応ここには屋根がある
ただマットも寝袋もない野宿だから本当に地面に体を投げ出すだけ
地面に直接寝るなんて本物のホームレスだ
ただこんな経験を出来るのもあと少し
今は貴重な体験をしてるんだと言い聞かせながら地面の上で眠りについた