2019年2月15日
昨晩降っていた雨はすっかりやんでいた
僕らが泊まってるVERO HOTELの目の前を海の方に抜けるとすぐに漁村に出る
建物から伺えるのは相当貧しい暮らしの漁村だという事
細い木の枝や浜辺に流れ着いた植物の葉っぱなどで作った屋根に隙間だらけの壁
おそらくはトイレなどもないのだろう
浜辺には汚い話だが明らかに人糞が落ちている ここが自然の彼らのトイレのようだ
ミャンマーで見たような日焼け防止+美容作用のある「タナカ」によく似たものを顔に塗った女性が表に出てきたのでKサンと一緒に「写真撮らせて」って言ったらちゃっかりお金くれたらいいよってビジネスされてしまった ちょっとショック笑
それにしても見れば見るほどボロで家の前もゴミが散乱してる
電気もないアフリカの本物の漁村かぁ
なかなかローカルな景色を見る事が出来そうだなこれは
海は泳げそうかどうか波際を見に行くとここの漁村の子供達が慣れた様子で天然の木を使ってサーフィンをして遊んでた
天然の木でサーフィンなんて本当に文明の届いてない離れ小島かのようだ
昔、無人島に流れ着いてそこで生活をする人達のアニメを見たことあるんだけどまさにその世界だった
それでもこの子達にとってはこれが毎日の遊びなのだろう
めちゃくちゃ逞しいよな
子供達もこんなウンコだらけの漁村にわざわざ足を踏み入れる観光客なんてほぼいないから逆にこっちを珍しがって寄って来た
カメラを向けるとみんな思い思いのポーズを取る
この時なんだか一人でこの光景にワクワクすると同時に感動しそうになっていた
地球ってすごいな
人ってすごいな
アフリカってすごいな
そんな想いが頭を駆け巡っていた
写真を撮り終わった子供達がまた木を持って海に入って行ったので、海パンで行動してた僕らも子供達を追って海に飛び込んだ
ここからはGoProで撮影
サンダルを脱いで海に飛び込んだ瞬間に左足に嫌な感覚が走り「痛て!」っと思った
ここ深さは大した事ないけど海底に岩がゴロゴロしてる
僕はしょっぱなから左足の裏を岩で切ってしまった
それでも今は子供達と海で楽しみたい気持ちの方があったので足の痛みをこらえて子供から木を借りてサーフィンに挑戦
Kサン2秒くらいだけど木の上に立って波に乗ってた すげぇ
俺はというと何回も木からボチャンと海に落ちる始末
途中からは撮影に回ってました笑
Kサンと子供達
こんな漁村でまさか地元の子供達とこんな触れ合い出来るなんてなぁ
モロンダバってバオバブだけじゃないんだよな
海にも来てみて良かった
子供の頃に海外の生活を撮って放送するドキュメンタリー番組みたいなのを親が見ていて僕も何となくその番組を見てた
その中に出て来たアフリカはまさにこんな感じの文明から遥か離れた自然の物を使った逞しくつつがない生活だった
そんな番組を見てから30年以上が経っている
しかしアフリカはまだそのままの姿であってくれたのだ
僕は30年以上前にあのブラウン管の向こうに見ていたあのアフリカを今自分の目で見ている
こんな場所がまだ世界にはあるんだな
これからも変わらずにいてほしい ここに来た人なら必ずそう思うはず
アフリカでビックリする様な事や理不尽な事、信じられない事が起こったときにアフリカ人も観光客もみな一様にTIA(This is Africa)というが、これこそがThis is Africaだろう
みんなこのまま逞しく元気に、そしてピュアに育っていってくれよ
海から戻って来た木の船から取れた海鮮物を仕分けしてる場面に出くわした
この魚は多分今日の夕方のマーケットにすぐに並ぶのだろう
ちょっと見せてもらったんだけど結構深海魚っぽい見た目の魚も何匹か取れていた
どうもウツボではなさそうだ
今から船を出して漁に行く若い漁師たち
船とは言っても本当に木を削って作ったアナログな物だ
これで普通に魚取ってくるんだから凄い
あとちょっとビックリしたのがこれ
もう浜辺のいたるところに落ちてたので何となく気づいてたけどここではカニやシャコなどの甲殻類を一切食べない(殻が硬くない小エビだけは食べるみたい)ようだ
つまり取れても浜辺にポイっと捨ててるのである
シャコとカニは本当に沢山の捨てられてた
カニなんて日本じゃ高価な食材なのに国や地域が変わる事でこうも違うものか
もうカニとか漁村の子供のオモチャみたいになってたもんな(笑)
取れた魚を分けている横で今度は別の子供達が落ちてるポリタンクをドラムがわりにして木の棒で叩き始めた
なんて素敵な場所なんだここは
マダガスカルに来てからますますアフリカが好きになってきた
周りの漁村の家の人たちも基本ウェルカムな雰囲気だ
歩いてるだけでニコっとしてくれたり、手を振ってくれたり
カメラを向けても嫌な顔ひとつしない
なんだかバオバブを見に行く前にお宝を見つけた気分だ
ここの子供達の純粋さはちょっと東南アジアの田舎とかも超えている
もしかしたら海外で出会った子供達の中でも一番ピュアだったんじゃないだろうか
家はこんなでも人はどこでも生きていける
しかも究極にピュアにだ いや、文明から離れて来たからこそピュアでいれたのかも
ホテルへの帰り道、子供が砂の上の木の木陰で昼寝していた
ここはこんな風景が普通にあるアフリカの田舎町
モロンダバは今のところ最高だ
コメント
有名な観光スポットももちろん素晴らしいですが、その地で生活している人々の自然な姿を見るのも旅の醍醐味とも言えますね。
こまめに写真を撮られているので現地の様子がわかって、楽しく拝見させていただいてます。
じーこ様、コメントありがとうございます!
仰る通りでここは特にそう感じれる場所でしたね
あの子供達、元気にしてるかなぁ
マダガスカルの記事で印象に残っているのは、こちらの記事です。この記事を読んで、写真を見て、マダガスカルへ行ってみたいと思いました。
ペンギン様、コメントありがとうございます!
僕もモロンダバでバオバブの木を見てた事以外では、これが思い出に残ってますね
自然の木の板を使ってあんな子供の頃からサーフィンとか逞しすぎです!
またあの子たちと会いたいなぁって思ってしまいますね^^