2018年8月16日
この日僕はカラコルの町からビシュケクに戻るマルシュルートカに乗っていた
このビシュケクに戻るルートの途中でチョンケミン渓谷という田舎に寄りたいからだ
ただしマルシュはあくまでビシュケクに戻るので運転手にチョンケミンに行きたい事を伝えて途中で降ろしてもらう必要がある
僕をカラコルからチョンケミン渓谷の別れ道まで乗せてきたマルシュ
ビシュケク行きのマルシュを降りるポイントはこの分かれ道です
ここから東に伸びる道路を10km以上進んだあたりがチョンケミンの村になる
ここからはヒッチハイクです
チョンケミンの入り口にあたるモチーフ
すぐそばに下の写真のゲートもあります ここはさっきの分かれ道からすぐの場所だけどここも一応チョンケミンと呼ばれるエリアになってるみたい
でも僕が滞在しようとしてる村はもっともっと先だ 車を捕まえないと
とりあえず歩き出そう 後ろから車が来たら即ヒッチハイク開始だ
ハイ、歩き出して10分 4台目の車であっという間にヒッチハイク成功
家族が沢山乗ってたのに乗せてもらえました
僕を乗せてくれたガジュさん一家
フロントガラスにヒビが入ってる車だけど快調にチョンケミン渓谷の奥へ飛ばして行く
僕が日本人とわかると「この車は日本製なんだ」っと旦那さんが嬉しそうに言う
途中水飲み場に連れて行ってもらってペットボトルに水を補給
さらにはリンゴまでもらった
リンゴを囓りながら渓谷の奥の村に向かって再出発!
後ろの子供達も無邪気で人懐っこい
いやぁいい家族に拾われたなぁ
だいたい地図で目をつけていた辺りの村まで来た時に「この辺りに泊まろうと思ってるからこの辺で降ろしてください」って言ったんだけど英語が上手く通じなくて村を通りすぎてしまった
結局、次の全く知らない村で降ろしてもらう事に
でも最後まで親切な家族だったな
通常、中央アジアでのヒッチハイクは有料が普通だ
アメリカやヨーロッパでは無料のヒッチハイクもここでは毎回お金を払って乗せてもらうのが普通 でも彼らはお金の事は何一つ言わずに乗せてくれて親切にしてくれた
世界一周に出て初めてのヒッチハイクがおかげで素晴らしい思い出になりました
ガジュさん一家、ありがとうございました!
さて、そうはいったもののここはチェックしてた場所と違うのでどこなのか、何があるのか全然わからない場所だ
近くに小さな集落があるのだけはマップで確認できる とりあえずそこに向かうか
とある家族が木陰に座ってたのでどこかこの辺に泊まれるような場所知らない?って聞いてみると「エーデルワイス」と言われた
ホステル?って聞くと女の子がうなずくのでどうもエーデルワイスというホステルかゲストハウスがあるようだ
あ、因みに上の写真の家族が座ってる木をただ倒しただけの簡易ベンチ ここ後からわかったのですがこの村唯一のバス停でした(笑)
僕もチョンケミンを出る時ここから乗り合いバンに乗りました
女の子に教わった通りの道を歩いてるとちょくちょく村の人たちとすれ違う
農家が大半だろう 古うけど趣のある家やどこか懐かしい田舎の景色が続く
しばらく歩いてエーデルワイスというホステルを探してたんだけど、どうも途中で道を間違えてたようで偶然にも別の場所で別の宿泊施設にたどり着いた
CBTがやっているチョンケミンのゲストハウス
CBTこんなマイナーな田舎にも進出してんのか すごいな
グーグルマップに表記はありませんが場所はこの辺りです
CBT Chong kemin Guest House
- ロケーション:★★★★☆
- スタッフ :★★★★★
- 価格 :★★★☆☆
- 清潔感 :★★★★☆
- WIFI :★★★☆☆
※あくまでも個人的な評価です
敷地内に大きめの綺麗な建物と小さめのドミの古い建物があります
Wifiは結構弱くてドミの僕の部屋は電波届いてなかったです
庭に出て大きな建物の方に近づくとwifiをキャッチ出来ます
多分シングルルームのある大きな建物の方にしかwifi付けてないと思います
宿のオバサンはとても優しい方でした 他のスタッフも全体的に好印象
中には大きな建物(たぶんシングルルーム)と小さなドミの建物があります
僕は夜ご飯なしの朝食付きドミで一泊700ソム(約1150円)でした
敷地内にはその辺に馬がいます
チェックイン後すぐに歓迎のチャイ こんな田舎でなんだか贅沢な気分
サラダとクッキーとチャイを頂いて外に散歩に出てみました
ものすごい田舎で動物もそこらへんにいて時折繋がれてない牛と角を曲がったところで出くわしてインドのバラナシかよっとか思ったり
この何もない感と動物の多さはラオスを思い出す
そして建物の古さはネパールを思い出す
このチョンケミンは僕からしたらラオスとネパールを足して2で割ったような場所
この村のメイン道路っぽいところに出たら看板があった
この村の名前が書いてあるのかな? 読めないけど
僕が行った時にはもう花はほとんど咲いてなかった
ここチョンケミンは花が綺麗で有名な渓谷だ 4月や5月に来れば辺り一面花畑のようになりフラワートレッキングに訪れる人たちも多いらしい
それにしても本当に田舎で何もないなぁ
でもこの「何もない」が逆にいい
そこに価値観を感じれない人からすればここはただの退屈な田舎だろう
東南アジアでも南アジアでも、そしてここ中央アジアでも田舎の子供は純粋で大好きだ
日本もスマホなど簡単に与えずに子供はもっと外で遊ばすべきだと思う
途中ビックリするぐらいボロボロの車に乗った若者の車が目の前で止まってしまって動かなくなったので近くの家まで一緒に車を押してあげる
暑い中結構歩いてたのでこの頃には少しフラフラだった
そろそろ宿に向かって戻り始めよう
いい田舎の村だったなぁここ
今にして思えば一泊で出たことが後悔される せっかくヒッチハイクしてこんな名前も知らない村まで来たんだ もう少しゆっくりすれば良かったな
足を棒にして宿までたどり着くと大きい方の建物で夕食の準備がされていた
僕は朝食と宿泊だけで申し込んでたのでこの夕食は食べれないんだけど宿のオバチャンが「いいから食べな食べな」ってメチャ勧めてくる
「じゃあ夕食代払います」って言ったら「タダで食べていいわよ でも他のゲストにはシークレットね」って笑いながら言ってくれた
お言葉に甘えていただくことにしました
他に2組食事されてるテーブルに通されてすごく美味しいプロフとサラダ、チャイをご馳走になりました
この2組の方はみんなロシア語が堪能
下の写真の左側の3人はキルギス人だからロシア語は話せるだろうけど奥の夫妻は明らかに中央ヨーロッパ系の人なのにロシア語ペラペラですごく礼儀正しい
品がいいなと思ったらどうりでこのお二人、スイスの方だった
奥のメガネをかけた夫婦がそのスイス人 奥さんとか話し方で育ちの良さがうかがえる
正直スイス人は僕がヨーロッパ人で一番まともで上品だと思ってる人種だ
この日はキルギス人の一家とスイス人夫妻と僕で食卓を囲み楽しく過ごさせてもらった
彼らは英語の下手な僕に合わせて話してくれました
夜、庭に出てネットを見ていたら夜空一面に星が出ていた
アルティンアラシャンほどではないがやはりこの田舎の渓谷でも星が綺麗だった
もしこれを読んでる人が田舎好きで、キルギスで定番の町を回ってしまって時間を余してるならこのチョンケミンに来てみるのもいいと思う