2019年2月16日
夕方前にホテルに頼んだトゥクトゥクが僕らをピックアップしに来て、僕らはオフロードに揺られてバオバブの並木道に向かっていた
バオバブの木自体はあちこちに分布してるのだけど、バオバブの木が密集している場所に一本の道を作って並木道にしてあるエリアがある
僕らは今回そこに向かっているのだ
バオバブの並木道(Avenue of the Baobabs)の場所はこちら
マダガスカルの田舎道を進むと景色の中に徐々にバオバブの木が目立ち始めた
オフロードをある程度奥に進んだところで運転手が「ここで待ってるから好きなだけ見て来て」と言った
言われた先をふと見た
そこには昔から憧れてた壮大な景色が広がっていた
バオバブ
生で見るバオバブの密集した並木道
ずっと見たかったバオバブ街道
これを見るためにわざわざマダガスカルまで飛んできたんだよな
もうここに来れた事だけで正直感動
昔、世界の写真集で自分とは関係がない遠い世界の事のようにバオバブの木の写真を眺めて憧れていた
僕は今それを自分の目で見ているんだ
学校の教科書やテレビや写真集で見ていた遠い世界のあの場所に行ける
これがあるから世界一周の旅って本当に素敵だなと思う
バオバブの木は高さは約30メートル、直径は約10メートルに及ぶらしい
大木の幹には10トンもの水分を蓄えており乾季は中の水分だけで生き延びるという
時折地元の人とすれ違う
僕らには特別な風景でもここの人からすればいつも見てる木でこの並木道も仕事で使ってる道だったりする
Kサンは自分の写真を撮りたいポイントを探しにあちこちを歩いてる
僕らより遅れて年配の欧米人が集団でここを訪れたのだけど彼らもすぐに散ってバラバラになりそれぞれが自分の好きな写真を撮って過ごしていた
たしかにここではバオバブをしばらく眺めたらそのあとは写真を撮る事以外やる事がない
だってここには本当にバオバブの木しか無いのだから(笑)
一旦写真を撮り終えても時間が経って夕方になると別の顔を見せてくれるので、その時には嫌でもまたカメラを構える事になるだろう
バオバブの木はどんな風に撮っても程度絵になってくれるので
そして夕日をバックにしたバオバブもまた最高なのだ
因みにバオバブってその姿がまるで悪魔が巨木を引き抜いて逆さまに突っ込んだようと言われていた事から、サン・テグジュペリの「星の王子さま」では放置すると星を破壊する有害な巨木として描かれており見つけ次第抜かれてしまうことになっている
木の上部にだけ枝と葉をつけてる風貌からそんな風に見られたようだけどここまで育つのに1000年単位の年月をかけて育って来た生きた木の化石のような貴重な木だ
最近ジンバブエで枯れたバオバブを調べたところ樹齢2500年だったらしい
成長するまで1000年単位のバオバブ
僕らが今見てるこの木も気が遠くなるような昔から育ってきてるって事だ
近くの農家の家畜もいて周辺はほのぼのとしたもんです
木で枠を作っただけのゴールもあってきっとここは地元の子供達の遊び場なんだろう
バオバブの木をバックにサッカーするなんて贅沢過ぎ(笑)
リヤカーに子供を乗せて運んでるなんてローカル感あるね
アフリカらしくて好きな光景
手前には鶏がいてその向こうに頭にカゴを乗せたお母さん達が行き交う
さらに遠くにはバオバブの木がそびえる
もう最高の景色だ
Kサンは夕日に備えてそろそろ撮影ポジションを決めたみたい
陽がだいぶ傾いてきていた
そしてついに夕日がバオバブの木の向こうに沈みはじめた
みんなこの美しいシーンを写真に収めようとカメラを向ける
同じ夕日でもアフリカの夕日がこんなに綺麗に感動的に見えるなんて
マダガスカルまで来た甲斐があったよホント
昼間のバオバブと夕日に染まるバオバブ
両方の顔が見れて満足してる ただここに夜に来たらどんな景色でどんな星空なんだろうか
もう一度来れるなら今度は夜ここで星空を見てみたい
マダガスカルは世界一周の旅が終わったらまたツインギーの含めて訪れたい場所
次またマダガスカルを訪れる時きっとこのモロンダバのバオバブの並木道に来てしまうだろう
いや、きっとじゃないな
必ずだ