カンボジア〜ラオスの国境を越えてデッド島へ 船からメコン川に落とされる

2018年4月20日

今日はラオスへの移動日だ

6:45のバスに乗り込む為に長らく泊まったホテルを朝6時過ぎに出てセントラルマーケット西側のバスターミナルに歩いて向かった

いつも通り背中にはドイターの大きなバックパックを背負い、前にはバンコクのパッポンで買ったサブバックを抱えて朝から汗を垂らしバスターミナルに到着

バスターミナルの職員に自分のバスチケットを見せてどのバスかを確認しようとサブバックからバスチケットを取り出し、再びサブバックのファスナーを閉めようとした時だった

片手でファスナーを閉めようとし強く引っ張った為、いきなりサブバックのメインの開け口のチャックが壊れてしまった

なんだか移動日の早朝から不吉で幸先の悪いスタートだ

タイで買って間もないバッグなのにな まぁ安物は安物という事か

ひとまず自分のバスを見つけて乗り込んだ

カンボジア〜ラオス バス

バスのクオリティはまずまず 予定時間を少し遅れて出発

ラオスとの国境スタングトレンに向かい順調にプノンペンを離れていく

途中、何箇所かマイナーな田舎で休憩を挟んでご飯休憩がある

カンボジア〜ラオス バス

カンボジア〜ラオス バス

ここの休憩所の駐車場にはブタをギュウギュウに詰め込んだ車があった

最初はバイクを2台も無理矢理積んでるのですごい積み方だなと思って近づいたらブタが狭い円柱の筒に入れられてた

オバサンが時折大きな柄杓に水を汲んでブタに水をかけてやっている

ブタは暑くて狭くて苦しそうだ

妙に暴れたりもしない これから売られて行く状況をわかって諦めてるかのように見えてしまう

カンボジア〜ラオス バス

食事をする場所

奥にトイレに行く通路があるのだがここの通路から見える調理場のハエの量はものすごいハエの量だった

数時間の移動の末、カンボジア側の国境に到着

イミグレの建物以外にほとんど建物らしい建物はない

ラオスのSIMカードを売ってる売店があるくらいだ

あとは闇両替屋くらいだ

ラオス 国境

カンボジア ラオス国境

日本円で2万円を両替しようと出して計算してもらってるところ

結局この両替屋、2万円分のラオスキープを手元に持ってなくて僕はここで両替出来なかった

キープを持たずにそのままイミグレに行くことに

カンボジア ラオス国境

グーグルマップで見た現在地はこの辺

このあとラオス側で入国審査を行い、北上しデッド島に渡る船着場に移動しボートでデッド島に上陸する

まずは無事にカンボジアの出国審査を通過

そして次に向かったここがラオス側の国境

カンボジア ラオス国境

カンボジア ラオス国境

こちらもまたなんの問題もなく普通に通過してラオスに入国

世界一周5カ国目のスタンプがパスポートに押された

ラオスは3年ぶり サバイディーラオス

少し日が傾いてきた 早く船着場まで着きたいもんだ

13号線を北上し、1時間ちょっと進むと船着場へ向かう分かれ道にたどり着きそこで降ろされた

ここからバスの運転手が道に出てる小さな商店の店の男にお金を渡し何か交渉し始めた

どうやら俺はここからこの店の男が運転するバイクに乗り換えるようだ

話がまとまってバックパックを担いだ状態でその男のバイクの後部座席に座る

そこから10分も走らないうちにナカソンの船着場に辿り着いた

デッド島への渡し船

このナカソンの船着場から細長い船に揺られて、デッド島に渡る

ただ今すぐに船が出ない為、20分ほど待ってくれと言われたのでその間にATMにお金をおろしに行った

ひとまず約2万円分くらいのラオスキープをおろした

ナカソン 船着場

そしてようやく俺の乗る船が船着場にやってきた

若い船頭が操縦するかなり細長い船だ 後ろにモーターが付いておりそこそこスピードが出る仕様になっている

ナカソン 船着場

どうやらこの若い赤いTシャツの男が船頭のようだ

背中にでかいメインのバックパック、前にサブバックを担いだまま細長いボートに乗り込んだ

日が暮れてきた中、若手の船頭がボートを動かし始める

その細長い船は思ったよりもスピードが出て左右に揺れる

デッド島までは別に遠いわけではない そこまで飛ばす必要はないはずだが若手の船頭は早く仕事を終えて帰りたいのかやたらとスピードを出す

船がグワングワンと左右に揺れ、これは危ないなっと思った矢先だった

船の左右への揺れが大きくなった瞬間、約16キロのバックパックを背負ってた俺はバックパックに重心を持っていかれ抱えてるバックパックとサブバックごとボートからメコン川に落ちた

一瞬のことで気が動転する

頭から落ちたのでこの世界一周のために買ったキャップはもうメコン川へと沈んで行った

船頭があわててボートを戻す すぐに何を一番にすべきか判断し体よりも電子機器やパスポート、現金の入った前に抱えてるサブバックを一番にボートにあげた

だがサブバックは今朝カンボジアを出るバスに乗る前にファスナーが壊れて開きっぱなしになっていた

何か物はカバンから落ちてないだろうか

川の水で中のパソコンは濡れていないだろうか?カメラは?

スマホはiPhone7で防水だから濡れても大丈夫 財布の中の金は乾かせば大丈夫だろう

クレジットカードも今までタイで海水で濡らしたことがあるが水に強いことはその時に調べて知っている 問題ないはずだ

あと外付けのハードディスクはどうだろ?その他の充電コードやモバイルバッテリーは?

薄暗くなったメコン川にプカプカと浮かびながら俺はそんな事を考えていた

不思議と自分の身はみじんも考えていなかった

多分、一瞬でこれらの事を考えていたと思う

船の船頭が手の仕草でメインバックを早くよこせと言っている

そうだズブ濡れになったまま、まだメインバックを背負っていたのだ

逆にこのメインバッグを背負ってるからこそバッグが浮き輪の代わりを務めて特に泳がなくとも浮いてられているのだ

船に背中を向けて船頭にメインバッグを取ってもらう

肩からバックバックが外れた瞬間身体がメコン川に沈み始めた

次に船頭に手を貸してもらい、転がり込むようにボートに体を押し戻した

「なんであんなにスピード出したんだ!?」っと問い詰めるも英語がわからないのかこの船頭はさっきから「ソーリー」だけを連発してる

何がソーリーだボケェっと思いながらサブバックの中の物を確かめる

パスポートや日本から両替用に持ってきた日本円はびしょびしょだ

一番気になったのがノートパソコンとカメラとGoproのスタビライザー

無事なのか?

Macbook airをケースから取り出す 一目見て表面が濡れている

何かで拭きたいが全ての荷物が濡れているのでその「何か」が無い

とりあえず手で水滴をはらう

効果があるないに関わらず、やらないと濡れっぱなしだ

船頭はその俺の行動を見て気まずそうい船をゆっくり動かし始めた

とにかく今の正直な気持ちはすぐにこの船頭を殴って逆に船から突き落としてやりたかった

この世界一周に出て人を殴りたいと思うほど怒りがこみあげたのは初めてだ

船頭は申し訳なさそうな顔をしているが正直これで何かしらの電子機器が壊れていたら弁償してくれるんだろうな?って話だ

ボートはゆっくりデッド島の船着場に到着した

船頭は先に降りて俺の荷物を一つずつ丁寧に桟橋に上げて「アイムソーリー、サンキュー」と言った

多くの電子機器を壊された可能性のある俺はその船頭を睨みつけて「何がサンキューだ」と言って足早に島に上がり予約していたホテルに向かった

一刻も早く部屋に入って自分の全ての電子機器を確認したかったのだ

泊まった宿はここ

Mama Leurth Sunset Guesthouse

  • ロケーション:★★★★☆
  • スタッフ  :★★★☆☆
  • 価格    :★★☆☆☆
  • 清潔感   :★★★☆☆
  • WIFI    :★★☆☆☆

※あくまでも個人的な評価です

今回から旅人に重要なwifの速度も評価に入れて見ることにした

デッド島の入り口付近の飲食店が多いエリアにあるのでロケーションは悪くはない

ホテルにランドリーサービスはないが近くの飲食店にいくらでも洗濯してくれる場所はある

その他にもレンタルバイク、レンタル自転車、バスチケットの手配をできる場所が全て徒歩3分圏内

ただしwifiがそこまで快適ではない よく繋がらなくなる

受付に行くとゲストハウスの女性がビショ濡れの俺を見て何事かと怪訝な顔をしている

そりゃそうか 雨も降ってないのにでかい荷物担いだビショビショの男が夜現れたのだ

無理もない

部屋に通してもらった後、カバンの中身を全部取り出し部屋のタオルで全ての電子機器を拭いた

まだ中が濡れている可能性があるためすぐには電源などは入れない事にする

財布を取り出し、中の札を一枚一枚ベットの上に並べて乾かした

数時間後にそろそろかとMacbook Airの電源を入れてみる

とりあえず電源は入る OSも立ち上がる・・・が音が出ない

そして極めつけはMacbook AirがWifiを感知してくれない事だ

これ修理に出したらいくらかかるんだ?

それ以前にラオスでこれまともに修理に出せるのか

そんな事を考えているとドンドン気持ちが沈んでいった

大好きなラオスに到着したこの日、いきなりのアクシデントに見舞われ僕の気持ちが晴れることはなかった

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

スポンサーリンク
simplicity2のレクタングル広告(大)

コメント

  1. harumame より:

    え?壊れちゃったんですか??
    アジアらしいと言えばらしいと言えるのかもしれないですけど、少しヒドイですよね!
    この後の記事を読み進めてみます。

    • メリ より:

      harumame様、コメントありがとうございます!

      日本で買ったソニーのマーク4はこの水没で壊れました
      11万以上したカメラだったので旅に出て2ヶ月で壊れたのはショックでしたね^^;

Translate »