2018年9月19日
イランについてまだ2日目だが早速次の町を目指すことにした
次の町はヤズド
僕はイランのマシュハド到着の翌日の夜行バスを宿の人にネットで予約してもらったてたのでそれでヤズドに向かう
何故か宿で再会したくないのに再会してしまったHさんも僕の後にこの同じバスチケットを予約したので仕方なく一緒に行く事に(汗)
この日も街では無料のチャイを配っていた
チャイをありがたく頂いて暗くなる前にバスターミナルへ
ここからヤズド行きの夜行バスが出ている
これが僕の乗る夜行バスだ
中は赤で統一されていて綺麗なバスだ
夜19時の便だったんだけど何故か出発は20時に この辺はまだちょっとよくわからない
途中休憩を挟みながらバスは進んで行く
観光客が珍しいのか色んな人が絡んで来る
この子供達は一緒に写真を撮ろうと言ってきた
イランの人たちは本当にフランクだ
この時僕は短パンを履いていたんだけど何人かのイラン人が「この国では短パンは禁止なんだよ」と教えてくれた
この時は冗談かと思っていたが後から調べると本当だった
風紀警察という服装の乱れを取り締まる警察部門まであるらしい
どうりで昨日からジロジロ足元を見られてた訳だ
油断してたな、気をつけないと
朝ようやくヤズドのバスターミナルに到着した
ここからタクシーに乗ってヤズドの目をつけていたホテルまで移動になるのだが、公式のタクシーが目の前に止まってるのにHさんが白タクのドライバーの呼び込みに耳を傾け始めた
安かったらなんでもいいから飛びついてしまうこの人の悪い癖だ
白タクって時と場合によりけりで本当に白タクしかなかったらその選択もわかるんだけど、
普通のタクシーがあるのにわざわざ白タクを選ぶならよほど安くないと意味がないのだ
白タクが安いのにはちゃんと理由があって客が「泊まるホテルは決まってる」と言おうが、ドライバーはまず自分が契約してる宿に客を連れて行こうとするのだ
そしてそこで客が泊まったら宿からキックバックとしてお金をもらえるという寸法だ
さらにだいたいの白タクドライバーが自分の契約してる宿をたらい回しにするだけでなく、次の日の観光のガイドまでセールスしてくるのだ
乗ったが最後とことん時間をかけられてストレスをかけられるのが白タクだ
Hさんはそれを分かってないんじゃないか?
この人は以前世界一周をしたと言っていたが世界一周して果たしてそんな事もわかってないものだろうか??
安かったら何でもいいと安易に思ってるあたりが世界一周した割には旅慣れてない感じがする
それとも分かっていてそれでも自分が安く済ませたいが故に人まで巻き込んでこっちを選んでるなら迷惑な話だ
Hさんが白タク一択なのでしょうがなくドライバーについて行く
白タクのドライバーは普通のタクシーのようにバスターミナル内で車を止めて客待ち出来ないのでバスターミナルから少し離れた場所に車を止めている
18キロのバッグパックを肩に食い込ませて汗をかきながら歩いて行く
この時点でもう時間と体力のロスだ
そして案の定連れてこられた僕らが泊まると言ってたのとは関係のない白タクドライバーが契約してるホテル
もうこれだから嫌なんだよ
しかもここドライバーが連れて来るときに言ってた値段と2倍以上違ってたし
結局は大して安くない金額で車まで歩かされて、時間をロスして目的としてたホテルに辿り着いた こんなんだったら最初から公式タクシー乗ってストレスと時間のロスなくストレートにここについてる方がいいじゃないか
目的のヤズドフレンドリーホテルに到着して僕はドミではなくシングルルームを頼む事にした
するとこの日シングルルームはいっぱいだったようで「シングルルームが必要なら俺の友人のホテルに泊まらないか?」っとオーナーが聞いてきたのでそれでお願いする事にした
Hさんはドミでそのままフレンドリーホテルに泊まる事になった
僕が泊まったのはヤズド旧市街の北部のヤズドスターホテル
場所はこちら
Yazd Star Hostel
- ロケーション:★★★☆☆
- スタッフ :★★★☆☆
- 価格 :★★★★☆
- 清潔感 :★★★★☆
- WIFI :★★★☆☆
※あくまでも個人的な評価です
まぁ良くも悪くも普通のホテルでした
客が自分以外にあまりいなくて静かで快適には過ごせました
僕が泊まった時でシングルルームが1000円ほどでした
宿の近くにマガジン(商店)があるのでそこに買い物に行こうと向かってる最中に人だかりが出来ている場所があった
そこを通り過ぎようとして時に一人の現地人が手に発砲スチロールの箱を持ってこっちにやって来た
何かな?って思ってると「どうぞ」と彼は胸に手を当ててその箱をくれた
中身はチキンビリヤニだった
この祭りの期間は食事まで配給してるのか いきなり頂いてしまって驚いたがイラン人ってほんとホスピタリティ高いよなぁ
宿でもらった食事を食べてヤズドの街を散策した
暑くて周辺砂漠のヤズドでは地下に水路が流れてるらしく、その水路に降りる階段が旧市街に多数点在する
土壁やレンガで作られた壁や建物もいい雰囲気を出している
宿の近くの小さな広場
「明日はここで15時からアシュラーデーの祭りがあるから来いよ!」って言われた
地元の子供たち みんな超フレンドリーだ
街歩いてるだけで急に飯貰ったりチャイ貰ったりで何かと親切にしてもらってる
何故こんなホスピタリティ溢れる人達の国が日本ではマイナスなイメージで伝わってるのか理解に苦しむ
知っての通りイランは今アメリカと非常に難しい関係にある
アメリカのイラン制裁によって両国の関係はかつてないほどにこじれている
イランから原油を買わないように働きかけ、イラン国民がインターネットを使って大手SNSで声を上げれないようにイランからのFacebookやツイッター、Youtubeへの投稿は全てブロックされている
イランを危険地区とみなしホテル予約サイト大手のBooking.comやAgodaもイランの宿を検索出来なくしている
そしてイランに旅行をすればアメリカにはもうESTAでは入国もトランジットでも入るのは無理だ 改めて観光ビザを取らなければならない
観光客が気軽にイランを訪れにくくしているのだ
地球の裏側の大国様に楯突くとこんな素晴らしい国さえ悪者扱いで危険地区扱いですか?
ふざけないでもらいたいもんです
まぁとりあえず今のところイランという国もイラン人も素晴らしいって事!
夕方ヤズドで一番有名なジャメモスクに行ってみた
ここは夜のライトアップが綺麗な事で知られている
モスクの中では数多くの男性が祈りを捧げていた
子供達は遊びながらお父さんのお祈りが終わるの待ち(笑)
外に出て見上げるととんでもなく綺麗な青く光るモスクがそこにはあった
昔から人は祈る時、神のいる空を見上げて祈っていた
その空と同じ青の色が使われているのだ だから世界の大半のモスクの天井は青い
外ではまたチャイが無料で配られている ここは色んな味を用意してるようだ
この沢山のグラスに次々にチャイが注がれていく
僕はシナモンチャイを頂きました
ジャメモスクの近くで目をつけていたレストランで晩飯
ここは宿の周辺で見かけた欧米人も数多くきていました
頼んだのはヤズドのトラディッショナルなシチューのようなもの
ちょっとフルーティな不思議な味がする
食後は旧市街の東側の大通りに出て町歩き
まだ旧市街しか歩いてなかったけどこうして見るとヤズドは結構大きな町だ
しばらく歩くと道に面した大きな会場からすごい人の声が聞こえて来た
周りの人達と一緒に中に入ってみる
何でもこの日は明日行われるアーシュラーというお祭りの前夜祭でTassua(タースア)という祝日らしい
イマーム・ホセインという昔亡くなった人の追悼の儀式で明日のアーシュラーが本番らしい
会場の上に登らせてもらった
皆手拍子をしてる訳ではなくて、イマーム・ホセインが亡くなった痛みを自分も味わうために右手で自分の左胸をたたいて追悼している
これは本当に独特の雰囲気だった 偶然この日にイランに来ただけでいいものが見れたな
続いて近くの広場にやってきた
ここも盛り上がってるな
ここでも前夜祭のセレモニーで自分の体に鎖のムチを打つ人たちがいたり、炎のショーが行われたりかなり大規模にTassua(タースア)の前夜祭が行われている
前夜祭でこれなら本番の明日はどうなるのだろうか
明日はどちらかというと昼間が本番らしいが今からこの異様とも取れる祭りが楽しみだ