トルクメニスタンからイランへ陸路国境越え

2018年9月17日

この朝、僕はイランの国境に向かうため2日間泊まったアシガバードの空港からバスに乗りアシガバード市内のバスターミナルに来ていた

トルクメニスタンバスターミナル

昨日下調べした通り16番のバスに乗り込んで出発を待つ

この16番のバスが国境付近の街まで行くようだ

トルクメニスタンバスターミナル

バスターミナルの場所はこちら

トルクメニスタンバスターミナル

バスが走り出してアシガバードの中心を南に下っていく

途中で昨日は見ることの無かったかなり豪華な建造物が並ぶ通りを通過した

昨日軍人に拘束されたばかりなので写真はもう取らなかったが恐ろしく金のかかっているストリートだ

アシガバート

今度は右手にかなり豪華なスタジアムが見えてきた

これはオリンピック招致もしないのに作ってしまったと言われているアシガバードオリンピックスタジアムだ

ここも後で写真で見たのだが無駄に豪華なスタジアムだった

左手にはインディペンデンスパーク、ここも広くて綺麗な公園だけど相変わらず人はいない

しばらく進むと団地のような場所でバスを降ろされた

運転手が「ここからはタクシーに乗ってね」っとタクシーが停まってる地点を指差した

アシガバート

降ろしてもらった付近に白タクがいるのでその白タクに乗って国境手前の検問ゲートを目指す

走ること10分、検問ゲートにたどり着くと入国審査並みの厳しさのパスポートチェックがあった

そこでは今まで旅行してきた国を全部言えと言われた

僕はこの世界一周で自分が旅行してきた行程を全て覚えていたので旅程を全て伝えた

そしてこのトルクメニスタンに入国してからの3日間何も問題がなかったか確認をされて通過を許された

通過を許可されると検問ゲートの所に停まっているバスに乗るように言われた

アシガバート

バスの中は意外にも混み合っていた 旅行者は僕だけのようだ

前の方の席が空いていたので座りに行こうとすると周りの乗客に止められた

どういうことか聞いてみるとイランの風習で女性と男性は完全に分かれて座らないといけないらしい 僕が座りに行こうと思ったバスの前方は女性のみが座ることが可能な席みたいだ

男性はバスの後方に座らないといけない これはさすがにわからなかったわ

バスの最後尾に座って出発を待っているとそこに初めて僕以外の旅行者がやってきた

欧米人の男性二人組 ふたりはドイツ人で名前はジョシュとサシャといった

バスが満員になったところで出発し20分ほど走ったところでようやく国境にたどり着いた

3人でトルクメニスタンの出国審査を順番に受ける

一人一人部屋に呼ばれた そこで初老の出国審査官がチップチップと言ってきた

チップを払わないと国境を抜けさせないと言う こいつらは正真正銘のクズだ

財布に余っていた小銭のマナトを机の上に投げ捨てた

クソが 二度と来るかこんな国

トルクメニスタンの国境を抜けいよいよ次はイラン側の国境

イミグレの建物に入ってパスポートを出すと、ブースの中に入って全部の指の指紋を取るように言われる 両手十本の指先の指紋と指の付け根までの指紋

しかもよく入国審査にある機械に指を当てるタイプではなく本当に指にインクを付けて紙に指を押し当てて指紋を取るタイプ

これらを全ての指紋を取ると今度はイミグレの建物の中の警察のブースにパスポートを持っていく

そこで OK が出ればもう一度最初のブースに戻ってパスポートに入国のハンコをもらう

国境で全部の指の指紋を取られるなんて初めてだった

でもとりあえずは無事にイランに入国

国境抜けたところで先ほどのドイツ人2人と一緒にタクシーをシェア

車一台マシュハドまで20ドル 一人当たり6〜7ドルだ

イラン

3人でタクシーに乗り込みマシュハドに向けて走り出す

ドイツ人2人にどこの宿に泊まるのか確認したところまだ二人も決めていないと言う

現在イランの宿はBooking . com や Agoda で予約ができない

なんでもアメリカが制裁で止めているとの話だ

なので現地に着いてから直接宿に行こうと思っていた

ドイツ人の2人が「どこが安い宿知っている?」っと聞いてきたので僕が提案したのはバリスホームステイだ

ここはマシュハドでおそらく一番安いんじゃないかな

Valis Homestayの場所はこちら

Valis Homestay

  • ロケーション:★★★★☆
  • スタッフ  :★★★★☆
  • 価格    :★★★★☆
  • 清潔感   :★★★☆☆
  • WIFI    :★★★☆☆

※あくまでも個人的な評価です

値段、スタッフ共にそこそこ良かったと思います

wifiは宿の女性がゲスト個人にIDを振り分けて使えるようにしてくれるんだけど、どうも利用制限容量が決まってるようで写真をアップしまくったりVPN繋げてYoutubeを見たりしてるとすぐに容量オーバーで自分のIDでネットが使えなくなります

自分のIDがネットに繋がらなくなったら若い女性スタッフに言えばもう一度同じIDで使えるようにしてくれます

清潔感に関してはまぁ普通です チャイが無料でした

ドイツ人の二人もその宿でOK!と言ってくれたのでタクシーにその宿に向かってもらうように伝えてなんとか到着

宿でチェックインを済ましドミトリーの部屋に案内された時だった

扉を開けると目の前に知ってる日本人男性がいた

彼は自転車でユーラシア大陸を旅しているOサンだ

彼とはキルギスのビシュケクの日本人宿サクラゲストハウスで既に知り合っていた

その後彼はウズベキスタンに行き、僕はカザフスタンに行った

そしてウズベキスタンのサマルカンドで一度再開してもう偶然会うことはないだろうなと思っていたのだが世の中って狭いもんだ

まさかの3度目の偶然の再会だ

うれしい再会を祝おうとしている時だった

「こっちにもいますよー」と聞き覚えのある声がした

えっ?と思って右側のベッドを見るとそこには同じくキルギスのサクラゲストハウスで一緒だったHさんがいた

この人もいたのか・・・・僕ちょっとこの人苦手なんだよな正直

この人はお金にケチくさくて細かすぎることから僕らの一部の旅仲間の間で「守銭奴」と呼ばれていた旅人だ

このHさんの口癖は

「スコルカ ストーイト?」

(ロシア語でいくらですか?って意味 これしか話せないのにやたら使いたがるw)

「ディスカウント!」

「ローカルプライス?」

この3つ しかもこの人、スコルカ ストーイト?とか聞いたところで向こうが返して来たロシア語の数字を理解出来てないんだから最初からハウマッチでいいじゃん!笑

もちろんみんなお金は大事だし、それぞれ節約してるんだけどこの人はちょっと度が過ぎていて現地人を困らせたりみんなが不快に感じるほどの交渉をしたり、自分の納得いく金額に周りの一緒にいる旅仲間を巻き込む人だ

そして一見丁寧な物腰だし付き合い出してすぐには気づきにくいが、実はかなり自分勝手な人だった

まさかこの人とも再会してしまうとは思わなかったなぁ

てっきりもっと先に進んでると思ってたのに・・・

まぁしょうがない

マシュハド

ひとまず3人で宿の向かい側にあるサンドイッチ屋に行って昼食を食べることにした

昼食を食べた後、僕はウズベキスタンのヒヴァからシャワーを浴びてなかったので約4日ぶりのシャワーを浴びることにした

ダルバザの砂漠で耳の中まで砂だらけになったままだったので本当にこのシャワーは生き返った

マシュハド

そして3人で外に出るとこの日街では無料でチャイを配っていた

しかも一箇所ではなく色んな所で配っているのだ

マシュハド

ちょうどすれ違ったヒジャブをかぶった現地の女性が無料だから是非飲んでいてねと勧めてくれた どうやらイラン全土で昔の偉い人の追悼のお祭りをやっているらしい

その関係でイラン全土でチャイを配っているようだ

マシュハド

チャイを頂いた後に僕らが向かったのはマシュハドでものすごく大きなImam Reza Holy Shrine(イマーム・レザー廟)だ

マシュハド

文字通りイマーム・レザーを祀った廟で、818年に毒殺されたイマーム・レザーはここマシュハドに葬られて聖廟を中心に宗教都市マシュハドが発展したと言われている

マシュハド

イラン国内における最大の聖地でこの聖廟への巡礼は非常に重要なものらしい

マシュハド

それにしても広い

広すぎて自分が今どこにいるのかわからなくなるぐらいの大きさだ

建物の中も外も広くて今まで見てきたモスクや霊廟とはレベルが違う

マシュハド

マシュハド

マシュハド

建物の中では位の高い人なのかなんだか偉い人が説法をされている

マシュハド

マシュハド

お祈りする場所によっては男性と女性が完全に分けられてるところもあるので気をつけなければならない

マシュハド

マシュハド

それにしてもものすごい数の巡礼者たちが祈りを捧げに来ているなぁ

間違いなく何千人レベルの巡礼者 いや、ヘタしたら万単位かも

マシュハド

マシュハド

祈りを捧げる場所にはよく土を固めて作ったような丸いものが置かれている

これはどうやら祈りの時に使うものでお祈りする時自分のおでこをこれにつけてお祈りするようだ

マシュハド

マシュハド

マシュハド

この緑のところは偉い人が眠っているようで皆ここを手で触りに行きたがる

もみくちゃにされるのでトライする人は気をつけて

僕らはかなり足を踏まれたり横入りされたりして最前列にたどり着くのに苦労しました

マシュハド

マシュハド

それにしても何て規模だよここは・・

男性のほとんどが黒い服を着て、女性達は黒いヒジャブに黒い布で体を隠してる

服装も独特の雰囲気を醸し出している

そう、僕はついにイランに入った

厳格なイスラム教国に来たんだな

マシュハド

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