2018年11月30日
この日、朝起きるとプラハの気温はマイナス5度を指していた
どうりで寒い訳だ
さて今日は夜はここプラハでバレエを鑑賞する日
この間プラハを散策してる最中に偶然見つけたバレエ公演の看板とチケット売り場
これがその時に見せてもらった料金表
結局悩んだ末に次の日にチケットを購入してました
こちらが購入したチケット
買ったのはカテゴリーA席 1150コルナ(約5700円)
バレエってそこそこするんですね 安くはないです
金曜の夜、21:30から公演開始です 思ったより遅めの時間から始まるもんですね
バレエを観る為に夜のプラハの街へ出ます
プラハって観光名所の固まってる中心部を歩いてる限り、まぁ危ない目に合うような事はありません
劇場が見えて来ました
僕がプラハでバレエを見た劇場はここ
バレエなんて観るのは人生で初めてだ 日本でも全く縁がなかったからなぁ
自分から一度興味を持って踏み込まないとなかなか経験しないままで終わってしまいそうなジャンルのエンタメだ
21時ごろに会場入りすると劇場のラウンジで軽食を取る人達とその横に会場入りする人の列
奥にチケットのもぎりのスタッフがいてそこを通過して階段を上がると客席です
会場ではコートなど預かってくれますので、荷物がある場合は客席に行く前にクロークに預けましょう
男性はほとんどがスーツやジャケット、女性はカジュアルなドレスやワンピースまたはスーツの人が多かった
隣の席の年配のご夫婦なんかは落ち着いたお金持ちって感じでヒートテックの上にパーカーを羽織って着て来た僕の服装を「なんだこのアジア人は・・」って蔑んだ目で見てました(笑)
時間が経つにつれて客席もほぼ埋まり21:30過ぎに緞帳が上がり開演した
バレエはもちろん撮影なんか禁止なので開演中の写真はありません
上記の通り演目は3大バレエのひとつ「白鳥の湖」
3大バレエというのは「眠れる森の美女」と「くるみ割り人形」とこの白鳥の湖を含めた3演目の事だ
チャイコフスキーが初めて手がけたバレエ音楽がこの白鳥の湖だったらしい
物語は有名なので知ってる人も多いと思うがヒロインのオデットが悪魔に呪いをかけられてしまい白鳥に姿を変えられてしまう
彼女は夜、月明かりの下でだけで人間の姿に戻る事ができる
呪いを解く方法はまだ誰も愛した事がない男性に愛を誓ってもらう事
王子は愛を誓おうとするが悪魔の邪魔だてもありオデットの呪いは解けなかった
そして絶望した王子とオデットは湖に身を投げて来世で結ばれるという悲劇を描いたもの
これがセリフなしの舞台上の演者の表現力だけで行われる
そう バレエはご存知の通り台詞が無い
逆にいうとセリフがない分、言語関係なく見れてしまうのだ
そして言葉がない分、表現力でダイレクトに伝えてくるので何かミュージカルなどよりも胸に来るものがありガラにもなく僕は終盤に少し感動してしまった
僕は今紛れもなくバレエの公演を見ている
でも同時にダンサー達の小さな頃から積み上げて来た努力の集大成を見ている訳だ
そう考えると高く感じたチケット代も全然価値のあるものだった
人生初のバレエの公演を観て会場から出るといつの間にかプラハの街が雪に覆われていた
どうやらバレエを観ていた1時間半ほどの間にこれだけ降り積もったようだ
今日プラハの街を歩いた帰りに土産物屋でスノーボールを見つけて、それを逆さにしてボールの中に雪を降らせてそれを眺めていた
スノーボールを眺めながら「あぁ 雪降るプラハも綺麗だろうな 一度見てみたいなぁ」と思ってたところだった
まさかそれが当日、そしてプラハ最後の夜に叶うなんて
僕の中で世界一かわいい街テルチを経て、世界一綺麗な街もここプラハ
そして世界一だと思う橋もプラハのカレル橋
チェコは僕の中で世界一になるものが多い国だった
そんなチェコを明日離れて僕はドイツに行く
いよいよ冬のヨーロッパで楽しみにしていたひとつ、ドイツの本場のクリスマスマーケットをこの目で見れるんだ