2019年10月4日
今日はキューバのwifi事情について書きたいと思います
まずキューバという国はネットのインフラがまだまだ整ってません
正確に言うとインターネットに対して国による規制があった為にネットが全く普及してないんですね
長きにわたってキューバ政府は政府機関や外国人が利用するホテルなどに限ってしか利用を認めてきませんでした
ですのでキューバでwifiを使うにはまずキューバ国内で「wifiカード」というカードを購入してwifiスポットと呼ばれる場所に行ってwifiに繋ぐという行程を踏まなければなりません
wifiカードはハバナ市内などで「ETECSA」と呼ばれる通信会社の事務所で売られている事がほとんどです
朝からwifiカードを買う為にETECSAの事務所前に並ぶ地元民
先述したようにwifiカードはETECSAで売られていますがこのwifiカードの購入にはとりあえず時間がかかります
また購入の際にパスポートの提示を求められる事もあるのでwifiカードを購入するにはパスポート持参で早めに列に並ぶのが良いでしょう
これはオビスポ通りのwifiカードが売ってるETECSAの事務所
外に人は並んでないように見えますが中で人が待っていてこんな状態の時でも結構待たされます
それでもこれはまだ人が少ない方です
オビスポ通りのETECSAの場所はこちら
人が多い時はこんな感じで中にも外にも人が並んでます
こうなると購入するのにヘタしたら1時間ほど待つことになります
そのくらいETECSAのwifiカードを売る人の仕事は遅いです
では無事に wifiカードが買えたとしてどこで繋ぐかと言うと wifiスポットと呼ばれる wifiの電波を飛ばしているエリアに行ってそこで繋ぐ事になります
ハバナの場合いくつかの公園や外国人が泊まるホテルのロビーなどがwifi スポットとなっています
ハバナのwifiが使える公園の場所はこちら
ただ公園は僕が行った時は繋がったり繋がらなかったり安定しなかったので、パソコンなどを広げて作業する場合など安定したwifiが必要な時はホテルのロビーに行くことをお勧めします
因みにキューバにはインターネットサービスを提供する会社は「国営通信企業ETECSA」1社しか無い
他社はありませんので人が並んでてもETECSAでカードを購入するしかありません
ですがETECSAの事務所以外にもwifiカードを買う事が出来る場所があります
それが外国人観光客向けのホテルです
有名なところではハバナ中心のマルティ通り沿いにあるHotel Inglaterra(ホテル イングラテラ)やHotel Parque Central(ホテル パルケセントラル)がそうです
ただ僕がHotel Inglaterra(ホテル イングラテラ)に行った時にはWifiカードは宿泊客にしか売ってませんでした
なのでここでは実際にHotel Parque Central(ホテル パルケセントラル)の方で僕がwifiカードを購入してwifiに繋いだ時の流れをご紹介したいと思います
まず普通にHotel Parque Central(ホテル パルケセントラル)のロビーに入りましょう
広くて冷房が効いていて、いかにも高級ホテルって感じのロビーです
Wifiの繋がるホテルHotel Parque Central(ホテル パルケセントラル)の場所はここ
ロビーに入ったらまずはこの階段を登りましょう
この階段を上るとすぐ目の前に小さなバーカウンターがあります
そのバーカウンターで「Wifiカード」と言えば売ってもらえます
wifiカードは時間制限付きで基本1時間wifiに繋げるカードが1CUCで売られています
1CUCなので1ドルですね
外国人観光客の感覚からしたら安いと思います
カードの有効期限はそのカードで初めてWiFiを繋いだ日から30日です
1時間使い切るとまた買いに来ないといけないのでこの時に数枚買っておく事をお勧めします
というのもこのHotel Parque Central(ホテル パルケセントラル)はwifiカードを売ってはくれますがあくまでもこのホテルの利用者にだけwifiカードを売っています
なのでカードを買う時にここの宿泊者かどうかを確認されます
宿泊者じゃない場合はこのホテルを利用することを条件にwifiカードを売られます
つまり泊まらなくてもいいけどロビーのラウンジを利用するお客としてwifiカードを買ってくださいという事になります
要は飲み物を1杯注文してこのロビーを使うならwifiカードを売りますよというスタンスです
だから1枚ずつ購入してると購入しにくる度に飲み物を注文しないといけないので割高になってしまいます
一回で数枚買って次からはドリンク注文をしなくてもロビーのwifiだけ使いに来るのが賢い使い方だと思います
こんな風にロビーに生バンドが居るような高級ホテルなのでもうしょうがないですよね
さて僕もホテルの人が言う通りに一度ドリンクを注文して wifiカードを購入しました
これがWifiカード カード右上に書いてある1horaというのは1時間という意味
カードの裏面のパスワード部分はスクラッチカードのようにコインなどでこすると数字が出て来る形式になってます
まずはこすって数字が見えるようにしましょう
このカード裏面の上部にある数字がwifiに繋ぐ時のログインネームとパスワードになります
上の数字がユーザーネーム
下の数字がパスワードです
ここまで出来たら次はスマホのwifiの設定から“WIFI_ETECSA”というSSIDを選びます
するとuser nameとpasswordを入力する画面になるのでそれぞれ入力してコネクトのボタンとタップすればそれでwifiに繋がります
wifiに繋がったらここからは消費してる時間がお金と同じなのでサクサク調べ物を済ませてしまいましょう
ノートパソコンに繋ぐ場合もやり方は同じです
ただ1つのユーザーネームに対して1デバイスなのでノートパソコンで wifiを使う場合は一度スマホのwifiを切ってからパソコンの方でログインし直す必要があります
因みにこの高級ホテルのアイスラテは1杯700円近くします
物価の安いキューバに来てるのに高いですよね
なのでどこかロビーでの注文なしでwifiカード買えるホテルはないかと探しました
そして見つけたのがホテルプラザというホテルです
ドリンク注文無しでwifiカードの買えるホテルプラザの場所はここ
ホテルの写真を撮り忘れてしまったのですが、ここでは1時間と5時間の wifiカードが選べました
僕は何度も受付で買うのが面倒くさかったのでもう5時間のwifiカードを買いました
ホテル パルケセントラルほどロビーに冷房は効いていませんが何も注文しなくてもロビーのwifiを使えるのはありがたかったです
あ、そうそう僕が先日訪れていたビニャーレスにもETECSAはあります
これがビニャーレスのETECSA
ここでもwifiカードを購入する為に地元民が並んでます
ビニャーレスの ETECSAの場所はここ
ここもカードを購入するのにある程度待ちますが事務所の中の人が割とテキパキさばいてくれるのでハバナほど行列ができてることはないです
ただし夕方の4時か5時には閉まってしまうので早めに買いに来ることをお勧めします
さてここからは wifiカードを購入した時の注意事項について書きたいと思います
実はこのwifiカード、パスワードの部分を擦って数字を出す際によく失敗してしまって数字が見れなくなると言うハプニングが起こります
ハバナで出会ったとある人からコインで擦ったりすると下の数字まで削ってしまって数字が見えなくなることがあるとは聞いていたんですが実際に僕自身がそうなると思ってませんでした
僕が実際にやってしまった失敗例がこれです
こんな風にコインでこすると表面にあった銀色の部分だけでなく下の数字の部分までコインで削ってしまってることがあります
こうなると数字が見えないのでもうこのwifiカードはゴミになってしまいます
ではどうするのが良いのか?
ここからは地元民に教えてもらった方法をお伝えします
まず購入したカードの右側の三分の一ほどを切り離します
こんな感じですね
次に下の写真のようにその切り離した1/3の部分を丸めるように折りたたんでいきます
こんな感じに出来ればOKです
これを使ってパスワードを隠してる銀色の部分を削ります
このように購入したカードの紙自体でスクラッチすると絶対に下の数字まで削ってしまうことはありません
僕は地元民にこれを聞いてからもうずっとこの方法を使ってました
これでキューバのwifiカードはもう完璧ですね!
2019年の時点でまだ一般家庭にwifiが行き届いてないキューバ
しばらくネット社会から離れたい人にはこのキューバという場所は最適かもしれない
Googleのエリック・シュミットが2014年にキューバを訪れた際にこんな言葉を残してます
「この場所は1990年代で時が止まっている」
そんな国がひとつくらいあっても良いのではないだろうか
今回のこの記事がキューバ旅行に行く人の役に立てば幸いです
では!