2020年2月7日
おはようございます
今日はコロンビアの首都ボゴタからコロンビア南部のブラジルとの国境ざかいの町Leticia(レティシア)に移動する日だ
Leticia(レティシア)に移動したらそこからブラジル側に渡り、船に乗ってアマゾン川下りをする
マナウス行きの船のスケジュールでは明日土曜日に船が出るはず
今日 Leticia(レティシア)に飛んでブラジル側に宿を取り、明日から船に乗れるように準備をしてしまおう
ジャングルに囲まれたブラジルとの国境の町 Leticia(レティシア)はここです
まずはボゴタのエルドラド国際空港からLeticia(レティシア)に向けて国内線に乗る
チェックインカウンターでお前のバックパックは超絶でかいからオーバーサイズの方に持って行けと言われる
このパターンたしかウクライナからアイスランドに飛んだ時にもあったな
自分のバックパックがオーバーサイズの荷物のベルトコンベアに吸い込まれていくのを見届けてから搭乗ゲートへ
搭乗ゲートの壁にはコロンビアで見ることができる珍しいカエルの種類が写真で展示されている
日本じゃとてもお目にかかれないような毒々しい色のものから体中にトゲがあるような格好いいカエルまで百花繚乱だ
搭乗ゲートの売店で僕が飲み物を買った時、レジの女性が僕が買い物中に触れたであろう場所を念入りに拭いていたのに気がついた
南米の人はアジア人の顔なんて見ただけでそれが中国人なのか韓国人なのか日本人なのかなと区別がつかない
どうも僕は中国人と思われてコロナウイルスを警戒されているようだ
コロナウイルスが本当に中国から出たものかどうかは分からないが何にせよ世間が旅しにくいムードになっている
これから先もこういう中国人に間違えられて敬遠される事は何度もあるだろう
いちいちこれに過敏になっていてはキリがないからあまり気にしないのが一番だな
早速搭乗
今回乗ったのは南米チリに本拠地を置くLATAMという航空会社
お客さん割といっぱい
ほぼ時刻通りの12:30過ぎに飛んで約2時間後の14:30にコロンビア南部のジャングルに囲まれた町Leticia(レティシア)の空港に到着
到着したらまずは荷物の受け取りとLeticia(レティシア)に入るためのお金を払わないといけない
ちょっと僕も全部を理解できたわけじゃないので大体の話なんだけどこのLeticia(レティシア)という地域は特殊なエリアで免税特区らしく入るのに35000コロンビアペソ(約1000円)を支払わないといけない
もちろんこれは公式で必要なお金だ
この窓口で35000コロンビアペソを払う
ちなみにこの窓口ですが今からこの空港を出てレティシアに行く全員が支払うため早く並ばないとどんどん混んできます
どうせ自分の荷物が出てくるのをベルトコンベアの前で待っとかないといけないのでそれを待ってる間に並んで支払ってしまいましょう
僕は早めに並んで行列ができる前にすぐ支払ったんだけど、僕が自分の荷物をピックアップするころには長蛇の列になってました
これが支払った証明の紙
これがないと空港を出る事が出来ません
さて支払うものを支払ったので無罪放免なんだけど、今空港ではまだやることがある
それはこの空港内でコロンビアの出国審査を受けてコロンビアを出ること
Leticia(レティシア)に来た大半の人がここからすぐブラジル側に移動するので、この空港内に既に出国審査の部屋が設けられているのだ
出国審査のデスクには Have you been in China the last 14 days?の文字
そりゃそうだよね
これだけ騒ぎになってるのに中国人や中国に滞在してた人をバンバン入れてたら自国がヤバくなってくるからね
この時期日本はまだ余裕で中国人を山ほど入国させていた
なんだかなぁ・・・
出国審査のディスクのお姉さんに僕がパスポートを渡した時、 「Oh Japanese!」と言って安堵の表情を見せた
やっぱり自分が接するから入国審査官の女性も内心は不安で心配でしょうがなかったみたいだ
僕も笑いながらおねえさんに「中国人じゃないから安心してね」と言っておいた
無事にコロンビアの出国スタンプを貰って空港を出た
さてここからはすぐにブラジル側に渡りたいと思う
空港出たらここからレティシアの町に行くにも、ブラジル側に渡るにも基本タクシーかトゥクトゥクになる
でもトゥクトゥクはほぼいない
ほとんどの場合がタクシー乗ることになる
僕もトゥクトゥクを待っていてはキリがないと分かり、 タクシーに乗ってブラジル側の町 Tabatinga(タバチンガ)に向かう
マナウス行きの船はコロンビア側からではなくブラジル側の町Tabatinga(タバチンガ)から出てるのだ
レティシアはジャングルに囲まれた町
空港から出た瞬間、今までと明らかに違うジメっとした湿気を纏った空気がまとわりつく
僕の地元の関西地方の独特の蒸し暑さを思い出してしまった
クーラーの故障したタクシーに乗り、熱帯雨林のジャングルの湿気と暑さにやられながらレティシアの町を南へと下っていきブラジルとの国境を目指す
ちなみにこのコロンビア南部の町レティシアと今から向かうブラジルのタバチンガという町は自由に行き来出来てしまう
どういうことかと言うと国境の部分にブラジルのイミグレーションがないのだ
イミグレーションはブラジル側のタバチンガの町の中の警察署にある
つまり一旦ボーダーを越えてブラジル側に渡り、ブラジルに到着してから自分の足で警察署に行って入国審査を受けるというシステム
またブラジル側の入国審査はブラジルに入ってから24時間以内に行わなければならないという規則がある
僕は明日は朝から船に乗船しに行くので今日のうちに入国審査を受けておかなければ
なので僕が今このタクシーで目指しているのはブラジルのタバチンガの町の中の警察署だ
とある小さな交差点に差し掛かった時にドライバーのおじさんが僕に向かって何かを言った
手のジェスチャーをふまえてブラジル!ブラジル!と言っている
おじさんの話によるとどうもこの交差点の向こうからブラジルになるそうだ
そしておじさんの言う通り車で走り続けてるだけでいきなりブラジルに変わった
まだ入国審査も受けていないのに僕はもうブラジルの地にいるのだ
なんだか不思議な気分だな
そしてブラジルに入ってものの10分かからずに到着したのがここ
ここがブラジルの入国審査を受けるTabatinga(タバチンガ)の警察署
タバチンガでブラジルの入国検査を受ける事になる警察署の場所はこちら
すでに結構人が並んでいる
よく見るとさっき空港で一緒だった面々もいる
みんないろんな書類を手に持って並んでいるが日本人はすでにブラジルに入るのはノービザになってるので日本人はパスポートだけ持って並んでればいい
入国審査の時に係の男性が「日本人?日本からブラジルは遠いよね。ブラジルへようこそ」と言ってすぐにスタンプを押してくれた
ブラジル出だしから印象いいぞ
ここからは予約してた宿を探すことに
というのも僕が予約した宿、 地図アプリのmaps.me とグーグルマップで表示されてる場所が全然違うんですよ
こういう場合だいたいmaps.meの方が古い情報になってたり間違ってたりします
それは今までの経験上もうわかってるんだけど、今いるこの警察署からは maps.me に記されている場所の方が圧倒的に近いので半信半疑でまずはマップスミーに記されている場所に行ってみる
行ってみるとやっぱり違う
汗だくになりながらグーグルマップの方に示されてるピンの方までまた歩く
警察署での入国審査を終えてから30分歩き回ってようやくたどり着いた予約してた今日の宿
Hotel Solimõesという宿
多分この町ではかなり新しくて綺麗なホテル
Hotel Solimõesの場所はここ
ここはドミがなくて個室のみ
Hotel Solimões
- ロケーション:★★★★☆
- スタッフ :★★★☆☆
- 価格 :★★★☆☆
- 清潔感 :★★★★☆
- WIFI :★★☆☆☆
※あくまでも個人的な評価です
上記したようにドミトリーはなく個室のみの宿 割と豪華な朝食付き
受付のスタッフはほぼ英語が喋れなかったのでアプリでスペイン語翻訳してやり取りする
マナウス行きの船に乗るなら船着場が近いのでそういった意味ではロケーションは良い
部屋はクーラーがあってガンガンに効くので夜寝る時も快適
Wifi は正直そこまで強くないです
ブラジルの入国審査を経てようやく宿にチェックインしたんだけど、ここからまだまだ今日はやることがある
まずはマナウス行きの船のチケットを買うこと
そのためにもまずはブラジルの通貨を手に入れなければ
ここからの順序としては ATMを探してブラジルの通貨レアルをおろす
そしてその足で船のチケットを買いに行く
船のチケットを買い終わったら船の中で寝るハンモックを買いに行く(必須)
こんな流れだ
ちなみに僕が明日乗る船は旅人の間で「ハンモック船」と呼ばれている
その名の通り自分で買ったハンモックを船の中に吊るしてそこで寝るというものだ
船にはハンモックは用意されてないので自分のハンモックを持ち込む必要がある
マナウスまでは3泊4日の船旅
しっかり寝やすいものを買っておかないとな
まずはATM探しから
宿の人に聞くとCAIXAという銀行の ATM がいいということでまずはCAIXAを探して歩く
結果さっき入国審査を受けた警察署の近くにあったんだけど何故か僕のカードはこの ATM に反応してくれなかった
なので急いで近くの人に別の銀行の場所を聞く
銀行がBanco(バンコ)なのはスペイン語でもポルトガルでもイタリア語でも同じのようだ
地元の人にBanco do Brasilという銀行の場所を教えてもらいまた炎天下プラスとんでもない湿気の中、汗をボタボタかきながら歩く
ゆっくり行きたいとこなんだがそもそも飛行機降りたのが昼の14:30過ぎだった
今はもう夕方
急がないと銀行が閉まるかもしれないし、船のチケット売り場が閉まってしまうかもしれない
そういう理由から僕はひたすら急いでいた
半分競歩みたいなスピードで歩いていたと思います(笑)
で、Banco do Brasilにようやく着いたんだけどここも何故か僕のカードではATMが使えない
Banco do Brasilのスタッフに近所に他の銀行はないかと聞くと「道を渡った向かいの ATM は試したかい」と言われた
銀行の中からガラス越しに通りの向かい側を見てみるとBradesco Dia&Noiteという銀行があった
外資系の銀行かな
急いで道路を渡ってBradesco Dia&Noiteに行くとここだけATMが使えて何とかブラジルの通貨ブラジルレアルを下ろす事が出来た
僕がタバチンガでブラジルの通貨を下ろしたATMの場所はここ
ここまで来てブラジルの通貨が手に入らないとか洒落にならないから本当に焦ったわ
さあでもまだ安心はできない
船のチケットを売るブースが閉まってしまわないうちに船着き場にチケットを買いに行かないと
やって来たのはPorto Voyageという会社
この一社しかないので迷わないと思います
マナウス行きの船のチケットを売ってるPorto Voyageのここ
中に入って奥に進んで行くとチケット売り場がある
ブラジルのタバチンガからマナウスまで3泊4日の1日3食付きで220レアル(約4400円)
レシートみたいな紙を渡されるので乗船まで大事に持っておく必要がある
これで明日のチケットは確保出来た
次はハンモックだ
船のチケットを買った際にスタッフのおばさんに「船に乗る時のハンモックを買いたいんだけどどこで売ってる?」と聞くとだいたいの場所を教えてくれて、さらに手書きで下の写真のようなメモを書いてくれた
これをお店の人に見せればわかるとのこと
同じようにマナウス行きの船に乗る為ハンモックが必要なのにスペイン語やポルトガル語が全くダメな人はこのメモの写真のスクショをお店の人に見せれば簡単に買えると思います
ちなみに普段ハンモックを使い慣れてない人は知らない人もいると思うがハンモックっていうのはハンモックだけを買えばいいというわけではない
ハンモックを吊って縛る紐(ひも)が必要なのだ
その紐を買い忘れてしまうとハンモックだけ持っていても吊るすことが出来ない というハメになる
なので僕が今から買いに行くのはハンモック本体とそれを吊るして縛るヒモだ
船のスタッフに教えてもらった場所に行くとアマゾン川の近くに商店が多く並んでいる通りがあった
道の両サイドにハンモックを売ってる店がたくさんあるので好きな店で好きなものを買えばいいと思う
ハンモックは日本では考えられないほど安く、一番安いものは500円ぐらいで買える
ただし安いものはサイズも小さい
3泊4日の旅を過ごすハンモックだから多少余裕のあるものを買っておいた方がいいと思う
800円から900円ほど出せば中ぐらいのサイズのハンモックが買える
1000円以上のものになるとラージサイズのハンモックが買える
僕は800円くらいのミドルサイズを買った
それにさっきのメモを読んだお店の人がヒモも持ってきてくれた
ヒモはたしか200〜300円だったと思う
僕がハンモックを買ったお店はこの辺り
一応この辺という事でピンを立ててます
この地図の赤ピンの辺りに行けばもう道の両サイドにたくさんお店が出てるのですぐに分かるはず
ようやく・・ようやく全ての店が閉まるまでに買い揃えるものを何とか買うことが出来た
マジで疲れた
この湿気と暑さの中、トータル2時間ぐらい早歩きでこの街を歩き回ったから汗の量が半端じゃなかった
かぶっている帽子に汗が染み込んで帽子のつばから染み込んだ汗が雫になって下に落ちるぐらい汗をかきまくっていた
たぶん世界一周に出てからこの日が一番汗をかいた日
ようやく今日のミッションが終わったので少し町を散歩しながら宿まで戻る
ブラジルは世界で5番目に国土面積が広い大国
でもブラジルはブラジルでもここはジャングルの入り口の過疎った町
こんなジャングルに囲まれたような田舎町で暮らす人たちの生活を見て歩けるのがなんだか楽しい
途中元気な子供達と絡んでは遊ぶ
写真を撮ろうとカメラを向けると走って逃げていっちゃうけどね(笑)
子供の元気さから何となくこの国の人のパワフルさを感じる
ブラジルの人って良くも悪くも濃いよな
暗くなるまで道路で裸足でサッカーをする子供たち
こんな環境でサッカーが上手くなるんだもん そりゃ日本代表はまだまだ勝てないよね
宿に戻って今日1日の汗を流すためにシャワーを浴びる
シャワーを浴びて出てきたら今日履いていたズボンの腰回りが白くなっていた
今日かいた汗が染み込んで乾き、塩が浮き出ている
東南アジアでも黒の Tシャツを着て一日中歩いてると夜乾いてからこうなってることがあるけどこんなになるのは久しぶりだなぁ
夜お腹が空いたのでタバチンガの町に出てみた
大きな店はメイン通りにしかないけど路地にも小さな屋台やお店がいくつか出ている
どれもがめちゃくちゃ美味しそうだ
今日は結構歩き回ったので食欲はかなりある
チキンのお店で夕食を取ることにした
チキンの他にご飯とパスタと「母なる穀物」と呼ばれるスーパーフード「キヌア」がかかったお皿が出てくる
チキンが美味過ぎたのでもう一つおかわりした
おかわりして全部で400円くらいだったかな
ご飯を食べ終わった後は近くの商店で明日から3泊4日の船旅に持ち込む飲み物などの買い込み
こんなところでインカコーラ発見
まだペルーに行ってないのにまさかここでインカコーラを見つけるとはな
インカコーラ激うま
船の中でも売店などがあって最低限のものは買えると聞いているのでとりあえず最初の1日目に必要になりそうな文だけの飲み物とお菓子を買って宿に戻ることにした
明日は朝からハンモックの場所取りのために早めに船に乗りに行く
今日はなかなかバテたので早めに寝よう
屋台の焼き物の煙がモクモクと煙るタバチンガの町を目に焼き付けながら帰路へとついた
ここから先は広大な熱帯雨林と長い長いアマゾン川
僕はもうアマゾンのジャングルの入り口に立っている