最後の夜

2021年9月5日

メキシコを出る日の朝

僕は今夜メキシコを出る

メキシコシティ

最後にどうしても食べたいものがあってメトロバスである場所に移動

やって来たのはこちら

メキシコシティ

日本食材スーパーのミカサ

ここで最後にうどんを食べたかったのだ

メキシコシティ

うどんを出してくれるのはミカサの1階にあるフクスケという名前のうどん屋

でもまずは先にその隣の店で串に刺さったタコ焼きと焼きおにぎりを購入

メキシコシティ

店内で食べる事を伝えたらお皿に盛ってくれた

そしてフクスケで天ぷらうどん トッピングで肉も追加

メキシコシティ

ここのうどん好きなんだよなぁ

いつも僕が行くとタダにしてくれるから気を使って月に1回しか食べに行かなかった

メキシコシティ

今まで1年半ほどメキシコに滞在してここでお金を払ったのはわずか2回だけ

初めて食べに来た時とその他のタイミングで食べに来たときにタダにしてもらうのが悪いから無理やりお金を受け取ってもらった時の2回だけ

メキシコシティ

ホントこの店にはよくしてもらった

最後のうどんも最高に美味かったです 本当にありがとうございました

メキシコシティ

うどんを食べたあとはペンションアミーゴに戻ってパッキング

長かったなぁ 1年半だもの

ペンションアミーゴはメキシコで約30年続く日本人宿

でも実はコロナのパンデミックが始まる数年前から日本人客が徐々に減って来ていた

徒歩10分ほどのところにペンションアミーゴ以外にもっと綺麗な日本人宿「サンフェルナンド館」があるから女性バックパッカーなどは基本そちらに行く事が多い

ペンションアミーゴは僕も好きな宿だけど、なんせあまり掃除をしない

泊まった人なら分かると思うが台所の食器を並べてる棚なんてカビだらけ

調理をする古い木の調理台はゴキブリだらけだ

そこはもう少し宿の人が考えないといけないよね

そしてwifiも今時にしてはかなり遅い

遅いというかもう通信をしてない時がある

スマホの画面ではwifiが繋がってる表示が出てるけど実際には通信が行われてないパターン

一度スマホのwifiをオフにしてからまたオンにするとwifiがまた少し繋がる

酷い時は午前中だけで20回以上繋ぎ直す事もある

1日のトータルだと酷い時は70回くらい繋ぎ直してる

これじゃあまともな日本人客は離れて行く

と言うかわざわざペンションアミーゴを選ぶ理由がなくなってくる

だから数年前からオーナーのおばさんは「日本人客が減った」とよく言っていたのだ

でもそれにはそれなりの理由がある事にオーナー家族が気づかなきゃいけない

そして更に最近はコロナが始まってから一気に観光客が減った為にメキシコ人を多く泊めだした

今ではもうメキシコ人の方が多い

そしてそのメキシコ人達が騒ぐもんだからうるさくてしょうがない

これではますます日本人客は離れて、もう昔からここを贔屓にしてる常連客しか来なくなるだろうな

酷評してるようだが僕はペンションアミーゴが好きだからこそあえて本当の事を書いている

好きだからこそ気づいて変わって欲しいのだ

これは僕が実際に1年半見て来たこの末期の宿の現状だ

そこに気づかず日本人客がさらに減るのもオーナー次第

気づいて変えるところは変えてまた日本人客が増えるのもオーナー次第

あとは彼ら次第だ

夜、「あの人」と待ち合わせをした メキシコ人の彼女だ

メキシコシティ

以前よく行っていたカフェで最後の夕食

僕らがよく行くカフェは3つほどあった

そのうちの2つは宿のすぐ近く

この日はそのうちのひとつにやって来た

メキシコシティ

宿の近くの「Cafe Ayotlan」

一人の時もあの人と一緒の時も、本当にここにはよく来たなぁ

今日で当分来れないかと思うと寂しいよ

でもまたいつか来るからね

メキシコシティ

そして昨日登った共和国広場のモニュメントを見ながら別のカフェに移動

宿の近くの僕らがよく行っていたもうひとつのカフェだ

ここはついこの間、僕が彼女にメキシコを出る事を告げたカフェ

メキシコシティ

ここは今年に入ってから本当によく来た

メキシコで2人で過ごす最後のカフェはここで締めようと思っていた

最後にカフェのスタッフに1枚記念に撮ってもらった

そしてその後、1年半暮らした部屋をチェックアウト

本当にここが自分の家で、ここに帰るのが当たり前みたいになっていたな

メキシコシティ

この生活感ありふれた部屋が・・

メキシコシティ

こうなった・・

なんだかとても寂しくて離れるのが辛い

でももう行かないと

宿の日本人に挨拶を済ませてウーバーを呼んだ

フライトは今夜の深夜2時過ぎ

でも念のために早めに行く事にした

メキシコシティ

あの人と乗り込んだウーバーは一路空港へと走る

もうすぐ彼女ともお別れだ

メキシコシティ

空港に着いてから自分の航空会社のチェックインカウンターを探す

今回僕はコロンビア経由で飛ぶ

ビバコロンビアという航空会社だ

あ、PCR検査は昨日の夕方には結果がメールで来てました

もちろん陰性です

メキシコシティ

上の写真は陰性証明のPDFのスクリーンショット

ちゃんとトランジットの時間も計算してコロンビアから乗る飛行機の72時間前になるように計算してPCR検査も受けていた

トランジットがある場合は最初に乗る飛行機から72時間前ではなく、最後に乗る飛行機の時間から逆算して72時間前までに検査を受けていないといけない

僕は一旦コロンビアのメデジンに行って、そこでトランジットして別の国に移動する

だから僕の陰性証明が有効なのはメデジンから飛ぶ時間から72時間前までに受けたものだけ

そこは計算間違えしないようにしないといけない

メキシコシティ

僕が乗るのは上の電光掲示板の上から4つ目

フライトナンバーVVC477の2時22分発メデジン行き

ステータスには「A TIEMPO」と表示されてるので今のところオンタイム(定刻通り)という事だ

そして彼女とビバコロンビアのチェックインカウンターに行って僕の搭乗手続きを行う

・・・が、ここで問題発生

ビバコロンビアのチェックインカウンターの女性スタッフが僕のパスポートを見ながら「ビザはどこだ?」と聞いて来た

は?

僕が今から行く国に日本人が入国するのにビザが必要なんて聞いた事がない

僕が今から行こうとしてる国は日本人が1回の入国で最長186日滞在出来る国だ

このスタッフは全く分かってない

僕が説明するより彼女に説明してもらった方が早いのであの人に説明してもらう

するとだ、今度はその国から帰るフライトチケットを見せろと言って来た

いやいや、その国への入国にアウトチケットなんて必要ない

なのにこのスタッフは自分が詳しく分かってないからと言ってこちらにアウトチケットを買わせる事で安心しようとしてる

航空会社はもし乗客が入国拒否をくらった場合、その人物を自分たちの航空会社で元いた国に返さなければならない

このスタッフは自分の知識が足りない為に僕が搭乗して行き先の国で入国拒否された時、自分たちのせいになって僕が返される時の運賃負担をしたくないだけなのだ

彼女にアウトチケットが必要ないことを説明してもらっても全然ラチがあかない

時間はもう結構遅い時間

このままだと彼女が僕を見送った後に帰る地下鉄がなくなる

日本ならまだしもここはメキシコ

彼女の帰り道が心配になってくる

この知識ゼロのスタッフのせいで時間が刻一刻と過ぎて行く

僕は彼女の家までの帰路が心配だったのでもう空港のwifiを使ってその場でアウトチケットを取ることにした

そして「ほら、チケット取ったよ」っと画面を見せて荷物を預けようといつものコンベアーの上にバックパックを置いた

「お前の荷物は重量オーバーだから追加料金を払え」

こ、このクソビッチ・・・・

〇すぞ・・・

とにかくモメてると彼女との別れの時間がどんどん無くなっていく

言われたとおりに追加料金をカードで切ってようやく航空券をもらえた

もうこの後は僕が指定ゲートに入って行くだけ

ゲートは航空券を持ってる人しか入れないから彼女はここまでしか一緒に来れない

つまりここでお別れだ

「知り合ってから約1年間、今まで本当にありがとう」

ありきたりな言葉を口にした

もっと本音を言いたかった でも本当の気持ちを話してしまうとまた泣いてしまいそうだった

だからアッサリした別れで涙を誤魔化したかった

でも彼女が抱きついてきた時、「本当は行きたくない」っと少し漏らしてしまった

それがトリガーとなってまた涙が出そうになったのでそれを見られないように「地下鉄の終電がなくなってしまうから早く行って」と言った

彼女はまだ一緒に居たそうだったけど顔を上げたくなくて「いいから行って。また戻ってくるから」と行って強引に別れた

「また戻って来るから」

この言葉が嘘になってしまうのか本当になるのかは分からない

分からないけど僕は嘘をついたつもりはない

今後コロナパンデミックで世界がどうなるか次第でもあるけどきっと可能なら僕はまた戻ってくるだろう

メキシコシティ

あの人と別れたあと、不気味なくらい静かで人気の無い空港の通路を進む

深夜という時間帯もあるけどこんなに人のいない空港は初めてだ

メキシコシティ

メキシコシティ

メキシコシティ

そして思わず見落としてしまいそうになるくらい狭い、僕が飛行機に乗る搭乗口30番ゲートを見つけた

メキシコシティ

あとはここで搭乗時間まで待つだけだ

メキシコシティ

そしてついに搭乗開始

メキシコシティ

列に並びながら空港のwifiを使ってあの人にWhatsAppでメッセージを送る

「Voy(行って来ます)」

その一言だけ送った

行って来ますという事は次は「ただいま」というメッセージを送れるはずだ

だからそれ以上多くのメッセージは送らなかった

すぐにあの人から「コロンビアに着いたらすぐ連絡して」と返信が来た

「もちろん」とだけ返した

いつかまた会えるよな

そう自分に言い聞かせて世界一周の止まってた時間をもう一度動かすために航空機に乗り込んだ

メキシコシティ

3列シートの真ん中の席はソーシャルディスタンスなのか全て空いていた

3列シートの両端にだけ乗客がいる状態

なんだか妙な配置で違和感を覚えながら僕も自分の席についた

深夜2時20分、ほぼ定刻通りに僕を乗せた機体はメキシコシティ上空に飛び立った

メキシコシティ

約1年半ぶりのフライト

1年半ぶりの旅の再開

また旅が始まって嬉しいはずなのに悲しくて今になって涙がこぼれてきた

隣のオバサンがボロボロと泣いている僕を見て英語で「あなた大丈夫?」と声をかけて来た

「大丈夫です。メキシコにはまた戻ってくるんです。」僕は手で涙をぬぐいながら言った

オバサンは何かを察してくれたようでそれ以上は聞かなかった

そう、僕はまたきっとこの国に帰ってくる

それまで少しの間お別れするだけだ

この1年半にメキシコで出会った全ての人に感謝してる

出会った全ての人に「ありがとう」と言いたい

そしてもう一言

必ずまた会おうな

ちょっくら行って来ます!

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

スポンサーリンク
simplicity2のレクタングル広告(大)
スポンサーリンク
simplicity2のレクタングル広告(大)
Translate »