2021年11月21日
おはようございます
今日は昼からYanque(ヤンケ)の町から歩いていける遺跡「UyoUyo」を見に行きたいと思う
「UyoUyo」は少し山道を入っていったところにある遺跡
maps.meで「UyoUyo」を登録して向かいます
普段は基本グーグルマップを使ってるんですけど、登山道に関してはmaps.meの方が詳しく掲載されてるので山道を歩く時はmaps.meを使うという具合に使い分けてます
※ペルーのこんな田舎町まで来る人がいるかどうか分からないけど、僕と同じようにUyoUyo遺跡を見に行く人は最低でもスニーカー、持っていればトレッキングシューズで行く事をおすすめします
また水は絶対必要です サングラスもあった方がいいと思います
宿から3〜4分歩くともうこんな田舎道
今日は天気もいいのでいい景色が見れそうだ
田舎最高
Tシャツ1枚で快晴の中で風を受けながら歩くと心が踊る
山道の所々にある家は半壊してて廃墟になってそれ相当の月日が経ってるものばかり
そもそもYanque(ヤンケ)の町の建物の3割くらいがすでに廃墟だからなぁ
近くの渓谷から流れてくる川と段々畑、絵に描いたような白い雲
小学校の頃に連れて行かれた父親の田舎、島根県を思い出す
僕にとって衝撃的すぎるくらいの田舎を見たのってあの時が初めてだったかも
どこまでも続く田園風景に隣の家が100メートル以上離れてるような田舎だった
ここを歩いてるとなんだかあの風景がフラッシュバックしてしまう
しばらく歩くと下の方にワイヤーで作られた吊り橋が見えて来た
そういえば宿の家族の息子さんがUyoUyoに行くには吊り橋を渡って行く事になるって言ってたっけ
あれがそうか
ここはTumbas Shinineaという場所みたいだ
ワイヤーなのでしっかりしてるはずだが、風は強いから一応気をつけないと
吊り橋から見える景色は崖っぷちという言葉がピッタリの渓谷
写真じゃ伝わりにくいけど実際に渡ってる景色はもっと怖いです
吊り橋を渡ってそのまま坂道を登るとアスファルトの田舎の国道みたいな所に出た
UyoUyo遺跡まであと2キロと書かれてる
あれ?maps.meで見てる限りもっと距離はありそうなのにな
そんなもんで着くのか?
※こう思ってしまったのには理由があります
僕はこの時まだ自分のミスに気づいていませんでした
両側を田んぼに挟まれた国道を進むとまた右手にUyoUyoと書かれた看板が見えて来たので、右に入って山の方に向かう
するとチェックポイントみたいな場所があり、受付のオバサンがいて入山するので何かあった時の為にノートに名前や国籍、パスポート番号を書いて欲しいと言われる
全てを記入するとここを抜けれる
抜けてから左奥へ進むとUyoUyoのある山の中に入って行ける
こんな道というよりただの用水路みたいな所を進んで山に入って行きます
ゆるやかな坂とはいえこれが続くと結構しんどい
標高が高いから息が切れやすくなってる
Yanque(ヤンケ)の町自体が3417メートルある
ここは町から山に入ってる分、更に標高が上がってる
サボテンだらけの岩山を見ながら少し進むと何やら集落が廃墟化したような場所に差し掛かった
一瞬「これがUyoUyo遺跡かな?」とも思ったけど地図で確認するとUyoUyoはもっと先だ
ちょっと寄って見てみたかったけど、まずは目的の場所に行ってしまいたい
そのまま横を通り過ぎて更に山道を進んだ
※結果を先に書いておくとこれがまさに「UyoUyo遺跡」でした
ここから先の山道は細く険しく獣道のような場所もあります
僕のように間違えてこの先に進むのはオススメ出来ません
山道を歩き続けると向こうから水の流れる音がする
近くに川が流れてるようだ
牛が何匹か飼われてるエリアを通って更に上へと向かう
すると石が積み上げられて、道が塞がれている場所があった
でもmaps.meは目的地はこの奥を示している どういう事なんだろこれは
道もこれで合ってるはず
ちょっと迷ったけど、道を防いでる石をまたいでその奥に進み始めた
※先ほど書いたようにここはもう遺跡を通り過ぎてます
これ以上一般の観光客が危ない細い山道を進まないようにこの石で地元の人が道を塞いでます
懸命な皆さんはここで引き返してください これ以上進むのはマゾだけです(笑)
僕はまだ遺跡に辿り着いてないと思ってたので進みました
これより先は大したものが無いのにキツイくて危ない道が続きます
この辺からmaps.meに書かれてる登山道が見当たらなくなる
正確にいうとそのルートはあるのだけど、道というよりただの岩を登って進むような道だったりするので普通の道を探してたら行き止まりかと思ってしまう
そしてこの辺から坂道の傾斜もキツくなってくる
そんなルートを歩きながら遺跡をただただ目指す(←通り過ぎてる事にまだ気づいてない)
さっき通り過ぎた廃墟のような集落も結構下に見える(←だからそれがUyoUyo遺跡w)
何だか進んでる山道がどんどん狭くなってきてる
だけど眼下に見える景色だけは最高だ
時々、写真を撮るついでに息を整えながら進んで行く
写真じゃ分かりづらいけど、途中からただでさえ細いルートに山水が流れ始めた
そしてその水の流れは水量が増し、小川のようになってくる
もうほとんど沢登りしてるみたいなもんだ
道も草が茂ってだんだん獣道みたく分かりづらくなってくる
これどれだけ人が通ってないんだよ・・?ホントに合ってるのかこれ?
もうマジでただの斜面を落ちないように無理やり進んでいくような感じで道もへったくれもない
これはもう相当人が通ってないはず じゃないとこんな異常な道にならない
っていうかもう道ないし
田舎町の遺跡とはいえここまで人が来ないものなのかな?
また小川 右は川で左はすぐに斜面
左の斜面と右の小川の間のわずかな細いスペースがルート
そしてそのただでさえ狭いルートをボウボウに生えた草が邪魔してる
絶対2〜3年人通ってないだろ・・
この辺になるともう嫌々進んでました
宿の人はこんな危ないルートって言ってなかったのにな
もうほぼ川しか見えないじゃん 左は落ちたら終わりの急斜面だし
UyoUyo遺跡に行くのにホントにみんながこんな危ないルート歩いてるのか?
俺一人だから進んでるけど、家族や恋人とか大事な人と来てたらもう引き返してるレベルだぞ
空気が薄い だいぶ標高上がってるのが分かる
危険なルートとは裏腹に山上から見える綺麗な景色だけが救いだ
そして山道がほんの少し下り坂になり始めた
maps.meで見る限りこの先が目的地のUyoUyoと表示されている
やっと到着か マジで長く感じた
そう思って辿り着いたのは・・・
断崖絶壁にある突き出た岩
・・・は?
インスタ映えしそうなスゲー危ない所に突き出た岩
この向こうは奈落の底までと表現していい崖
でもここまで来てこの突き出た岩しかないってどういう事だよ
これってただ危険な場所から周りの景色を見るだけのビューポイントじゃないのか?
もう疲れてドカっと突き出た岩の上に座り込んだ
渓谷で風が強いから立ってたらマジで落ちそうになる
絶対人死んだ事あるでしょ?って場所
岩の上に座りながら、どうなってんだよと思ってmaps.meを再度確認する
でも僕のいるこの岩しかない地点が「UyoUyo」と表示されている
でも地図をよく見てるとある事に気付いた
UyoUyoと表示されてるポイントが2つある・・・
そのmaps.meのスクリーンショットがこれ
(本当の遺跡の場所にはこの事実に気づいてからピン立てました)
下の赤ピンが本当のUyoUyo遺跡
そして上の赤ピンが僕が遺跡だと思って目指してたUyoUyo遺跡を見渡せる危険なただのビューポイント
ふざけんな
マジでだいぶ危ない道のりだったぞ
UyoUyo遺跡はとっくに通り過ぎていた
ここに来る途中で気になったあの壊れた集落こそがUyoUyo遺跡だったのだ
ここからでもiPhoneのカメラで最大までズームすると遺跡が見える
どうりで2キロどころか倍以上の5キロ近くは軽く登って来てた訳だ
標高も町より300〜400メートルくらいは上がってるはず
もう富士山山頂と同じくらいの高さであの危険な道を進んで来た
そりゃ体力的にも精神的にも疲れるわ
そして今からまたあの危ない道を戻って行くのかと思うともう嫌になってきた
登りは延々と坂でかなり疲れたけど、帰り道は体力的にはだいぶマシだったので思ったより早く降りることができた
というわけで、UyoUyo遺跡まで戻って来ました
ここからがようやく遺跡見学です
看板にはTARIFAS(料金)と書かれてる部分があるけど今現在はここに誰も居ないので無料で見れます
ここがUyoUyo遺跡か
ここに来るまで長かったよ(←自分のせい)
とりあえず集落の真ん中の道を奥に進んで行く
ここはインカ帝国より以前の集落跡らしい
相当な古さだ
集落にはちゃんと路地が配置されてたようで、ここが町内のようになって人々が暮らしてたことが分かる
まるでちょっとした小さなマチュピチュみたいだ
大きな家がひとつ残っていた
ここだけは当時の建物を見せるためのモデルとして修復を繰り返して保存してるのかな
中は何も置かれてないので想像通り
天井はもう老朽化して抜けている
一番奥には何かを祀っているのかツボとこの山のあちこちに生えている草が生けてあった
しんどい思いをした割には(←だから自分のせい)、あっという間に見終わったけどまぁちゃんとこうして見る事が出来て良かったよ
おかげでいい運動になりました
UyoUyo遺跡見れて良かったです
ようやくYanque(ヤンケ)の町が見え始めた時に口から自然に漏れた言葉は「キツかった・・」でした
宿に戻ってすぐに汗と土埃にまみれた体をシャワーで流す
ベッドの上でしばらく休んでから夕方過ぎに飯を食べに出かけた
タジャリン サルタド 疲れてたから体に染みた
この日も夜ご飯を食べ終わったら外はもう真っ暗
あと数日したらChivay(チバイ)の町に戻ろう