2022年1月12日
おはようございます
今日はラパス郊外にある有名なデスロードに行く
最初はいくつもりなどなかったアクティビティ、デスロード
なぜ僕がそれに参加する事になったか?
話は僕がコパカバーナからラパスに帰ってきた時に遡る
コパカバーナからラパスに帰ってきて、そのままの足で宿に行く前にメルカドでご飯を食べた
その時隣にいた女性が僕が外国人だと気付いて英語で話しかけてきた
彼女の名前はシルビア
ボリビア人でラパス生まれ、ラパス育ちだ
少し彼女とご飯を食べながら世間話をし、帰ろうかと思った時に彼女が連絡先を交換しようと言ってきた
WhatsApp とインスタグラムを交換してメルカドを出ようとした時に「私は旅行会社で働いてるから何か聞きたいこととか参加したいものがあれば連絡してね」と言ってきた
特に彼女が働いている旅行会社はデスロードという山道を自転車で駆け下りるアクティビティに特化しているらしい
小さな旅行会社だがデスロードに参加する欧米人からは人気の会社らしい
僕も宿に帰ってから調べてみたらラパスに来た日本人も結構参加してるツアーみたいだ
ちょっと検索するだけでデスロードに参加した人のブログがわんさか出てくる
僕も少し気になったので次の日に話を聞きに行っていた
ここがシルビアが働いてる「Barro Biking」というツアー会社
デスロードに特化したツアー会社「Barro Biking」の場所はこちら
※実際にはグーグルマップに表示されてる位置よりもう少し東にBarro Bikingはあります
デスロードで有名な会社なので近くのお店の人や旅行会社の人に聞けばすぐわかります
いろいろ説明を聞いていると朝7時半〜8時の間ぐらいにピックアップの車が迎えに来てくれるらしい
送迎にはもちろん帰りの送迎も含まれている
そこからデスロードのスタートポイントに行って肘や膝を守るプロテクターみたいなものを借りて自転車で走る最中の上下の服も借りれるらしい(泥がめちゃくちゃ跳ねるらしいので自分の服は使わない方がベターとの事)
それに簡単な朝食がわりのスナックと昼食、それにガイドがついて250ボリビアーノ
僕はシルビアの知り合いということで割り引いてもらって220ボリビアーノになった (約3500円)
シルビアから一通りの説明を受けて、最後に持ってきて欲しいものとして説明されたのかこれ
暖かい服装
着替え
替えの靴
サンダル
タオル
日焼け止め
水着
虫除けスプレー
これらは最低でも持って来てねと言われた
ちなみに水着とサンダルはどこで使うかというと、デスロードのアクティビティが終わって最後に食事をとるレストランに行くんだがそこにプールやシャワー室があるらしい
もしそこでシャワーを浴びたり泳いだりするなら水着とサンダルも必要というわけ
宿に帰るまでシャワーも浴びないし別にプールでも泳がないっていう人は水着とサンダルの2点はいらない
これが参加申し込みと支払いを済ませたバウチャー
明日は朝の7:45に迎えの車が来るらしい 今晩は早めに寝ないと
というわけで次の日朝7時45分にピックアップカーが来ました
ここからが今日のブログですね
最初乗り込んだ時には僕しかいなかったので少人数かなと思ったけど、この後どんどん色んなホステルに立ち寄って人をピックアップしていく
さらに別の車でピックアップしたメンバーも含めて総勢16〜17人のメンバーになった
車は一時間半ほどかけて山を登りデスロードのスタート地点に到着
そのスタートポイントというのがこの雪景色
めちゃくちゃ寒そうな場所でしょ?
なんせこのスタート地点はすでに標高4200メートル
寒くて当たり前 雪が残ってても何の不思議もない
この高さからデスロードと呼ばれる道を使ってジャングルのような暖かいエリアまで駆け下りて行くツアーだ
スタッフたちがいそいそと準備を始める
僕達が借りるヘルメットやプロテクターや服などが並べられていく
それにしても本当に寒い
車から出るだけでも嫌になる寒さなのにここで着替えないといけないとは
全員が借りたプロテクターと服を着て自転車を与えられたらそろそろ出発だ
出発前に参加メンバーの写真を撮らせてもらった
ほとんどがボリビア人
そこにコロンビア人やチリ人、ベルギー人などなど アジア人はもちろん僕一人
自転車の扱いとこのデスロードでの注意点の説明をガイドから受けていざスタート
GoProを付けていたのでここからは走行中の写真は主にGoproのもの
いきなり公道の山道を駆け下りていく
この道路もちろんだけど車が両車線を普通に走っている道路
なので対向車や後ろから自分たちを抜いていく車には要注意だ
もちろん山道なので僕らの前方にゆっくり走ってる貨物トラックがいる場合もある
そういった場合自転車の僕らの方が早いので、僕らが反対車線に飛び出してトラックを追い抜いて行かないといけない この時も注意が必要だ
最初は10分ほど道路を駆け下りたところで全員問題ないか確かめるためにガイドが一度ここでストップさせて休憩をとる
問題がなければ次のコースの注意点を受けてまた再びスタート
ここから向こうに見えてる曲がりくねった道を進んで行く
僕ら約17人のメンバーがひとつのグループで走るとはいえ、一台一台の距離が近すぎると逆に危ないのである程度距離を空けて走る
そしてスピードも人によって違うのでひとつのグループで走ると言っても先頭のガイドと最後尾は1 km 以上離れることも普通にある
グネグネとカーブの続く山道をスタートから30分近く降りた所で一度朝食休憩
簡単なスナックと水やジュースが出てくる
休憩してる場所からは僕らがこの後走る崖っぷちの山道が見えていた
アスファルトの公道がここで終わり、ここから先は未舗装の砂利道になっていく
実はデスロードはここからが本番
ここからが昔多数の死者を出したデスロードと呼ばれる由縁の道に差し掛かる
さあ、休憩も終わったので本当のデスロードに向けてスタートだ
砂利道になるぶんブレーキングには注意しなければならない
皆さんも昔自転車で走ってる時に砂利道や小石の上でブレーキを掛けて後輪が滑ってしまった経験があるだろう
あれになってそのまま滑って崖下に落ちないようにしないと
なんせデスロードはコースの8割〜9割が下り坂
ほとんど漕ぐ場面はなく、勝手にスピードが出て行く
でもそのスピードに慣れ始めた頃が一番危ないらしい
スピード感に慣れたためにブレーキはあまりかけずに砂利道を下って行き、コーナーに差し掛かったところで急にブレーキを掛けて滑って転倒する人が多いらしい
所々に写真映えするポイントがあるので、そこで自転車を停めてみんなで休憩しながら順番に写真を撮る
昔からこのコースで死んでいる人はもう何百人ではきかないらしい
落石や土砂崩れ崖下への転落
そしてこのデスロードのツアー参加者にも死者はいる
自然だらけの山道なので所々に滝が流れていて道路に滝の水が落ちてくる
そこでもみんなで一緒に写真を撮る
僕も1枚撮ってもらった
そして次は向こうの崖っぷちへ
ガイドにiPhone渡して撮ってもらいました
いゃあ、すごい場所を自転車で滑走してますね
これは落ちたらそら死ぬわ
その後も自然の滝の下を自転車で駆け抜けたりする
滝の水が冷てぇ〜〜 でも気持ちいい
ある程度降ったところでガイドが「ここからは結構暑くなってくるから上の服を脱いでいいよ」と言った
ちなみに僕らの荷物を載せたピックアップの車は後ろからちゃんとついてきてるので脱いだ服を車の中に預けたりもできる
実際、大分下ってきたのでもう暑くなりかけてた
スタートポイントなどとは違い山の木々も増え景色も変わってきた
みんなで上の服を脱ぎ車に放り込んで再び下っていく
チリ在住のボリビア人のフレディが「ここから先はトロピコだよ」と言った
つまり南国みたいな温度と景色に変わっていくということだ
本格的に暑くなりそうだ
彼が何かとよく僕のことを気にかけてくれていたフレディ
ボリビア出身だけど今はチリのサンティアゴに住んで働いているらしい
今はこっちに帰省してるみたいだ
そしてある程度進んだところでまたガイドが全員をストップさせた
この先の狭い道はかなり危ないらしい
ここがデスロードの中で一番大きなアクシデントがあって大量に人が死んだ場所らしい
確かに目の前の道はかなり細い 片側は切り立った山の岩の壁
そしてその逆は断崖絶壁 奈落の底に落ちていく谷だ
ここでは昔バスが走っていた頃、バスごと車が転落して全員が死んだ事故などがあったらしい
ワゴン車が1台通っていくのを見たけど道が狭すぎてここは対向車とすれ違うことができない
さらに山の上から滝の水がここに落ちていて滑りやすく自転車でも危険らしい
ここはちょっと気をつけないとね
道路の脇には十字架が何個か建てられている
この狭くて水浸しの道から滑った車が谷底に落ちて多数の人が死んだんだな
途中、最近土砂崩れが起きたような場所も走る
最後まで気を抜かずに進んでいかないと
スタートしてから何時間ぐらい経ったんだろうか
天気がだいぶ腫れてきて山々の景色が変わってきた
もうこの頃にはだいぶ汗もかいていた
そしてあるポイントで小休憩
ここにはジップラインがあるらしい
ジップラインで向こう側に行きたい人は有料で行くことができる
ジップラインでコースを少しショートカットできるわけだ
もうすでに借りてる服は脱いでるんだけど自分が着てきた薄手のヒートテックが暑くてしょうがない
ヒートテックを脱いで見ると背中がこんな状態
泥水が跳ねまくっている
確かにこれはなるべく私服で走らない方がいいかもね
この頃にはもうGoProの充電がなくなってたので、僕はジップラインはやらなかった
その為、そのまま自分で走行
ショートカットなしで最後まで自分で走りたい
そしてある程度走ったところでデスロードの終盤に差し掛かる
そこには大きな看板があってここでもみんなで順番に写真撮影
ここを越えたらもうあと少しでデスロードは終わりだ
看板の場所から20分ほど坂道を降りてブレーキの使いすぎで両手の握力が無くなった頃にデスロードのゴール地点の公道に出た
ここで後ろから僕らの車が来るのを待って自転車や荷物を全部積み込んで終わり
面白かった〜 けど思ってたより疲れた
ピックアップカーで30分ほど走った場所にプールやシャワーやレストランが兼ね備えた場所があるそこで1時間の昼飯休憩
昼飯と言ってももう夕方だけどね
もうみんな疲れていたから誰もプールで泳がなかった
多分だけどシャワーも誰も浴びてない本当にご飯を食べて休憩しただけ
食事後に中でアイスクリームが売ってたのでアイスクリームを買いに行くと、トロピカルな景色にピッタリの鳥が店内にいた
食事してる時も周りに犬猫が結構いたしなんか動物が多い場所だなここ
僕の腕に鳥を乗せてもらった
でもこの鳥、僕のことをめちゃくちゃ警戒していて口ばしで僕を突こうとしてくる(笑)
ご飯を食べ終わってここからはみんなでラパスに向かって出発
ここからラパスまでは約3時間
車の中からラパスの街の夜景が見えてきたのは夜9時頃だった
朝の7時45分に出発して夜の9時までの1日がかりのアクティビティ
少し危ないけど丸1日楽しめるツアーだった
デスロードは1日のうちに寒さと暑さを味わうアクティビティ
なので服装や持ち物はしっかり用意した方がいい
スタート地点は寒いけど標高が高いので紫外線は強い
だからサングラスと日焼け止めもやっぱり持ってきておいた方がいいと思う
持ち物をしっかり用意して皆さんもラパスに来た際にはぜひ大自然の中を風を浴びながら滑走してほしい