2022年12月30日
おはようございます
朝からトラムに乗って南側の終点「Broadbeach South station」を目指しています
僕は今から明日の大晦日に向けてカウントダウンイベントの為、別の街に向かう
その場所とはシドニー
そう、僕がこのオーストラリアに初めて来た時に降り立った街
あの街に8ヶ月ぶりに行くのだ
シドニーでのカウントダウンと言えばもう皆さんもお分かりの通り、オペラハウス周辺の上空に花火が上がるあのカントダウン
オーストラリアに年末滞在するとしたら、真夏のクリスマスとオペラハウスのカウントダウンは絶対体験してみたいと思ってた
その為、僕は今日からシドニーに移動だ
トラムとバスを乗り継いで、ゴールドコーストの空港に到着
今回、僕が国内移動に使うのはヴァージンオーストラリアという航空会社
すでに10月の終わりには航空券をネットで予約してた
2日前にweb上で事前チェックインも済ませたので、空港に着いてからもチェックインカウンターには並ばずに発券機で自分の航空券をプリントするだけ
iPhoneに送られてきてる航空券のバーコードをスキャンさせるだけですぐに発券される
これでもうすぐにセキュリティチェックのゾーンに行けるぞ
フライトは昼の14:20
余裕を持って早めに来たからフライトまでだいぶ時間が余るな
セキュリティーチェックを抜けたらいつもの飲食ゾーンとゲート
ここで少し時間を潰すしかないか
あ、カモノハシ!
まだ見てないんだよなぁ
世界でオーストラリアにしか生息しない生物カモノハシ
どこに行けば見れるんだろう
朝から何も食べてなく、ちょっと小腹が空いたので空港の無駄に高いカフェでバーガーとカフェラテを頼む
この黒いバーガーはバイロンバーガー
肉の代わりに野菜を固めたようなものが使われてたので多分ビーガン用のハンバーガー
正直、あんまり美味しくない
空港ではフライト待ちの人の為にかライブが行われてる
空港でこんな事してる国初めて見たわ
何でもかんでも緩いなぁ ホント先進国の中ではダントツの緩さじゃないだろうかこの国は
さぁそろそろ搭乗だ
LCCによくある左右3列シートの座席
予定より少しだけ遅れてのテイクオフ
1時間半ほどで眼下に大きな街並みが見えて来た
シドニーの街だ
ここからでもオペラハウスが確認出来る
オペラハウスも8ヶ月ぶりだ
夕方17時前にシドニーの空港に到着
ここからは初めてここに来た時のように電車移動だ
券売機で僕の目的としてるMacdonald Townまでの片道切符を購入
20.6ドル 電車のチケット高過ぎないか!?
今回は2階席 中は前回同様綺麗なもんだ
電車は途中、僕が以前よく歩き回っていたサーキュラーキー駅の前を通過
電車の窓から見える景色が懐かしい 前回はずっとこの辺にいたもんなぁ
それからも電車に乗りつづけてようやく目的の駅へ到着
ここがMacdonald Town(マクドナルドタウン)の駅か
なんだか何も無い寂しい駅だな
今回こんなローカルな住宅街の近くの駅に来たのは、この駅から少し歩いたところに地元の人に人気の美味しいパイ屋があると聞いてたから
住宅街を10分ほど歩くとその店が見えて来た
それがここ
「The Pie Tin Newtown」という店
周りは本当に普通の住宅街だけど、ここだけ店の前にウーバーイーツなどの配達の人達のバイクが沢山止まってるので近くまで来たらすぐ分かると思います
基本的には朝10時〜夜20時まで営業してます
ローカルから人気のパイ屋「The Pie Tin Newtown」の場所はこちら
僕が到着したのはもう夕方18時ごろだったのでパイが随分少なくなっていた
とりあえず右下の方にあるステーキ ビステックというパイを頼む
注文するとソースを5種類の中から選べる
僕はグレイビーソースにしました
人気のパイはもちろん、人気のソースも売り切れになるそうなので来店はお早めに
これが僕が注文したステーキ ビステックというパイ
コーラを1本つけて17ドルくらいでした
ソースはたっぷり目にかけるのがいいと思う
もともと中に入ってる肉汁ソースもすでに美味いから、ソースで完璧な旨さに仕上がる
ミートパイなんてもともとが大雑把な味だからどこで食べても同じだと思ってたけど、評判の良い店で食べると本当にそれなりに美味しいもんだね
因みにこのお店はスイーツも有名
パイというよりタルトだけどこっちも食べてみようかな
ひとつ購入
うん、美味い
シンプルなチョコレートタルトだけど濃厚でこれはなかなか良いぞ
こういうローカル店って以前滞在した時は来れなかったもんな
「The Pie Tin Newtown」のパイに満足したあとはシドニーの街の中心に出る為に最初に降りた駅とは違う駅に行く
この読み方がイマイチ分からない駅からまた片道切符を買ってTown Hallという市役所前の駅まで移動だ
切符を買ってホームに降りてる時にちょうど電車が来た
あれに乗ったら10分ほどでシドニーの中心街だ
市役所前に到着
夏で日が長くなったオーストラリアでは夜の19:30でもまだ夕方
前回の記憶を辿りながらシドニーの街をぶらついてみるか
相変わらずビルだらけのこの街
今回もビルを見上げて首が痛くなりそうだなぁっと思いながらワールドスクエアに来てみた
ここは多くのアジア系レストランが混在してる場所
日本食レストランはもちろん、中華系、台湾、韓国、タイなどなど
多くのレストランが立ち並ぶこのワールドスクエアで以前は辛い牛肉麺を食べたのを覚えてる
年末だから以前来た時よりは人が多く感じるかな
ワールドスクエアは1階と2階に分かれていて、2階にはパブや台湾の小籠包で有名な点心料理の鼎泰豐(テイ タイフォン)も入っている
お!ここ覚えてる
前もこの辺からこんな角度で写真撮ったよなぁ
1軒、日本のやよい軒みたいな日本食屋があったのでそこで食べようかどうか迷ったんだけどパス
スーパーマーケットで何か安い物を買って寝る前に食べる事にする
スーパーで買い物を終えて、街を歩き回ってる時に大きなクリスマスツリーが目に入った
やっぱりオーストラリアもヨーロッパと同じでクリスマスが終わってもツリーは片付けないんだね
それにしてもクソでかい金のかかったツリーだなぁ
ツリーの周りではバイオリンを弾いてるバスカーがいて、皆足を止めてツリーの前でその演奏を聴いている
年末年始をここで過ごしに来た観光客カップル達が抱き合いながら音楽に身を任せている
僕には不要の場所みたいだ
華やいだ喧騒から外れシドニーの街を北へ北へと歩いた
やっぱりここは僕にとってはビルを見上げるしかない街だ
もう早くオペラハウスの方に出てしまおう
北上してオペラハウス近辺の Circular Quay(サーキュラーキー)というエリアに差し掛かった
そして高級ホテルが並ぶその前の道を歩いている時にこの電光掲示板が目に入った
MOST AREAS REQUIRE TICKETS(ほとんどの場所で入場にチケットが必要です)って表示されてる
何のことだろ?っと思ってると次はこう表示された
シドニー ニューイヤーイブ ドットコム
ニューイヤーイブって事は当然明日の大晦日の事だ
もしかして僕が見に行こうとしてるオペラハウス周辺のカウントダウンって入場制限があって、しかもそこに入るのにチケットが必要なのか?
ホテルの前に立ってる警備員に聞いてみると、「チケットが必要ない無料のエリアもあるけど、ほとんどの場所は入場にチケットが必要だね。特に花火やオペラハウスがよく見えるところはチケット制だよ」っと言われた
マジか
どうする?
今日はもう12月30日
大晦日はもう明日だ 今からこんな大きなイベントのチケットなんて取れる訳がない
シドニーのカウントダウンはそこそこ有名だ
この時期、この周辺のホテルやイベントのチケットって何ヶ月も前から予約で埋まってる
僕がそれに気づいたのは10月ごろだった
10月に職場でたまたま「みんな年末年始はどこに行って過ごすか?」というテーマについて話していた
僕はもうその頃からカウントダウンはシドニーでっと決めていたので「僕はシドニーのオペラハウスの近くで花火を見ながらカウントダウンするよ」っと言った
すると職場の同僚が「え?じゃあもうホテルとか予約したんだ?高かったでしょ?」っと言ってきた
僕が「いや、まだ予約してないよ。予約はこれから」っと答えると「もうほとんどのホテルが予約で埋まっていて無理だと思うよ」っと言われた
その夜、気になってシドニーの宿を調べてみるとたしかに予約でフルになってる所が多かった
それだけじゃない
驚いたのは年末のシドニーの宿の値段だ
高級ホテルは最初から除外してたが、中級クラスの宿がもう高級ホテル並みの値段になってる
一部屋が1泊で5万円越えとかもう普通
これは無理だと思い、以前シドニーで2泊だけ泊まった安いゲストハウスの値段を確認してみた
当初僕は5泊くらいするつもりだったので、5泊でドミトリーのベッドの値段を確認してみたところ・・・
8人部屋のドミトリーのベッドが5泊で10万円越え
つまりバックパッカー宿のドミトリーの部屋でも1泊2万円を越えてるって事だ
僕はその時、もうシドニーで宿を取るのを断念した
これが10月後半の話
という訳で今日は当然ながら野宿です
ちゃんとゴールドコーストから野宿セットも持って来た
念のためにさっき電光掲示板に表示されていたシドニー ニューイヤーイブ ドットコムにもアクセスしてみたけどやっぱり僕が「この辺りで花火を見ようかな」っと思ってた場所は有料エリア
つまり事前にチケット予約してないと入れない場所でした
他にも色んなエリアが有料になっていて、チケットはもちろんソールドアウト
もうこれは有料エリアに入るのは無理だ
今晩中に明日どこで花火を見るのか決めてしまわないと
夜21時前にようやくCircular Quay(サーキュラーキー)のど真ん中に到着
やっぱり新しいiPhoneで撮ると何の加工もしてないのにめちゃ写真が綺麗だ
色づくハーバーライトを見ながらオペラハウスを見に行ってみる
初めてオーストラリアに着いた夜もこうしてオペラハウスを眺めたっけ
あの時は5月で普通の日だったけど、今は年末だから人の数が違う
大晦日のイベント情報の看板を見つけた
明日は夜の19:30から色んなイベントが行われるみたい
問題は夜の12時の花火をどこで見るかだ
ハーバー沿いをグルっと歩いてオペラハウス側に来た
ここも凄い人の数だな
人混みをかき分けオペラハウスの目の前に着いた
8ヶ月ぶりに間近で見るオペラハウスとハーバーブリッジだ
せっかく来たから周辺を少し散歩してから寝床を探しに行こう
オペラハウスも裏手に回れば静かなもんだ
本当は寝れるならもうこの辺で寝てもいいんだけど、ここは明日の準備で色々夜中も人が動いてるはず
やっぱりこの辺からは一度離れないとな
ハーバーブリッジからサーチライトが光りだした
綺麗だなぁ これは明日が楽しみだ
その後、僕が向かったのは以前野宿してた小高い丘の上にある公園
でもなんか公園がフェンスで覆われてる
これはもしかすると明日ここは封鎖されるのかも知れないな
とりあえず中には入れたのでそのまま進むと懐かしい僕の寝ぐらが見えた
ここだ 前はずっとここで野宿してたんだよなぁ
でも横に白い椅子が沢山置かれている
やっぱりここは明日何かに使用されるっぽいな
ここからの夜景も久しぶりだ
何だか落ち着くよここは
マットを広げて、スーパーで買って来たクロワッサンとコーヒーを取り出す
夜景を見ながらクロワッサンを頬張り、メキシコの彼女とビデオ電話
ビデオ電話が終わったら、そのまま寝る準備
・・なんだけど、ここで警備員のオジサンが登場
なんでも明日の大晦日ここはチケットを持ってる人が花火を見るポイントになるとのこと
「夜中の1時までは居てもいいけど、明日の準備に入るからそれ以降はここから出てね」っと言われてしまった
仕方ないので夜中の1時前に野宿ポイントを出て、別の場所を探しに行く
10分ちょっと歩いたところに別の公園を見つけた
でもここも明日は花火を見るイベント会場になるみたい
柵が邪魔だけど一応ここはオペラハウスも見える
花火とオペラハウスを見るぶんにはまあまあ良いポイントかもな
しかもここに居た警備員に聞くとここは明日無料で入れる場所らしい
ここは候補に入れておこう
そのまま公園を下ってまた海沿いに出ると Hickson Road Reserve(ヒックソン・ ロード保護区)という綺麗にライトアップされてる場所に出た
ここにも警備員が居て、ここは明日事前にチケットを買ってる人しか入れない場所になるとのこと
ここからならオペラハウスが正面に綺麗に見えるのにな
やっぱり良い観覧場所は全て有料エリアになってるみたい
今更気づいたんだけど、ここはさっきオペラハウス側から見てたハーバーブリッジの袂だったんだな
と言うことは、逆に言うと橋の間近過ぎてハーバーブリッッジから上がる花火は少し見にくいという事か
でもやっぱりここからのオペラハウスの見え方は完璧だ
こうやって夜のオペラハウスを写真で撮ると改めて新しいiPhoneのカメラ性能がいかに優れてるかがよく分かる
加工なしでこの綺麗さは凄いよ
今までせっかくいろんな国の色んな場所を旅して来たんだからもっと早くiPhoneを買い換えて綺麗な写真を取れば良かったな
これでボリビアのウユニ塩湖なんて撮ったら最高の出来になるんじゃないだろうか
時刻はもう夜中の1時半
そろそろ寝る場所を決めないと
でも有料エリアの場所は警備員と準備してるスタッフが常に忙しそうにしてる
さっきの静かな無料エリアのところに戻ってみよう
明日花火を見る候補に入れた先ほどの公園でもう一度警備員に話しかける
訛りのある英語だったのでどこから来たのか聞いて見ると彼はパキスタン人だった
パキスタンから出稼ぎでこの国に来てるみたいだ
そのパキスタン人に「ねぇ、寝る場所探してるんだけどこの公園内で寝てもいい?大人しくしてるから」っと言うと彼は「僕は知らないふりしとくから大丈夫だよ」っと言ってくれた
ようやく今日の寝床が決まった
橋の下なんていかにも浮浪者だけど、また旅の旅情を思い出させてくれる良い機会だ
蚊が多いから暑いけど寝袋に入って眠りについた
シドニーのハーバーブリッジの下でおやすみなさい