2019年9月19日
ホームレス更生施設での生活にもそろそろ慣れて来たので今日はこの施設の中の一日の生活を順に説明していきたいと思う
朝はいつも6時半には起こされます
起きたらまずは1階の談話室兼食堂におりて朝食をもらいに行く
1階の受付に降りるとその日の食事券が一人一人に用意されています
受付で自分のベッドナンバーを伝えるとその日の朝昼晩がセットになってる食事券をもらえるのでそれを持って食事をもらう列に並びます
これが食事券 券の下部に小さくブロック分けされた部分
これが食事をもらうクーポンになってる
一番左は切り取った後だけど朝食
真ん中がLunchと書かれてる通り昼食
右はSupper(サパー)なので夕食
朝食が主に6時半から7時半
昼食が11時〜12時
夕食が18時〜19時
この時間に食堂に食事を取りに来ないとご飯を食べれない事になる
どうしても何かの事情でその時間施設に帰ってこれない場合のみ食堂の人かスタッフに伝えておくと食事を取り置きしておいてくれる
その日のご飯が何かは談話室兼食堂の奥のホワイトボードに書いてある
基本毎日献立は変わるので飽きることもない
また朝はそうでもないんだけどランチタイムや夕食開始時には食事をもらうまでに結構順番待ちする事もある
こんな感じで食堂奥の食事をもらえる場所まで列が出来てる事も少なくない
食事には基本ご飯やパン類、おかず、スープ、飲み物(ジュースなど)が出てくる
その他にコーヒーや紅茶も用意されてるので欲しい人は各々でコーヒーなどを入れて好きに飲むという感じだ
少しだがこのホームレスシェルターで出された食事を写真で載せておきたいと思う
また上記したようにコーヒーや紅茶、水などはいつでも飲めるように常時置いてある
上の写真の左に見えてる黒い入れ物2つが紅茶とコーヒー、右の赤いタンクが水
これらは食事の時間以外にも置いてあるので好きな時に飲める
ここは施設内の喫煙所
単なる細長い通路を喫煙所に改造した場所だが談話室からすぐアクセスできるので食後の一服をふかしてる人が多い
あと「ホームレスの更生施設」と言うと昼間から皆何もしてない人だらけっていうイメージを持たれそうだが実はここには仕事をしてる人もたくさん入っている
仕事はあるけども自分の住む部屋の家賃を捻出出来なくなった人が仕事を続けたままここにお世話になっている
施設には入っているけどたまにUber eats(ウーバーイーツ)の配達のアルバイトだけしてるような人もいる
ビシっとスーツを着込んでここから会社に出勤するような人もいるのだ
なのでホームレスという言葉から第一印象で持ってしまうような全員職なしの集まりという訳でもない
このホームレスシェルターの受付スタッフが受け入れると認めた人であれば仕事を持っていて収入がある人でも受け入れてもらえるのがこの施設だ
そう 思ったより緩く自由なのだ
でもだからと言って自分から押しかけるような人をこのシェルターは歓迎してはいない
ここは別にお金を浮かすために誰でも受け入れてる訳でもないので
施設で一度でも問題を起こした人は施設を追い出される
施設内で盗みを働いたり、揉め事を起こした人は追い出されてしまうのだ
このようなホームレスシェルターがあるにも関わらずなぜトロントの街にあんなにも浮浪者が多いのか不思議だった
ここのスタッフに聞いたところ今街の中で路上生活をして寝ているホームレス達はほとんどが一度施設に入ったけど中で揉め事など起こして追い出され、その後受け入れてもらえない人達だそうだ
そんなルールがあるのでホームレスの更生施設とはいえ中は一応秩序だっている
でも盗難レベルの事件はちょいちょいある
談話室にはいくつか OAタップが置いてあって充電ができるようになっている
ただこの充電も自分が充電してる間はしっかり見ておかないといつの間にかスマホやモバイルバッテリーがなくなっているって事もよくあるそうだ
ルールがあっても人の目を盗んで悪さする奴はやはり一定数いる
充電中はスマホが常に視野に入るようにしておかないと
またここでは全員にではなく希望した人にだけど歯ブラシとヒゲ剃りが無料で支給される
僕はヒゲ剃りだけもらってました ありがたかったです
そして洗濯機も予約しておけば自由に使える
下の黒い機械が洗濯機で上の白いのが乾燥機
これを使うには受付の横にある洗濯機の予約表にあらかじめ名前を書いておく必要がある
30分刻みで時刻が書いてあるので何時から何時までは誰々が使うという形で時間の横に名前を書いておく
自分が名前を書いておいた時間になれば洗濯物を持って1階に降りて洗濯機に入れて時間とコースをセットするだけ 洗剤も無料で使えます
ただし初めて洗濯機を使った時にスタッフから忠告されたのが、自分の洗濯&乾燥が終わる時間の少し前には洗濯機の前に戻って待っておいた方がいいという事
つまり洗濯物を入れぱなしにしておくとここでも盗みを働く人がいるって事だ
食事以外の時間はみんな施設の中で何をしてるかと言うと基本的には談話室にいるか外に出ているか
ほぼこの2つ
なぜならこの施設は昼間から皆がダラダラして食べて寝るだけの生活にならないように、朝起きて朝食を食べ終わったら夕方の16時まではベッドのある部屋に戻ることができないというルールがある
体調が悪い時などの特例は別だがそれ以外は基本的に部屋に戻ってだらけるということが出来ないようになっている
まぁこれはいい事だよね
夜ですが毎晩21時には僕も含めたホームレス達がみんな施設に戻ってきているかどうかのチェックをするための点呼があります
この点呼時にいなかった場合、出て行ったと判断されてベッドは取り上げられます
もしベッドが必要なホームレスがいる場合はベッドはその人に譲られてしまうのでスタッフに事前に事情も話してないのに点呼の時間に戻らないという事はここで寝泊まりする権利を放棄してる事になります
21時の点呼が終わればそのあと1時間ほど寝る用意(シャワーなど)のために電気がつけられたままになり22時ごろに消灯になる
週末の金曜と土曜の2日だけ点呼の時間が22時、消灯が23時と1時間遅くなります
また時には施設内のホームレスが暴れて怪我をしたり、喧嘩が始まって双方が怪我をして救急車が呼ばれるようなこともよくあった
もちろん事態によっては救急車だけではなく警察もやってきたことがあった
同じようにこんな境遇で暮らしている者同士なのに警察沙汰になって手を後ろで手錠で縛られ連れて行かれるホームレスを見るのはなんだか悲しかったな
あと毎週かどうかは分からないが土日になると更生施設の前にボランティア団体の人が衣類を配りに来ることがあった
つまり服を無料でもらえるということ
本当に必要な人が使うべきだと思ったので僕はもらわなかったけど本当に多くの支援が集まってくる場所だった
あと日曜日に更生施設の前に炊き出しをしに来てくれる団体もいた
これはホームレス更生施設に入ってる人以外も普通にもらえる炊き出し
果物やコーラやパンが入った袋詰めをくれたり、スパイスの効いたそぼろ肉が持ってるご飯をくれたり
本当にこっちの支援団体って凄いなぁと思う
ただこれをもらってる側が当たり前のように思い始めたら終わりだと思うけどね
施設内にはここから自立して自分の部屋を持つ人のために不動産情報なども掲示板に貼ってある
トロントは家賃が高いので基本一人暮らししてる人でもシェアハウスの一室を借りて住んでるような人がほとんどだ
僕もたまにこの掲示板の情報はチラチラ見てたけど安いところでシェアハウスの地下の狭い部屋が5万円くらい
ちょっと条件が上がると家賃も7万円台とかにすぐに乗る
やっぱ物価高いよねこの国
シェルターで食事をとる時たまにスーパーやカフェでパッケージされて売られてるようなものが出てくる時もある
それを手にとってよく見るとスターバックスと書いてあった
つまりこれは店頭で売れ残って賞味期限が過ぎて廃棄される食べ物が寄付でこっちに回って来てるようだ
色んな所からの支援のおかげで成り立ってるんだなここは
正直、支給される食事を残してゴミ箱に捨てるホームレスの人も結構いる
でも僕は絶対残さないようにしている
多くの人の気持ちが乗ってる食事だから
本当にありがたく頂いてます
ホームレス更生施設での生活はとりあえずこんな毎日
今日も緊急用のベッドでおやすみなさい
コメント
これではあなたが一番嫌っていたクラウドファウンディングで得たお金を使って旅をしている人となんのかわりもないですね。。。。。中国人やその他の人種差別発言や、世界一周中に中断もしくは一時帰国する人をあんなに批判していたのに、このホームレス用更生施設をもう知った上でまだまだ利用し続けていたお主さんの神経が。。。言い訳や反論せず、本当に反省すべきだと思います。
残念様、コメントありがとうございます!
私がこのホームシェルターに入った件と世界一周をしないのにクラウドファンディングで世界一周するのでお金をくださいと無心し中途半端な旅をして帰国していただけの人と何がどう同じなのかわかるように説明してもらえませんか?
これを同列で語る時点であなたの頭の悪さが伺えます
もしくはただ単に私に対して悪いイメージを植え付けたいだけの人かです
書いてる内容も前の記事にコメントくださった内容とほぼ同じなので、わざわざ2回に分けてコメントしている意味もわかりません
同じような内容なのなら一回にまとめて前回の記事のコメント欄にまとめて書くようにしてください
色々な意見の方がおられるみたいですが、個人的には外国のこのような施設の中を知る機会などないので言い方は悪いかもしれませんが興味深く読ませていただいています。
カナダは都会でもホームレスの人が多く、そしてそのような方々に手を差し伸べる方々が多い国のイメージです。
そんな文化の違いのようなところが垣間見れました。
じーこ様、コメントありがとうございます!
トロントは驚くほどの都会で洗礼されてるのにホームレスの多さには驚きました
でもあの物価の中だと、職を失ったりしたきっかけで一気にホームレスに転落する事もありうるなとも思いましたね
どんどん発展していく資本主義社会ってどうなんだろう?と思い始めたのもカナダを訪れてあの施設で実際にホームレスの方と生活を共にしてからです
ホームレス更生施設での入所経験は、よい経験になられたと思います。そこから仕事に行ってる人もいるのですね。
ペンギン様、コメントありがとうございます!
ただのホームレスだけではなく本当に色んな方がおられましたね
ここでの経験は一生忘れないと思います