2023年3月18日
おはようございます
起きたら下半身が凍えて少し硬くなっていた
脚がカッチコチだ
さ、寒かった・・・
天気予報で夜中に気温が4度くらいまで下がることは分かっていたけど、久々にキツかった
特に夜明け前の4時〜6時くらいまでは一度目が覚めると、寒過ぎてその後寝れなかった
6時過ぎに日が昇り始めてようやくもう一度寝れた
8時まで寝て公園を歩く人の声で目が覚めた
すぐそこの建物では朝から何かの集まりが行われてるみたいで2階で多くの人が朝食を食べてるのが見える
僕もこのまま寝袋とマットを片付けて朝食にしよう
日陰にいるとかなり寒いので、日向のベンチに移動して昨日の朝方にもらったパンを食べる事にする
沢山もらったからまだ残ってたんだよね
おいし
朝食を食べ終わったら行動開始だ
まずはいつも通りに公園の入り口近くにあるトイレで歯磨きを済ませる
この公園にはこんなしっかりしたハンモックがある
ここで野宿する事も考えたんだけど、割と人が通るし、多分寝袋に負担がかかって痛む気がする
テカポを出てからすでに3日野宿してる
今晩も野宿だからそろそろ体か服か分からないけど臭って来てる気がする
いや、気がするというか臭ってるんだろう
明日には予約してる宿に泊まれる
早くシャワー浴びたいな
今日のクイーンズタウンはいい天気
自然に囲まれた街だから天気がいいのと悪いのとじゃ全然景色の見え方が違う
今日は気持ちがいい1日になりそうだ
天気はいいけどつい数時間前まで4度なんて気温だったからまだまだ寒い
最近、パンとかしか食べてなかったから少し甘い物を補給したい
ネットで検索してやって来たのはここ
「Patagonia Chocolates」というお店
この街では有名なチョコレートカフェみたいだ
クイーンズタウンでチョコレートとジェラートが有名な「Patagonia Chocolates」 の場所はここ
Patagonia Chocolatesって店名だけど、もともとはジェラートが有名だったらしい
でも今はそれよりもチョコレートの方が有名になったみたいだ
特に今は寒いからお客さんのほとんどがホットチョコレートを買っている
これ全部チョコで出来てる
ベルギーとかでよくこういうの見かけたよなぁ
蛇口からチョコレートがずっと流れ出てたりする
僕もレジでホットチョコレートを注文
出来上がったホットチョコレートはテイクアウェイ用の小さな棚に置かれるから、自分でレシートと照らし合わせて、自分の商品を取る
小さなクッキーがひとつ付いてきた
暖かくて甘いホットチョコレートが体に染み渡る
ウェリントンを出てからカフェなんて行ってなかったもんな
あ、嘘
ワナカでバスを待ってる最中にパソコンとiPhoneを充電する為にカフェ寄ったわ
でもちゃんとカフェに行きたい意思で入るのは久々な気がする
久々に甘いものを体に入れたからかもの凄く美味しく感じた
ゆっくりホットチョコレートを味わってカフェを出た
今朝もマーケットには沢山の人が集まっていた
どれもこれも可愛くて素敵で短期旅行だったら買ってしまってるような商品が並べられている
観光客は湖畔に腰掛け、コーヒーを飲みながら湖と山々を眺めリラックスしてる
やっぱりいい街だよなぁクイーンズタウン
昔、憧れた街のままだよ
野宿だらけだけどここまで来て良かった
湖沿いに目をつけていた「RealNZ」というツアー会社が見えた
昨日ネットで確認した時、ほとんどの会社が2週間はフルブッキッグだったのに何故かこの会社だけが数日ツアーに空きがあった
天気予報を見る限り、これから数日間は天気は良かったり、悪くなったりと少々不安定だ
でも数日後の22日の水曜日だけは完全に晴れと予報されている
受付の女性に22日の水曜日にミルフォードサウンドに行きたいけどツアーに空きがあるかを確認する
すると「あなたラッキーよ。水曜日のバス、最後のひと席が空いてるわ」と言われた
ミルフォードサウンドはクイーンズタウンから片道5時間近くかかる
ミルフォードサウンドに着いてからは2時間のフィヨルドクルーズがある
そして帰り道にまた5時間
朝の6:45にピックアップのバスが来て、この街に帰ってくるのは夜の19:30くらい
だからミルフォードサウンドを見に行くのは1日仕事だ
料金は220ドル
ニュージーランドドルだから18300円くらいだ
22日の最後のひと席を確保して予約を完了した
これで水曜日にはあの有名なミルフォードサウンドだ
湖の見える公園で1時間ほどゆっくりした
お腹が空いたらまたパンを齧って、ポットのお湯で紅茶を淹れる
そしてまた街歩き
秋晴れが似合う可愛くて綺麗な街並みを歩いてると不思議と気分も上がる
ファーグバーガーは今日も店前に観光客の行列を作ってる
その前を野宿セットを持って歩く
ファーグバーガーに並んでる観光客の視線が刺さる
服からも異様な匂いがしてる僕は完全にホームレスとみなされている
フン、いいもんね
俺も明日にはシャワーを浴びてそこに並んでやるんだから
素敵な街をのんびりと歩いてからいつものようにO’Connells(オコネルズ)のショッピングモールのフードコートでパソコン作業する事にした
ここのフードコートの店員や館内の清掃スタッフは僕が連日ここで数時間過ごしてても何も言って来ない
すごく居心地良く過ごさせてもらってる
でも、いつも何も注文しないのに何時間も作業して、充電もしてなんだか申し訳なかったからこの日は何か食事を注文する事に
パンばかり食べ続けてるのも辛いからね
コリアンチキンのお店でスパイシーチキン丼みたいなのを注文
こんな肉の入った丼物なんて久々だ
ゴールドコーストに居た時以来じゃないだろうか
最高の飯を食べてO’Connells(オコネルズ)の閉館時間前にいつものようにトイレの洗面台で歯磨き
野宿セットの手提げバッグが容量オーバーで裂け始めている
これもう何かで縫うか、とめておかないとマズイよな
中に入れてる物が落ちてしまうぞ
ホッチキスでもあればなぁ
まだ時間は夜の20時なのでそのまま作業の続きをする為にマクドナルドの中へ
ここなら寒さもしのげるし、Wifiもある
マクドナルドでの時間つぶしといえば100円コーヒー
こっちでは1ドルコーヒーか
ハンバーガー単品の値段が完全にナメてる
こんなスライム肉バーガーにこんな値段出してるやつはアホじゃ
挙句、なぜか1ドルコーヒーがない
どれも最低4ドル以上
平均5ドルはする
マクドナルドのコーヒーにこの値段出すなら昼間普通のカフェに行くわ
結局、何も買わないまま1時間ほど過ごしてたんだけど、よく考えたら今日は土曜日
酔い始めた若者が大声でマクドナルドに入って来て騒いでる
この後、もっとこんな連中が増えるだろう
一緒の空間にいたくなくてマクドナルドを出た
なるべく人の少ない場所に出て、公園の方へ歩き出す
この道を入って行けば昨日も寝た野宿場所だ
ふと湖畔から将来の夢を話してる若者達の会話が聞こえた
夜のワカティプ湖とその周りのクイーンズタウンの街の灯りを見ながら自分たちの将来について語り合っていた
場所も年代も違えど、俺にもあんな時があったよな
高校生や大学生の時、年上の先輩や友達とバイクに乗って夜景を見に行き、そこで自分たちの可能性を無垢なまでに信じて大きな夢を語り合った
今となっては皆んな何処で何をしてるかさえ知らない
みんなどうなったんだろう?
そして俺はあの時自分が思い描いてた大人になれたんだろうか?
若者達は寒さも忘れてずっと湖畔で話し続けていた
まるで二十歳の頃の僕らのように