2019年8月25日
どうも 平和な平和なウクライナのリヴィウからです
オジサンがカッコ良くエレキを奏でるのを向かいのベーカーリーカフェから聞いてます
今日はカフェでゆっくりしたらちょっとグーグルマップで見つけた興味深いところに行ってみようと思ってる
ロンスキー刑務所という昔実際に刑務所として使ってた場所を今博物館として解放してる場所があるのだ
旧ソ連時代の負の遺産をこの目で見たくてロンスキー刑務所博物館まで歩いてやって来た
この壁の向こうがロンスキー刑務所博物館だ
入り口は少し分かりづらいのでよく見てないと通り過ぎてしまうかもしれません
ロンスキー刑務所の「ロンスキー」ってのはかつてこの刑務所のメインエントランスがロンスキーという通りに面してた事にちなんで付けられた名前
今はその通りは別の名前に変わってる
ロンスキー刑務所博物館の場所はここ
中に入ると係のオジサンが座ってたので入場料いくらかな?と思い財布を取り出したらオジサンが「ノーマネー」と言った
なんとここは今無料で解放されてるのだ
こんな貴重な場所を無料で見せてもらえるのはありがたい
この扉の向こうの中庭、左側に十字架が立ってるのが見えますよね
この中庭はかつて処刑場として使われていた場所
最大で24000人もの人がここで一気に処刑されたらしい
24000人ってすごい数字だよな
しかも1日にこんな数殺すってやる側も機械的にやってないと無理だよね・・
この廊下の先が収容部屋
ここがソ連崩壊まで実際に使われていた刑務所のメインエリアだ
扉には収容された囚人に食事を差し出す小さな四角い扉がついている
小さな扉から中を覗いてみた
乱暴に鉄の枠組みのベッドがあるだけ
まさかあのままの状態であの上に直接寝かされてた訳じゃないよな?
さすがにそこまで酷かっくはなかったはず・・と信じたい
ロシア語が読めないから詳しくはわからなかったけどなかなか残酷なシーンを撮った白黒の写真とともに説明書きが展示されている
信じられない死体の数 でもすべてがそここで実際に起こった出来事
人間ってのは時にとことん残酷になれる生き物だと僕は思っている
それは歴史が証明してるしここで行われた残虐行為もその証拠だ
建物は2階建て 上階も自由に見て回れるようになっている
この並べられた薬品のようなものは何だろう?
何かはわからないのに異様な怖さをこれから感じるのが不思議だった
女性の囚人の刺繍製品、何かの治療に使われたガーゼやナプキン、囚人の手帳、届くと信じてた手紙
ここに入れられた彼らの残された物から悲しく残酷な物語を見て取れる
この刑務所が使われていた頃リヴィウはポーランド共和国の一部だった
ウクナイナの人はポーランドにも正直いいイメージはないだろうな
ここが2階の廊下
作りはほぼ同じだが部屋の扉などはこちらの方が新しい
人って簡単に死ぬし 簡単に残虐になれてしまうんだな
ここから学んで同じ歴史を繰り返さないように生きることが今の僕らの努めだ
これは囚人の1日のスケジュールだろうか
もしそうだとしたら朝6時に起きて夜の22時に寝るというルーティン
間のものは労働作業や休憩時間だろうか 言葉が読めないのでこの辺は推測
ここは見ての通り決してポジティブな場所ではない
暗い場所だからと言ってここを素通りするのは簡単だ
でもリヴィウに観光に来たら明るい部分だけではなく昔ここで何が行われ、どういう状況だったのかを是非知る為に訪れて見てほしいと思う
無料だし決して時間を取る場所でもない
館内を見終わるまでせいぜい30〜40分だ
ロンスキー刑務所博物館
ここは今も当時の惨状を語る暗く悲しい刑務所博物館
ロンスキー刑務所博物館から出てて歩いたリヴィウの街は昨日よりも平和に見えた