アマゾン川下り3日目 3年前の自分に何て言う?

2020年2月10日

アマゾン川下り3日目

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

昨晩はイヤホンをつけて音楽を聴きながらハンモックに揺られているうちに眠ってしまっていた

いつもなら朝食を知らせるベルの音で起こされるところだけど今日は起きれなかった

いつのまにか朝食が始まっていたようだ
急いで2階の食堂におりて何とか朝食にありついた

この日の朝ごはんは見た事のない果物がデザートが添えられていた

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

この船旅も今日でもう3日目か

順調に行けば明日の昼にはマナウスに着く

この船に寝泊まりするのも今晩が最後だ

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

相変わらず今日もアマゾン川の岸の漁村に帰るためにこの船から降りていく人たちがいる

でもこんな大きな船なので個人の乗り降りに1回1回小さな村に停まってくれない

だから船から途中で降りる人々はあらかじめ村のボートを持ってる人に連絡をしておいてこの船が見えたら船を出すようにお願いしてる

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

村のボートの持ち主はこの船と並走しながらボートを船に近づけ、そのタイミングで降りる人が船からボートに乗り移る

なので上の写真のボートに乗り移ってるところは船を停めてやってるのではなく、船を走らせたまま行なっているのだ

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

あっという間にその乗客はボートに乗り込みアマゾンの河岸の小さな集落へと消えていった

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

この辺はバラック小屋の家が4〜5軒固まってるだけの村というよりは集落と呼んだ方がより正確な、よりふさわしいコミュニティだった

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

地図アプリで現在地を確認したところなんとか半分以上は進んでいる

でもマナウスに着くのは明日の予定

これで本当に明日の昼過ぎにマナウスに着くことができるんだろうか

心配しても僕らにはどうしようもないので身をまかす他ないのだが

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

船の中ではローカル達がコロンビアでも見たことのあるサイコロの目がついた札を出して同じ数字をつなげていくゲームをしている

そしてまた船は小さな町に停泊を繰り返していく

停泊中は人の出入りが激しいのでスマホを充電などしている場合は要注意だ

航海中ならまだ同じ船上に犯人がいるから探しようもあるけど、船を下りていく奴に持っていかれたらもう犯人探しもできない

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

そしてまた昼の食事の合図

また列に並び順番を待つ

待ってる間に地元の青年が値札を貼られたままのコーヒーカップで甘ったるい香りのコーヒーを飲んでいる

話しかけられたのでその青年のスマホの翻訳アプリを使って会話をしてた中で「日本ではひと月働くといくらお給料もらえるの?」という質問をされた

大体の今のサラリーマンのひと月の給料って25万〜30万ぐらいだろうか

僕がそう答えると彼らはちょっと驚いた顔とちょっと複雑な表情を見せた

それが気になって逆にブラジルではひと月の平均の給料はいくらぐらいなのかを聞いてみた

彼らが僕の通貨コンバーターのアプリに入力した数字がこれだ

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

1034ブラジルレアル

日本円に換算して26539円

これには僕も正直驚いた

一瞬「本当にこれだけ?」って聞きそうになったけど、それはそれでブラジルの人に失礼なので僕は言葉を飲み込んだ

彼らに聞いた話によるとほとんどの人が月平均3万円貰えるか貰えないかぐらいだそうだ

南米とは言えブラジルは南米の中で経済力もあって物価が高めの国

でもそこの市民がひと月働いて3万円貰えないぐらいの給料で働いてることに驚いた

まだ僕はブラジルに入ったばっかりなのでブラジルの物価をよく知ってるわけじゃないがこのブラジルで月3万円の給料で暮らすって相当きついと思う

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

この船にアジア人は僕一人なので嫌が応でも目立ち、現地人と話してるとすぐに人が周りに集まってくる

彼らが「日本で働くとブラジルの10倍もらえるらしいぞ」なんて言うもんだからなおさら人が集まってくる

「いいな、俺も日本に行って働きたいな」最初の青年が言った

何とも言えない会話なので気まずくて僕は早く話題を変えたくてしょうがなかった

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

昼食後はハンモックで少し昼寝

アマゾン川は世界最大規模の河川

これが川だなんて信じられないよなぁ なんて広さなんだ

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

正直今この場所にポンと連れて来られたら海を航海してるのかと思ってしまうだろう

それぐらいにアマゾン川は広かった

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

船の階段は子供達の遊び場 さり気無く2階に降りるのをブロックされてます(笑)

そしてまた夕日がアマゾンを照らす時間がやって来た

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

僕はほんの3年前まで1日12時間労働が定時のブラック企業に勤めていた

あの頃の僕に「君は3年後には世界一周をしていてアマゾン川の上にいるよ」なんて言っても僕は信じられなかっただろう

「人は1年あったら変わることができる」

中学生の時に学校で1番怖かった僕の担任の先生が教えてくれた言葉 

一年で急激に変えることはできなかったけど僕はこうやって今実際にアマゾン川なんて世界最大の川をローカル達と船で突き進んでいる

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

遠くに行きたいと思っていたあの頃

世界一周に憧れながらも諦めていたあの頃の自分に教えてやりたい

夢をかなえるまで時間はかかったけど俺は今アマゾン川に浮かぶ船の上から最高の夕日を見てるよと

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

そしてまた3年後の自分から言われたいな

「君は今夢をかなえて外国で働きながら暮らしてるよ」と

3年後の自分からそれを言ってもらえるようにまた努力しないとな

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

夜になってもまた集落に帰るために船を降りていく人たちがいる

そして彼らはまた自分たちの素朴で慎ましい生活に戻っていく

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

夕食後 iPhoneを充電して写真整理をした

それが終わったらいつも通りアマゾン川の水でシャワーを浴びた

シャワー室の湿気が凄すぎて上に何か着る気になれない

たった今シャワーで今日の汗を流したところなのにシャワー室の湿気でもう次の汗が出てくる

あまりにも暑かったのでハンモックに上の服を置いて短パンのみで売店に行きカップヌードルを買った

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

僕は南米が終わったらオセアニアに飛ぶ

オセアニアを見て回ったら僕の世界一周も終わり

僕もまた日本でのつつましい生活に戻っていくのだろう

アマゾン川下り Tabatinga〜Manaus

シャワー後に真っ暗なアマゾン川と月を見ながら上半身裸でカップヌードルをすすった

また今日もアマゾンの一日が終わってゆく

今夜も最高の夜だ おやすみなさい

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