2019年12月13日
今日からパナハッチェルを離れて湖周辺の先住民の村に向かいます
パナハッチェルの船着場からボートに乗って西隣のツヌナというマイナーな村を目指す
パナハッチェルからツヌナまではボートでわずか20分から30分
到着したツヌナ村は本当に何もない山の麓に作られた最低限の暮らしができる素朴な村だった
おおぉ・・いきなりこの何も無い感すごい
僕の好きなど田舎だ
村の中は数台のトゥクトゥクがタクシー代わりに走り、村の中にはいくつかお菓子やジュースなど売っている小さな商店もある
子供達は道で遊んだり木に登ったり虫を捕まえて遊んだりと昭和初期かと思うようなのどかな風景が漂っている
先住民のインディアンの方がたくさん住んでいる村だけど、先住民の村の人たちは写真を撮られるのをあまり好まない
なので僕も正面から顔を取ったりするようなことはなかった
この村では写真を撮る時は少々神経を張り巡らせなければならない
ひとまず未舗装の山道を歩いて今日泊まる宿を目指す
こんな何もない村で泊まる所とかあるの?って思うかもしれないが一応数は少ないけどあるにはある
実はこの村に来たのは数少ない宿泊施設の中にグアテマラ人の旦那さんと結婚した日本人女性が嫁いでやっている日本人宿があると聞いたからだ
最初に言っておくと今から僕が行くその宿は電気がない
一応この村自体には電線が通ってるので村には電気はあるんだけど僕は泊まる宿には電気がないのだ
電気を引こうと思えば引けるんだけどあえて電気のない暮らしを先住民の村でされている
そんな暮らしが気になって一度行ってみたいと思っていた宿だ
途中の山道にはコーヒーの実がたくさんなっている
木の実が真っ赤になって枝から下に落ちる頃には実の中にはコーヒー豆ができている
自然のグアテマラコーヒーってところか
重いバックパックを背負ったまま汗をかきながらひたすら坂道を上っていくのだけど今日泊まる宿がなかなか見つからない
近くの住民に聞いてもなかなか要領を得ない
小さな村なのにあまり知られてないのかな?
その後約30分ほどうろうろして2人組の子供に今日泊まる宿の名前を言うと「あなたハポネス?もしかしてマルティンの所に行きたいの?」と聞かれた
一瞬それ誰?と思ったんだけどとりあえず手がかりが何もないのでそこに連れて行ってとお願いして子供に道案内をしてもらって細い獣道のような山道を通って奥へ奥へと入っていく
そしてようやく見つけた今日の宿
HAPPY LOCO GUEST HOUSE(ハッピーロコゲストハウス)
子供たちに聞いたところマルティンというのはここのグアテマラ人の旦那さんの名前だった
この宿ね、途中で未舗装の山道から草の生い茂ってるちょっとした獣道のようなところに入らないといけないんだけど、その分岐点に看板も何もないので何の知識もなしに初めて行くと自力でたどり着くのは難しい
看板を出せばもっと目立つと思うんだけど出してないところを見るときっと道に勝手に看板を立てたりできないんだろうな
やっと到着出来たからさあ宿に入ろうと思うとさっきの二人組の子供が僕の腕を引っ張って止めた
手を出して何かを言っている
よく分からなかったんだけどここまで案内したお礼に何かくれと言ってるみたいだ
ポケットから小銭を取り出しお菓子が買えるぐらいの100円ぐらいのチップをあげた
門を潜ったらこんな感じ
目の前の植物の蔦のアーチをくぐると向こう側がお客さんの泊まる部屋やキッチンになっている
HAPPY LOCO GUEST HOUSE(ハッピーロコゲストハウス)の場所はこの宿泊施設の裏手
Casa curativaという宿泊施設があるのだけどこの宿の入り口の門をあえて通り過ぎてください
左手を見ながら門を通り過ぎた瞬間にめちゃくちゃ細い獣道のような山道が奥に伸びてます
その道を道なりに進んでいくと右側に川が出てきてそのまま進むと左手にハッピーロコゲストハウスの入り口が見えてきます
本当にCasa curativaの裏側なのでまずはCasa curativaを目指してからHAPPY LOCO GUEST HOUSE(ハッピーロコゲストハウス)を探すのが良いと思います
宿には大きな犬が一匹と子犬たちがいた
あとあまり姿を現さないけど猫も一匹いる
大きな犬は「ウー」という名前
体が大きくてめちゃくちゃ力が強いんだけどめちゃくちゃ甘えん坊
いつも撫でてくれとよってきて頭や顔を僕の手にくっつけてくる
ここが僕が今日から2泊する部屋
電気はないので夜のためにロウソクを渡される
ロウソクの灯りで過ごすなんて本当に久しぶりだ
庭には毎朝卵を産んでくれるニワトリもいる
ここにはグアテマラ人の旦那さんと日本人の奥さん以外にお子さんが3人いる
一番上が男の子、真ん中が女の子、一番下がまた男の子だ
この子は一番下の武蔵クン
まだ小さくて幼稚園ぐらいの年でスーパーマンが彼のヒーロー
武蔵クンは犬と遊んでてもちょっと油断すると吹っ飛ばされそうなぐらいまだ小さい
僕がこの宿で一番遊んだのも武蔵クンだったな
ここがHAPPY LOCO GUEST HOUSE(ハッピーロコゲストハウス)のキッチン
家族の人と作る時間が被らないようにあらかじめ言っておけば自炊もさせてもらえます
ここがお風呂 電気がないので当然湯沸かし器もボイラーもないので全部自然熱
仕組みは外からこのシャワー室に真っ黒の太いホースが通してあって、昼間炎天下にさらされた黒いホースの中の水が太陽熱でお湯になってホースから出てくるというもの
だから夜にホースのお湯を浴びようと思ってもすでに日が沈んでて温度が下がってるのでダメ
浴びる時は夕方ぐらいに浴びるのが一番いいと思う
夕方だとホースから出る水もまだ暖かいし、逆に昼間浴びる時ほど熱過ぎということもないからね
宿には子犬もいっぱい
このうちの何匹かはすでに他の家にもらわれることが決まってるみたい
そうそう、この宿にはサウナもあります
グアテマラ人の旦那さんのマルティンが炊いてくれるスチームサウナを格安で体験することが出来るのでせっかくここに泊まりに来たなら自然の中のサウナを楽しむのもいいと思う
これが庭に設置された手作りのサウナ
僕は明日やってみよう
ツヌナに到着したのが夕方前だったのでハッピーロコにチェックインした後すぐに日が傾いて村が夕闇に包まれ出した
日本人の奥さんに教えてもらってやって来たのはこの村で1つか2つある食堂のひとつ
こっちでは食堂の事をコメドールと言う
相変わらずお店が目立った外観をしてないので近くの人にもコメドールはどこですか?と聞きながら探し当てた坂道の途中にある3階建ての食堂
広げて見るようなメニューがないのでお店のおばさんに何か食べたいと言うとスペイン語でいくつかの種類をあげられた
その中で僕が聞き取れたのはチキンを使った何かの料理だけ
それしか聞き取れなかった
出されたチキン料理をたいらげた頃には周辺はすっかり暗くなっていた
ここから見ても村の中で電気がついているのはほんの一部だけだ
とりあえず宿に戻ると電気のないハッピーロコではもうもうすぐ寝るような雰囲気
僕もトイレを済ましてロウソクをつけ早めに部屋に入ることにした
2本のロウソクを立てて部屋の中が電気をつけなくても歩ける程度の明るさにする
ベッドの上に何か動いてるなと見てみたら大きな蜘蛛がいた
でもこんなある意味ジャングルの中のような山の麓の先住民の村だもん
蜘蛛に限らず色んな虫がいるのは当たり前だよね
大自然に包まれてるって事だ
電気のない宿でロウソクの光に包まれて夜の8時にはベッドに入る生活
たまにはこんな暮らしもいいもんだ
コメント
こんにちは!
この虫だけは絶対ダメです...
こうした観光地化されていない場所であっても、子供は、観光客もしくは外国人と
見るとチップを要求してくる。これは、国民性によると、私は断言します。
こういう国も私は絶対ダメですね。
山本様、コメントありがとうございます!
>この虫だけは絶対ダメです...
蜘蛛苦手なんですか?(笑)
僕は毒を持ってない限りはヘビでも蜘蛛でも平気な方です
国民性・・たしかにあるかもですね
でも僕はメキシコとグアテマラの人はすごく好きで悪いイメージが無いです(単なる旅行者目線ですが)
国の好き嫌いって観光場所ではなく人で決まる事が多いので出来ればこの国を好きなままで抜けたいと思ってます^^
こんにちは!
おっしゃる通りだと思います。100%はないと思いますので、この国は〇%の人と
相性が合うというように、個人的な序列をつけています。昔、ドバイに行ったとき、
『第一印象ほど長く残るものはない』というような看板が空港からの途上に掲げて
あって、さすが観光立国だと感じたものです。
蜘蛛だけでなく、すべてのムシ(昆虫に限らず)がダメです。
この意味では、海外の女性は頼もしいと感じます。ゴキブリなんかは、平気で足で
踏みつぶします。おそらくメリ様くらいの年齢の女性なら、例外なしに鶏をつぶして
調理できると思います。
また、地方でも全くムシと無縁という家庭がありますが、燻蒸処理を定期的に実施して
いるそうです。
山本様、コメントありがとうございます!
ドバイの空港の『第一印象ほど長く残るものはない』という言葉は的を得てますよね
その国を好きになるのも嫌いになってしまうのも最終的には「人」だと思っています
虫全般が苦手なんですね
アフリカのオバサンが電車やミニバンの中のゴキブリを手で掴んで窓の外にポイっと捨ててるのを見たときにはこっちの女性強いなと思いましたね(笑)
家の木材を燻蒸処理してるのでしょうか?
地方ながら虫の悩みから解放される生活は良さそうですね^^
こんにちは!
同じ記事で連続のコメント申し訳ありません。
『燻蒸』というのは、私の勝手な訳で、原語では、”fumigación”または、”fumigar”と
なります。要するに、消毒という意味だと思うのですが、時々、『消毒中』と警告看板
?を掲げた家を見かけますが、見ていると、日本でいうところのシロアリ駆除のよう
に、薬剤を散布しています。
これを定期的に行うと、家全体がバリアを張ったように、害虫の侵入が防げるようです。
中南米に限らず、定期的な消毒を行っていない、レストラン、食堂の厨房は想像を絶す
る汚さです...私は、初めてのレストランに入ると、まず、厨房、トイレの清潔さを
チェックします(笑)。
山本様、こんにちは!
なるほど こっちでは建物の消毒ってそんなにポピュラーなものなのですね
中南米はジャングルのようなエリアも多いのでたしかにそういう場所では害虫駆除の意味でやっておいた方が良さそうですね
僕も今後トイレと厨房をチラ見するようにします^^