2022年2月22日
おはようございます
朝7時20分
Río Gallegos（リオ・ガレゴス）のバスターミナルに到着した
このRío Gallegos（リオ・ガレゴス）はアルゼンチンのかなり南端
すでにパタゴニアのエルカラファテよりも南に来てる
ここから次のバスに乗って北西に移動し、エルカラファテを目指す
次のバスは昼12時だから約4時間半ここで待たないと
Wifiはないけどトイレもコンセントもあるのでまた歯磨きしたり充電しながら時間を潰す
さっきも書いたようにここはもうアルゼンチンの南端
ここから南はもうチリだ
そしてそのチリの端っこを抜けるとアルゼンチンの本当の南端、ウシュアイア
ウシュアイアに行き来するバスが出る場所でもあるのでこの辺まで来るとマットやテントをバックパックに括り付けた旅行者がよく目に入るようになる
ここから僕と同じくエルカラファテを目指すバックパッカーも多いだろうな
12時前にエルカラファテ行きのバスがターミナルに到着した
これがこのアルゼンチン南下の大移動の最後のバスだ
あと４時間ほどでパタゴニア観光の拠点、エルカラファテだ
バスはパタゴニアに向かって延々と伸びる一本道をどんどん進んで行く
ホント気持ちの良い道だなぁ
途中のターミナルで10分のトイレ休憩
お腹減ったのでハムとチーズを挟んだだけのサンドイッチを買う
500アルゼンチンペソ
くううぅぅ こんなもんで500ペソも取りやがって
でもパタゴニアに着いたらもっと物価上がるぞ
向こう着いたら久々に自炊の必要ありかもな
Río Gallegos（リオ・ガレゴス）の町を出て３時間ほどした頃に窓の外の景色に尖った山々が見えて来た
もうパタゴニアが近いんだなと嫌でも感じ取れる
そしてこのエルカラファテの町に入る前のゲート
覚えてるぞここ
コロナの影響でエルチャルテンからトンボ帰りする事になった時に警察にバスを止められた場所だ
ここでイギリス人のカップル２人がバスから降ろされて帰ってこなかったんだよな
僕もバスを降ろされるんじゃないかと戦々恐々としてた覚えがある
その時の記事はこちら
パンデミックの始まりで、南米各国が一斉に国境を閉じてあの時もチリに行けなくなった
本当に不安な１日を過ごした日だったな
色んな事があって心がグチャグチャになった日だったから今でも鮮明に覚えてるよ
でも、それでも僕はあんな事があったこの場所に戻って来た
ついにあのパタゴニアに戻って来たんだな
あの時コロナに潰されたパタゴニア観光を取り戻しに来たぞ
バスはゲートを抜けて見覚えのあるロータリーを周り、町のバスターミナルへと向かう
そして夕方16時15分、ついに長かった大移動の終わりのエルカラファテのバスターミナルに到着した
このバスターミナルも大変な思い出しかないんだよなぁ
前回のパタゴニア滞在で僕はここに１度しか来ていない
前回はブエノスアイレスから飛行機でパタゴニアに来て、コロナのせいでパタゴニアから出る時も飛行機だった
だからこのバスターミナルに来たのはフィッツロイという有名な山があるエルチャルテンから戻ってきた時のみ
夜の20時のバスでエルチャルテンから３時間ちょっとかけて戻ってきたから、ここに着いたのが夜23時過ぎだったと思う
そこでチリ行きのチケットを買って次の日にすぐチリに行くことに賭けていたんだけど、結局チリの国境封鎖の為に買えなくて、途方に暮れてここから暗い道を歩いてエルカラファテの町まで行ったのを覚えてる
前回は絶望を味わったこのバスターミナル
またここからエルカラファテの町まで同じように歩いて行くんだな
グーグルマップで町まで一番近い道を確認する
たしかあの時もこうしたはずだ
多分、２年前と同じ道を辿って同じ宿まで行く事になるだろう
この商店、何となく覚えてる
あの時はもう暗かったからこんなにちゃんと見ていなかったけど、この商店を曲がって最短距離の未舗装道を「明日からどうしよう」と思いながら歩いたのを思い出した
そう、この道だ
ここを少し歩いたら緩くカーブした下り坂に入る
ここ！
覚えてる、全部覚えてるぞ
大変な思いしかなかったけど、ちゃんと記憶に刻まれてる
下り坂を降りたら目の前の車がたくさん通ってる道路がエルカラファテのメインストリートだ
上着を着てると少し汗ばむくらいの気候
前回は３月中旬くらいに来たんだけど今回は２月中旬
以前来た時よりは暖かい印象だ
この橋も覚えてるわ〜
緊急事態宣言で国立公園の封鎖もあったからあの夜はもうエルカラファテの町を走る車の数も少なくなっていた
宿までの道を歩きながら、エルカラファテの町並みを見て回る
観光客も戻っててもうすっかり平和なムードだ
しばらく歩くと見覚えのある建物が見えて来た
この角のスーパーマーケット！
ここに同じ宿の日本人と買い出しに来て自炊したよなぁ
何もかもがあの頃のままだ
アルゼンチンバーベキューのアサドのお店もあちこちにある
２月はパタゴニアのハイシーズン
どの店も昼間から賑わっててパンデミック前かのような状態だ
そしてまた見覚えのあるコーナーを曲がって奥に歩いて行く
すると見えて来るのはこの宿
２年前も泊まったBla Guest house
パンデミックの影響を受けても潰れずにまだちゃんとあった
ここはアルゼンチン随一の物価の高さを誇るパタゴニアのエルカラファテの町の中でも比較的安く泊まれてスタッフもバスチケットの手配など色々やってくれるゲストハウス
ここが開いてたのはありがたい
Bla Guest house（ブラゲストハウス）の場所はこちら
おぉ、懐かしい〜〜
全てが懐かし過ぎるぞ
このキッチンも覚えてる
あの時、ここで日本人３人で食べきれないくらいの料理を作ってシェア飯したよなぁ
ヤバイ、色んな事がフラッシュバックしてくる
あれから２年も経ってしまったけど、あの時の続きをしに、あの時を取り戻しに戻って来たぞ
パタゴニア思いっきり楽しんでやる
宿にチェックインして荷物整理して、まずすぐに向かったのはここ
「Hielo&Aventura」というツアー会社
前回もここで氷河に行くツアーに申し込んだ
でもその日の夜にアルゼンチンの大統領が緊急事態宣言
それによって次の日から国立公園が封鎖されてツアーはキャンセルになった
だから前回パタゴニアまで来たのに氷河には行けずじまい
さっき宿まで歩いてる最中もこのツアー会社の前に人が並んでた
さすがに今回は大丈夫だろう
そして中に入って氷河の上を歩くトレッキングツアーを申し込もうとした時だ
対応してくれたオバサンが信じられない事を言った
「氷河トレッキングは２週間待ちよ」
はぁ？
前回パタゴニアに着いてすぐ次の日に申し込めた氷河のトレッキングツアーが２週間待ち？
何それ
どういう事か聞いてみたところ、あのコロナパンデミックの後にエルカラファテで結構な数のツアー会社が潰れてしまったらしい
氷河トレッキングツアーを取り扱ってる会社も潰れたので、今ではエルカラファテで氷河トレッキングツアーを取り扱ってるのはこのツアー会社だけみたいだ
その為、ハイシーズンのパタゴニアに来た観光客がみんなここで氷河トレッキングを申し込むのでもういっぱいで２週間待ちなんて事になってるらしい
今現在、一番早い日で3月6日なら予約出来るとの事
どうする？
そんなに待てるか？
待てないこともないけどそんなに長くパタゴニアに滞在することを想定してなかった
でもツアーはここしかやってないとオバサンは言ってる
せっかく前回出来なかった観光をしようと思ったのに・・
これはちょっとスケジュールを考え直さないといけないぞ
でもツアー会社には僕の後からも観光客がどんどん入って来てる
うかうかしてたら今予約出来る3月6日のツアーも予約でいっぱいになるかもしれない
とりあえずキャンセルや日にちの変更も出来ると言ってるので、一旦3月6日の氷河トレッキングツアーを申し込んだ
ツアー代は25000ペソ
でもツアーが3月6日だからと言ってそれまでこのエルカラファテの町でずっと待ってられないよなぁ
さて、どうするか
一旦、さっき前を通った角のスーパーに行って晩御飯の買い出し
この町はとにかく物価が高い
今日は質素に済ませよう
前もこんな感じでみんなでレジに並んで、買い出しした
２年前と同じツアー会社に行って、同じスーパーで買い物をしてる
あの頃と同じような行動を取ってるってなんだか不思議だ
買ったのはパンとサラミとピクルス
あとこれにペットボトルの水を１本買って1300ペソ（約1300円）
自炊にもなってないこれだけの食材でこの値段
やっぱり長くパタゴニアに滞在するのはエンゲル係数的に良くないね
でもたかがこんな質素な飯だけど、この２日半ずっとバス移動でお菓子かサンドイッチしか食べてなかったから美味く感じてしまう
ちょっと早めの夕食を食べ終わって、まだ明るい外に出てみるとこいつがいた
おおおおおおお
２年前にもいて遊んでやった犬だ
覚えてるぞ、お前！ まだ健在だったんだな
元気にしてたか？
２年前と同じで相変わらず人の股間に顔埋めるのが好きだなお前・・・
変な調教されてないよな・・？
この犬は宿の前に落ちてる松ぼっくりを咥えて持って来る
それをここに泊まってる観光客に投げてもらって遊んでもらうのが好きだ
相変わらず人懐っこくて可愛い奴だなお前は
以前と同じように10分ほど遊んでやった
また懐かしさがこみ上げて来たよ
宿のロビーでインスタグラムのコメントの返信を返してる時に「Oh! また会ったね」っと声をかけられた
誰かと思いきやよく見るとボリビアのスクレのメルカドで会ったフランチェスコことフランツじゃないか
彼とはたまに連絡を取っていて、フランツが先にアルゼンチンに入ってる事は知っていた
でも今彼がアルゼンチンのどこにいるかは知らなかった
まさか何の待ち合わせもしてないのにこんなパタゴニアの宿でバッタリ再会するなんて
世界って広いのか狭いのか分からないよな
夜は人と電話する約束をしていた
2020年にパラグアイの日本人宿で知り合った旅仲間のMサンという女性が今オーストラリアにいる
その人は去年の12月末に観光でオーストラリアに入国してる
その旅仲間からオーストラリアの状況と入国の際どんな感じだったのか、必要書類の事など教えてもらう事になっている
Mサンに電話すると懐かしい声が電話口に聞こえて来た
オーストラリアの入国に関する事を色々教えてもらった
その話を聞いたついでにMサンがパタゴニアでフィッツロイに言った時の情報も聞く
これでオーストラリアの今の状況、エル チャルテンのフィッツロイについてある程度の事が分かってきた
Mサン、色々情報ありがとうございました！
なんとかオーストラリア行けるように頑張ります
さて、ここからちょっとマジで直近の予定を考えないといけない
氷河ツアーに行くのが3月6日
それまでエルカラファテでただただ待ってるのは時間がもったいない
それならば先にフィッツロイのある町、エル チャルテンに行ってしまうのはどうだろう
そこでフィッツロイに先にトレッキングに行く
そしてフィッツロイと朝日を見て、エル チャルテンでの目的を終えてからこのエルカラファテに戻って来て氷河ツアーに行く
このスケジュールが無駄なく動ける最善じゃないだろうか
そうとなると大事なのは天気だ
先にエル チャルテンに行ってフィッツロイを見に行くなら天気の良い日を選ばないと
最近もパタゴニアの天気予報は見ていたんだけど、今日と明日が最高に天気が良かった
だからこのエルカラファテに２日泊まって明日氷河を見に行くつもりだった
宿も２日分予約してある
でも氷河ツアーには当分行けない
そして明日はまだ天気が良いけどその後は当分曇りが続く
さらにその後は曇りか雨だ
となると・・・
すぐに宿のレセプションの女性に相談に行った
「ねぇ、氷河ツアーがフルで行けないから予定を変更して先にエル チャルテンに行ってしまおうと思うんだけど、２日予約してるうちの明日の宿泊を別の日に変更って出来ないかな？」
するとレセプションの女性が「いいわよ。いつに変更して欲しいの？」っとあっさりOKしてくれた
天気は明日の晴れ日を逃すと下り坂になって行く
ならもう明日エル チャルテンに行き、明日の夜中にトレッキングに出発して朝日とフィッツロイを見る
その後、もう1日エル チャルテンに滞在してからエルカラファテに戻って来る
それからは氷河ツアーにいくまでの間に次どこの国に行くかを決める
これがベストな気がする
よし、もうこれでいこう
レセプションの女性に「明日と明後日はエル チャルテンに行って25日に戻って来るよ」と伝えた
するとその女性が「明日エル チャルテンに行くならバスが必要でしょ？ここで予約出来るけど予約しとく？」っと言ってくれた
お願いしますっと言って明日の午前11時のエル チャルテン行きのバスを予約してもらった
この町のバスターミナルからエル チャルテンまで2500アルゼンチンペソ
長い長いバス移動を終えて今日エルカラファテに着いたばかりなのに、イレギュラーでもう明日には移動する事となった
明日、あのドタバタ劇のあったエル チャルテンにまた行く
そして明日の夜にはフィッツロイを目指して早速トレッキング開始だ
