2019年4月28日
ボツワナには2つの世界遺産がある
ひとつはツォディロ
もうひとつがオカバンゴデルタ
オカバンゴデルタはボツワナ北部にある世界最大の内陸デルタ地帯
世界遺産のちょうど1000件目がこのオカバンゴデルタだ
長期の旅人も意外に立ち寄らないオカバンゴデルタ
今日僕はそのオカバンゴデルタに宿泊先のホテルで申し込んだツアーで欧米人4人と僕の計5人でやってきた
料金は確か日本円にして8500円くらい
まずはデルタのほとりまでツアー会社のジープで向かう
でかい蟻塚が見えたらそこからボートに乗り換えて先に進む
因みにこのオカバンゴデルタのツアーにはいくつかの種類がある
有名なのはセスナに乗って上空からこの世界最大のデルタ地帯を見るというもの
正直僕も最初はそれに行くつもりだった
ただ今年は雨季にしては雨があまり降らなかった為に水量が少ないと聞いていたので、セスナ機から風景を見るのをやめて彼ら欧米人とカヌー&ショートトレッキングに行く事にしたのである
これが僕らの乗るカヌーのようだ
この細長い船を見るとラオスのデッド島に行くのに船からメコン川に落とされた時の記憶が蘇る
その時の記事はこちら
早速デルタの河口に入って行く
今年は水が少ないとはいえこのあたりは広大なエリアが波々とした水に浸かっており、遠くにはカバの群が水面に顔を出している
因みにオカバンゴデルタが2014年に世界遺産に登録された決め手は以下の3つだ
①ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの
②陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの
③生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる
この様な要因を満たした事からオカバンゴデルタはボツワナで初の世界自然遺産として登録された
僕らはそのど真ん中を今カヌーで突っ切っているわけだ
もともとダイヤモンドの産地として裕福になったボツワナだが、水が貴重なアフリカ南部においてこのオカバンゴデルタは重要な資源のひとつ
因みにボツワナの通貨は「プラ」という
プラとはツワナ語で雨や水のことを指す
その言葉が通貨単位になってる事からもわかるようにやはりオカバンゴデルタはただの観光資源にとどまらず現地の人々の生活になくてはならないものだった事が伺える
僕らを乗せたカヌーは順調にデルタ地帯の中央に向かって途中見慣れない野鳥などを観察しながら隣のカヌーと抜きつ抜かれつ進んでゆく
左右に草が生い茂ってる細い水路にカヌーを突っ込んでここからはトレッキング
クソデカイ蟻塚があちこちにある原っぱを抜けて皆で動物を探しに行く
ガイドが蟻塚に平気で登ってるので「蟻塚って危なくないの?」って聞くと、
「全く危なくなけど?日本じゃ危ないって思われてるのか?」って聞き返された
昔見たテレビ番組じゃ蟻塚のアリって大きな動物一匹を骨にしてしまうって見た事あって結構びびってたんだけどな
別に攻撃的なアリという訳ではなく死んだ動物の亡骸をゆっくり食べて行くだけのようだ
ガイドが見つけたサイの足跡
ここをあのサファリでもレアなサイが大きな体をのっしのっしと揺らしながら歩いてたのかと想像するだけでワクワクしてくる
そして15分くらい歩いた頃、ガイドが「あそこを見ろ、見つけたぞ」と指差した
そこには・・・
サイではなくキリンの群
3〜4匹のキリンがこちらの様子を伺いながら餌を食べてる
近寄りすぎると逃げて行くけど一定の距離を保っていれば僕らから十分見える範囲で行動してくれる
ついこないだナタからマウンに来る時にもバスの中から野生のキリン見たところだったから特に珍しくはなかったんだけど、やはりオカバンゴデルタは水が豊富なだけあって動物たちの生活にはもってこいの場所のようだ
これは象の足跡だったかな?
とにかくこんな感じであちこちに何かしらの動物の足跡がある
その後も色んな動物を見ながらトレッキング
バッファローかシマウマの頬の骨と歯だろうか?
イボイノシシの足? 何にやられたんだよお前・・・
途中木陰でランチ休憩もあります
配られたのはこのランチボックス
あとペットボトルのお水
んー・・・まぁシンプルなランチですね
でもこういう外で食べるご飯って美味しいもんだ
帰り道は僕がカヌーの一番前
一応このツアー、草が体に当たったり擦れたりするから長袖と長ズボンで参加してねって言われたんだけど欧米人は普通に半袖に短パンで来てました
この時はまだまだ暑かったからね
ボツワナの数少ない世界遺産オカバンゴデルタ湿地も見れた事だし、そろそろ次の国に進む時だ
次の国はお隣のナミビア
次の記事では僕の滞在してるマウンから国境を越えてナミビアに入るまでの行程を簡単に説明していきたいと思う
最後に帰り道のジープから撮った動画をどうぞ
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