2019年3月31日
ついにこの日が来てしまいました
そうですキリマンジャロ登山当日です 朝から緊張と不安でゲロ吐きそうです
早朝シャワーを浴びて身支度を整える
この次にシャワーを浴びれるのは一週間後だ
宿の人に一週間後にまた戻って来る旨を伝えて、荷物を預かってもらった
マタタツアーの車が宿の前までピックアップに来た
僕とKサンとゆーき君の3人が乗り込んだ車はモシの町をどんどん北上していく
しばらくすると窓の外に僕らがこれから登るキリマンジャロが見えてきた
本当にあの山の山頂に立とうとしてるのか
なんだかとんでもない事に挑戦しようとしてる気がしてきた
山頂は雪に覆われてる
あんな所登山の素人の僕らが登れるのだろうか
いや、まずあの雪が残ってるあたりまでたどり着けるかどうかも怪しい
今一番心配してるのは高山病
去年8月にキルギスでソンクル湖という2800メートルの高さにある湖に車で行った時、到着後すぐに頭痛がして気持ち悪くなった
寝たら治ったけどあの高さで軽い高山病が出ていたのだ
今から登るキリマンジャロは5895メートル ソンクル湖の2倍以上の高さ
高山病になるのは避けられない気がする
高山病って体の大きな人ほどなりやすいらしいです
身長が180cm以上ある僕はまず高山病になる可能性が高いだろう
念のために宿を出発する際に高山病の薬のダイアモックスを飲んでおいた
少し副作用があるので初めて飲んだ時には手の指先や足の指などに軽い痺れを感じるかもしれません
僕は最初の1回だけ少し痺れを感じました
僕らの心配をよそに車はキリマンジャロ登山の入り口のゲートに辿り着いた
ここはキリマンジャロのマチャメルートの登山口
キリマンジャロにはいくつかの登山ルートが存在します
僕らが選んだのは登山のコースを進んでいく過程で比較的景色の変化に富んでる人気のあるマチャメルートだ
これを6泊7日で登って降りて来る
登りに5日かけて、下りは1泊2日で相当飛ばして降りる事になる
車から食料やテントなど登頂に必要な荷物をドンドン下ろして準備を整える
荷物はポーターが持ってくれるのだけど一人のポーターに持たせていいのは30Kgまでとルールーで決まっている
その為僕らのパーティーには4〜5人のポーターがいた
あとはシェフが一人
さらにガイドのヘブン、サブガイドのジョセフ
僕ら3人とそれだけのスタッフでキリマンジャロ登山を開始する
ひとまず今日僕らが目指すのはそこまで遠くないマチャメキャンプだ
道もそこまできつい坂道もないし、結構平坦な道が多いと聞いている
まずは足慣らしってとこか
夕方までにはマチャメキャンプのテントに入る予定なのであまりここでゆっくりしていられない
腹を決めて登山開始だ
あ、右下に写ってるの僕じゃなくてゆーき君ね(笑)
登山を開始してしばらくするとジャングルの中のような風景に包まれる
ここはまだ標高も低いので植物が多く生息していて気温も暑い
これが上に登るにつれて酸素が少なくなる為、植物の数も少なくなり最後には植物が生息できる森林限界を超えて何も植物が無いエリアに入るそうだ
これだけの植物が見れる中でのキリマンジャロ登山はここだけって事なのでこの景色を楽しみながら歩いて体を慣らしていこう
この小さな黒いの全部アリ
ものすごい数のアリが列を作って道を横切っていた
噛まれたらなんか腫れそう 日本のアリと違って強そうに見える
その後雨がいきなり降り出して2時間ほど雨の中を歩く事に
カッパを着て2時間山道を歩くのは精神的に疲れてくるもんだ
ようやく雨がやんでさらに歩き続ける事1時間半
今日泊まる予定のマチャメキャンプに到着した
まず上の写真の右の黒い小屋の中で登山者名簿に名前を書く
入り口ゲートから登り始めた登山者が全員無事に第一ポイントに到着したかどうか確認するためです
僕ら以外の登山客もここで1日目の夜を過ごすようで色んなグループのポーターが荷物を下ろしてテントを設営してる
このオレンジのが僕ら3人のテント
ただ3人の大人が寝るにはメチャクチャ狭くて実は2人用じゃないかって疑惑まで出るような大きさだった
このテントにこれから一週間お世話になります
食事前にまずはポップコーンが出てきた
おやつみたいな感じかな?
このあと夕食が出てくる
登山中の食事は基本パンとスープ系が多いかな
これがテントの中
まだ僕とゆーき君の寝袋しか広げてないから広く見えるかも
でもこの後に手前と奥の寝袋の間にKサンの寝袋も広げる事になるから思った以上に狭い
キロマンジャロを見上げるとなんだかとても同じ山にいるとは思えない
僕らは別の山にいてそこからキリマンジャロを見てるような気分に襲われる
とりあえず初日は何事もなくキリマンジャロ登山のスタートをきれた
このまま無事に3人で山頂に立てるように願いながら寝袋にくるまった
でも僕は2日目から早くも地獄を見る事になる