キューバ入国なるか!?

2019年9月29日

カナダを離れたくないという気持ちとは裏腹に僕のフライトはスムーズに離陸し、あっという間に僕は機上の人になった

トロント夜景

トロント夜景

バイバイ、カナダ
またいつか必ず戻ってくるよ

僕が次に向かうのは中米のキューバ

キューバは入国するのにツーリストカードと海外旅行保険の加入が義務付けられている国

ツーリストカードは入国カードとは別物でキューバに着いてからでは入手出来ない

よってキューバに出発する前の国で購入して(有料なので)用意しておくのが普通

僕はフライトの当日の時点でこのどちらも持っていなかった

複数人の旅仲間から「ちゃんと用意しといた方がいいよ。入国拒否食らうかも」っと忠告されいた

だけど僕としてはカナダに戻る理由ができるのでそうなったらそうなった時だと思ってそのまま何も持たずに入国に望むことにした

入国拒否されたら大好きなカナダに戻ればいいや


本当にそんな気持ちでまたカナダに戻ってくる気満々で飛行機に乗った

ところが・・・・

キューバ 入国

僕がキューバ行きのフライトで取ったエアカナダはなんと機内でキューバの入国に必要なツーリストカードが無料で配布された

どうもエアカナダは航空券の料金にキューバのツーリストカード代が含まれてるようだ

キューバ 入国

これが機内で配布されたキューバのツーリストカード
右側も左側も同じ質問なので同じ回答で埋めます

まあこれでツーリストカードは手元にある状態にはなったけどまだ入国審査の時の海外旅行保険に加入してるかどうかのチェックがあるはず

僕は海外旅行保険に入ってないのでそこはマジで入国拒否を食らってカナダにとんぼ返りだろう

この時はそんな風に思っていた

・・・が、

いざ入国審査の列に並び自分の番が来ると女性の入国審査官はろくにツーリストカードもチェックせずにすぐにパスポートにバンッ !とスタンプを押して僕に投げ返して来た

は・・?

何?どういうこと?

俺キューバに入れてしまったの??

あっさり入れてしまって逆に呆然としている俺にかまわず入国審査員はすぐ次の観光客を呼んだ

それに押し出されるように僕は入国審査の横を通り過ぎてその奥の荷物のピックアップに向かう形になった

夜中にたどり着いたハバナの到着ゲートはカナダでは考えられないような湿気がまとわりつき不快指数の高まる蒸し暑さだった

僕は今日夜中にキューバの空港に到着したために宿を取ってない


今日は空港泊するつもりだ

寝づらい独特の蒸し暑さの中、マットを敷いて空港の地べたに横になった


そしてアイスランドでもカナダではお目にかからなかった蚊に悩まされながら「なんてところに来てしまったんだ」とカナダを恋しく思いながら浅い眠りに落ちた

そして次の日の朝

キューバの通貨を持ってないのでドルをキューバの通貨に両替

キューバ 入国

この両替屋めちゃくちゃ仕事遅い


この数人の列さばくのに30分ぐらい待たされた

一応有名な話なので今更だが、

キューバには「CUP(クップ)」と「CUC(クック)」と呼ばれる2種類の通貨
が流通している

このキューバ独自の通貨制度のことを知らないままだと混乱したり、お釣りを誤魔化される事もあるのでこれに関しては予習しておいた方がいいと思う

簡単に言うとCUP(クップ)は「現地に住む人用」の通貨
CUC(クック)が「外国人旅行者用」の通貨です

CUC(クック)はドルと同じです 1CUCが1ドル

対してCUP(クップ)は25CUPが1ドル

CUCとドルが同等という事はつまり1CUCは25CUPという事でもあります

一見当たり前のことですけど2つの通貨が財布の中で混ざれば支払いの際に少々混乱しやすいです

なのでCUCとCUPで財布を2つに分けるか、最初からどちらかの通貨に絞って使うかがいいのですがCUCで払ってもお釣りがCUPで返されたりとどこかで混ざってしまう事が多いです

結論を言うと現地人が使う通貨のCUP(クップ)を使って支払いする方が損はしません
お釣りも基本誤魔化されないです

僕は事前にそれを知っていたのでキューバでは基本CUPを使おうと決めてました

そしてドルをCUP(クップ)に両替しようと思いようやく自分の番が回ってきた際に「CUPに両替してください」と言ってドルを渡すと両替ブースのスタッフが「あなたは観光客だからCUCね」と言ってCUCを渡そうとしてきた

いやいや、僕は確かに観光客だけどキューバではCUPを使いたいんです CUP じゃなかったら意味がないんです

「キューバでは観光客はCUCを使うのよ」

「知ってます。でもCUPが欲しいです」

「・・・はいよ」

少しごねてなんとかCUPに両替してもらいました(笑)

基本両替屋は見た目で観光客と判断した瞬間まずCUCに両替しようとしますが、CUCじじゃないと絶対ダメというルールではないのでちゃんとお願いしたらCUPをもらえます

ハバナの宿に着いた時にこれを知らない人から「どこでそんなにCUPを手に入れたのですか?」とよく聞かれた

「普通に空港の両替所で手に入れたよ」と言うと驚かれたもんだ

因みにATMもありますがATMで引き出せるのはCUCのみになります

とりあえず両替も済んで現地通貨も手に入れた事だし、空港からハバナ市内に移動開始

空港からハバナ市内にはバスを乗り継いで行けます

ちょっと空港からハバナ市内までの行き方を説明しておきますね

ハバナ空港から市内

まず空港を出るとこんな風景になってます

渡らずにそのまま左手を見てください

ハバナ空港から市内

タクシーが並んでますね

タクシーが止まってる場所の上は高架道路になっていて空港の出発ロビーに入る人が車が止めれるところになっています

そのままタクシーの方に向かって進むと高架道路の下あたりにバスが止まってます

ハバナ空港から市内

まずはこのバスに乗ってハバナ市内まで行くバスが走ってる大通りまで行きます

逆に言うと空港からハバナ市内までの直通バスは無いという事

ハバナ空港から市内

このバスの運賃は1CUP(約4円)です

CUPの計算出来てますか?

1ドル=1CUC=25CUP でしたよね

だから 1CUP は1/25ドルです すなわち約4円です

ここまで大丈夫ですか?(笑)

安すぎて計算間違いしてるのかと思ってしまいますがこれがキューバの物価なんです

ハバナ空港から市内

このバスに乗れる場所は青い丸の現在地を示してる場所です

僕はここからバスに乗りました

ここからのバスは空いてるので余裕もあります

ハバナ空港から市内

バスが曲がって大通りに出たらバスを降りてハバナ市内行きのバスが止まるバス停に行きます

ハバナ行きのバス停の場所はここ

必ずしも上の地図の赤ピンの場所じゃなくても、この大通りをハバナ市内(北)に向かって走る車線側のバス停ならどこでもハバナ市内行きののバスは捕まえられます

これがバス停 青い看板にここに止まるバス番号が表示されていますね

ハバナ空港から市内

この中の「P12」というバスがハバナ市内に向かうバスです

ここからハバナ市内への料金は0.4CUP(約2円)

バス停に着いてものの3分ほどでP12のバスが来ました

バスの前の入り口に集金係がいるのでその人に運賃を払って開いてる入り口から飛び乗るような感じ

ハバナ空港から市内

このバスがエゲツなかった

超絶満員 大混雑 ギュウギュウ詰めとはこういう事を言うのかの見本

恐ろしいくらい混んでました

おそらくこの世界一周の旅で乗った乗り物でベスト3には入る混みよう

そしてこのバス、各停留所に止まりながら客を降ろしては乗せて行くのでハバナ市内まで50分〜1時間はかかると聞いていた

そして実際僕の時はハバナ市内に着くのに1時間以上かかった

1時間以上冷房のない蒸し蒸ししたバスの中に立ちっぱなし

あまりのギュウギュウ詰めに周辺の人とは体が密着しまくり

ポケットの中の財布やスマホを取られてもおかしくないような状況で1時間以上

足元には僕のくそでかいバックパック

片手でバスの中の鉄の棒につかまり片手で自分のズボンのポケットを抑えておく

すでに乗車率150%ぐらい超えてるのに停留所でさらに人が乗ってくる

僕の腕を伝って下に垂れていった汗は僕の腕に触れている別のおばさんの腕に伝わっておばさんの腕を流れていく

そんな状況でも身動きひとつ取れない混雑ぶり

意識が朦朧とする中なんとか1時間以上の地獄のバス移動を終えてハバナ市内の公園の前でバスを降りた

ハバナ空港から市内

普段だったらすぐに荷物を担いで移動開始するのだが、あまりにグロッキーになったのでそのまま公園で休憩してから動くことにした

ハバナ

ハバナ

ここがハバナか

なんとなく街の建物の古さはすぐに感じられる

そしてどんなところでも中華街はあるようだ

ハバナ

ハバナ

まずは事前に調べておいた宿を目指そうと思う

キューバには宿はあるにはあるのだが Booking . com や Agodaなど バックパッカー達が使ってるアプリに掲載されるような宿は少ない

ハバナ

なぜならキューバでは CASA(カーサ)という民泊システムが主流だからだ

ちなみにCASA(カーサ)というのはCASA PARTICULAR(カーサ・パルティクラル)の略

ハバナ

これがキューバに浸透しているがゆえに世界中の旅行者が使うような宿泊先の予約アプリに出てる宿は数えるほどしかない

そして通常CASA(カーサ)は基本的に Booking . com などには掲載されないのだ

ハバナ

なのでこれに関しては事前に下調べをして自分が泊まりたいと思うカーサをいくつか目をつけておいてそこに向かうか、もしくは現地で街を実際に歩きながら探すしか無い

CASA(カーサ)、つまり民泊をしている建物には一定のマークがついている

カーサ

上の写真のような カタカナの「エ」の上の棒を左右に更に伸ばしたようなマークがついていればそこは民泊をやっている

これを目印に現地で直接歩きながら宿を探す人もいる

僕はとりあえず目をつけていた「しおまら」というアジア人がよく泊まるというカーサにやってきた

ハバナ しおまら

が、改装中でした

実はこの「しおまら」、別の人からの情報ではちょっと前に南京虫が出たらしい

それの影響か今は宿を閉めて全部リフォームしているとのこと

南京虫が出たという事を知りながら何故ここにやってきたかと言うと、「しおまら」は情報の宝庫だと聞いていたからだ

参考までに「しおまら」サンのお宅(カーサ)はこちら

韓国人と日本人の多いカーサらしいので開いてて情報が多いならここに泊まりたかった

しょうがないからここから5分も歩かない場所にあるもう一つの人気のホアキナの家に行くことにした

ハバナ

あ、因みに「しおまら」と今から向かうホアキナの家の中間にもうひとつ「ヨハンナの家」というカーサもあります

ここは若干韓国人が多いと聞いてたカーサです

ヨハンナさんの家

入り口に小さいけど日本語でも「ヨハンナの家」と書いてあるから見つけやすいと思います

ヨハンナの家(カーサ)の場所はここ

そしてようやく見えてきたのがホアキナさんの家

ハバナ カーサホアキナ

日本と韓国の国旗が掲げてありますね

ハバナ カーサホアキナ

2階に上がり扉を入って右手に受付があります

ハバナ カーサホアキナ

ここでお金の精算をしたりどこか別の町に行く時のタクシーを依頼することもできます

ホアキナさんの家(カーサ)の場所はこちら

ここは他のカーサに比べると立地が抜群に良いですハバナ カーサホアキナ

また昔はなかったらしいのですが今はドミの部屋にクーラーがついてました

全部で3つか4つのドミトリーの部屋があったと思う

料金は一人一泊10CUC

ハバナ カーサホアキナ

宿泊者はみんな日本人か韓国人だった

ドミで一緒の部屋になった韓国人が「吸うかい?」と言って差し出して来た

ハバナ カーサホアキナ

そっか キューバって葉巻有名だもんな

ただ僕はタバコは吸わないので写真を撮らせてもらっただけで丁重にお断りしておいた

ハバナ

部屋に荷物を置いて少し休憩したらハバナの街を歩きに外に出てみた

ハバナ

ハバナ

キューバと言うとクラシックカーが有名だ

宿を出て歩いて3分 早速そのクラシックカーのお出ましだ

ハバナ

クラシックカーの聖地なんて言われてるキューバ

そう、ここではこの古い車たちもキューバの風物詩なのだ

ハバナ

現役バリバリで頑張ってるクラシックカーは観光客に大人気

アメリカとの国交断絶と経済封鎖により車をはじめとした工業製品をアメリカから輸入することが出来なくなり、鉄などの材料の不足も相まって国内での車の生産ができなくなってしまったキューバ

でも皮肉なことにそのキューバ危機の遺産のクラシックカーが今や観光の目玉的な役割を担っている

観光客はハバナの古い街並みとクラシックカーにまるでタイムスリップでもしたかのような錯覚を覚える

ハバナ

ハバナ

ハバナの町の目抜き通り「オビスポ通り」にやって来た

ハバナ オビスポ

ここは基本歩行者天国のようになっていてハバナにいる観光客が集まるストリート

葉巻屋さんからお土産物屋からカフェからレストランまで揃ってる通りだ

ハバナ オビスポ

ハバナ オビスポ

ハバナ オビスポ

一応プーマなんかのお店もある 多分正規店

ハバナ オビスポ

ハバナ オビスポ

ハバナ オビスポ

この建物の古さは異国情緒溢れてるよなぁ

スーパーに入るのに人が並んでたりお店に物が全然なかったり

カナダのトロントの大都会からやって来たらちょっとしたカルチャーショックを感じる

ハバナ オビスポ

ハバナ オビスポ

ここはオビスポ通りにあるネットに繋ぐための wifiカードを売っている場所「ETECSA」

結構購入するのに時間がかかる この時も中で数人の人が待っていた

キューバでの wifi事情に関してはまた別の記事で詳しく書きたいと思います

ハバナ オビスポ

この赤い建物は地元の人にも人気のジュース屋さん

一杯20円ほどで飲めます

しかもオビスポ通りのお店は観光客向けなのでほとんどがCUC払いなのにこのお店はCUPでも支払えます

このように観光客向けの場所でもローカルに人気の店などはCUP払いが出来るお店が多い

ハバナ オビスポ

ハバナ オビスポ

オビスポ通りから路地を外れて教会などを見ながら海辺の方へと向かって歩く

ハバナ

ハバナ

ハバナ

ハバナ

ハバナ

ハバナ

途中小腹が空いたのでサンドイッチを購入 日本円で80円ぐらい

この国贅沢しなかったら一食200円以内で十分収まるな

そのままハバナの町の北東にある海沿いの道路を歩く

ハバナ

通りの向こうにはLa Habanaの文字

そしてカバーニャ要塞とモロ城が見える

ハバナ

ハバナ

ハバナ

そしてここにも数々のクラシックカー達が

色とりどりで目を楽しませてくれるね

ハバナ

ハバナ

クラシックカーもタクシーとして走ってるけど若干高め

ハバナ

これはまた一段と古い

ハバナ

いや、見てて飽きないね

街中歩いてるだけでこんなにもその辺に止められてる車に目がいってしまう国ってそうはないな

ハバナ

これは・・・クラシックサイドカーか?

ハバナ

それにしても暑い


アイスランド→カナダ→キューバ と移動してきた僕には正直きつい暑さだ

何よりまだ僕の気持ちはカナダにある

もう次の国に入国してるのに女々しいようだがまだカナダが恋しい

寒くて無機質なビル群だけどあのトロントの人の優しさが忘れられない

ハバナ

カナダロスの中、僕の世界一周の中米の旅が始まってしまった

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