2020年1月5日
おはようございます
昨日泊まったLa Zona Hostelからの2階からの景色
安全と言われるサンベニート地区でも一応有刺鉄線貼ってあるんだね
今日はエルサルバドルに2つしかない世界遺産のひとつ、Joya de Cerén(ホヤ・デ・セレン)を見に行くつもりだ
Joya de Cerén(ホヤ・デ・セレン)は直訳すると「セレンの宝石」という意味になる
セレンというのは何だろう?
人の名前かこの辺の地名なのかな?
まあとにかくせっかくこの未知のエルサルバドルに来たので 世界遺産があるなら見ておきたい
宿のスタッフにJoya de Cerén(ホヤ・デ・セレン)にバスで行きたいんだけど何番のバスに乗ればいいですか?と聞くとここから10分も歩かない道路から108番のバスに乗れば行けることが分かった
これが宿のスタッフが見せてくれたこの近くの観光場所に自力で行く場合の行き方がまとめられた紙
Joya de Cerén(ホヤ・デ・セレン)のところにruta108と書かれてますね
エルサルバドルの数少ない世界遺産ホヤ・デ・セレンの場所はこちら
見ての通り首都サンサルバドルから少し北西の位置にあります
とりあえず108番のバスに乗るためにバスが走ってる道路まで歩くことに
Joya de Cerén(ホヤ・デ・セレン)行きの108番のバスが出るのはこのバス停
僕の泊まっていたLa Zona Hostelから10分ほど南に下った道路の角近くのバス停
僕がちょうどバス停の前に着いたときに偶然108番のバスが止まっていた
急いでホヤ・デ・セレン行きかをか確認して乗り込んだ
バス代は乗る時に払うタイプ
ホヤ・デ・セレンまで0.76ドル
乗っていたのは30〜40分だろうか?
バスはどんどん山の方へ入っていきついにホヤデセレンの近くのバス停に止まった
バスが停まった道にもJoya de Cerén(ホヤ・デ・セレン)の看板が
この看板の先にホヤ・デ・セレンの入り口がある
そしていよいよホヤ・デ・セレンに入ろうと思って入口ゲートの前に行くとなぜか門が閉まっている
え?なんだこれ
すぐそばにここの工事関係者らしき人達がいたので話を聞いてみると、どうも今何かの調査でホヤ・デ・セレンを閉めているらしい
ちなみに彼らは英語が全く喋れなかったのでここは全てスペイン語でのやり取りでした
まぁ日常会話のスペイン語なんて僕が話せるわけもなくここは分かる単語から聞き取った僕なりの解釈なのでご了承ください
とにかく彼らが言うには何でも次にこのホヤ・デ・セレンが開くのは5月からだそうだ
5月の単語はMayoと短くて覚えやすいのでかろうじて聞き取れた
後から聞いた話では僕がホヤ・デ・セレンに行った時から半年前か1年前かにここで人骨が見つかったらしい
もしかしたらそれの調査か何かで閉めているのかもしれないね
そんなに遠出ではなかったけどせっかくここまで来たのに肩透かしを喰らってしまった
レアな国エルサルバドルの世界遺産を見てみたかったな
というわけでサンサルバドルにとんぼ返りします
帰りのバスはなぜか0.5ドル
帰りはホテルの近くまで乗らずに途中で降りてサンサルバドルの街並みを見ながら宿の方に歩いて帰る事にした
ちなみにエルサルバドルという国の名前はスペイン語で「救世主の国」という意味らしい
ただ名前はかっこいいがこう名前をつけたのは16世紀に国を侵略しに来たスペイン人だ
だから今このエルサルバドに住んでいる人たちがこの名前を気に入ってるのかどうかは分からない
20世紀以降も近隣国との戦争に国内ではクーデターと内戦
政権を取った者はほとんどが独裁政治を敷いた
そして挙句12年にわたって起こったエルサルバドル内戦
1992年に国連が PKO 派遣するまでに75000人以上の死者を出した
かつては殺人事件発生率で世界1位や2位にランクインする治安の悪い国だっただけにその治安の悪さばかりがフォーカスされて旅人にも伝えられるが、そもそもエルサルバドルの犯罪の主な原因は「マラ・サルヴァトルチャ」というギャングと「M18」という2大ギャングの抗争によるものだ
このギャング同士の抗争によって殺人事件率と死者の数が大幅に増えている
歩道橋にまで鉄柵
さすがにこれは治安問題じゃなくて落下防止のためだよな
中米で唯一カリブ海に接しないエルサルバドル
アメリカ大陸では南北合わせて小さな島国を除けば一番国土面積が狭い国だ
なのに人口密度は最大というカオスな国
そんなエルサルバドルの経済を支えているのがアメリカ
2001年から通貨を米ドルに移しただけではなく、アメリカ資本のマクドナルド、スターバックス、ケンタッキーなどが数多く出品しており首都サンサルバドルの風景はアメリカの地方都市のようだ
せっかくなので僕もエルサルバドルのミスタードーナツに入ってみることにした
なかなかの品揃えです
よくわからないので適当にドーナツを選んで、さらによく分からないアイスコーヒーっぽい飲み物を注文
お店のおばさんはめちゃくちゃ優しかった
中米や南米などのラテン系の国といえばルーズで適当なイメージだがエルサルバドル人は仕事熱心で時間にも正確
寡黙で優しくて穏やかで忍耐力もある
僕が想像してた中米の人とはちょっと違う
次に町の大きなショッピングモールに寄ってみた
ショッピングモールの中はこんな感じ
意外にちゃんとしてる
Apple のプレミアムリセラー(アップルから許可を得て正規品を売ってる店)などもあった
きっとここで買い物できるのはこの国一部の富裕層のみ
ほとんどの人はもっと安いマーケットなどに行って服など買ってるはず
そしてこちらはショッピングモールの中のフードコート
やっぱここも外資系に占領されちゃってるね
これがこの国にとって良いのか悪いのか
でも僕はできたらアメリカナイズされたエルサルバドルではなくこの国昔からの暮らしを見てみたかったな
大きな教会を見て裕福な人が住んでそうな住宅街を見ながら宿に戻り、宿のスタッフに近くの大きなスーパーマーケットの場所を聞いた
スーパーマーケットの中も品揃え豊富で清潔でいたって普通
日本のスーパーマーケットと遜色ない
しかし高いのかスーパーの中の客はまばら
ローカルはメルカドで買い物してるのかな?
この国の総人口の1/3が首都サンサルバドルに集中している
それでもスーパーの中はガランとしてた
この街のショッピングモールや外資系レストランなどを見る限り国民間の格差はかなり大きい
せっかく人のいい国なのに悪い噂ばかりが先立って国の中もこんなに大国の影響を受けているのは残念だけどこの国が生き延びる道がそれだったのかもな
やっぱり人の話を聞いたりネットの情報だけでは国なんて見えてこない
どんな国にでも自分の足で行って自分の目で見て初めてその国の本質の一部が見えてくるのではないだろうか
ここはそんな風に思った久々の国